サブドメインはSEOに有利?サブディレクトリとの違いを解説
- 公開日:2022.03.08
- 更新日:2024.05.27
- 内部SEO対策
【この記事は以下の方におすすめ】
・サブドメインの基本情報やSEO効果が気になる方
・サブドメインとサブディレクトリ・別ドメインとの区別を知りたい方
「サブドメインって何?」
「サブドメインはSEOに有利になる?」
「サブディレクトリや別ドメインとの違いは?」
SEOを勉強していて「サブドメイン」の存在について知ると、このような疑問を持つことがあるでしょう。
「サブドメイン」とは、「ドメインから派生した副次的なドメイン」のことです。
後ほど詳しく説明しますが、サブドメインはメインドメインとは異なるテーマのサイトを作るときに役立ちます。
サブドメインを使うことで検索順位が爆発的に上がることはありませんが、サブドメインにはさまざまなメリットがあるため、必要に応じて利用するとよいでしょう。
※現在検索エンジンのシェアは圧倒的にGoogleが占めているため、この記事では「検索エンジン=Google」として解説します
目次
1.SEOでよく聞く「サブドメイン」とは
「サブドメイン」とは、「ドメインから派生した副次的なドメイン」のことです。
※この記事では、派生元のドメインを便宜上「メインドメイン」と呼んで解説します
イメージしやすいように、実際のサブドメインの表記を見てみましょう。
以下の画像をご覧ください。
画像では、「kenko.com」がメインドメインです。
一方、「suimin」「undo」「shokuji」などの文字列が加えられて派生したドメインは、サブドメインです。
このように、メインドメインに任意の文字列を追加して作られるドメインが、「サブドメイン」と呼ばれます。
画像の例のように、追加する文字列はメインドメインの左隣に「.(ピリオド)」を挟んで表記されます。
メインドメイン:rakuten.co.jp
サブドメイン
・「楽天ブックス」:books.rakuten.co.jp
・「楽天トラベル」:travel.rakuten.co.jp
メインドメインは「rakuten.co.jp」です。
一方サブドメインは、「books.rakuten.co.jp」や「travel.rakuten.co.jp」などです。
※前者は書籍のオンライン販売サイト「楽天ブックス」のもので、後者は旅行予約サイト「楽天トラベル」のもの
楽天ブックス(書籍)と楽天トラベル(旅行)は、それぞれテーマが異なるサイトです。
同じ楽天グループのサイトで関連性はありますが、扱っているサービスには違いがあります。
そのため、メインドメインですべてのサービスを提供するのではなく、サブドメインを使って別々のサービスサイトを運営しています。
1-1.サブドメインの種類:独自のサブドメインと共有サブドメイン
サブドメインには、「独自ドメインから派生するサブドメイン」と「共有ドメインのサブドメイン」があります。
「独自ドメイン」とは、原則的に「自分で好きなように設定できるドメイン」です。
「共有ドメイン」とは、「ブログサービス会社やレンタルサーバー会社などから発行してもらうドメイン」です。
独自ドメインは「購入した一軒家」に、共有ドメインは「賃貸のマンション」にそれぞれ例えられるでしょう。
一軒家を自由に管理できるのと同じく、独自ドメインも自分の好きなように管理できます。
一方、賃貸マンションが共同住宅であるため自由に管理できないのと同様、共有ドメインにも制限があります。
例えば、ドメインの表記はその一例です。
以下の画像をご覧ください。
独自ドメインでは「○○○」「□□」「△△△」部分をすべて自由に設定できますが、共有ドメインでは「○○○」部分だけです。
独自ドメインを取得する場合、先述のようにメインとなるドメインの左隣に文字列が追加され、サブドメインが作られます。
画像の例を使うなら、「◇◇◇.○○○.□□.△△△」という感じです。
一方共有ドメインの場合、メインドメイン部分はすでにサービス会社によって定められています(画像の例では「kyoyu.jp」)。
そのため、取得するドメイン(○○○.kyoyu.jp)はすでにサブドメインです。
以上を踏まえて、この記事では「独自ドメインから派生するサブドメイン」を軸に、解説を続けます。
関連記事:「独自ドメインとは?SEO対策で有利と言われているワケ」
2.サブドメインはSEO的にメインドメインの評価を受け継げる?
ドメインには、サイトを識別する「住所」のような役割がありますが、ちまたでは、「ドメインに対してGoogleが一定の評価を与えている」説があります。
このドメインへの評価(サイトへの評価)のことを「ドメインパワー」と呼びます。
公式指標で「ドメインパワー」は存在しませんが、Googleが各Webページに対する評価とは別に、サイト全体への評価を下しているのは確かなようです。
このサイトへの評価が一般に「ドメインパワー」と呼ばれるわけですが、ドメインパワーが強いサイトは、多少なりともSEOに有利になります。
※「ドメインパワー」に関する詳しい説明は、以下の記事をご覧ください
関連記事:「SEO施策を強化!ドメインパワーを高める7つのコツを解説」
さて、メインドメインのサイトでのドメインパワーが強い場合、そこから派生したサブドメインにもドメインパワーの恩恵はあるのでしょうか?
実は、この点に関しては意見が分かれます。
「メインドメインから派生しているからSEOに有利」とする声もあれば、「Googleからは別サイトのようにみなされるのでドメインパワーを期待できない」とする声もあるようです。
Googleが下すサイトへの評価がサブドメインに引き継がれる可能性はありますが、断定的なことはいえません。
3.サブドメインを使うメリット・デメリット
先述のとおり、サブドメインは一般的に、テーマが異なるサイトを運営するときに活用されます。
メインドメインとは別にサブドメインを使うことには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- 【メリット1】ブランディングしやすい
- 【メリット2】本ドメインユーザーの信頼を得られる
- 【デメリット1】いきなり上位表示は狙いにくい
- 【デメリット2】SSL証明書のコストがかかる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
3-1.【メリット1】ブランディングしやすい
サブドメインを使うメリットの1つ目は、「ブランディングしやすいこと」です。
繰り返しますが、サブドメインはテーマの異なるサイトを作るときによく用いられます。
先ほど楽天の例を見ましたが、「ヤフー株式会社」のサブドメイン例も見てみましょう。
・Yahoo!ショッピング:shopping.yahoo.co.jp
・Yahoo!不動産:realestate.yahoo.co.jp
・ヤフオク!(オークション):auctions.yahoo.co.jp
どのサービスもほかのサービスとは趣が異なるものです。
そのため、メインドメインの「yahoo.co.jp」とは別に、それぞれ「shopping」「realestate」「auctions」の文字列がついたサブドメインが使われています。
このように、テーマごとにサイトを使い分けることで、サイト内の一貫性が保たれブランディングしやすくなります。
サイト内で扱う情報は、基本的にそのテーマに沿ったものになるため、ユーザーにとってもサイト理解がしやすいでしょう。
このような手法は、特定の商品のブランディングをする場合にも有効です。
例として、衛生関連の商品で有名な「ライオン株式会社」のサイト運営を見てみましょう。
ライオン株式会社は、サブドメインを使って自社商品のブランドサイトを展開しています。
代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。
- 「クリニカ(歯ブラシやハミガキ粉)」:clinica.lion.co.jp
- 「キレイキレイ(ハンドソープや消毒スプレー)」:kireikirei.lion.co.jp
- 「トップ(洗剤)」:top.lion.co.jp
それぞれ、本ドメイン「lion.co.jp」に文字列が追加されたサブドメインで運営されています。
3-2.【メリット2】メインドメインサイトのユーザーから信頼を得られる
サブドメインを使うメリットの2つ目は、「メインドメインユーザーの信頼を得られること」です。
メインドメインがある程度有名な場合、サブドメインはその知名度の恩恵を受けられるでしょう。
例えば、ライオン株式会社の例をもう一度見てみましょう。
- 「クリニカ」:clinica. lion.co.jp
- 「キレイキレイ」:kireikirei. lion.co.jp
- 「トップ」:top. lion.co.jp
いずれのサブドメインにも「lion」の文字が入っています。
「lion」の文字が入っていることで、母体がライオン株式会社であることが見て取れます。
先ほどのヤフー株式会社のサブドメインも同様に、「yahoo」の文字があることで、運営母体が「ヤフー株式会社」であることが一目瞭然です。
ライオン株式会社やヤフー株式会社のような知名度が高い企業のサービスとわかれば、ユーザーはサイトを信頼しやすいでしょう。
もちろん、ヤフー株式会社のサービスについていえば、サービス名に「yahoo!」とあるため、ドメイン名を見なくてもどこのサービスかはすぐに判別できます。
また、ライオンの各商品もすでに知名度が非常に高いので、ドメイン名を見なくても信頼感はあるかもしれません。
しかし、そこまで知名度が高くない商品や、サイト名に運営母体をイメージできる名前がないサイトなどについては、ドメイン名による訴求が有効といえます。
関連記事:「ドメイン名とSEOとの関係とは?有利・不利をパターン別に解説」
3-3.【デメリット1】いきなり上位表示は狙いにくい
サブドメインを使うデメリットのひとつは、「いきなり上位表示は狙えないこと」です。
すでに解説しましたが、サブドメインはメインドメインとは別個のサイトのようにGoogleから見なされます。
そのため、「メインドメインから派生しているから、サブドメインも一気に評価されるに違いない」などと、「親の七光り」的な期待はできません。
もちろんメインドメインがGoogleから高く評価されているケースでは、サブドメインのサイトにもいくらか恩恵があるかもしれません。
とはいえ、過度な期待はしないほうがよいでしょう。
サブドメインはサブドメインで「力をつけ」、良質なコンテンツを提供し続けることがSEOのカギです。
3-4.【デメリット2】SSL証明書のコストがかかる
サブドメインを使う別のデメリットは、「SSL証明書のコストがかかること」です。
※「SSL(サーバ)証明書」とは、安全な通信ができることを証明するもの(SSL化したサイトの「身分証明書」)
メインドメインを取得していれば、サブドメインの取得に「ドメイン取得費用」はかかりません。
家族会員がクレジットカードを無料で作れるのと同じようなものです。
しかし、「SSL(サーバ)証明書」は必要であるため、「SSL証明書発行費用」がかかります。
サブドメインが複数ある場合は、サブドメインごとにSSL証明書のコストがかかってしまいます。
※「ワイルドカードSSL(ワイルドカード証明書)」の仕組みが利用可能な場合、複数のサブドメインでSSL証明書を共有可能
なお、無料のSSL証明書(「Let’s Encrypt」など)を発行してもらうことも可能です。
ただし、サポートや更新作業・サービス終了リスクなどの面で、有料の証明書より劣ることがあるため、コストの発生は予期しておく方がよいでしょう。
4.混同注意!「サブドメイン」と「サブディレクトリ」は別物
ディレクトリを「箱」に例えるなら、サブディレクトリはその箱に中にある「小箱」です。
画像ではメインのディレクトリが「健康」の箱で、サブディレクトリが「運動」と「睡眠」の箱です。
サブディレクトリの中に、さらに別のサブディレクトリを作ることもできます。
例えば、「ランニング」の箱を「運動」の箱の中に入れる場合、「ランニング」の箱は「運動」の箱のサブディレクトリです(「健康」の箱のサブディレクトリでもある)。
このようにサブディレクトリは、同じドメインのサイト内に作られる下位ディレクトリを指します。
なお、ツリー構造で上記の構造を表すと、以下のようになります。
サブドメインとサブディレクトリは、表記の仕方も異なります。
サブドメインは、メインドメイン「kenko.com」の左隣に表記されます。
一方、サブディレクトリは、メインドメインの右隣に表記されます。
4-1.サブドメインとサブディレクトリにSEO上の差はない
サブドメインとサブディレクトリに関するテーマを扱うとき、しばしば質問に上がることがあります。
それは、「サブドメインとサブディレクトリのどちらがSEO効果を期待できるか?」です。
結論からいうと、サブドメインとサブディレクトリにSEO上の差はありません。
この点の裏付けとして、以下のGoogleスタッフのコメントをご覧ください。
-
“(サブドメインとサブディレクトリは)ほぼ同等です。私は基本的に構成やCMS、そのほかすべての点で簡単な方を選ぶでしょう。”出典:“Should I structure my site using subdomains or subdirectories?”, Google Search Central
このコメントによると、サブドメインとサブディレクトリのどちらを選ぶかは、運営のしやすさで選ぶとよいことがわかります。
どちらがSEOにベストかを明言していないため、SEOへの影響を過度に気にする必要はないでしょう。
サブディレクトリはメインドメインサイト内の要素であるため、メインドメインのドメインパワーが強い場合は、直接的にその恩恵にあずかれる可能性はあります。
一方、サブドメインのサイトはメインドメインのサイトとは無関係のように扱われるゆえに、サブディレクトリよりは恩恵にあずかりにくいかもしれません。
それと同時に、サブドメインはメインドメインから被リンクを適切に張ってもらうことで、そのドメインパワーを受け取れるとも考えられます。
サブドメインの例:楽天グループ株式会社
サブディレクトリの例:株式会社カカクコム(価格.comの運営会社)
※左側は「楽天」と検索した場合で、赤線部分はサブドメインであることを示す文字列
※右側は「価格」と検索した場合で、赤線部分はサブディレクトリであることを示す文字列
サブドメインの例では、検索結果の中に「楽天ブックス」や「ランキング」などのサブドメインサイトが登場しています。
これは、これらのサブドメインサイトがメインドメインと密接に関連づいていることを、Googleが認識している証拠です。
一方、サブディレクトリの例でも、検索結果の中に「パソコン」や「車・バイク」「家電」などのサブディレクトリが出てきます。
サブディレクトリは同じドメインのサイト内の要素ですから、これは当然のことです。
4-2.サブドメインとサブディレクトリの使い分け方
ここまでの説明で、サブドメインとサブディレクトリのどちらを使うかは運営の都合によって決めればよいことがわかりました。
では、両者をどのように使い分けるとよいのでしょうか?
それぞれのケースに関して、使い分けるとよい場面をまとめました。
4-2-1.サブドメインを使うとよいシーン
サブドメインを使うとよいシーンは、すでに説明したように、「テーマの異なるサイトを立ち上げるとき」や「特定の商品のブランディングを図るサイトを立ち上げるとき」などです。
この点を、Googleの例であらためて確認しましょう。
以下にいくつかのGoogleのサブドメインをリストアップしました。
・Google マップ:maps.google.com
・Google ドライブ(クラウドストレージ):drive.google.com
・Google フォト:photos.google.com
どれも有名なサービスですし、同じGoogleのサービスとして関連性はありますが、サービス内容は異なります。
もし、これらのサービスを同じドメインのサイトで運営すれば、サービス内容がこんがらがってしまうかもしれません。
4-2-2.サブディレクトリを使うとよいシーン
サブディレクトリを使うとよいシーンは、「メインドメインのサイトと関係が深いサービスを扱うとき」です。
サブディレクトリは同じサイトの要素のため、当然そのサイトのテーマにマッチしたものであるべきです。
さきほどの株式会社カカクコムの例で考えましょう。
以下に挙げたのは、サブディレクトリで展開されているコンテンツ群です。
・ドリンク:kakaku.com/drink
・スマートフォン・携帯電話:kakaku.com/keitai
・生活雑貨:kakaku.com/houseware
「ドリンク」や「スマートフォン」など、商品グループだけを見ればテーマがまったく異なるため、サブドメインを使った方がよいように思えるかもしれません。
ただし、価格.comは「商品の価格比較」をコンセプトにしたサイトであり、その意味ではどの商品グループに対しても同じアプローチをしています。
そのため「メインドメインのサイトと関連性が高い」と考え、サブディレクトリで運営するのは何ら問題ありません。
関連記事:「ドメイン変更はSEOに影響する!?変更時の4つのコツをご紹介」
5.SEO的に別ドメインとサブドメインはどっちがベター?
ここまで、サブドメインとサブディレクトリについて詳しく解説しました。
最後にもうひとつ、「別ドメイン」についても説明をしておきましょう。
「別ドメイン」とは「新規ドメイン」のことです。
サブドメインやサブディレクトリのようにメインドメインと関連することはなく、まったく新しいドメインを指します。
メインドメインのサイトと方向性が同じサイトを立ち上げることもできますし、まったく異なるサイトを立ち上げることも可能です。
5-1.サブドメインと別ドメインの比較
「メインドメインのサイトとは別のサイト」の意味においては、別ドメインもサブドメインも似ています。
また、「異なるテーマのサイトを立ち上げるのに適している」の意味でも同じです。
ただし、両者の間にはいくらかの相違点があります。
以下の5つの分野でそれぞれの特徴を比較してみましょう。
- 上位表示できる数
- ペナルティーの悪影響
- テーマの一貫性
- コスト
- ユーザーの信頼
5-1-1.【上位表示できる数】別ドメインが有利
サブドメインと別ドメインでは、「上位表示できるWebページ数」に違いがあります。
実は、Googleの検索結果には、同じドメインからは最大2つのWebページしか表示されないようになっています。
以下は関連するGoogleのアナウンスです(「Google SearchLiaison」による)。
Site diversity will generally treat subdomains as part of a root domain. IE: listings from subdomains and the root domain will all be considered from the same single site. However, subdomains are treated as separate sites for diversity purposes when deemed relevant to do so….
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 6, 2019
英語のコメントをかいつまんでご紹介すると、以下のとおりです。
-
・「特定の検索に特に関連がある場合は別として、同じサイトから2つを超えるWebページは表示されない」
・「サブドメインはメインドメインの一部として扱われ、基本的に同一サイトからの情報とされる」
このように、Googleは同じドメイン(サブドメインも含む)からのWebページのランクインを制限しています。
この措置は、検索結果の多様性を高めるために行われています。
この点、別ドメインは制限の対象外です。
別ドメインはメインドメインとはつながりがないため、制限を受けません。
つまり、これは極端な話、「別ドメインを使えば検索結果を独占できる」のです。
もし、2つのドメインから4つのWebページがランクインすれば、アクセス数は飛躍的にアップするでしょう。
もちろん、これは万事うまく行った場合の話であり、ただの「絵に描いた餅」に終わる可能性もあります。
とはいえ、可能性が残されている以上、別ドメインはサブドメインより有利です。
5-1-2.【ペナルティーの悪影響】別ドメインが有利
「ペナルティーの悪影響」についても、別ドメインが有利です。
別ドメインはドメインがまったく異なるため、メインドメインのサイトに加わったマイナス要素の影響を受けません。
一方、サブドメインはメインドメインから派生しており、多少なりともつながりがあります。
そのため、自動・手動ペナルティーなどメインドメインのマイナス要素を受ける恐れがあります。
関連記事:「SEOのペナルティーとは?概要・確認方法・対処法」
5-1-3.【テーマの一貫性】引き分け
「テーマの一貫性」での土俵では、サブドメインも別ドメインも引き分けです。
すでにGoogleや楽天グループ株式会社などの例で見てきたように、サブドメインはテーマの異なるサイトを運営するのに適しています。
メインドメインから派生したとはいえ差別化を図れるため、サービス内容の異なる複数のサイトを作るのに便利です。
この点は、別ドメインも同様です。
メインドメインとは切り離されたサイトとして運営できるため、異なるテーマのサイトを容易に作れます。
5-1-4.【コスト】サブドメインが有利
「コスト」に関しては、サブドメインが有利でしょう。
別ドメインの場合、新規ドメインの取得費用に加え、SSL証明書費用もかかります。
一方サブドメインの場合、SSL証明書費用はかかりますが、ドメイン費用はかかりません。
5-1-5.【ユーザーの信頼】サブドメインが有利
最後に「ユーザーの信頼」ですが、こちらもサブドメインが有利といえます。
サブドメインにはメインドメインの文字列が表記されているため、すでにメインドメインのサイトを利用しているユーザーからの信頼を得やすいでしょう。
メインドメインを見て、「自分が知っているサービスの関連コンテンツだ」とわかれば、ユーザーは抵抗を感じません。
検索結果に現れたサブドメインのページを見て、クリックしてくれる率が高くなると期待できます。
その反対に、別ドメインを使うと、メインドメインとのつながりがわかりません。
サイト名やページタイトルで見極められるケースは別として、ユーザーには「目新しいサイト」に思えることでしょう。
ここまで、ドメインに関するさまざまな要素をご紹介しました。
少し混同してしまった方のために、それぞれの特徴を住宅に例えておきましょう。
- メインドメイン:二世帯住宅のうち、自分が住む家
- サブドメイン:二世帯住宅のうち、子供夫婦が住む家
- サブディレクトリ:自宅の一部屋
- 別ドメイン:別荘
二世帯住宅のうち子供夫婦が住む2階部分は、自分が住む1階部分と同じ屋根の下にあります。
これと似たように、メインドメインから見てサブドメインは、1階と2階で分かれているかのように一定の隔たりがあるものの、自身から派生したものであるゆえに関連性はあります。
自宅の一部屋は、自分の住居に属するスペースであり、関連性がきわめて高いです。
同じように、メインドメインから見てサブディレクトリは、同じドメイン内に存在するため非常に関連深い要素です。
サブドメインよりもさらにつながりの強い要素といえます。
別荘に関しては、同じ敷地内にも建物内にもなく、日常ではあまり関わりがない住宅です。
別ドメインも別荘のように、メインドメインとは関係性が薄い存在です。
6.【結論】SEO強化には良質なコンテンツの積み増しがカギ
サブドメインであれサブディレクトリであれ、はたまた別ドメインであれ、どの要素を使うとしても、サイト運営者が力を入れるべきSEO施策は変わりません。
どのドメインで公開されるかに関わらず、SNSなどを使いつつ良質な外部評価(被リンクやサイテーション)を獲得できるように工夫することが大切です。
また、モバイルサイトの最適化やURLの正規化など、テクニカルなSEO施策にも力を入れるべきでしょう。
何よりも、すべてのコンテンツを良質なものにすることこそ、SEOの最重要課題です。
Googleはユーザーに役立つコンテンツを検索結果に返すことを至上命題にしているため、ユーザーの検索意図にマッチする情報を提供することは絶対に欠かせません。
良質なコンテンツをサイト内に積み増していき、Googleからもユーザーからも信頼されるサイトを運営しましょう。
関連記事:「【SEOに強い】文章の書き方!9つの重要ポイント紹介」
「記事作成代行Pro」には、以下のような強みがございます。
- 「心理学」を応用した「読みたい」と思わせる記事の作成
- 統一感を持たせるために専任ライターをアサイン
- 校閲&校正者とディレクターも加わってのチーム作業
- 多くのキーワードで検索順位1位&アクセス数アップの実績
7.まとめ
サブドメインは、「ドメインから派生した副次的なドメイン」のことです。
異なるテーマのサイトを展開したいときに便利なドメインであり、多くの企業が採用しています。
サブディレクトリとは異なり、メインドメインとは別のサイトとして扱われますが、特定のサービスや商品のブランディングをしやすいのが特徴です。
メインドメインとのつながりがある分、メインドメインサイトのユーザーからの信頼も得やすいでしょう。
サブディレクトリや別ドメインに関しても、それぞれ特徴があります。
この記事を参考にしつつ、効率のよいサイト運営を目指してください。
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