キーワード数はSEOに関係ある!?上手な入れ方を徹底解説

2022.2.1
「Webページにはどれくらいのキーワードを入れればいいの?」
「キーワードを入れ過ぎるとGoogleから目を付けられるって本当?」
キーワードの数に関して、このような疑問を持っていませんか?
結論からいうと、SEOにおいてキーワードの数はそれほど重要ではありません。
キーワードをもとにコンテンツを作るのは大事ですが、「本文中に〇%出現しないといけない」などと、気にする必要はないのです。
※本記事でいう「キーワード」とは、1つの単語はもちろん、複数の単語から成る複合キーワードも指します。

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- タイトルや見出しに入れるキーワードの数
- 本文中に入れるキーワードの数
※SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジン全般に関する用語ですが、日本の検索エンジンシェアはGoogleが実質9割近いため、本記事では「検索エンジン=Google」として解説しています。
関連記事:「【SEOビギナー必見】SEO対策とは?基本と実践方法を徹底解説」
1.SEOにベストなキーワードの数は?(本文以外の場合)
各Webページには、「糖質制限ダイエットのメリット・デメリットについて書く」「おすすめの有酸素運動5選を紹介する」など、それぞれにテーマ(話題)が存在します。
また、各ページはそのテーマをもとにして、本文と本文以外の、以下のような要素で成り立っています。
- タイトル
- 見出し
- ディスクリプション
- 導入文
テーマおよび上記の各要素において、キーワードの数をいくつにすべきか解説します。
1-1.ページのテーマとしては「1つだけ」
Webページには文章全体の方向性を決めるキーワードが必要ですが、各ページのテーマとして設定するのは原則的に「1つのキーワードのみ」です。
キーワードが1つのみだと、何について説明しているページかわかりやすいからです。
逆に複数あると、内容にまとまりがなくなってしまいます。
例えば、家庭用サウナを販売するメーカーが、自社サイトでいくつかのWebページを公開するとしましょう。
各ページはサウナに関してそれぞれ別々のテーマを取り上げますが、あるページに「サウナ 値段」と「サウナ 効能」など、異なる2つのテーマを設定することはありえません。
これら2つのキーワードは、同じサウナ関連の話題だとしても、話の方向性が明らかに別だからです。
もし、そのページに両方のキーワードを入れたら、「サウナの値段」と「サウナの効能」を同時に説明した統一性のないコンテンツになってしまいます。
Googleはそのようなコンテンツを見たときに、「何をメインに語っているのかわからないページ」として片づけるかもしれません。
そうなれば、上位表示への道が断たれてしまいます。

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Webページでは、特定のテーマに関する情報をしっかり網羅する必要があります。
しかしこれは、「少しでも関連があればどんな情報でも網羅すべき」の意味ではありません。
ある程度カバーする範囲に限界を設けないと長たらしい文章になってしまうため、あくまで1つのキーワードのみを設定して、それと関連性が強い情報だけを網羅します。
1-1-1.良質なサイトは複数キーワードでヒットする


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例えば、ドメインパワーが高いサイトで、「断食 効果」をキーワードにした良質なページがあるとしましょう。
そのページは、「断食 効果」と検索された時に上位表示される可能性があるほか、「断食 メリット」「断食 おすすめ」「断食 健康」など関連するキーワードでも上位にくるかもしれません。
Webページのテーマとしてキーワードを1つだけに絞ったとしても、実際はアクセス数を犠牲にしているわけではないのです。

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1-1-2.ロングテールキーワードに使うワード数はほどほどに
キーワードには、以下のようにいくつかの種類があります。
・ビッグキーワード:一般に1つの単語のキーワード
・ロングテールキーワード:一般に3つ以上の単語を組み合わせた複合キーワード
・ミドルキーワード:ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間的キーワード
このうちロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないものの、コンバージョンに結びつきやすい傾向があるため、積極的にキーワードとして使われます。
ロングテールキーワードで組み合わせる単語数に制限はありません。
ただし、多すぎると検索需要がなくなってしまう恐れがあります。
例えば、肌の乾燥対策についてあるWebページで書く場合、「肌 乾燥 対策 12月 外出時 在宅時 簡単 安い」などあまりに多くの単語を盛り込むのはNGです。
「肌 乾燥 対策」「肌 乾燥 外出時」「肌 乾燥 対策 簡単」のように、ある程度ユーザーが検索しそうな組み合わせにとどめましょう。

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関連記事:「ロングテールキーワードとは?SEO上の4つのメリットを解説」
1-2.タイトルには1つのキーワードが無難
タイトルには「1つのキーワード」を入れるようおすすめします。
自然な形で、Webページに設定したキーワードの単語をタイトル内にちりばめましょう。
例えば「広島 ドライブ 絶景」をキーワードにしたWebページがある場合、「広島のドライブルートならここ!おすすめ絶景スポット5選を紹介」といった具合です。
タイトル内にキーワードがあると、そのキーワードあるいは類似する単語を検索にかけたユーザーが、「自分の求めている情報がありそうだ」と感じ、クリックする気になります。
一方、キーワードがまったくないか一部しかない場合(複合キーワードで)、ユーザーは知りたい情報との関連を見つけられずクリックしてくれないかもしれません。
Googleはタイトルについて、以下のコメントを出しています。
-
“クエリに関連する検索結果をユーザーが判別する主な方法の 1 つは、リストされたウェブページのタイトルを確認することです。”
出典:“ウェブページのタイトルの生成方法に関する最新情報 “, Google 検索セントラル”
※「クエリ」は、ユーザーが検索窓に入力する語句


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- “キーワードの乱用は避ける。
-
タイトルに具体的なキーワードをいくつか含めると効果的な場合もありますが、同じ語句を何度も繰り返しても無意味なだけです。”Foobar, foo bar, foobars, foo bars” のようなタイトルはユーザーの利便性を下げるものであり、このようなキーワードの乱用は Google やユーザーからスパム行為と見なされる可能性があります。”
以上の点から、タイトルに入れるキーワードは「1つ」をおすすめします。
複数の単語から成る複合キーワードの場合、上の例のようにそれぞれの単語を1つずつ入れるとよいでしょう。
「くどく」ならないようであれば、いずれかの単語が2回出てきても問題ありません。
ちなみに、キーワードがタイトルに入っていなくても、ページが上位表示されることがあります。
例えば、「テレワーク おすすめ」と打つと、下の画像のように、「おすすめ」や「テレワーク」の単語を含まないタイトルのページが上位表示されています。
赤線を引いた2つのページのうち、上のページは「テレワーク」が出てきませんが、類似語の「在宅ワーク(リモートワーク)」が含まれています。
下のページには「おすすめ」が出てきませんが、明らかにおすすめのアイテムを紹介するページであることがわかります。
このように、タイトルに入れたキーワードとクエリが同一になるケースだけでなく、似たようなクエリで検索されるケースでも上位表示は可能です。
実際、「在宅ワーク おすすめ」に変えて検索すると、上のページがやはり上位表示されました。

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1-3.見出しにもキーワードを1つ入れると◎
見出しにも「1つのキーワード」をおすすめします。
多くのWebページにはページ上部に「目次」があり、そこで見出し一覧を確認できます。
ユーザーはそこで見出しをサラッと見て、そのページを読むかどうか決めることがありますが、その上でキーワードの有無は大きなポイントです。
見出しにキーワードがあると、ユーザーは「自分のほしい情報がありそうだ」と考えるからです。
そのため、キーワードはまんべんなく見出しの文言にちりばめましょう。
複数の単語があって、すべて入れると不自然になる場合は、無理に入れずに自然に入れられる単語のみでもOKです。
1-3-1.h3以降は入れなくてもOK
見出しには通常、「hタグ」が使われます。
hタグはh1~h6まで6種類ありますが、キーワードを意識するのは「h2」までで十分です。
「h1」は、ページ上部に表示されるタイトル相当の見出しのため、キーワードは必要です。
また、「h2」は本文の大きなまとまりを示す見出しであり、やはりキーワードを入れる必要があります。
しかし、h3以降は小さな文章のまとまりのため、キーワードがあってもなくても構いません。

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1-4.ディスクリプションにも自然に入れると効果的
ディスクリプションに設定するキーワードは、「自然な形で1つ以上」入れましょう。
ディスクリプションは、Webページの要約文ともいえる存在で、スニペット(検索結果のタイトル下の領域)に表示されます。
※スニペットに何を表示するかは検索エンジンが決めるため、ディスクリプションが表示されないこともある。
Googleはディスクリプションの役割について、以下のようにコメントしています。
-
“一般的に、メタ ディスクリプション タグは特定のページの内容を簡潔かつ適切に要約したもので、ユーザーの関心を惹くものです。つまり、そのページがまさに探していたものだとユーザーに確信させる、宣伝文句のようなものです。”
ディスクリプションにキーワードがあると、検索結果に表示された場合、ユーザーは「このページは自分が入力したクエリに関係する情報を持っている」と判断します。
そうなれば、クリックしてもらえる確率が高まるでしょう。


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1-5.導入文にもキーワードを登場させよう
導入文に設定するキーワードも、「自然な形で1つ以上」入れましょう。
導入文は、ページにアクセスしたユーザーが最初に読む箇所のひとつです。
そこに書かれている内容しだいで、ユーザーがページを離脱するか残るかを判断するほど、導入文には力があります。

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導入文のクオリティーを高める方法はいろいろありますが、キーワードを入れるのはそのひとつです。
タイトルやディスクリプション・見出しと同様、キーワードがあるとユーザーは、「このページにほしい情報があるかもしれない」と感じます。
導入文には特に文字数制限がありません。
タイトルやディスクリプションと異なり検索結果ではなくページ内に表示されるため、キーワードを複数回入れる余裕があります(自然な文章であることが前提)。
2.SEOにベストなキーワードの数は?(本文の場合)
ここからは、本文中のキーワード数について解説します。
本文中に登場するキーワードの数に「正解はありません」。
「2,000文字中に50回」とか「5,000文字の文章の○○%」などの決まりはありません。
2%くらいで適切な場合もあれば、10%ほどが適切な場合もあり、一律の決まりはないと覚えておきましょう。
ただし、キーワードに基づいてWebページを作成するのであれば、普通はキーワードが頻繁に登場するはずです。
例えば「副業 在宅 主婦」をキーワードにしてライティングするとします。
このページは当然、「主婦が在宅で行える副業」について説明するはずですが、「副業」「在宅」あるいは「主婦」の単語をほとんど使わずに執筆できるわけがありません。
それは、「ナイフもフォークも箸も使わずにきれいに料理を食べろ」といわれるようなものです。
きちんとキーワードをもとに記事の構成を作り、タイトルや見出しにキーワードを入れ、それに沿って執筆しているなら、特に意識しなくてもキーワードが自然と出てくるでしょう。

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- キーワードを構成する単語を別の言葉で言い換えている(例:ダイエット→減量)
- キーワードをもとに書くべき内容がわかっていない
1番目の場合は類似語を使っているからまだしも、2番目のケースは深刻です。
キーワードを設定しても、本文の方向性が明後日の方角を向いてしまってはGoogleから評価されません。
文字数に対してあまりにキーワードの数が少ないのであれば(3,000文字の文章に数回しか出てこないなど)、設定したキーワードやその類似語をクエリにするユーザーが何を知りたいのか、もう一度再考した方がよいかもしれません。
2-1.似たようなキーワードの扱いには要注意
「キーワードに基づいてWebページを作成するとキーワードが頻繁に登場する」と説明しましたが、この点についてもう少し解説を加えましょう。
キーワードは大抵、1~5つくらいの単語を並べて作られます。
キーワード候補を多数出していると、似たように見えるキーワードが出てくることがあります。
ニュアンスが同じ場合はひとつのグループにして、重複コンテンツを生成しないように注意が必要です。
しかし、似てはいるものの内容が異なるはずのキーワードもあります。
そのようなキーワード群をまとめてしまわないように気をつけましょう。
例えば、「副業 稼ぐ 女性」と「副業 稼ぐ 主婦」では、似ていますが微妙に違いがあります。
前者をクエリとして入力するユーザーは女性全般を対象にした副業の情報を探していますが、後者をクエリにするユーザーは主婦向けの情報を探しています。
実際これらのキーワードを検索にかけると、下の画像のように上位表示されるサイトは被っていません。

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2-2.前半部分にキーワードを含めると効果的
ディスクリプションに関する説明でも触れましたが、本文中でもキーワードを入れる箇所は最初の方がベターです。
ユーザーの気持ちになって考えてみましょう。
ページをクリックしたユーザーは、早く情報を知りたいと思っています。
では、もしWebページの最初の方にまったくキーワードが出てこなかったらどうでしょうか?
例えば「ダイエット 睡眠 何時間」と検索するユーザーがいるとします。
アクセスしたページの最初の方には「睡眠の種類やメカニズム」の説明が目立ち、いっこうに「ダイエット」の文字が見当たりません。
この場合ユーザーは、「このページにはほしい情報がなさそう」と判断して去ってしまうかもしれません。
しかし、最初の方にキーワードの各単語が出現していれば、読み進めてくれる可能性があります。

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2-3.関連キーワードや共起語も意識しよう
Webページに設定するキーワード以外に、関連キーワードや共起語を盛り込むのも大切です。
「関連キーワード」とは、下の画像のようにGoogleの検索結果ページの下部にある、「他のキーワード」のキーワード候補のことです。
「共起語」とは、キーワードとともにしばしば出現する単語を指します(キーワードが「ダイエット」なら、「食事」や「運動」「成功」「制限」など)。
これらの語句はWebページのテーマと密接な関係を持つため、検索意図の把握に役立ちます。
例えば、Webページのキーワードが「ダイエット 睡眠 何時間」だとします。
上記の「他のキーワード」を見ると、寝る時間が遅いことや睡眠8時間の消費カロリー・睡眠の質と科学的根拠などについて気にしているユーザーがいるとわかります。
この点を踏まえ本文でそれらの要素を入れると、ユーザーの興味を引くコンテンツを作れるでしょう。
3.【数より大事!】キーワードのSEOポイント
キーワードの数は、Webページのテーマとして、またタイトルや見出しにおいては意識する必要があります。
しかし、その他の箇所については、そこまで神経質になる必要はありません。
キーワードに関してはSEO上、数よりも重視すべきことがほかにあります。
以下の2つのポイントについて解説します。
- 狙ったキーワードで流入があるか
- 同じようなキーワードでページが乱立していないか
3-1.狙ったキーワードで流入があるか
「狙ったキーワードで流入があるか」確認することはSEOにおいて大切です。
先述のとおり、各Webページには1つのキーワードを設定します。
そして、そのキーワードをもとにユーザーの検索意図を織り交ぜた文章を作りますが、コンテンツの出来により、イメージどおりの流入が起こらない場合があります。
例えば、「ストレス 気分転換」のキーワードを設定してコンテンツを用意するとしましょう。
公開後にページの流入状況を調べてみると、「ストレス 気分転換」や「ストレス リフレッシュ」などのクエリではなく、「ストレス 原因」「ストレス 悪影響」などのクエリから流入が多いことがわかりました。
この場合、設定したキーワードに関連するクエリではなく、別の語句(クエリ)に対する満足度の高いページとしてGoogleに認識されています。
つまり「ストレス 気分転換」ではなく、「ストレス 原因」「ストレス 悪影響」に関してよい情報を持っていると判断されています。
簡単にいえば、設定したキーワードでの対策がうまくいっていません。
このようなケースでは、以下の対策を取れます。
・流入があるクエリをもとに、記事をリライトする
流入がすでに一定数あるのなら、キーワード対策にある意味失敗しているとはいえ、流入を活かしましょう。
上記の例なら、「ストレス 原因」「ストレス 悪影響」などのクエリをベースにリライトして、さらなる上位表示を目指します。
・設定したキーワードで新規の記事を書く
設定したキーワードについては、そのキーワードで上位表示されているページを分析し、自分のページとの違いを明確にした上で改めて新規記事を書きます。


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- 左サイドにある「検索パフォーマンス」メニューをクリック
- 「ページ」タブをクリック
- 確認したいページのURLをクリック
- 「クエリ」タブをクリック
3-2.同じようなキーワードでページが乱立していないか
「同じようなキーワードでWebページが乱立していないか」も、SEOで必須の確認事項です。
キーワードを構成する単語のニュアンスが同じなら、基本的に同じページで対策しましょう。
例えば、「ダイエット 方法」と「減量 やり方」ではニュアンスが似通っています。
この場合、2つのページを別々に作るのではなく、1つのページにまとめる方がベターです。
もし、2つのページを作ってしまうと、最終的に似たような内容のコンテンツができあがってしまい、重複コンテンツになりかねません。
Googleは基本的に重複コンテンツを嫌います。
似たような記事が乱立すると、ユーザーに不便だからです。

スタッフ
新規のWebページを作るたびにキーワード選定すると、以前に使ったキーワード、あるいはそれと類似したキーワードを使ってしまいかねません。
そのため、最初に多数のキーワード選定をして、似た意味を持つものをグループにし、ライティングに移るとよいでしょう。


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4.まとめ
Webページに使うキーワードの数は、箇所により異なります。
本文で解説した点をまとめると、以下のようになります。
キーワードが原則1つの箇所
- Webページのテーマとして
- タイトル
- 見出し
特に制限がない箇所(自然な形で入れる場合)
- ディスクリプション
- 導入文
- 本文中

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