【SEOの基礎】キーワード選びは記事作成の第一歩!踏むべき5ステップ紹介
2021.10.6

記事作成で最初に行うべき作業の1つは「キーワード選び」です。
記事には必ずキーワードがあり、キーワードに基づいて本文が執筆されます。


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この記事ではキーワードの存在意義について解説した上で、SEOに強いキーワードを選ぶ5つのステップをご紹介します。
1.SEOで重要な「キーワード」のイロハをおさえよう!
SEOで意識すべき施策は山ほどあります。
Googleは200以上のシグナルをもとに検索ランキングを考えるため、それに応じて対策も必然的に多くなります。
SEOを考慮した記事作成を始めるにあたり、最初に行うべきことのひとつが「キーワード選び」です。
どの記事にも通常は特定のキーワードが設定されています。
*ここでいう「キーワード」とは、〈head〉タグに記述するメタキーワードではなく記事のテーマを示す語句のことです。
基本的に「1つの記事は1つのキーワード(1つの語句か複数の語句のグループ)をベースに書くとよい」とされています。
例えば「大阪の人気たこ焼き屋をランキングで紹介する記事」を書くなら、キーワードは「大阪 たこ焼き屋 ランキング」です。
「大阪のマイナーな観光地を紹介する記事」なら、「大阪 観光 穴場」や「大阪 マイナー 観光地」などをキーワードにできます。
この見出しではまず、キーワードについて以下の点を解説します。
- そもそもキーワードは何故必要か
- キーワードには種類がある
- キーワードのジャンルは記事の目的により変わる
1-1.そもそもキーワードは何故必要?
最初に「そもそもキーワードが必要な理由」を解説します。
挙げればキリがありませんが、主な理由は以下の2つです。
- キーワードにより記事の方向性が定まる
- 検索エンジンが結果を返しやすい
それぞれの理由について解説します。
1-1-1.キーワードにより記事の方向性が定まる
キーワードが必要な1つ目の理由は「キーワードにより記事の方向性が定まるから」です。
キーワードがないとどのような内容を書くべきかアイデアも浮かびません。
例えば大雑把に「ダイエット」について書こうと思っても、ダイエットに関係する情報など数えきれないほどあるのです。
浅い情報でよいならまだしも、ダイエットの方法や参考データなど関連する情報をしっかり網羅するとなると膨大な文字数になります。
あまりに情報が多くどこから始めて何をどう書くべきかわからなくなってしまうのが関の山です。
一方「ダイエット 糖質制限 リスク」などある程度的を絞ったキーワードを設定すると、道筋がスッキリ見えてきます。
またある程度情報が限られるテーマについて書いていたとしても、キーワードを意識しないと知らず知らずの内に脱線するものです。
車線の引かれていない幹線道路のように秩序のない中身になるでしょう。

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1-1-2.検索エンジンが結果を返しやすい
キーワードが必要な2つ目の理由は「検索エンジンが結果を返しやすいから」です。
*検索エンジン界のシェアは圧倒的にGoogle優位であるため、本記事では「検索エンジン=Google」として説明します。
Googleはユーザーが検索にかけたワード(「検索クエリ」)に対して関連の深いWebページを表示しなければなりません。
そのためGoogleは公開されるWebページの内容をしっかり把握しようと努めます。
Webページを精査し検索クエリに対して関連性の高いページを返すために「クローラー」と呼ばれるプログラムが用いられます。
そのプログラムを通して「このページは○○について情報豊かだ」「このページは○○の疑問を解決する情報を持っている」などと判断していくのです。
Googleのクローラーは非常に賢く、キーワードや文脈・単語の関連性などをしっかり見極めWebページにどのような内容が書かれているかを的確に判断することが可能です。
しかし先述のとおり、キーワードを意識せずに文章を書いてしまうと一体どのような情報にフォーカスしている記事なのかがわかりにくくなり、Googleは良質な記事とみなしません。

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1-2.キーワードには種類がある
キーワードには主に以下の3つの種類があります。
- ビッグキーワード:検索ボリュームが多く競合も多い。通常1つのワード
- ミドルキーワード:ビッグキーワードより検索ボリュームが少ないが競合性は低くなる。使うワードは2つくらい
- ロングテールキーワード:ミドルキーワードよりさらに検索ボリュームが少なく競合性も低い。3つほどワードを使う

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キーワードの種類 | 検索ボリューム | SEO競合性 | キーワードの例 |
---|---|---|---|
ビッグキーワード | 大(月間1万検索以上) | 高 | 寝具 |
ミドルキーワード | 中(月間1,000~1万検索ほど) | 中 | 寝具 快眠 |
ロングテールキーワード | 小(月間1,000検索未満) | 低 | 寝具 快眠 熱帯夜 |

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ロングテールキーワードをはじめとする複数ワードの使用にはデメリットもあります。
あまりにターゲットやニーズを絞り過ぎると、検索にかけるユーザーがまったくいないか少なすぎてアクセス数を獲得できないかもしれません。
例えば「寝具 快眠 涼感 枕 ストレートネック 青 低反発 キャラクター」などキーワードが長すぎると、せっかく精力を傾けて書いた記事も空振りに終わるでしょう。
これは極端な例ですが、あまりにニッチなニーズを狙うのはよくありません。
検索ニーズがある程度あるキーワードを選定する必要があります。
1-3.キーワードのジャンルは記事の目的により変わる
選ぶキーワードのジャンルは、どのような目的で記事を執筆するかにより以下のように変わります。
- 個人的な日記:自由
- 広告収入目的(アフィリエイト商材利用):アフィリエイト商材にマッチするジャンル
- 広告収入目的(Google AdSense利用):自由
- コンテンツマーケティング:自社の商品やサービスに関連するジャンル
広告収入目的ではなく個人が日記を残す目的で書くのであれば、当然ジャンルは自由に選べます。
一方アフィリエイトやコンテンツマーケティング用の記事を書く場合は自然とジャンルが限られます。
例えばアフィリエイト商材が美容に関連する商品であれば、美容関連のキーワードを選ばなければなりません。
「旅行」や「貯金」「法律」などのキーワードを選ぶべきでないのは当然です。
あるいはパソコンメーカーが自社のコンテンツマーケティングで使う記事を作成する場合、「料理」や「スポーツ」などのジャンルは普通選びません。


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記事作成の目的をはっきりさせた上でキーワードを選びましょう。
2.5つだけ!SEOに強いキーワード選定のステップ
ここまでキーワードに関する基礎的な知識をご紹介しました。
ここからはSEOに強いキーワード選定方法を解説します。
具体的には以下の5つのステップを取り上げます。
- ジャンルを決める(意識する)
- メインのキーワードを決める
- サブのキーワードを抽出する
- 競合を意識しながらキーワードを選ぶ
- 被りそうなキーワードをまとめる
2-1.【ステップ1】 ジャンルを決める(意識する)
最初のステップは「ジャンル決め」です。
「1-3」で説明したように、キーワードのジャンルは記事作成の目的により変わります。
そのためまずは、特定の商材について語る記事なのか、ある程度自由にテーマを決められる記事なのかを明確にしましょう。
自由に決める場合ひとつ注意点があります。
それは「知見がまったくないジャンルや興味が一切わかないジャンルは選ばないこと」です。
すでに執筆経験の豊富なライターであれば問題ありませんが、初心者ライターや経験が浅いライターは執筆自体にまだ慣れていません。
キーワード選定をはじめSEOの基礎を学んでいる最中ですから、自分に負荷をかけ過ぎないのは賢明です。
SEO効果のある記事を書くには入念な調査やSEOノウハウ・時間が必要です。
もし「需要がありそう」というだけの理由で知識も興味もないジャンルに手を出すと提供できる情報が浅くなる恐れがあります。
また書いていて楽しくないのでモチベーションを維持するのも難しくなります。

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関連記事:「ブログ記事テーマはどう選べばいい?収益化を狙える5つの選び方とは」
2-2.【ステップ2】 メインのキーワードを決める
2番目のステップは「メインのキーワードを選ぶこと」です。
1番目のステップで決めたジャンルに関係するワードの中から、軸となるキーワードを1つ決めます。
例えばジャンルが「健康」なら、「ダイエット」「睡眠」「運動」「健康保険」「食事」などが候補になるでしょう。

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注意点として、もしアフィリエイト用の記事を書こうと思っているのであればジャンル同様メインのキーワードも絞られます。
例えば「ダイエット関連商品」のアフィリエイトなら、メインキーワードは「ダイエット」にするのが自然です。

2-3.【ステップ3】 サブのキーワードを抽出する
3番目のステップは「サブのキーワードを抽出すること」です。
ミドルキーワードやロングテールキーワードの場合、キーワードを構成する言葉は2つ、3つと増えていきます。
単体のキーワードだと関連情報が非常に多くなるため、サブキーワードをつけて内容・ターゲットを明確にしましょう。
例えば「ダイエット」がメインキーワードだと情報が漠然としています。
そのため「有酸素運動」「停滞期」「アプリ」「甘いもの」「メニュー」などさまざまな言葉を付け加えて、特定のテーマにフォーカスします。
これは記事のネタを量産することにもつながるでしょう。
例えば以下の例をごらんください。
- 「ダイエット 食事 おすすめ」
- 「ダイエット 停滞期 理由」
- 「ダイエット 運動 夜」
- 「ダイエット 無料 アプリ」
- 「ダイエット メニュー 豆腐」
「ダイエット」をテーマとしたサイトにすべて合致していますが、内容はそれぞれ異なります。
このようにサブキーワードはその記事で訴求する相手を明確にするとともに、サイトで公開する記事のネタを増やす役割も持っています。


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引用:ラッコキーワード

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2-4.【ステップ4】 競合を意識しながらキーワードを選ぶ
4番目のステップは「競合チェックをしながらキーワードを選ぶこと」です。
3番目までのステップでキーワード候補をひと通りピックアップしたら、最終的にどのキーワードを使うかを考えます。
そのときに意識すべきなのが「競合の存在」です。
ネット上には数えきれないほどのサイトが存在しますが、ジャンルやメインキーワードにより競合性の度合いは変わります。
例えば「ダイエット 方法」と「断捨離 方法」をキーワードにした場合、検索結果に表示される結果には以下の差があります(2021年9月14日時点での検索)。
- 「ダイエット 方法」:約 2億1千1百万件
- 「断捨離 方法」:約2千6百万件
ここに1つか2つワードを加えるとヒットする件数は減少するでしょう。

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引用:Ubersuggest

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2-5.【ステップ5】 被りそうなキーワードをまとめる
5番目のステップは「重複しそうなキーワードをまとめること」です。
ユーザーニーズが同じと思えるキーワードはバラバラにせずひとつにまとめます。
そうしないと重複コンテンツを作りかねません。
例えば「ダイエット 運動 方法」と「ダイエット 運動 やり方」は異なるキーワードですが、恐らく検索意図は同じです。
言葉遣いはユーザーにより異なりますが、知りたいのは「ダイエットを達成できる運動方法」でしょう。
最終的に残ったキーワードの中にユーザーの検索意図が重複しそうなものがあれば、それらはひとつにまとめて扱います。


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3.記事のキーワードを決めた後にすべきこと
キーワードを選定し終えたら次の3つの段階に進みます。
- キーワードを軸にした構成案の作成
- 本文の執筆
- 記事の公開と分析
各段階を具体的に解説します。
3-1.キーワードを軸にした構成案の作成
キーワード選定後は「キーワードをベースにした構成案の作成」を行います。
構成案とは本文の骨組みのことです。
キーワードをもとにいきなり執筆するのではなく、伝えるべき情報を整理しいくつかの見出しを組み立てなければなりません。

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見出しを作る際、同時にタイトルやディスクリプションなども作成しましょう。
見出しの書き方やタイトルの付け方に関して、詳しくは以下の記事も参照してください。
関連記事:「記事の見出しはSEOの大黒柱!上手につける6つのコツを紹介」


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検索クエリ:「キャンピングカー 夫婦 大きさ」
ユーザーが知りたがっていると思われる情報:「夫婦が動くのにちょうどよい大きさのキャンピングカーを知りたい」

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1. 夫婦が快適に使うなら全長5メートル以上がおすすめ
2. 夫婦2人にベストな大きさのキャンピングカー5選
2-1. ○○
2-2. ○○
2-3. ○○
2.4. ○○
2.5. ○○
3.ポップアップルーフで大きさを稼ぐのもあり
このようにユーザーの検索意図に沿って情報を整理することが重要です。

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3-2.本文の執筆
構成案を作成したら「本文の執筆」です。
すでに構成案作りの段階で骨組みができているため、各見出しで指定された情報を丁寧に書いていきましょう。
本文執筆中は常に「何について書いているのか」を意識することが大事です。
通常、キーワードを意識して記事を書いていくと自然とそのキーワードが何度も本文中に出てくるはずです。
キーワードがある程度ちりばめられていることは大切。
ユーザーは「自分が知りたい情報に沿って文章が展開されている」と感じやすいからです。
ちなみにキーワードをいくつ入れるとSEO効果があるかが議論されることがありますが、正解はありません。
意識して多めに入れたところでGoogleから「よくやった」と言われるわけではありません。
キーワードをアピールしようと不自然に入れすぎると、逆に記事のクオリティーは下がるでしょう。

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本文の執筆に関してほかに押さえるべきポイントについては、以下の記事の「ブログ記事を書く際に意識すべき6つのコツ」を参考にしてください。
関連記事:「【初心者でも良質なブログ記事が書ける!】10の書き方のコツとは」
3-3.記事の公開と分析
記事を公開した後にも、キーワードに関して行うべきことがあります。
それは「Google Search Consoleを使った分析」です。
Google Search Consoleを使うと公開されている各記事の検索クエリを確認できます。
あるページにアクセスしてきたユーザーがどのような検索クエリを使ったかがわかると、選定したキーワードとユーザーの検索意図との間にズレがないかどうかを確認することが可能です。

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- Google Search Consoleにアクセスする
- 「検索パフォーマンス」メニューをクリックする
- 「ページ」タブをクリックする
- 分析したい記事(URL)を選択する
- 「クエリ」タブをクリックする
リストアップされた検索クエリを見るとその記事が意図したキーワードに準じたものかどうかがわかります。
もし記事のキーワードと実際の検索クエリがマッチしていないなら、ユーザーの検索意図に対して記事の内容が不十分と考えられます。

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4.まとめ
キーワードは記事の方向性を定める上でも検索エンジンに記事の内容を認識してもらう上でも重要です。
1つの記事に1つのキーワードを設定し内容の濃い記事を作成するようにしましょう。

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- ジャンルを決める(意識する)
- メインのキーワードを決める
- サブのキーワードを抽出する
- 競合を意識しながらキーワードを選ぶ
- 被りそうなキーワードをまとめる

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