SEOに強いキーワード数の大原則とは

2019.9.28
SEO対策を実施する際にキーワードの数について悩まれる方も多いのではないでしょうか?
- 1ページあたり何種類のキーワードを入れるべきか?
- 1ページごとに使用するキーワードの使用回数は多ければ多いほど良いのか?(出現率)
これらの疑問を解決するには、SEO対策におけるGoogleの考え方を理解する必要があります。
今回は、SEO対策に強い効果を発揮するキーワード数の大原則について解説します。
目次
1、設定すべきキーワードの数
1つのページ(url)にいくつのキーワードを設置すべきかについて解説します。
【大原則】1ページ=1キーワード(テーマ)
SEO対策の大原則としては、1ページ=1キーワード(テーマ)です。
その根拠はGoogleのユーザーファーストという基本方針です。Googleは、検索ユーザーの求めているニーズを過不足なく満たすコンテンツを高く評価するという指標を取っています。従って、1つのページに対して設置すべきキーワードの数は1つです。
ペットショップを例に挙げると、犬を購入したい顧客と猫を購入したい顧客のニーズは異なるものです。従って、Googleの方針に沿ったペットショップのWebサイトを構築するなら、犬に関するページと猫に関するページはそれぞれ別のWebページで用意する必要があります。
1ページ=1キーワードの原則は、下層ページも含めてほぼ全てに当てはまる原則となるので、さまざまなテーマが混在したコンテンツが作られていないか否か現状をチェックしましょう。
1キーワードに設定する関連語を2~5程度想定する
Googleのアルゴリズムでは、専門性・オリジナリティを高く評価しています。従って、1つのテーマでコンテンツを作成する際に、2~5程度の複合語(関連語)を設定して、テーマを深掘りしたコンテンツを作成するのが一般的です。
例えば、犬についてテーマを深掘りする際には、以下のようなキーワード例となります。
- 小型犬+安い
- 小型犬+しつけ
- 小型犬+室内+トラブル
- 小型犬+えさ+おすすめ
以上のように、ユーザーの検索ニーズがある関連語を設定して、専門家の立場からコンテンツを作成すれば、コンテンツに専門性とオリジナリティが生まれます。
なお、こうしたページの内容を表すキーワードを「meta keywords」として設定することができます。SEO対策としての効果は現状認められていないので、直接的なメリットはありません。
しかし、記述の有無にかかわらず、SEO対策を実施するうえではページの内容を表すキーワードの設定と担当者間での共有は不可欠です。
テーマとなるキーワードはページタイトルや見出しに使用
SEOに強いWebページを作るためには、テーマとなるキーワードをページの見出しやタイトルに必ず記載するようにしましょう。
その理由は、Googleのクローラーがタイトルや見出しを読み取って、何について書かれているページであるかを認識してくれるからです。つまり、タイトルや見出しにてキーワードを記載することで、そのキーワードについてのコンテンツであるということをGoogleに認識してもらうということです。
かつてはGoogleがキーワードを認識しやすくするためにmeta keywordsが重要な役割を担っていましたが、Googleのロボットの精度向上により現在は、タイトル、見出し、コンテンツの内容の重要性が高まっています。
2、キーワードの理想的な出現率とは?
1ページ=1キーワードを大原則として、1つのページあたりに使用するキーワードの使用回数、使用割合は何%程度が理想的でしょうか?
かつてのGoogleはキーワードを使用すればするほど高く評価をしていましたが、現在は状況が異なります。
<大原則>ユーザーファーストで自然な日本語の中でできるだけキーワードを使用すべき
1ページごとのキーワードの出現率を考える際にも、最初に意識したいのはユーザーファーストです。キーワードを意識するあまり日本語が不自由になってしまうと、日本語として読みづらい文章になってしまい、ユーザーの利益を損なってしまいます。
また、キーワードの詰め込みに関しては、Googleからペナルティーを受ける要因にもなります。注意すべきケースは以下のケースです。
- 高すぎるキーワード出現率
- 過剰な単語の羅列
- url内やタグ内、隠しキーワードなど
- 近接しすぎるキーワード
キーワード出現率が5%以上になるとペナルティーを受けるリスクが高くなります。
自然な文章の中ではなくただキーワードを羅列しただけの情報は、Googleから「過度なSEO対策」とみなされる可能性があります。
url内やタグの内部にやみくもにキーワードを記述したり、Javascriptなどを使用して隠しキーワードを設定したりした場合も「過度なSEO対策」としてペナルティー対象になる可能性があります。
同じキーワードをタイトルや見出し内に何度も使用したり、コンテンツの本文で近い位置に過剰に詰め込んだりすると、ペナルティーのリスクが高まります。
以上のリスクを踏まえながら、しっかりとキーワードのテーマに沿ってコンテンツを作成することが、Googleの方針に沿ったコンテンツの作成方法になります。理想的なキーワード出現率は、2~4%ともいわれますが、最も重視すべきポイントはテーマに沿ったコンテンツがきちんと作成されているか否か、自然な日本語のなかでキーワードが用いられているか否かです。
表記ゆれや類義語のキーワード数の考え方
効果的なSEO対策とキーワードの乱用に関する問題で注意したいのが類義語や表記ゆれの問題です。
例として2つキーワードを見てみましょう。
例①トイプードル、トイ・プードル、トイプー
例②餌、ドッグフード
ペットの情報を検索しているユーザーの場合、例①と例②のユーザーニーズは全て同じです。つまり、「チワワ+餌」で検索しているユーザーも「チワワ+ドッグフード」について検索しているユーザーも、全く同じ「チワワのごはん」に関する情報を求めています。
このような類義語や表記ゆれに関して、Googleはある程度意味を把握して検索結果に反映させる技術を持っています。しかし、特に複合語の場合においては、表記ゆれのために大きく異なる検索結果が表示されることがあります。つまり、SEO対策によりアクセス数を増やすには、表記ゆれワードや類義語に関しても対策した方が望ましいということになります。
類義語や表記ゆれのケースでは、基本的には同一のページで対応します。別々のページで対応した場合、重複コンテンツとみなされ、ペナルティー対象となる可能性があるためです。
同一のページで対応する場合には、キーワードの乱用にならないように注意しながらコンテンツを作成しましょう。基本的な流れとしては、以下の通りです。
- 表記ゆれや類義語の月間キーワード検索数を「Googleキーワードプランナー」などで調査し、どのキーワードをメインにするかを決める
- 違和感のない方法で、両方のキーワードをうまく使用する
※「チワワ+餌」、「チワワ+ドッグフード」はどちらも(100~1,000件/月)なので、だいたい均等に使用するのが望ましいでしょう。
例:(タイトル・見出し)「チワワの餌・ドッグフードおすすめ5選」/「チワワがドッグフード(餌)を食べない時の対処法」
本文中では、毎回両方のキーワードを使用するとくどくなってしまいユーザーファーストに反するので、両方のキーワードをまんべんなく散らすように記述すると良いでしょう。月間検索数に大きな違いがある場合には、検索数の多い方のキーワードの割合を増やしてください。
以上のように対応をすれば、検索語の表記ゆれや類義語に対応できます。
3、まとめ~1ページ1キーワード+ユーザーファースト
SEOに強いキーワード数の原則は、以下の2点です。
- 1ページあたり1キーワード
- 1つのコンテンツはユーザーファースト(ユーザーの読みやすさ)を意識した出現数
これらの原則にのっとって、1つのページでユーザーの検索ニーズを一つかなえることを目標にコンテンツを作成することが、Googleから高い評価を得るポイントとなります。過度な対策とみなされてペナルティーを受けてしまわないように意識しながら、SEO対策を実施していきましょう。