【SEOビギナー必見】SEO対策とは?基本と実践方法を徹底解説
- 公開日:2022.03.31
- 更新日:2024.05.27
- SEO対策の基礎
「SEO対策」とは、「自分のサイトを検索エンジンから正確かつ高く評価してもらうための施策」です。
サイト構造を明確にしたり、ユーザーが閲覧するコンテンツを有意義なものにしたりなど、行うべき作業はさまざまにあります。
【この記事を読むと学べること】
- SEO対策の意味
- SEO対策のメリット・デメリット
- SEO対策の具体的なやり方
- SEO対策を自分でやる場合とアウトソーシングする場合の比較
「ブログの運営をはじめたばかりなのでSEO対策についてよく知らない…」
「SEO対策の基本についてもう一度学びたい!」
このようなニーズがある方は、ぜひこの記事で役立つ情報を見つけてください。
目次
1.SEO対策とは?初心者にやさしく解説
「SEO対策」とは、「自分のサイトを検索エンジンから正確かつ高く評価してもらうための施策」です。
※「検索エンジン」とは、Googleなどの検索サービスを提供するシステムのこと
1-1.SEO対策はマーケティングの一種
SEO対策は、「マーケティング」の一種です。
「マーケティング」とは、ざっくりいうと「商品やサービスが売れる仕組みを作るプロセス」です。
サイトがSEO対策によって上位サイトになると、サイト運営者である企業や個人はより多くのアクセスを得て、サイト内で紹介する商品やサービス・ブランドなどをPRできます。
現代は多くの方がインターネットを使って調べ物や買い物をするため、サイトの上位化は大きな利益につながりやすいです。
SEOのマーケティング全体における立ち位置に関しては、以下のサイトでより詳しく学べます。
関連記事:「SEOがマーケティングで重要な理由とは?SEO強化策をご紹介」
1-2.SEO対策=Google対策
先ほど、SEO対策とは「自分のサイトを検索エンジンから正確かつ高く評価してもらうための施策」と説明しました。
これをもう少しシンプルにいうと、SEO対策とは「Google対策」です。
Googleは非常に多くのユーザーが使用する検索サービスです。
「ググる(Googleに由来する造語)」が浸透するほど有名な検索サービスで、日本のみならず世界中で使われています。
ユーザーは以下の画像にあるようなGoogleの検索窓で、気になるワードを検索にかけ、いろいろなことを調べます。
検索エンジン界におけるGoogleの存在感は圧倒的です。
実際シェアの大部分はGoogleが占めており、ほとんどのネットユーザーはGoogleの検索結果からサイトをアクセスしている状態だといえます。
以下の画像には、日本におけるGoogleのシェア率を示したチャートがあります(2022年1月時点のデスクトップ検索とモバイル検索)。
出典:“Desktop & Mobile Search Engine Market Share Japan Jan 2022”,statcounter
Googleが約77%と、2位のYahoo!を大きく引き離して1位に輝いています。
1-2-1.ほかの検索エンジンは気にしなくても大丈夫
スキルやノウハウが身についてきたら、いずれ「Bing」などほかの検索エンジンについても学んでみるとよいでしょう。
1-3.昔のSEO対策と今のSEO対策の違い
SEO対策について理解を深めるために、少し脱線しますが、ここでSEO対策の歴史について簡単に振り返っておきたいと思います。
一言でいうと、昔のSEO対策は「低品質の施策」でした。
すべてがそうだったわけではありませんが、コンテンツの質はそっちのけで、小手先のテクニックでサイトの上位化を果たしていました。
これは、検索エンジンの質が微妙だったことに起因します。
サイトの本当の質が反映されない検索結果が表示されることがあったため、隠しテキストや自作自演の被リンクなど、いわゆる「ブラックハットSEO」で上位を達成できていました。
しかし現在のSEO対策では、検索エンジンの成熟化もあいまって、小手先のテクニックが通用することはありません。
詳しくは後述しますが、現在では本当にユーザーの役に立つコンテンツを提供しない限り、上位を達成することはできません。
SEO対策の歴史についてより詳しくは、以下の記事も参照してください。
参照:「【SEO初心者向け】SEOと検索エンジンの基礎知識を徹底解説!」
1-3-1.自己中の「SEO対策」は無意味&ペナルティーリスクあり
残念ながら、ブラックハットSEOのように、自分本位のSEO対策を行うサイト運営者は現在も存在します。
あの手この手でサイトの評価を上げようとし、検索エンジンにおける検索順位を「操作」しようとするのです。
しかしGoogleをはじめ、検索エンジンも対策を講じています。
以下の公式コメントにも示されているように、ガイドライン違反になるような行為をいち早く見つけ適切な対応をするために、日々努力しています。
-
“Google 検索は、オープンウェブで有益な情報を見つけるのに便利なツールですが、残念なことに、すべてのウェブページが善意で作成されているわけではありません。ユーザーを騙す意図が明確に見て取れるページは少なくありません。そして、これらに日々立ち向かうのも私たちの仕事です。ユーザーの安全を確保し、有害なコンテンツや悪意のある行動から検索エクスペリエンスを保護するために、Google 検索は、2020 年も数多くのイノベーションに取り組んできました。”
※「スパム」とは「迷惑行為」のこと出典:“2020 年の Google の検索スパム対策”,Google 検索セントラル
2.SEO対策を行うメリット・デメリット
SEO対策を適切に行ってサイトの上位化を達成できると、多くのメリットを期待できます。
すでにいくつかの点に触れましたが、ここからはもう少し具体的にメリットを見てみましょう。
またついでに、SEO対策のデメリットについても解説します。
先にいっておくと、SEO対策は決して簡単なものではありません。
そのため取り組みをはじめる上で意識しておくべきポイントとして、デメリットもお伝えします。
2-1.メリット
SEO対策により期待できるメリットには以下のようなものが挙げられます。
- サイトへの流入が増える
- コンバージョンが増える
- ブランディングに役立つ
- 広告費の削減になる
各メリットの詳細を解説します。
2-1-1.サイトへの流入が増える
1つ目のメリットは「サイトへの流入が増えること」です。
先述のとおり、検索サービスを使うユーザーは、検索結果上位のサイトを優先的に閲覧する傾向があります。
そのため、SEO対策によって上位化を達成すると、自サイトへの流入が増えます。
サイトを運営する目的は、なんといっても多くのユーザーにサイト内のコンテンツを見てもらうことです。
どんなにお得な情報を提供しても、見る人がいなければ意味がありません。
サイトへの流入増加は、SEO対策で目指すべき主要な目標のひとつです。
2-1-2.コンバージョンが増える
2つ目のメリットは「コンバージョンが増えること」です。
「コンバージョン」とは、「ユーザーがサイト内で購買・登録・問い合わせなどのアクションをすること」を意味します。
サイトへの流入が増えると、サイト内のコンテンツでPRしていることに興味を持ってくれるユーザーが、相対的に増えるでしょう。
例えば、特定の商品やサービスを紹介しているサイトがあるとします。
そのサイトに10人がアクセスする場合と、1,000人がアクセスしてくれる場合とでは、どちらの方が商品購入やサービス利用を期待できるでしょうか?
当然答えは「1,000人のアクセスがある場合」です。
このようにサイトへの流入増加は、コンバージョン増加にもつながります。
2-1-3.ブランディングに役立つ
3つ目のメリットは「ブランディングに役立つこと」です。
「ブランディング」とは、「ユーザーに企業や企業の商品・サービスなどに対するポジティブなイメージを持ってもらうこと」を意味します。
サイトを持っている企業の中には、「サイト内のコンテンツを通じて自社や自社製品・サービスによいイメージを持ってもらおう」と工夫しているところが少なくありません。
例えば、生活に役立つ情報を載せたコンテンツを提供したり、社会や環境に配慮した取り組みを紹介したり、さまざまな方法があります。
そのようにして、ユーザーによいイメージを持ってもらうと、繰り返しサイトにアクセスしてもらいやすいでしょう。
あるいは信頼感が生まれて、それがコンバージョンを後押ししてくれるかもしれません。
その上でSEO対策が役立つのです。
2-1-4.広告費の削減になる
4つ目のメリットは「広告費の削減になること」です。
サイトへの流入を増やす方法は、SEO対策だけではありません。
詳しくは後述しますが、ネット広告を出すことによっても達成できます。
しかし、広告を出すには当然お金がかかります。
ネット広告は、道端にある看板と同じく目立つためアクセスアップ効果は高いですが、コストも高いです。
長期間広告を出すほど、コストもよりかかるでしょう。
一方、SEO対策にはあまりコストが発生しません。
ドメイン費用やサーバー費用・ツール代などがかかりますが、相対的に割安感があります。
そのためSEO対策を効率的に行うなら広告費を削減でき、費用対効果の高いマーケティングになります。
SEOのメリットや効果の確認方法については、以下の記事も参照してください。
関連記事: 「SEOの効果を解説!意識すべき5つの指標と対策もご紹介」
2-2.デメリット
SEO対策のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- すぐに効果は出にくい
- 豊富な知識やスキルが求められる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
2-2-1.すぐに効果は出にくい
1つ目のデメリットは「すぐに効果が出にくいこと」です。
SEO対策そのものの中には、すぐに終わる作業もあります。
しかし、行った作業の効果がすぐに出るかというと、そうとは限りません。
SEO対策にはさまざまな作業が含まれますが、サイトの上位化を達成して流入が増えるまでには、数ヵ月~1年ほどかかるケースが珍しくありません。
新規サイトであれば1年ほど、すでにあるサイトであっても半年かかる場合があります。
2-2-2.豊富な知識やスキルが求められる
2つ目のデメリットは「豊富な知識やスキルが求められること」です。
SEO対策は直感的に行うものでも、数ページのマニュアルを読んで取り組めるものでもありません。
SEOやサイト運営に関するGoogleのガイドラインを見るとわかりますが、かなり量の知識が必要です。
公式情報だけでなく、各種ツールやネット知識も加えると、学ぶべき情報量と身につけるべきスキルは膨大です。
モチベーションが高くない場合や何かを学習するのが嫌いな場合、SEO対策に精通するのは難しいでしょう。
3.SEO対策を知るには検索サービスの仕組みを知ろう!
SEO対策のメリット・デメリットを理解したところで、今度は検索サービスの仕組みも解説したいと思います。
すでに何度も強調しましたが、SEO対策は「自分のサイトを検索エンジンから正確かつ高く評価してもらうための施策」です。
そのため、Googleをはじめとする検索エンジンが、どのように検索サービスを提供しているのかを知っておくと有利です。
仕組みがわかれば対策が取りやすく、より高い効果を期待できるでしょう。
それでは、コンテンツが作成されてからユーザーに検索結果として表示されるまでの流れを追ってみましょう。
3-1.コンテンツ作成から検索結果表示までの流れ
コンテンツ作成から検索結果表示までの流れは、主に以下の3ステップで説明できます。
- ステップ1:クロール
- ステップ2:インデックス登録
- ステップ3:検索結果の表示(およびランキング)
ステップ2と3の間には「ユーザーの検索」が入りますが、今回は検索エンジン側の作業に注目して3ステップを簡潔に紹介します。
検索エンジンの代表として、Googleを例にして解説します。
3-1-1.ステップ1:クロール
最初のステップは「クロール」です。
「クロール」とは、「Googleがサイト内を巡回してデータを収集する作業」を意味します。
クロールを行うのは、「クローラー」と呼ばれるGoogleのプログラムです。
3-1-2.ステップ2:インデックス登録
続くステップは「インデックス登録」です。
「インデックス」とはGoogleの持つデータベースのことです。
このデータベースには、世界中のサイトに関する膨大なデータがつまっています。
クローラーがサイト内をクロールして集めた情報は、分析されてこのインデックスに登録されます。
3-1-3.ステップ3:検索結果の表示(およびランキング)
最後の3つ目のステップは「検索結果の表示(およびランキング)」です。
ユーザーが何かしらのワード(「クエリ」と呼ばれる)を検索にかけると、Googleはインデックス登録されたデータの中からランキングを作成して、検索結果を表示します。
ここでもし自サイトのコンテンツが高く評価されていたら、検索結果の上位に表示されます。
- “検索結果の表示(およびランキング)
-
ユーザーが検索クエリを入力すると、Google はさまざまな要因に基づいて、インデックスから最も関連性の高い回答を見つけようとします。最も精度の高い回答を判断し、ユーザーにとって利便性の高い最適な回答を提供するため、他の要素も考慮します。この場合、ユーザーの所在地、言語、デバイス(パソコンかスマートフォンか)などの要素が考慮されます。たとえば「自転車修理店」を検索する場合、パリのユーザーと、香港のユーザーには異なる検索結果が表示されます。Google では、ページの掲載順位を上げるためにお支払いをお願いすることはありません。ランキングはプログラムによって決定されます。”出典:“Google 検索の仕組み(入門向け)”,Google 検索セントラル
なおここまで見てきた3つのステップについては、「ユーザーの検索」ステップも加え、以下の記事で図解しています。
より理解を深めたい方は参考にしてください。
関連記事:「SEOの仕組みを図解!検索システム攻略で上位表示を目指そう」
4.Googleが好むのは「ユーザー満足度の高いコンテンツ」
Googleがランキング作成と検索結果表示を行うのに考慮する要素は、細かく挙げるとさまざまですが、最も重要なのは「ユーザー満足度が高いこと」です。
それでは続いて、どのようなコンテンツがユーザー満足度の高いコンテンツと判断されるかを解説します。
しかしその前にまず、なぜGoogleがユーザー満足度を気にしているのかについて、簡単に説明しておきましょう。
その理由がわかると、SEO対策の肝が「ユーザーファースト」であることがよくわかります。
4-1.Googleの運営はユーザーありきで成り立っている
Googleがユーザー満足度を気にしている理由、それは「Googleの運営がユーザーで成り立っているから」です。
企業などの広告主は、人が集まるところに広告を出したいと考えるでしょう。
その方が広告を見てもらいやすいからです。
Googleは世界中で使われる検索サービスであり、まさに膨大なユーザーが集まるため、多くの広告主が集まります。
つまりユーザーは「間接的」にGoogleの運営を支えているようなものです。
しかしGoogleといえども、あぐらをかいていられるわけではありません。
もし提供する検索サービスの質が悪くなり、表示される検索結果が利便性の低いものになれば、ユーザー離れが起きます。
そうすると広告主離れも起きてしまうでしょう。
そうならないために、Googleは常にユーザー満足度の高いコンテンツを、検索結果上位に表示するよう努力しています。
4-2.検索結果を決める主な要因
それではここから、Googleに「ユーザー満足度が高い」と評価されるコンテンツ(Webページ)の特徴を挙げていきます。
Googleの公式ページには、検索結果を決める主な要因として、以下の5つが紹介されています。
- 検索意図の把握
- Webページの関連性
- コンテンツの品質
- ユーザビリティ
- 文脈の考慮
Googleがどのように検索結果を決めているかを解説しながら、ユーザー満足度の高いコンテンツがどのようなものか、ご紹介しましょう。
4-2-1.検索意図の把握
1つ目の要因は「検索意図の把握」です。
「検索意図」とは、「ユーザーがクエリ(検索窓に入力するワード)を検索した理由」です。
ユーザーは常に何かしらの意図をもって検索を行います。
例えばクエリが「アイスランド 行き方」なら「アイスランドへの旅行方法を知りたい」、「転職 いつまで」なら「転職するのに適した年代を知りたい」といったところです。
Googleはユーザーがクエリを検索すると、ユーザーが何を知りたいのか把握しようとします。
どんなカテゴリーの情報か、最新情報か、現在地に関連する情報かなど、あらゆる角度から検索意図を突き止めます。
4-2-2.Webページの関連性
2つ目の要因は「Webページの関連性」です。
Googleはユーザーの検索意図を見極めた後、その検索意図にマッチするコンテンツ(Webページ)を見つけます。
コンテンツのタイトルや見出し・本文中にユーザーが検索したクエリに関連するキーワードがないか分析するなどして、クエリと関連性が高いコンテンツを探します。
ユーザー満足度の高いコンテンツは、ユーザーから「そうそう、この情報が欲しかった」と思われるコンテンツです。
4-2-3.コンテンツの品質
3つ目の要因は「コンテンツの品質」です。
前述のとおりGoogleは検索意図とコンテンツの関連性を調べますが、関連がありそうな情報を提供するコンテンツは山ほどあります。
クエリにもよりますが、数千件、ときには数百万件ものコンテンツがヒットするケースがあります。
そのためGoogleは、それらの関連コンテンツの中から、さらに少数のコンテンツを厳選して上位表示しなければなりません。
そこで大事なのが、この「コンテンツの品質」です。
関連があるかどうかだけでなく、提供しているコンテンツの信頼性や権威性・外部からの評価も測定し、高品質なコンテンツを絞り出します。
ユーザー満足度の高いコンテンツは、「信頼性と権威性が高く、外部から参照されるなど高い評価を受けたコンテンツ」です。
4-2-4.ユーザビリティ
4つ目の要因は「ユーザビリティ」です。
「ユーザビリティ」とは簡単にいえば、「コンテンツやサイトの使いやすさ・閲覧のしやすさ」などを意味します。
Googleの公式説明によると、例えば以下のような点がユーザビリティを示す要素です。
-
・サイトを異なるブラウザで正しく表示できるか
・パソコン、タブレット、スマートフォンなどタイプやサイズが異なるすべてのデバイスに最適化されているか
・インターネットの接続速度が遅いユーザーでもページをスムーズに読み込めるか出典:“検索アルゴリズムの仕組み”,Google 検索
Googleは、こういった要素でも優秀なコンテンツを上位に表示したいと考えます。
ユーザー満足度の高いコンテンツは、「すべてのユーザーが検索結果をストレスなく表示できるコンテンツ」です。
4-2-5.文脈の考慮
5つ目の要因は「文脈の考慮」です。
ここでいう「文脈」とは、ユーザーの現在地や過去の検索履歴・検索設定など、ユーザーの検索状況を意味します。
Googleはこれらの文脈も考慮しつつ、検索結果を決定します。
文脈を無視すると、いくらクエリと高い関連があって高品質のコンテンツであっても、ユーザーに役立たないことがあります。
例を1つだけあげましょう。
あるユーザーが沖縄県の首里城で「たこ焼き屋 おいしい」と検索するとします。
この場合、ユーザーの検索意図として真っ先に考えられるのは「近くのおいしいたこ焼き屋を知りたい」でしょう。
ではもしGoogleがユーザーの現在地(首里城)を無視して、たこ焼きの本場大阪の有名店や、その公式サイトを紹介したらどうなるでしょうか?
クエリと関連性があり高品質な情報かもしれませんが、ユーザーには無意味です。
そのため、Googleは文脈も大事にします。
サイト運営者は、このようなコンテンツの作成に努めなければなりません。
なお「記事作成代行Pro」の公式サイトには、ユーザーと検索エンジンに喜ばれるコンテンツについて、さまざまなコラム記事を掲載しております。
検索結果上位を目指したい方は、そちらも参考にしてください。
参照:「記事作成代行Proコラム記事サイト」
5.SEO対策の具体的なやり方16選
ユーザー満足度の高いコンテンツの特徴がわかったところで、SEO対策の具体的なやり方を見ていきましょう。
SEO対策には実に多くの作業が関係しますが、大きく以下の3つのカテゴリーに分けられます。
- 【内部対策】コンテンツSEO
- 【内部対策】テクニカルSEO
- 【外部対策】被リンク獲得
※「内部対策」とは「サイト内部で行う施策」で、「外部対策」とは「ほかのサイトからの評価を獲得する施策」
できるだけわかりやすくするために、これら3つに分けてSEO対策を説明していきます。
しかしその前に、対策を行う前に準備しておくべき点も紹介します。
5-1.SEO対策前の基本準備の2ポイント
SEO対策をする前に行う基本準備として、以下の2つをご紹介します。
- サイトのテーマ決め
- キーワードの選定
これらはサイト立ち上げ時に必要なポイントです。
便宜上「準備」としていますが、SEO対策の一環であり非常に大切なため、ぜひ覚えておきましょう。
それぞれのポイントを解説します。
5-1-1.まずはサイトのテーマを決めよう
「サイトのテーマ」とは、サイト全体で取り上げる情報の種類のことです。
通常の1つのサイトでは、1つの種類の情報を取り上げます。
例えば「クレジットカードに関するサイト」や「ダイエットに関するサイト」などです。
コンバージョンが目的でないサイトなら、どんなテーマを選んでも問題ないでしょう。
異なるテーマを雑記のように書いても構いません。
しかし多くのアクセスとコンバージョンを狙っているなら、テーマは慎重に選んでください。
テーマの選び方についてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
関連記事:「ブログ記事テーマはどう選べばいい?収益化を狙える5つの選び方とは」
「ブログ記事ネタがない!?ネタ探しに役立つ9つのポイントを解説」
5-1-2.キーワードの選定は念入りに!
サイトは複数のWebページで成り立っており、各ページでユーザーにコンテンツを提供します。
通常、1つのWebページでは「1つのキーワード」を対策します。
例えばあるページのキーワードを「転職 20代」と設定したなら、そのページで提供するコンテンツは「20代のビジネスパーソンに役立つ転職情報」になるでしょう。
別のページには別のキーワードを設定し、内容の異なるコンテンツにします。
このようにしてサイト内のページ数を増やし、扱う情報の幅を広げます。
すべてのページのキーワード選定は無理だとしても、最初にできるだけ多くのキーワードをリストアップするようおすすめします。
そうするなら内容が被りそうなキーワード同士をまとめたり、コンテンツ作成のスケジュールが立てやすかったりするでしょう。
関連記事:「【SEOの基礎】キーワード選びは記事作成の第一歩!踏むべき5ステップ紹介」
「ロングテールキーワードとは?SEO上の4つのメリットを解説」
5-2.【内部SEO対策】コンテンツSEOの7ポイント
サイトのテーマや対策するキーワードが整ったら、いよいよ3つのカテゴリーのSEO対策を行います。
最初に、「【内部対策】コンテンツSEO」カテゴリーからはじめましょう。
「コンテンツSEO」とは、コンテンツの内容や質によってユーザーをできるだけ多く呼び寄せる施策です。
このカテゴリーでは、以下の7つの作業をご紹介します。
- 検索意図の見極め
- オリジナリティーのある情報を入れる
- 見出し構成をわかりやすく論理的にする
- タイトルとディスクリプションはキャッチーにする
- 読みやすい文章を書く
- 画像や図解を入れる
- リライトも忘れない
5-2-1.「検索意図の見極め」がSEOの王道
すでに説明したとおり、Googleは検索結果を表示する際に、ユーザーが検索したクエリの検索意図を考慮します。
そのためサイト運営者も、ユーザーの検索意図を見極めなければなりません。
具体的には以下の点をじっくり考えましょう。
「自分が各ページに設定したキーワード(あるいは似た言葉)をクエリとして検索するユーザーは、何を知りたいだろうか?」
例:
ページAの設定キーワード: 「ダイエット 運動なし」
ユーザーがクエリにしそうな言葉: 「ダイエット 運動なし」「運動しないダイエット」
サイト運営者が考えるべき点: 「ダイエットとか運動なしなどの言葉を検索するユーザーは、どんな情報を探しているか?」
自分で考えるほかに、キーワードを実際に検索にかけて、上位サイトの傾向を見るのも有効です。
Googleが上位に表示するサイトは、「ユーザーの検索意図を汲んだサイト」と評価されているからです。
そこに書かれている内容を参考にして、自サイトにも取り込みましょう。
ほかにも、対策するキーワードと関連するキーワードを調べるのも役立ちます。
検索意図に関する詳細な情報は、以下の記事も参考にしてください。
参照:「SEOで超重要!『検索意図』とは?5つの見極め方を徹底解説」
5-2-2.オリジナリティーのある情報も入れる
上位サイトを参考にすることは大切ですが、まったく同じ情報を同じように取り上げるのは、ただの「猿真似」です。
それどころか、悪意のあるコピーコンテンツになり、著作権侵害になります。
当然のことですが、そのようなコンテンツを用意しても検索上位は期待できません。
またコピーではないとしても、似たような情報を組み込むだけでは差別化を図れず、競合サイトとの競争に勝てないでしょう。
Googleから評価されたいなら、上位サイトを参考にしつつも、オリジナリティーのある情報を入れることが重要です。
具体的には、自分しか知らない体験談や、上位サイトにはないユニークなアングルから情報などです。
5-2-3.見出し構成はわかりやすく論理的にする
記事コンテンツの場合、本文は内容に応じて、いくつかの見出しに分けて執筆します。
見出しは、本棚にある本を作者ごとに分けるタグのようなものです。
見出しを設けることで、本文は内容ごとにしっかり整理され、まとまりがうまれます。
またコンテンツの文字数にもよりますが、見出しがあると見た目がよくなり、ユーザーに読む気を起こさせます。
1,000文字の記事なら2つか3つの見出し、2,000文字なら3~5つの見出しなど、適度にわけるとよいでしょう。
見出しの上手なつけ方については、以下の記事もおすすめです。
関連記事:「記事の見出しはSEOの大黒柱!上手につける6つのコツを紹介」
5-2-4.タイトルとディスクリプションはキャッチーにしよう
通常コンテンツには、タイトルとディスクリプションを設定します。
※「タイトル」は、検索結果画面に表示されます
※「ディスクリプション」とは、検索結果画面でタイトル下に表示されることがあります
どちらも検索結果画面に表示されるため、できるだけユーザーの目をひくキャッチーなものにすることが大切です。
魅力的な文言であれば、「そのWebページを見てみようかな」という気にさせられます。
タイトルやディスクリプションに関するより詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:「ディスクリプションはSEO効果あり?メリット&書き方を解説!」
5-2-5.読みやすい文章は好かれる
読みやすい文章を書くと、ユーザーがサイト内に滞在してくれます。
読みやすい文章とは、例えば以下のような特徴を持つ文章です。
- 赤文字や太文字など適度な装飾がある。
- 文字の大きさがちょうどよい
- 1文が長すぎない
- 数文ごとに段落がわかれている
- 難しい漢字や専門用語を使わない(使う必要がある場合は説明を入れる)
文章力を高める方法について、ほかのコツも知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事:「SEOライティングとは?読まれる文章を書く15のコツをご紹介」
5-2-6.画像や図解を入れると内容が理解しやすくなる
文字だらけの教科書や雑誌をイメージしてください。
その文章がどれだけ読みやすく、役に立つことをいっていたとしても、文字だけの文章に抵抗を覚える方は少なくないでしょう。
やはり適度に画像が挟まれていたり、何かの情報について図解されていたりした方が、理解が進みます。
絵や写真や図は記憶に残りやすいため、よりサイトによい印象を持ってほしいのであれば、これらの要素も積極的に取り入れましょう。
5-2-7.リライトも忘れない
「リライト」とは、すでに公開したコンテンツの加筆修正を行うことです。
サイト運営で重要なのは、新規記事の追加だけではありません。
既存のコンテンツの「メンテナンス」も必要です。
情報は古くなったり追加されたりするため、適度な見直しが求められます。
あるいは、公開したコンテンツの一部がユーザー受けの悪いことがわかれば、その部分を削除して受けのよいものに差し替える必要もあるでしょう。
関連記事:「SEOリライトで検索順位を底上げ!やり方を4ステップで解説」
「更新頻度はSEOに重要⁉頻度よりも大事な4施策をご紹介」
5-3.【内部SEO対策】テクニカルSEOの5ポイント
続いて、「【内部SEO対策】テクニカルSEO」について解説します。
「テクニカルSEO」とは、コンテンツの内容というより、サイトの構造やユーザビリティなど技術的な要素に関連した施策です。
ご紹介したいのは以下の5つのポイントです。
- モバイル対応は特に重要
- ページ読み込み速度は速いほど◎
- サイト内の階層構造は明確に
- 内部リンクを積極的に張る
- URLの正規化
このほかにも、行うべき作業はさまざまにあります。
まずはこれら5つの基本ポイントを押さえ、テクニカルSEO全般の知識を吸収してください。
5-3-1.モバイル対応は特に重要
Googleを使うユーザーの中には、デスクトップパソコンで検索するユーザーもいれば、スマホで検索するユーザーもいます。
同じ検索でも、実はパソコン検索とスマホ検索では勝手が違います。
これらの端末は、操作性や画面サイズが異なるため、まったく同じ方法でユーザーにコンテンツを見せると不都合が生じるものです。
例えばパソコン画面では見やすくても、「スマホ画面では文字が小さくて読みにくい」「ボタン同士が近くて押し間違えやすい」といった例が挙げられます。
そのため、サイト運営者はパソコンだけでなく、スマホなどモバイル端末でも見やすく操作しやすいサイト作りをする必要があります。
モバイル対応についてさらに詳しくは、以下の記事も参照してください。
関連記事:「モバイルファーストインデックスとは?基本と対策を徹底解説!」
5-3-2.ページ読み込み速度は速いほど◎
サイトの利便性を高める上で、「ページ読み込み速度」も重要な要素です。
「ページ読み込み速度」とはざっくりいうと、「ユーザーがWebページにアクセスしてからコンテンツが表示されるまでのスピード」といえます。
「ファミレスで料理を注文してから到着するまでにかかる時間」に例えられるでしょう。
読み込み速度が速いとユーザーはストレスなく「サクサク」サイトを使えるため、そのサイトの評価は高くなります。
先述のとおり、Googleはコンテンツの質だけでなく、読み込み速度などユーザビリティも大事にしています。
実際2021年のアップデートでは、「Core Web Vitals」という読み込み速度に関する指標がランキング要因に加えられました。
「Core Web Vitals」を含む2021年の最新SEO情報については、こちらもご覧ください。
関連記事:「【2022年最新情報】SEOとアルゴリズムの詳細を徹底攻略!」
5-3-3.サイト内の階層構造は明確に
「階層構造」とは、サイト内での各Webページの位置関係を意味します。
「クレジットカード」や「転職」などのようにテーマが大きなサイトの場合、いくつものカテゴリーがうまれる可能性があります。
例えば「クレジットカード」がテーマのサイトなら、「無料のクレジットカード」「銀行系のクレジットカード」「ゴールドカード」「クレジットカードの使い方」など、幅広いカテゴリーを作れるでしょう。
もしすべてのコンテンツをカテゴリーなしに公開したら、サイト内のまとまりがなくなります。
いわば整理整頓されていない本棚のような状態です。
5-3-4.内部リンクを積極的に張る
「内部リンク」とは、同じサイト内にあるWebページ間で張られたリンクです。
内部リンクを使うと、あるページのリンクをクリックしたときに、対象のページへスムーズに飛ぶことが可能です。
Googleのクローラーは、リンクをたどってWebページを発見します。
そのため内部リンクが充実していると、「クローラビリティ(クロールのしやすさ)」が高まります。
また内部リンクによって、あるコンテンツと関係の深い別のコンテンツがつながれていると、ユーザーは両方のコンテンツに簡単にアクセスでき、情報理解が進みます。
内部リンクの拡充は、ユーザー想いの施策でもあるのです。
内部リンクに関してより理解したい方は、以下のコンテンツもご覧ください。
※こちらのリンクも内部リンクの一種です
関連記事:「内部リンクとは?SEOを意識した5つの最適化方法を解説!」
「内部リンクの多すぎはNG?SEOへの影響と対策をレクチャー」
5-3-5.URLの正規化
「URLの正規化」とは、「検索エンジンに正しくWebページを評価してもらうために複数のURLを統一すること」を意味します。
サイト運営をしていると、同じ内容のWebページが複数発生してしまうことがあります。
本来理想的なのは、各ページが1つ存在し、そのページを検索エンジンが評価してくれることです。
しかしさまざまな理由で、URLが異なるだけの同じページが発生するのです。
中身は同じでも、URLが異なれば検索エンジンは「別のページ」と判断します。
そうなると、本当なら1つのページに集約されるはずの評価が、分散してしまうかもしれません。
また、検索エンジンのクローラーが無駄な動きをすることにもなり、クローラビリティーが落ちます。
-
“ある1つのコンテンツに対して、張られるリンクのURLがユーザーによって異なると、そのコンテンツに対する評価がURLごとに分かれてしまう恐れがあります。これを防ぐために、サイト内でページをリンクするときには、常に特定のURLを使用するようにしましょう。同一のコンテンツが複数のURLによってアクセスされていることに気付いた場合は、好ましくないURLから好ましいURLに301リダイレクトの設定をすると良いでしょう。”出典:“1つのページにURLは1つにしよう”,検索エンジン最適化 スターターガイド
5-4.【外部SEO対策】被リンク獲得で意識すべき2ポイント
最後に【外部SEO対策】について解説します。
これまで説明したコンテンツSEOとテクニカルSEOは、サイト内部で直接サイト運営者が行うべき施策です。
それに対し、外部SEO対策は、サイト運営者というより、第三者の行動が重要になる施策です。
このカテゴリーでは、以下の2つのポイントを見ます。
- 被リンクの獲得
- サイテーションの獲得
5-4-1.被リンク獲得方法
「被リンク(外部リンク)」とは、「ほかのサイトから自サイトのコンテンツへ向けて張られたリンク」です。
何かのコンテンツ内に「○○に関してはこちらのコンテンツもご覧ください」「○○についてはこちら」などの文言でリンクが張られていることがありますが、あれが被リンクです(同じサイト内の別のWebページを紹介する場合は「内部リンク」)。
被リンクが多いコンテンツは、ほかのサイトから引用元や参照元として広く利用されています。
それは、そのサイトのコンテンツが有益で信頼できるものとみなされているからです。
被リンクのメリットや具体的な対策については、以下の記事もご覧ください。
関連記事:「SEO外部対策とは?5つのメリットと5つの対策ポイントを伝授」
「【2022年版】被リンクはSEOに効果的?8つの増やし方を解説」
また「相互リンク(自サイトとほかのサイトの間でリンクを張りあうこと)」については、こちらも参照してください。
参照:「相互リンクはSEO効果あり!?獲得する5つの方法を解説」
5-4-2.サイテーション獲得も意識しよう
外部SEO対策では「サイテーションの獲得」も意識しましょう。
「サイテーション」とは、「被リンクではないものの、何らかの形で自サイトについて言及されること」です。
例えば、ほかのサイトやSNS上で自サイトのサイト名やコンテンツについて記載されたり、運営している企業名に触れられたりすることを指します。
サイテーションはリンクのように、ユーザーが直接自サイトへアクセスする道を開くわけではありませんが、少なくともユーザーに関心を持ってもらえる手段となりえます。
例えばあるユーザーが、「○○カード(クレジットカード)を作ったらポイントが貯まりやすい」という書き込みを見たとします。
もしそのユーザーがクレジットカード作成に興味を持っているなら、その書き込みを見て「○○カード」をクエリに検索するかもしれません。
この場合、その書き込みを見なければしなかったかもしれない検索行動が発生しました。
このように、サイテーションも被リンク同様、外部からの評価のひとつであり、自サイトのPRに役立つ要素です。
5-5.SEO対策に役立つツール
SEO対策を円滑に行うには、ツールを利用すると便利です。
SEO関連のツールは、国内外のものを合わせると無料・有料どちらのものも多くあります。
ツールがあると以下のような作業が可能です。
- サイトパフォーマンスを示す指標がわかる
- リンクの管理が容易
- モバイル対応を簡単にチェックできる
- 文章力をアップできる
- 競合サイトを調べられる
- コンテンツのパフォーマンスを分析できる
内部対策に役立つツールと、外部対策に役立つツールどちらも充実しているため、積極的に活用して対策を有利に進めてください。
以下の記事では、役立つツールをいくつかご紹介しています。
参照:「プロも使うSEOチェックツール20選!無料ツールもご紹介」
5-6.【番外編】最初のうちは広告を組み合わせるのも◎
SEO対策は中長期のマーケティングであり、ある程度腰をじっと据えて取り組むべきものです。
サイト立ち上げ後などは検索順位が振るわず、なかなかアクセス数が伸び悩むかもしれません。
そのためサイト運営者にとっては、辛抱と地道な努力が求められます。
しかし、「もっと早く流入数アップを狙いたい」ということであれば、打てる手があります。
それは広告の出稿です。
SEO対策とは別に広告を使うことで、自サイトのPRを効率的に行えます。
一例として「リスティング広告(検索連動型広告)」について簡単に説明しましょう。
「リスティング広告」とは、ユーザーが検索するクエリに基づいて表示される広告です。
例えばユーザーが「転職 方法」と検索した場合、広告を出している転職情報サイトの広告が検索結果に表示されます。
自サイトのコンテンツが検索結果の上位に表示されなくても、広告が目立つ場所に掲載されるため、アクセス数アップにつながります。
6.SEO対策は自分でやるべき?それともアウトソーシング?
SEO対策を行う方法には、大きく以下の2つに分けられます。
- 自分で行う(内製化・インハウス)
- SEOのプロにアウトソーシングする
どちらにも一長一短があります。
どちらの方法がよいかは、サイト運営をする企業や個人の状況により変わるでしょう。
それぞれの方法のメリット・デメリット、および向いている方を解説します。
6-1.自分でやるメリット・デメリット
自分で行うメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 既存社員がいるなら低コストで行える
- 自社にSEO対策のノウハウが蓄積される
- コミュニケーションが楽
社内にSEOに通じた社員がいる場合は、内製化するとコストがかかりません。
社員達に作業を任せればよいため、アウトソーシングするお金を節約できます。
また、社内で多くの作業をカバーすることで、SEO対策のノウハウやスキル・経験が社内に蓄積します。
SEO対策が重要なマーケティング手法であることを考えると、この分野の知見が増えるのは大変有意義です。
運営するサイトが自社に関連した内容であるなら、内製化の場合、コミュニケーションが楽でしょう。
すでに自社製品やサービスに精通しているため、訴求すべき点や顧客に関する一定の理解があるはずです。
- 採用や育成にコストがかかる場合がある
- スピーディーな対策ができない恐れがある
もし社内にSEOに通じた人材がまったくいない場合、内製化には人材登用や育成のプロセスが発生します。
SEOのプロを採用したり、既存社員に研修を受けさせたりなど、コストがかかるでしょう。
また、すぐに実作業に取り組めない可能性があるため、スピーディーなサイト運営ができないかもしれません。
競合サイトが多い場合、先を越されてしまう可能性があります。
6-1-1.自分でやるのがおすすめのケース
自分でSEO対策するのがよいのは、以下のようなケースです。
- すでにSEO対策のノウハウが多少なりともある
- 社内にノウハウを蓄積したい
- 情報共有を社内だけにとどめたい
- SEO対策の人材登用や育成を考えていた
SEO対策の内製化は、自社の財産になります。
自社でやるからこそ高いモチベーションで商材を訴求できたり、効果があったときに人一倍うれしかったりするところもあるでしょう。
6-1-2.SEOの勉強に役立つ本や動画
SEO対策を自分で行う場合、ビギナーであれば当然学習が必要です。
学習する方法はさまざまですが、本や動画など各種メディアを使うことで多くを学べます。
以下に、SEO対策に役立つメディアをいくつかご紹介します。
Google公式サイト
- 検索エンジン最適化スターターガイド
- Google 検索セントラル
一般サイト
- 儲け学
- 海外SEO情報ブログ
- 記事作成代行Pro
書籍
- 10年つかえるSEOの基本
- 沈黙のWebマーケティング
- 現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル
動画チャンネル
- Google 検索オフィスアワー
- ミエルカチャンネル
それぞれの特徴については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:「SEOの勉強に便利なメディア10選!SEO学習のメリットも解説」
6-2.アウトソーシングのメリット・デメリット
続いて、アウトソーシングのメリット・デメリットも見ていきましょう。
まずメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- SEOのプロは結果を出せる
- スピーディーな対策が可能
- 第三者的な視点からコンテンツを作成できる
SEO対策を仕事としている以上、やはりプロには実力があります。
SEO対策のテクニックや最新情報に通じているため、経験のない自社社員が暗中模索するのと比べ、結果が出るはずです。
また、サイトの分析や運営戦略のイメージがはっきりしているため、すぐに作業に取りかかれるでしょう。
スピーディーにサイト制作やコンテンツ作成などを行えるため、スピーディーです。
自社社員でないからこそ、「広い視点で商材の訴求点をつける」という点も挙げられます。
一般ユーザーに近い視点から商材を見られるため、よい意味で熱が入りすぎず、商材のメリットやデメリットを冷静に感じられるかもしれません。
一方、アウトソーシングのデメリットとしては以下の点が挙げられます。
- コストがかかる
- 社内にSEOの知識が蓄積されにくい
- 入念なコミュニケーションが求められる
外部サービスに依頼する分、当然コストは余計にかかります。
依頼する内容によっては少額ですむこともありますが、大々的に依頼するとかなりかかるでしょう。
場合によっては、数百万かかるかもしれません。
半ば丸投げ状態で外注すると、どのようなSEO対策を行っているかがよくわからず、結果的にノウハウが蓄積されない可能性もあります。
また社外の人間に商材情報や訴求点を伝える分、社内同士のコミュニケーションよりも情報共有がスムーズにいきにくいでしょう。
しっかり意思疎通しないと、コンテンツを作成するライターがクライアントの意図を汲み取ってくれないこともありえます。
6-2-1.アウトソーシングがおすすめのケース
アウトソーシングがおすすめなのは、以下のようなケースです。
- とにかく結果にコミットしたい
- すぐにでも作業をはじめてほしい
- スポット的にSEO対策をしたい
- 人材登用や育成の余裕がない
6-2-2.アウトソーシングする場合の費用
アウトソーシングにかかる費用は、依頼する内容によって大きく異なります。
数千円~数百万円ほどの開きがあるため、一概に「いくら」とは言い切れません。
しかしある程度の相場は以下のとおりです。
SEO対策費用に関するより詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:「SEO対策費用の平均相場を解説!具体的な対策内容もご紹介」
6-3.アウトソーシングする際の注意点
アウトソーシングは便利ですが、何も考えずに適当な依頼をすると、以下のようなリスクがあります。
- 効果が出ない
- 検索エンジンからペナルティーを受ける
SEO対策を格安で行う業者は少なくありません。
例えば、記事コンテンツを執筆する業者の場合、文字単価で料金を計算することが多いですが、0.5~1円/1文字などかなりの低コストでサービス提供する業者や個人がいます。
低コストは魅力的ですが、「安かろう悪かろう」の傾向があるのも事実です。
せっかくコンテンツを作ってもらっても、それが低品質であれば、SEO対策の効果は期待できないでしょう。
このようなサービスすべてがそうとは限りませんが、クオリティーの見極めには注意が求められます。
別の点として、業者の中にはGoogleのガイドラインにひっかかるような施策を行うところも少なからずあります。
そのような業者にあたってしまうと、結果としてサイトにペナルティーが発生しかねません。
関連記事:「SEO対策は外注でやるべき?メリット・デメリット・費用相場を解説!」
6-4.おすすめのSEO対策業者をご紹介
おすすめのSEO対策業者をいくつかご紹介します。
内部対策や外部対策など、得意としているジャンルは各業者で異なりますが、いずれも信頼できる外注先です。
- 株式会社ジオコード
- アユダンテ株式会社
- ナイル株式会社
- 株式会社Faber Company
- SEO Japan
- 株式会社PLAN-B
- 株式会社コンテンシャル
- アウンコンサルティング株式会社
- 株式会社ルーシー
- 記事作成代行Pro
各業者の特徴や費用・おすすめの方については、以下の記事で詳しく解説しています。
アウトソーシングを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
SEO対策で行うべき作業は数多くありますが、何よりも重要なのはコンテンツの質です。
すでに強調したとおり、Googleは「ユーザー満足度」を重要視します。
ユーザーが直接コンタクトすることになるコンテンツの質が、SEO対策のキーポイントです。
そのため、コンテンツSEOだけでもプロに依頼するのは賢い方法といえます。
すべてを任せるのに抵抗がある場合、まずは最重要部分を信頼できる相手に任せるのはいかがでしょうか?
コンテンツSEOがしっかりしていれば、すぐにではないとしても、徐々にサイト上位を狙っていけます。
コンテンツは継続的に追加・加筆修正していくものであり、ユーザーとの主な接点です。
かの有名なビル・ゲイツは「Content is King(コンテンツは王様)」といいましたが、過去のブラックハットSEOとは異なり、現在はコンテンツの質がSEO対策を左右します。
・ユーザーニーズの徹底的な洗い出し
心理学を応用した検索意図の見極めにより、「心に響く」記事に仕上げます。
・チームによる作業
ライターだけでなく、校正・校閲者やディレクターを含むチーム体制でコンテンツを作成します。
・専属ライターをアサイン
専属ライターが執筆するため記事に統一性があります。
・必要な作業内容を選べる5つのプラン
依頼したい作業を必要な分だけ選択できるように、複数のプランを用意しております。
・必要に応じて追加できる4つのオプション
WordPress入稿や画像挿入・画像文字挿入・SEOコンサルティングなど、各種オプションサービスがございます。
・低コストの文字単価
SEO特化型の記事コンテンツの相場は7~10円/文字ですが、弊社は4.5~9.5円/文字です。
・各種割引サービス
「半年継続割」や「実績データ掲載割」など、各種割引をご用意しております。
プランの詳細やご相談は、以下の公式サイトよりご確認ください。
7.SEO対策に関する10のQ&A
ここまで、SEO対策のさまざまなポイントを見てきました。
SEOに関する大まかなイメージがつかめてきたのではないでしょうか?
最後に、SEO対策に関する以下の質問と答えをご紹介します。
- サイトに必要なWebページ数はどれくらい?
- 1つのWebページの最低文字数は?
- 1つのWebページのキーワード数はいくつ?
- ほかのサイトのデータやフレーズを使っても大丈夫?
- 目次はつけるべき?
- ドメインパワーって何?
- クリック率とは?
- SEO対策が特に重要な「YMYL」ジャンルとは
- 重複コンテンツがあるとどうなる?
- SEOの効果が出るまでの時間は?
7-1.サイトに必要なWebページ数はどれくらい?
最低ページ数はありません。
ページ数が多くて問題になることも、少なくて評価さないこともありません。
ただし、あるテーマについてユーザー満足度の高いサイトを作りたいなら、それなりのページ数が必要です。
ページ数に関して詳しくは、以下の記事もご覧ください。
関連記事:「ページ数が多いとSEOに有利!?上手な増やし方6選をご紹介」
7-2.1つのWebページの最低文字数は?
最低文字数もありません。
適切な文字数は、情報によって異なるでしょう。
それが数文字の場合もあれば、数千文字の場合もあります。
例えば「アイスランド 日本 時差」というクエリでは、アイスランドの日本の間の時差をユーザーは気にしているはずです。
この場合は「9時間」の3文字で十分です。
あるいはそれぞれの時刻を示すくらいでもよいでしょう。
一方「無料 おすすめ クレジットカード」がクエリなら、ユーザーはそれなりのボリュームの記事を期待するはずです。
クレジットカード名だけ羅列した数十文字程度のコンテンツは評価されません。
文字数に関しては以下の記事も参照してください。
関連記事:「SEO記事の文字数って多い方がベスト?最重要ポイントをプロが解説!」
7-3.1つのWebページのキーワード数はいくつ?
1つのWebページにつき1キーワードが原則です。
1つのキーワードに集中して書くことで、コンテンツの方向性が定まり、ユーザーに伝わりやすくなります。
キーワードを複数入れ込むと内容がごちゃごちゃするほか、検索エンジンも内容把握しにくくなってしまいます。
7-4.ほかのサイトのデータやフレーズを使っても大丈夫?
ほかのサイトから情報を引用することは可能です。
著作権に関する法律では、許諾なしに他人の著作物を引用できる旨が書かれています(著作権法第32条)
しかし、無断転載や出典の明示など、注意すべきポイントがいろいろとあります。
ほかのサイトの画像やデータは簡単にコピーできる分、法律違反を犯しやすい部分もあるため要注意です。
引用や転載に関する詳しい説明は、以下の記事にあります。
参照:「記事への転載は要注意!著作権侵害で罰金1,000万円!?」
7-5.目次はつけるべき?
目次は大抵コンテンツの最初の方に設置されます。
目次は見出しをまとめたものであり、目次があるおかげでユーザビリティが上がることは少なくありません。
ユーザーは目次を見て目的の情報をいち早く探せたり、コンテンツの流れを見極めたりできます。
ただし目次が長い場合、見た目が悪くなるケースもあるようです。
その場合はデフォルトで閉じた表示にし、ユーザー自身が好みで展開できるようにするなど工夫できます。
7-6.ドメインパワーって何?
「ドメインパワー」とは、「サイトの強さや信頼度のこと」です。
ドメインパワーが強いと、新規コンテンツを公開する際に有利だったり、スピーディーなインデックス登録が行われたりなど、さまざまなメリットを期待できます。
Googleの公式指標ではないですが、それに相当するコンセプトが存在することがわかっています。
ドメインパワーを高めるコツやドメインの意味については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:「SEO施策を強化!ドメインパワーを高める7つのコツを解説」
7-7.クリック率とは?
「クリック率(CTR)」とは、「Webページがユーザーに表示された回数のうちクリック(アクセス)された回数の割合」です。
例えば100回ページが表示されて、そのうち3回クリックされたらクリック率(CTR)は「3%」です。
クリック率(CTR)は高い方がよいといえます。
クリックされた(検索結果にある複数のコンテンツの中から選ばれた)ということは、それだけユーザーがWebページのタイトルやディスクリプションに興味を持っている証拠だからです。
通常、検索結果の上位にくるコンテンツのクリック率は高い傾向にあります。
最初にユーザーが目にするコンテンツだからです。
しかし「検索順位上位=クリック率(CTR)が高い」とは限りません。
相対的にクリック率(CTR)が低い場合もあり、その場合は改善が必要です。
クリック率(CTR)に関する情報は、以下の記事で詳しく取り上げています。
関連記事:「クリック率で検索順位アップ!?CTRを上げる5つのSEO施策」
7-8.SEO対策が特に重要な「YMYL」ジャンルとは
「YMYL」とは「Your Money Your Life」の頭文字を取ったもので、医療や法律・財産など生命や生活に重要な影響を与えるテーマを指します。
これらのジャンルの情報は特に信頼性や権威性・専門性が大切であり、コンテンツのクオリティーはハイレベルでないといけません。
7-9.重複コンテンツがあるとどうなる?
重複コンテンツは、基本的にGoogleからよくは思われません。
ただし重複コンテンツの発生はよくある現象であり、サイト内に見つかったからといって心配し過ぎる必要はありません。
「重複コンテンツ=自動的にペナルティー対象」とはならないため、落ち着いて処理すれば大丈夫です。
ただし一部の重複コンテンツに関してはペナルティーがつけられ、検索結果からコンテンツが除外されることがあります。
重複コンテンツに関してさらに詳しくは、以下の記事もご覧ください。
関連記事:「重複コンテンツはSEO的に地雷!評価を下げない対策とは」
7-10.SEOの効果が出るまでの時間は?
この点については、Googleが以下のようにコメントしています。
-
“成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は4か月から1年かかります。”出典:“SEO 業者の利用を検討する”,Google 検索セントラル
8.まとめ
「SEO対策」とは「自分のサイトを検索エンジンから正確かつ高く評価してもらうための施策」です。
企業や個人が商材をPRするのを、援護射撃してくれる重要なマーケティング手法といえます。
今やネットユーザーは世界中にあふれており、検索サービスを使って日常生活のさまざまな決定を行っています。
そのためサイト運営者は、SEO対策に力を入れ、自サイトのコンテンツを少しでも目立たせることが大切です。
SEO対策が効率的だと、流入数やコンバージョン数の増加・ブランディングなどいろいろなメリットがうまれます。
SEO対策は一筋縄ではないかない中長期的マーケティングですが、力を入れる価値があることです。
必要に応じてアウトソーシングを利用しつつ、自サイトの活性化を目指しましょう。
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2024.10.01
SEOキーワードの設定方法ガイド|準備・選び方・コンテンツ制作を網羅
「SEOキーワードの選び方がわからない」 「効果的なキーワード設定の手順を知りたい」 このような悩みを抱えているWeb運営者やマーケターは少なくありません。 適切なSEOキーワードを設定せずにコンテンツを作成すると、検索エンジンでの順位向上が難しく、望むような成果が得られないケースも多々あります。 本記事では「SEOキーワードの設定方法」を詳しく解説するとともに、以下のテーマにも焦点を当てて説明し …
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