内部リンクとは?SEO効果を高めるための基礎知識と実践方法
- 公開日:2023.12.14
- 更新日:2024.11.29
- 内部SEO対策
SEOに強いサイト構造を構築し、ユーザーの回遊率を高めるためには、内部リンクの戦略的な活用が欠かせません。
この記事では、内部リンクの基本的な知識からSEO効果を高める実践的なテクニック、そしてコンバージョン率向上に繋げる方法まで、わかりやすく解説していきます。
内部リンクを効果的に活用し、Webサイトの価値を最大限に引き出しましょう。
各設置場所の特徴を理解し、適切な場所に内部リンクを設置しましょう。
Google Search ConsoleやScreaming Frogなどのツールを使ってチェックすることも可能です。
目次
1. 内部リンクとは?SEOの基礎知識をわかりやすく解説
本章では、内部リンクとはなにか?についてご紹介します。 SEOに関する基礎知識をわかりやすく解説しておりますので、まずは基本を理解することから始めてみましょう。1-1. 内部リンクの定義と役割
内部リンクとは、自サイト内のページを繋ぐリンクのことをいいます。 内部リンクを設置する役割は2つあります。 1つ目は、単一のページだけでは説明しきれない詳細情報を知りたい読者に対して、最小限の文字数で適切に情報を提供できることです。 内部リンクを設置せずにページ内に全ての情報を記載しようとすると、ページの分量が膨大になったり、詳細の理解が必要ないと思っているユーザーに対して不親切になってしまったりするなどのデメリットが生じます。 内部リンクを設置することにより、コンテンツのテーマに関連する情報をしっかりと提供した上で、より細かい情報を求めるユーザーの満足度についてもしっかりと満たすことができるのです。 2つ目は、メディア全体の構造を適切にGoogleに伝える役割です。 内部リンクを適切に貼ることにより、それぞれのコンテンツがどのような意味をもち、メディアのなかでどのような立ち位置にあるのかを明確にできます。 適切に内部リンクが設置されたメディアは、読者の回遊率が上がり、検索順位にも好影響が生まれやすくなります。こちらの記事もチェック
1-2. 内部リンクと外部リンクの違い
外部リンクとは、自サイトと他サイトを繋ぐリンクのことです。 内部リンクと外部リンクは、どちらもWebサイトにとって重要な役割を果たしますが、SEOにおける効果や役割が異なります。- 内部リンク:主にサイト内の回遊率向上やSEO効果の強化に役立つ
- 外部リンク:サイトの信頼性向上や被リンク獲得に貢献する
1-3. リンクの効果を高めるアンカーテキスト
アンカーテキストとは、リンクされているテキスト部分のことを指し、テキスト部分をクリックすることで該当ページへ移動できるよう設計されています。 このアンカーテキストも、一工夫を加えることでSEO効果を高めることが可能です。 たとえば「詳細はこちら」といった簡易的な文言ではなく【関連記事:記事のタイトル】をアンカーテキストにするといった具合です。 クローラーは、アンカーテキストの内容によってリンク先の内容を理解するため、両者の内容を一致・最適化することでSEO効果の向上が期待できます。 また、アンカーテキストを具体的に記載することで、ユーザーにとってもわかりやすいサイトとして認識されるでしょう。2. 内部リンクがSEOに与える4つの効果
サイト内に内部リンクを設置することで、SEO効果の高まりが期待できます。 本章にて、内部リンクがSEOに与える4つの効果を詳しくご紹介します。2-1. 効果1.クローラーの巡回効率向上によるサイト評価アップ
クローラーとは、インターネット上のWebサイトを自動的に巡回し、コンテンツを収集するシステムのことです。 Googleなどの検索エンジンは、クローラーで収集した情報を元にして検索結果を表示するため、クローラーの巡回効率を上げることでサイト評価がアップします。 クローラーはリンクを辿ってサイトを巡回することから、内部リンクが適切に設置されているほど自サイトの回遊率が増え、結果的にWebサイトの情報を検索エンジンに伝える回数も増加します。2-2. 効果2.ユーザーのサイト滞在時間の長期化
SEOにおける滞在時間とは、訪問者がWebサイトにとどまった時間のことを指しています。 滞在時間が長いほどサイトへのユーザーの関心が高いと判断されるため、サイト内に内部リンクを適切に配置することでユーザーの回遊率を高めることができるでしょう。 Googleはユーザーにとって価値のあるサイト・ページを上位表示したいと考えているため、ユーザー満足度を高めるサイト作りを意識できれば、結果的にサイト全体の掲載順位の上昇に貢献できます。2-3. 効果3.Googleからの評価アップ
Googleは、専門性の高いサイトを重要視する・関連性の高い内部リンクを持つページを高品質と判断する傾向にあります。 内部リンクを結ぶことで各ページの品質が向上し、サイトの専門性をより高める効果が期待できるでしょう。 また、内部リンクを特定のページに集中させることで、そのページのSEO効果を高めることもできます。 これは、内部リンクが「投票」のような役割を果たし、リンク先のページの重要性を検索エンジンに伝えるためです。 たとえば、Webサイト内でもっとも重要なページがあるとします。 そのページに多くの内部リンクを貼ることで、検索エンジンはそのページを重要だと認識し検索順位が向上する可能性が高まります。2-4. 効果4.コンバージョン率アップ
コンバージョン率とは、Webサイトを訪れたユーザーのうち、商品の購入・問い合わせといった最終的な成果に至った人の割合を指しています。 ECサイトであれば扱っている商品を購入した人の割合、ソフトウェアやサービスを提供しているサイトであれば資料請求・問い合わせ・見積もり依頼などに至った人の割合がコンバージョン率にあたります。 関連性の高いコンテンツを内部リンクで結ぶことでユーザーの興味関心を高め、コンバージョン率アップに繋げることができるでしょう。3. SEO効果を高める内部リンクの貼り方(実践編)
本章では、SEO効果を高める内部リンクの貼り方を具体的にご紹介します。 サイトを運営されている方・これから運営しようと考えている方は、ぜひ実践してみましょう。3-1. 関連性の高いページを繋ぐ
Googleが評価するのは専門性が高いと判断したサイト・ページのため、関連性の高いコンテンツを内部リンクに貼ることが重要です。 逆に関連性の低いページをリンクしてしまうと、リンク元のページの品質を下げるばかりかSEOの評価も下がる可能性があるため注意しておきましょう。 加えて、リンク階層にも注目しておく必要があります。 リンク階層とは、目的のコンテンツに何回クリックして到達したか?を意味する階層であり、一般的にトップページ(第一階層)→カテゴリページ(第二階層)→個別ページ(第三階層)と繋がっていきます。 たとえば、パンくずリストを設置するなどで上層・下層ページの関連性を明確にすれば、リンク階層をクローラーにわかりやすく伝えることができるでしょう。 加えて、下層に良質なページを増やしていくことでより専門性が高いと判断されるようになり、上層ページでもSEO評価を高めることが可能です。3-2. 適切なアンカーテキストを設置する
アンカーテキストを設置する際は、簡潔にリンク先の内容がわかるような文章を記載しましょう。 この理由は、クローラーにリンク先の内容を把握させやすくするためです。 キーワードのみだとクローラーがリンク先の内容を正しく把握できない可能性があるため、記事タイトルをアンカーテキストに配置することをおすすめします。 記事のタイトルは20~40文字程度が多くユーザーにも読みやすく、検索クローラーも把握しやすいといえるでしょう。3-3. ユーザビリティを損なわないようにする
内部リンクは、多すぎても少なすぎてもSEO効果に影響を与える可能性があるため、適切な設置数を意識する必要があります。 具体的な基準はありませんが、一つのページに設置する内部リンクは3~5個程度を目安にするとよいでしょう。 ページの内容や構成によっては、これより多くても少なくても問題ありません。 重要なのは、SEO対策にばかり意識を向けるのではなく「ユーザー満足度を高めるにはどうすればよいか?」を考えて、サイトやページを構築することです。 内部リンクを貼りすぎてユーザビリティを損なえばGoogleからの評価も下がる可能性があるため、ユーザーにとって自然な形で内部リンクを設置することが重要といえるでしょう。3-4. ページ内の適切な位置に貼りつける
内部リンクは、本文中・サイドバー・フッターなどに設置することが一般的です。 また、グローバルメニューやパンくずリストに内部リンクを設置するケースもあります。 内部リンクの配置場所によって、以下のようにSEO効果やユーザビリティに与える影響が変わります。設置場所 | SEO効果 | ユーザーへの効果 |
本文 | 専門性を高め、検索エンジンの評価を高める効果がある | コンテンツの文脈に強く関係した内部リンクを貼れるため、ユーザーの疑問をより解消し、離脱を防ぐ効果がある |
サイドバー・フッター | 専門性を高め、検索エンジンの評価を高める効果がある | ユーザーの目に入りやすい位置であり、サイトからの離脱率を下げる効果がある |
グローバルメニュー | 検索エンジンに向けて重要なコンテンツを伝えることができる | サイトがどういう内容を含んでいるかを一覧形式でユーザーに提示でき、サイト内で迷うことがない |
パンくずリスト | 自サイトの中身を検索エンジンがクローリングしやすくなる | サイト内での自分の位置を見失うことを防ぎ、円滑な情報収集を助ける |
3-5. コンバージョンを意識する
内部リンクは、コンバージョン率の向上にも役立ちます。 コンバージョンに繋がる内部リンクを設計する際は、以下のポイントを意識しましょう。- ユーザーが求める情報へスムーズにアクセスできるようにする
- 行動を促す言葉(「詳細はこちら」「資料請求はこちら」など)をアンカーテキストに使用する
- 目立つようにデザインする など
4. 内部リンクを効果的に活用するためのツール5選
本章では、内部リンクを効果的に活用するためのツールを5選ご紹介します。 内部リンクはSEOパフォーマンスの向上に役立つ重要な要素ですが、コンテンツ量が膨大になるほど適切な内部リンクを選び出すことが難しくなります。 内部リンク管理ツールを活用することで、SEO記事を作る時間を短縮でき、かつ高品質なSEO記事を作成できるようになるでしょう。4-1. Google Search Console
参照:Google Search Console Google Search Consoleは、Googleが提供する無料解析ツールです。 活用することで、内部リンクの確認だけでなく、外部リンク(被リンクの確認)・検索キーワードの検索順位・アクセス数・コンテンツの検索順位を下げる要因など、Webサイトやページ単位で確認できます。 内部リンク構築においては、特に以下の機能が役立つでしょう。- サイトマップ送信
- カバレッジレポート
- リンクレポート
4-2. Screaming Frog
参照:Screaming Frog Screaming Frogは、Webサイトをクロールし、SEOに関するさまざまな情報を収集・分析できるツールです。 有料版と無料版があり、無料版でも500URLまでクロールすることができます。 内部リンク構築においては、以下の機能が役立ちます。- 内部リンク構造の可視化:Webサイト全体の内部リンク構造を可視化し、リンク切れや孤立したページなどを発見することができる
- アンカーテキストの分析:アンカーテキストの使用状況を分析し、最適化することができる
- ページタイトルやメタディスクリプションの確認:ページタイトルやメタディスクリプションが適切に設定されているか確認することができる
4-3. LinkResearchTools
参照:LinkResearchTools LinkResearchToolsは、被リンク分析に特化したツールです。 内部リンク分析にも対応しており、リンク切れやリダイレクトエラーなどを検出することができます。 また、競合サイトの内部リンク構造を分析することも可能で、競合サイトがどのような内部リンク戦略を取っているのかを把握することで自サイトに生かせるヒントが得られます。 LinkResearchToolsは、高度なSEO対策をおこなう企業におすすめのツールです。4-4. Semrush
参照:Semrush Semrushは、SEO対策・PPC広告・コンテンツマーケティングといったデジタルマーケティング全般を支援するツールであり、内部リンク構築に役立つ機能も豊富に備えています。 たとえば、Site Auditという機能では、Webサイト全体のSEOに関する問題点を診断することができます。 内部リンクに関する問題点も検出されるため、改善に役立ちます。 また、On Page SEO Checkerという機能にて、特定のページのSEO対策をチェックすることも可能です。 内部リンクの最適化に関するアドバイスも得られるため、SEO効果をより高めることができるでしょう。 Semrushは、多機能で使い勝手のよいツールであり、SEO対策を総合的におこないたい企業におすすめです。4-5. twylu
参照:twylu Twyluは、内部リンクの管理をおこなえるツールです。 Google Search Consoleに基づき開発されており、新しく内部リンクを作成する機能に加え、既存の内部リンクの最適化もしてくれます。 また、内部リンクの状況をレポートで見える化したり、タスク管理機能も備わっていたりするため、業務効率の向上も期待できるでしょう。5. 内部リンク構築の際に注意すべきポイント
内部リンクはただ設置するだけでは、最適な効果は得られません。 本章にて、内部リンクを構築する際に注意すべきポイントをご紹介します。5-1. 不自然なリンクはNG
内部リンクは、ユーザーにとって自然な形で設置すること、そしてリンク元とリンク先のコンテンツに関連性があることが重要です。 不自然な場所にリンクを貼る・過剰にリンクを貼るなどをすると、ユーザビリティを損なうだけでなく、Googleからの評価も下がる恐れがあるでしょう。 関連性の高い記事だけに絞りこむことで専門性が増し、ユーザー満足度とGoogleからの評価を合わせて獲得できる可能性が高まります。5-2. リンク切れや無効リンクに注意
リンク切れや無効なリンクはSEO効果に悪影響を与える可能性があるため、定期的にWebサイトをチェックし、リンク切れや無効なリンクがあれば修正しましょう。 リンク切れを防ぐための対策と具体例は、主に以下が挙げられます。対策 | 具体な方法 |
適度にリンクをチェックする | リンクチェックツールを使用し、適度にサイト内のリンクを確認する |
URL変更時の対応 | ページのURLを変更する際に、古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定する |
削除されたページの対応 | コンテンツを削除する際、そのページへのリンクも同時に削除するもしくは適切な代替ページにリダイレクトする |
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5-3. モバイルフレンドリーを意識
モバイルフレンドリーとは、スマートフォン用に表示を最適化し、モバイル端末でWebサイトを閲覧しやすくすることです。 スマートフォンなどのモバイル端末でWebサイトを閲覧するユーザーが増えているため、モバイル端末でも見やすい内部リンク設計にすることが重要です。 具体的には、以下の点に注意しましょう。- リンクのサイズを適切にする:モバイル端末では、リンクが小さすぎるとクリックしにくいため、適切なサイズに設定すること
- リンクの間隔を適切にする:リンク同士の間隔が狭すぎると、誤って別のリンクをクリックしてしまう可能性があるため
- タッチターゲットを大きくする:タッチターゲットとはユーザーが指でタッチする領域のことあり、タッチターゲットを大きくすることで、モバイル端末でもクリックしやすくなる
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6. 内部リンクに関するよくある質問
本章では、内部リンクに関するよくある質問をご紹介します。6-1. 内部リンクはSEOに効果がありますか?
内部リンクを適切に設置することで、Googleがサイトを評価しやすくなり、SEOによい影響を与えることができます。 ニーズに合うユーザーの検索結果に表示されやすくなったり、新着コンテンツにおいて有利な状態を作り出せるでしょう。 また、ユーザーもサイトを回遊しやすくなることから、滞在時間が長くなり、離脱率も下げる効果が期待できます。6-2. 内部リンクを貼りすぎるとペナルティを受けますか?
そのページに関連性の高い内部リンクを貼るのであれば、内部リンクが多少多くなってもペナルティを受けることは少ないといえます。 しかし、ユーザビリティを損なうほど多数の内部リンクを貼る・関連性のない内部リンクを貼るなどをすると、Googleからの評価が下がる原因となるため注意が必要です。 内部リンクは、あくまでユーザーにとって有益かつ自然な形で設置するのが重要です。6-3. 内部リンクチェッカーとは何ですか?
内部リンクチェッカーとは、自サイトの内部リンクの状況を確認する際に役立つチェックツールのことです。 ツールのなかには内部リンクの管理だけでなく、サイト全体のSEOパフォーマンスの向上に役立つ要素が含まれているものもあります。 無料から有料までさまざまなツールが存在するため「内部リンクを効果的に活用するためのツール5選」でご紹介したツールなどを活用し、ユーザー・Googleなどの検索コンテンツの双方で評価を得られるサイトを構築してみましょう。7. まとめ
内部リンクは、SEO効果を高めるための重要な要素の一つです。 ただし、適当に内部リンクを設置しても意味はなく、適切な場所に配置することで絶大な効果を発揮します。 本記事でご紹介した内容を参考に、Webサイトの価値を最大限に引き出しましょう。関連記事
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