内部リンクとは?SEOを意識した5つの最適化方法を解説!

2021.11.12
内部リンクとは「同じサイト内の複数のページをつなげるリンク」です。

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この記事では内部リンクの基本を押さえつつ、内部リンクを貼るときのポイントをご紹介します。
目次
1.ブログに使うべき内部リンクとは?
先述のように内部リンクとは「同じサイト内のページ同士をつなげるリンク」です。
通常ひとつのサイトにはTOPページ(ルートページ)をはじめコラム記事などさまざまなページがあることでしょう。
内部リンクはそれらのページを相互につなぎます。
内部リンクには大きく分けて以下の2種類があります。
- テキストリンク
- ブログカード
内部リンクと聞いて思い浮かびやすいのは、恐らくテキストリンクでしょう。
テキストリンクは、以下の画像のように青と下線で装飾されるケースが一般的です。
その箇所をクリック・タップするとリンク先のページが開かれます。
・テキストリンクの例
引用:「テキストリンクで記事の価値を高めよう!2種類の設置方法と注意点」
ブログカードはテキストリンクよりも情報が豊富です。
以下の画像のようにイメージ画像や少し長めの文章が表示されます。


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内部リンクは本文中にのみ貼るものではありません。
後述するように、以下の箇所にも貼るべきです。
- HTMLサイトマップ
- パンくずリスト
- ナビゲーションメニュー
1-1.外部リンクはほかのサイトからのリンク
リンクには内部リンクとは別に「被リンク(外部リンク)」もあります。
被リンクは「ほかのサイトから自サイトへ向けて発せられるリンク」で、自分自身が貼るのではなく第三者が貼るものです。
そのため内部リンクとは異なり自身ではコントロールできません。
良質なものであれば、被リンクの多さはSEO上有利に働きます。
選挙で得票数の多い候補者が当選するように、良質な被リンクを多く受けるサイトはGoogleから一目置かれます。
被リンクについては以下の記事を参照してください。
関連記事:「SEO外部対策とは?5つのメリットと5つの対策ポイントを伝授」
2.内部リンクの最適化はSEO効果がある
SEOにおいて最も重要なのは、Webページを閲覧するユーザーの利益です。
ユーザーが知りたい情報を的確に提供するページはユーザーから信頼を得ます。
そのようなページはユーザーファーストを掲げるGoogleからも認識・評価されやすく、検索上位を狙いやすくなります。
ユーザーにもGoogleにも評価の高いページを作成するには、まず提供する情報の質自体を優良なものにしなければなりません。
内容が専門的で信頼でき、かつオリジナリティの要素があれば目標を達成できます。
それに加えて内部リンクの最適化もSEOに影響します。
各Webページの質を高めることは大事ですが、ページ同士に適切なつながりを持たせることも大切です。
内部リンクを最適化すると少なくとも以下の3つのメリットがあります。
- クローラビリティが上がる
- ページ評価がアップする
- 直帰率が下がり回遊率が上がる
それぞれのメリットについて見てみましょう。
2-1.クローラビリティが上がる
内部リンクの最適化は、「クローラビリティ」を向上します。
「クローラビリティ」とは、「Googleのクローラーがいかにクロールしやすいか」を示すものです。
「クローラー」は「GoogleがWebサイトの検出や分析に使うソフト」で、「クロール」は「Webサイトを巡回すること」を意味します。
Googleはクローラーを使ってサイト内のWebページをクロールし、そのサイトを評価・データベースへ登録します。
つまりサイトが検索結果の上位に表示されるにはまずクローラーにクロールされ、かつ内容を正しく理解してもらわなければなりません。
そこで重要な要素が内部リンクです。
クローラーはサイト内をクロールするのに内部リンクを使います。
そのため内部リンクがすべてのページにしっかり張り巡らされていると、円滑なクロールをサポートできるのです。
Googleは公式ページで以下のコメントを出しています。
“Googleがページを検出できるよう手助けする
サイト上のすべてのページが、検出可能な別のページからのリンクでアクセスできることを確認します。(以下略)”
内部リンクを貼ることでページ検出がスムーズになると、Googleはページを評価しやすくなります。
一方、どこからもリンクの貼られていないページは認識すらしづらいでしょう。

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2-2.ページ評価がアップする
内部リンクを最適化すると、Webページ評価をアップさせることができます。
Webページにはそれぞれ「ページランク」と呼ばれる評価が付いています。
あるページから別のページに飛ぶリンクが貼られている場合、リンク先のページがリンク元のページと関連性が高い内容だとユーザーの満足感が高まり、結果として双方のページランクが高まるでしょう。
例えば「ダイエットに有効な有酸素運動」について書いてあるページ内に「有酸素運動の効果を高める筋トレ」についてのページへのリンクを貼れば、関連性が高くユーザーに有益なリンクでもあるため評価アップを期待できます。

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2-3.直帰率が下がり回遊率が上がる
内部リンクの最適化は、ユーザーの直帰率を下げ回遊率を上げます。
Googleによると、
「直帰」とは「サイト内の1ページしか閲覧されなかったセッション」のことで、「直帰率」とは「1ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値」です。
参照:“直帰率”, アナリティクスヘルプ
大雑把にいうと直帰率とは「ユーザーがあるページにアクセスして、ほかのページを回遊せずに離脱する割合」です。
内部リンクが充実していると、ユーザーは新たに検索することなく関連するページを閲覧できます。
最初に見たページの内容が良質ならユーザーは「このサイトはわかりやすいからリンク先のページも見たい」と感じ、直帰せずにサイト内を回遊する可能性が高まります。
またリンク先をたどって各ページの内容に満足したなら、「またこのサイトを利用しよう」とも感じてもらえるでしょう。
そのようにしていわばサイトの「ファン」になってもらえれば、ブックマークを付けてもらえたり何度もリピートしてもらえたりするかもしれません。
さらにサイト内で商品やサービスを紹介するページを見たときに、購入や登録などのアクションを起こしてもらえる確率も高まるでしょう。
直帰率や回遊率がSEOにどの程度意味があるかは断言できませんが、「ユーザーファースト」を掲げるGoogleにとってユーザーに気に入られるサイトは少なからずプラス評価の対象になるはずです。
3.SEOをねらった内部リンクを貼る5つのポイント
ここからは、SEOを強化するのに効果的な内部リンクの貼り方をご紹介します。
内部リンクは奥が深いSEO施策であるためすべては扱えませんが、最低限意識すべき以下の5つのポイントをご紹介します。
- 本文以外にも貼る
- アンカーテキストで内部リンクを貼る
- 高品質なコンテンツに向けて貼る
- URLの正規化を忘れない
- ツールで内部リンクをチェックする
各ポイントを詳しく見ていきましょう。
3-1.本文以外にも貼る
内部リンクは「本文中に貼られるもの」というイメージを持つ方は多いことでしょう。
しかし先述のとおり、内部リンクは本文以外の場所にも貼れます。
具体的には以下のような場所に貼ると効果的です。
- HTMLサイトマップ
- パンくずリスト
- ナビゲーションメニュー
これらの場所に内部リンクを適切に設定すると、ユーザーにもGoogleのクローラーにもわかりやすいサイト構造になります。
上記の3つの場所へ内部リンクを貼るメリットを見てみましょう。
3-1-1.HTMLサイトマップ
内部リンクは「HTMLサイトマップ」に貼れます。
「HTMLサイトマップ」とは、下の画像のように「サイト内のWebページを一括表示したページ」を指します。
*画像は「Apple」のもの
HTMLサイトマップでは主要なページがわかりやすくカテゴリー分けされています。
テキストリンクスタイルの内部リンクが貼られていて、クリック・タップするとそのページへ飛べるように設定済みです。
例えば画像の左上の「Appleについて」カテゴリーにある「採用情報」をクリック・タップすると、採用関連のページに移動します。
HTMLサイトマップは主にユーザーのためのマップです。
ユーザーはサイトにアクセスしどのページを見るかを決める際まずサイト全体のイメージを知りたいと思うことがありますが、HTMLサイトマップがあるとサイト構造を理解しやすくなります。
ユーザーの利便性を高めるために、HTMLサイトマップは後述するナビゲーションメニューなど目立つ場所に配置しましょう。
ユーザーにやさしいHTMLマップを作成することで、間接的にGoogleからの評価も期待できるかもしれません。
なおGoogleのクローラーにサイト構造を理解してもらう目的で主に使われるのは、HTMLマップではなく「XMLサイトマップ」です。
とはいえHTMLマップが参考にされる可能性も指摘されているため、積極的に活用するようおすすめします。
3-1-2.パンくずリスト
内部リンクは「パンくずリスト」にも貼れます。
「パンくずリスト」とは、以下の画像のように、「現在閲覧しているWebページがサイト内のどの位置(階層)にあるかを示すリスト」です。
*赤線部分がパンくずリスト
Googleによるとパンくずリストには以下の役割があります。
“ページに表示されるパンくずリストは、そのページがサイト階層内のどこに位置するかを示しており、ユーザーはサイトを効果的に理解し、移動できます。ユーザーは、パンくずリスト内の最後のパンくずから順番にさかのぼることで、サイトの階層内を1レベルずつ上に移動できます。”
多くの場合、パンくずリストの左端にはTOPページ(画像だと「HOME」の部分)が配置されます。
画像の例では、現在ユーザーは「SEOチェックツール18選!分析・調査を効率的に実施!」という記事ページにいますが、そのページがTOPページ(「HOME」)内の「SEO対策」内にある「SEOチェックツール」カテゴリーの記事だと認識可能です。

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さらにパンくずリストはユーザーだけでなくGoogleのクローラーにとっても便利です。
Googleには以下のコメントがあります。
“Google検索では、検索結果内のウェブページからの情報を分類する際に、ページの本文内のパンくずリスト マークアップを使用します。”
きちんと構造化されたパンくずリストがあるとクローラビリティがアップし、クローラーはサイト構造をスピーディーに理解できます。
3-1-3.ナビゲーションメニュー
内部リンクは「ナビゲーションメニュー」にも積極的に設置しましょう。
「ナビゲーションメニュー」とは「ページの上部や下部・サイド部分に表示される案内メニュー」で、サイト内のページ全体に共通して表示されます。
ナビゲーションメニューには以下のような種類があります。
・ヘッダーメニュー
画像のようにページ上部に表示されるメニューです。
サイト内の主要カテゴリーや主要ページへのリンクを貼れます。
参照:「iPhone-Apple(日本)」
・サイドメニュー
画像のようにページの左端か右端に表示されるメニューです。
関連性の高いページや人気のページなどへのリンクを貼れます。
・フッターメニュー
画像のようにページの下部に表示されるメニューです。
企業情報ページやFAQページ・問い合せフォーム・主要カテゴリーページなどへの内部リンクを貼れます。
なお先述のパンくずリストもナビゲーションメニューのひとつで、「ブレッドクラムナビゲーション」と呼ばれます。

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また重要なページへのリンクを集中して貼ることで、クローラーに重要なページがどれかアピールすることも可能です。
3-2.テキストリンクを最適化する
・アンカーテキストの例
引用:「アンカーテキスト最適化でSEО効果を高める3つのポイント」
内部リンクを貼るときはテキストリンク(リンクテキスト)を最適化することも欠かせません。
先述のようにテキストリンクとは、文章中にある青や下線などで装飾された文字上のリンクです。
Googleはテキストリンクについてこう述べています。
“リンクを上手に使う
効果的なリンクテキストを記述する
リンクテキストとは、リンク内に表示されるテキストです。このテキストはユーザーやGoogleに対して、リンク先のページについての情報を伝えます。ページ上のリンクには内部的なリンク(サイト上の他のページを参照しているもの)もあれば、外部的なリンク(他のサイトのコンテンツにつながるもの)もあります。どちらの場合も、アンカーテキストが効果的であればあるほど、ユーザーはナビゲートしやすくなり、Googleはリンク先のページを理解しやすくなります。”
このコメントでは、テキストをどのように設定するかがユーザーとGoogle双方に影響を与えることが示されています。
その上でGoogleは以下の点を推奨しています。
- リンク先のページの内容に関して基本的な情報がわかるテキストにする
- 短くわかりやすいテキスト(一般に、数語や短いフレーズ)を目指す
- ユーザーが通常のテキストとテキストリンクとを簡単に区別できるようにする

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3-2-1.テキストリンクを貼るときのNGポイント
テキストリンクを貼る際は以下のようなNGポイントに注意しましょう。
・長すぎる文字列のリンク
テキストを読むこと自体が面倒でクリック・タップする気が起きない
・テキストリンクの言葉とリンク先の記事のタイトルに整合性がない(リンク先の記事のタイトルではなく別のフレーズを使う場合)
テキストのフレーズと開かれたページのタイトルがかけ離れていると、ユーザーが「間違ったページに来た」と感じかねない
(例)
テキストリンク:SEOと外部リンクの意外な関係とは?
リンク先タイトル:内部リンクを駆使してSEO力アップ!ユーザーとGoogleから高評価を得よう
・抽象的なテキスト
具体性がないとページ先のイメージがわかない
(例)「ページ」「記事」「ここをクリック」
・URLをテキスト代わりにする
リンク先に何が書かれているのかがわからない(URLを宣伝したり参照したりする場合は除く)
・ランキングの上昇を狙って過度にキーワードを入れ込んだリンク
ユーザーの利便性でなくランキングを重視する姿勢はGoogleに嫌われる

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3-3.高品質なコンテンツに向けて貼る
内部リンクは高品質なコンテンツに向けて貼る必要があります。
リンク元とリンク先の関連性はもちろん、それぞれのページの質はユーザーを満足させるものでなければなりません。
この点は内部リンクに限ったポイントではなく、サイト全体のテーマであるべきです。
仮にユーザーが現在読んでいるページを気に入ってくれたとします。
そのページに関連する別のページへのリンクが貼られているのを見て、ユーザーは「さらに知識を得たい」と思いクリックします。
ではもしリンク先のページに薄い情報しかなかったり、前で読んだ情報と同じようなことしか書かれていなかったりしたらどうでしょうか?
当然ユーザーはサイトへの信頼を少なからず失うでしょう。
リンク先のページはリンク元のページと同様専門性や信頼性のある記事でなければなりません。

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3-4.URLの正規化を忘れない
内部リンクを貼るときはURLの正規化も必要です。
URLの正規化とは、同一のWebページに付いた複数のURLの中から「代表のURL」を設定することです。
同じページに行きつくのに複数のURLが存在する事態は珍しくありません。
代表的な複数URLの例には以下のものがあります。
- wwwの有無
- index.htmlの有無
- パラメータ
- 暗号化の有無(httpとhttps)
- パソコンサイトとスマホサイトでURLが変わるWebページ
理由はどうであれ、複数のURLがすべて同じようにGoogleから認識されてしまうと悪影響が。
Googleは複数URLについて以下のように述べています。
“1つのページにURLは1つにしよう
ある1つのコンテンツに対して、張られるリンクのURLがユーザーによって異なると、そのコンテンツに対する評価がURLごとに分かれてしまう恐れがあります。これを防ぐために、サイト内でページをリンクするときには、常に特定のURLを使用するようにしましょう。同一のコンテンツが複数URLによってアクセスされていることに気付いた場合は、好ましくないURLから好ましいURLに301
リダイレクトの設定をすると良いでしょう。”
良質なWebページなのに、複数のURLが存在するせいでページ評価が分散するのはもったいないことです。
そのためコメントにあるように「301リダイレクト」もしくは「canonicalタグ」を使って、1つの代表URLを決めましょう。
その上で内部リンクを貼ると、無駄のないサイト構成を組み立てられます。
3-5.ツールで内部リンクをチェックする
最後にツールで内部リンクの状況をチェックすることも忘れないようにしましょう。
具体的には以下の点を調べます。
- サイト内にどのような内部リンクが設置されているか
- どのページにリンクが集まっているか
- リンク切れが起きていないか
使用ツールは「Google Search Console」です。
このツールはGoogleから公開されていて無料で使用できます。
ログイン後に「リンク」メニューをクリックすると、「内部リンク」の項目にリンクされたページがランキング表示されます。
恐らくサイトのTOPページには内部被リンク数が多いはずですが、もし重要なページにリンクが集まっていない場合はリンクを増やす対策が必要です。
例えばそのページに関連性が高い内容のページを新たに追加し重要なページへのリンクを貼ることができるでしょう。
リンク切れのチェックも行いましょう。
リンクをクリック・タップしたのにリンク先のページが開けなかったらユーザーにストレスを与えます。
Google Search Consoleの「カバレッジ」をクリックし、「詳細」項目の「ステータス」を確認しましょう。
「送信されたURLは404エラーです」の表示が出ている場合はリンク切れのシグナルです。
URLの入力ミスがあるかリンク先のページが存在しない可能性があるため、すぐにチェックしてください。
ただしリンク切れを起こしたページはわかるもののどのページにそのページへのリンクを貼ったかまではわからないため、「リンクチェッカー」など別のツールで補うようおすすめします。
4.まとめ
本記事では内部リンクのSEO上のメリットやSEO強化を目指した貼り方について解説しました。
Googleは内部リンクを使ってサイト全体をクロールしデータベースに登録します。
そのためすべてのページに内部リンクをしっかり張り巡らすことは重要です。
本文はもちろん、パンくずリストやサイトマップ・ナビゲーションメニューにも積極的に内部リンクを貼りましょう。
その際テキストリンクを使うならテキストを簡潔かつ目立たせる仕方で貼るようにしてください。

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