ドメイン変更はSEOに影響する!?変更時の4つのコツをご紹介
- 公開日:2022.04.11
- 更新日:2024.05.27
- SEO対策の基礎
「ドメイン変更」とは、「現在のサイトのドメインを新しいものに変更すること」です。

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ドメイン変更をすると、SEO上大きな影響が出る場合があります。
慎重に行わないと、検索順位ダウンなどのトラブルが起きることも…。
この記事では、ドメイン変更のメリット・デメリットとともに、変更するときの4つのコツをご紹介します。
【この記事は以下の方におすすめ】
- ドメイン変更の基本情報を知りたい方
- ドメイン変更のメリット・デメリットを知りたい方
- ドメイン変更を上手にするコツを知りたい方
目次
1.ドメイン変更とは
「ドメイン変更」とは、名前のとおり「ドメインを変更してサイトを運営すること」です。
ドメインとは「住所」のようなもので、それぞれのサイトには1つのドメインがつきます。
つまりドメイン変更とは住所変更のようなものです。
※「ドメイン」やドメインの強さを示す「ドメインパワー」、および「サブドメイン」については、以下の記事も参照してください。
参照:「SEO施策を強化!ドメインパワーを高める7つのコツを解説」
「サブドメインはSEOに有利?サブディレクトリとの違いを解説」


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1-1.「ドメイン変更」と「ドメイン移管」は別物
余談ですが「ドメイン変更」と似た言葉に「ドメイン移管」があります。
両者はまったく異なるものです。
ドメイン変更は先述のとおり、ドメイン名の文字列そのものを変えることです。
一方ドメイン移管の場合、ドメイン名そのものは変わりません。
ドメインの管理会社を変えることです。

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関連記事:「ドメイン名とSEOとの関係とは?有利・不利をパターン別に解説」
2.ドメイン変更によるSEO上のメリット
ドメイン変更をすると、少なくとも以下の2つのメリットがあります。
- サイトをペナルティーからリセットできる
- ドメイン名とサイト内容の一貫性が保てる
サイトの状況やパフォーマンスに合わせて、メリットを考えつつ、変更の可否を決めるとよいでしょう。
それぞれのメリットの詳細について解説します。
2-1.サイトをペナルティーからリセットできる
1つ目のメリットは「サイトをペナルティーからリセットできること」です。
Googleは、品質に関するガイドラインに反したサイトに対して、ペナルティーをかけることがあります。
ペナルティーをかけられると、検索順位が下がったり、インデックスから削除されたりなど、SEOにマイナスの影響が生じる可能性があります。
そのためペナルティーの原因を見つけて、一刻も早くペナルティーを解除しなければなりません。
ペナルティーの解除方法はさまざまですが、もしどのような対策をしても順位が上がらないようであれば、そのドメインは諦めて新しいドメインを作る方がよいこともあります。
別のドメインを使うことで、いわば「新しいサイト」としてスタート可能だからです。

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2-2.ドメイン名とサイト内容の一貫性が保てる
2つ目のメリットは「ドメイン名とサイト内容の一貫性が保てること」です。
こちらはメリットというよりも、サイトが「不自然に」ならないようにするためのドメイン変更というニュアンスです。
先述のとおり、ドメイン名には企業やサイト・サービスなどに関連した文字列が使われるケースが多くあります。
例えば以下のようなケースです。
・ケンタッキー・フライド・チキンのURL https://www. kfc.co.jp
・デニーズのURL https://www. dennys.jp
※太字部分がドメイン
どちらのケースでも、ドメイン名に店との結びつきが強いワードが含まれています。
このようにドメイン名と企業・サイト・サービスに一貫性があると、ユーザーはサイトに「違和感」を感じません。
しかし企業名やサイト名などが変わった場合、ドメイン名をそのまま使っていると、ドメイン名とサイトの間に多少なりとも「相違」が生じる恐れがあります。
そこで活躍するのがドメイン変更です。
ドメイン名を新しい企業名やサイト名などにマッチさせることで、自然なサイトになります。

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企業名が「alpha」という会社があり、公式サイトのドメイン名が「alpha.com」だとします。
企業合併などの影響で会社名が代わり、新会社名は「omega」に変わりました。
この場合、会社名の見た目も響きもガラリと変わっているため、元のドメイン名「alpha.com」のままだと、ユーザーにとって違和感が生じるかもしれません。
公式サイトのロゴには「omega」と書かれているのに、サイトURLのドメイン名には「alpha.com」と書かれているからです。
企業名が変更したことを知っているユーザーや、そもそもドメイン名を見ていないユーザーにとっては問題ないとしても、企業名とドメイン名との差異を気にするユーザーも少なくないでしょう。
統一感を出すには「omega.com」など、新企業名を反映したドメイン名の方が望ましいはずです。

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3.ドメイン変更によるSEO上のデメリット
ドメイン変更には上記のようなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
むしろデメリットの方がメリットを上回るという声もあり、実行する前にはよくメリット・デメリットを比較考量しなければなりません。
ドメイン変更によるデメリットには以下のような点が挙げられます。
- 現サイトの評価(ドメインパワー)を失う
- 外部リンクの影響力を失う
- ユーザーに面倒な思いをさせるかもしれない
それぞれのデメリットを見ていきましょう。
3-1.現サイトの評価(ドメインパワー)を失う
1つ目のデメリットは「今のサイトの評価(ドメインパワー)を失うこと」です。
ドメインには、「ドメインパワー」と呼ばれる「サイト全体への評価」がつけられています。
ドメインパワーはGoogleの正式な指標として存在するわけではありませんが、サイト全体への評価が行われていることは、Googleのスタッフによって明らかになっています。
※「ドメインパワー」は正式な名称ではなく通称です。
ドメインパワーが強いサイトは、新規コンテンツの検索順位を有利にしたり、スピーディーなインデックス登録を期待できたりと、SEO上のメリットがあるとされています。
そのため、ドメインパワーが強いに越したことはありません。
しかしドメイン変更をすると、ドメインパワーから恩恵が受けられなくなります。

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関連記事:「SEO施策を強化!ドメインパワーを高める7つのコツを解説」
3-1-1.ドメインエイジは気にしなくてよい
ドメインパワーに関連して補足したい点が1点あります。
それは「ドメインエイジ」に関するものです。
「ドメインエイジ」とは「ドメインの年齢」のことです。
ドメインがサイトで使用され、検索エンジンから認識されるようになってから経過した期間を指します。
一般的に「ドメインエイジが長いと検索エンジンからの評価が高い」といわれています。
とはいえ「ドメインエイジのSEOへの影響は気にするようなものではない」という声があるのも事実です。
では、Googleはどのようにコメントしているでしょうか?
Googleのジョン・ミューラー氏がTwitterに投稿した興味深いコメントがあります。
あるTwitterユーザーがした発言に対して、ジョン・ミューラー氏は以下のようにコメントしています。
No, domain age helps nothing.
— John (@JohnMu) July 5, 2019
日本語に翻訳すると以下のようになります。
Twitterユーザー: “ドメインは信頼性を得るのに役立つだけだ。200を超えるランキングシグナルの1つに過ぎないだろう”
ジョン・ミューラー氏: “いや、ドメインエイジは何の助けにもならない”
このやりとりを見る限り、ドメインエイジの消失は気にしなくてよいと結論できます。
確かにドメインが長く使われていることは、それだけサイトが長続きしている証拠といえるため、信頼性を示す要素と考えられなくはありません。
しかし、サイトおよび内部のコンテンツのクオリティーが優れているかどうかは、単純にドメインの運用期間によるはずはありません。
「単に運営期間が長いだけで低品質のコンテンツばかり」というサイトはいくらでも存在しえます。

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3-2.外部リンクの影響力を失う
2つ目のデメリットは「外部リンクの影響力を失うこと」です。
SEOに重要な要素の1つは「外部リンク」です。
※「外部リンク」とは、ほかのサイトから自サイトに向けて張られたリンク
良質なリンクに限った話ですが、外部リンクを多く集めるWebページは、検索エンジンから評価されます。
外部リンクは、選挙の票のようなものです。
票を多く集める候補者が当選するように、外部リンクを多く集めると「良質なページ」とみなされ、検索順位で多少なりとも有利になります。
ドメイン変更を行うと、このような外部リンクによる評価が失われます。
ドメイン変更を行うということはURLが変わるということであるため、それぞれのWebページ(それぞれのURL)に向けた張られた外部リンクが正しく機能しなくなるからです。
とはいえ、外部リンクによる評価の消失を防ぐ方法が実はあります。
「リダイレクト処理」と呼ばれる方法ですが、この点については後述します。
関連記事:「SEO外部対策とは?5つのメリットと5つの対策ポイントを伝授」
3-3.ユーザーに面倒な思いをさせるかもしれない
3つ目のデメリットは「ユーザーに面倒な思いをさせるかもしれないこと」です。
特定のサイトをリピートするユーザーは少なくありません。
サイト内の特定のページにブラウザでブックマークをつけたり、URLをパソコンやスマホに記載していたりなど方法はさまざまですが、同じサイトのコンテンツに簡単にアクセスできるようにするユーザーは多いでしょう。
しかしドメイン変更によりURLが変わると、せっかく「メモ」していたページへアクセスできなくなってしまいます。
後述する「リダイレクト処理」により、新しいドメインによるページへ誘導することは可能です。
しかし、ブックマーク登録やURLの記録を再び行う必要が出てくるため、ユーザーは少なからず不便を強いられてしまうでしょう。
もちろん、自サイトのコアなファンであれば、リダイレクト先の新しいURLを「メモ」してくれるでしょう。
とはいえ若干の不便さを与えてしまう恐れがあるため、デメリットであることに変わりはありません。
3-4.【事例紹介】ドメイン変更後の変化の例
ドメイン変更のメリットとデメリットを見たところで、実際にドメイン変更を行った会社の事例を見てみましょう。
WordPressのテーマサイト「TCD」を手がける「株式会社デザインプラス」という会社は、10年間運用していたドメインを変更しました。
その後半年間新しいドメインを運用した結果をレポートしています。
出典:“TCDが10年間使い続けたドメインを移行した結果と対策”,TCD
新しいドメインを運用した結果、検索流入数は36.47%減少したようです(約3ヵ月間減少)。
しかし、新記事を意識的に投稿したり、既存記事の修正を行ったりなどさまざまな工夫をし、結果的に大きなマイナスにはなりませんでした。
同社の創業者・代表取締役である中田俊行氏は、結論として「ドメイン変更を過度に恐れる必要はない」としています。
入念な準備や変更後のコンスタントなサイト改善策を講じる必要はありますが、「ドメイン変更=デメリットの方が大きい」という構図には必ずしもならないようです。
4.【SEOで重要】ドメイン変更のコツ
ドメイン変更をスムーズに行うためには、いくつかのコツを押さえておくことが大事です。
SEOを意識してドメイン変更を行うためにも、以下の4つのコツを覚えておいてください。
- これを機にHTTPS化(常時SSL化)を済ませる
- 基本的に全ページのリダイレクト設定を行う
- 重複コンテンツの発生に注意
- SNSのシェアカウント数を引き継ぐ
それぞれのコツを詳しく見ていきましょう。
4-1.これを機にHTTPS化(常時SSL化)を済ませる
1つ目のコツは「ドメイン変更を機にHTTPS化(常時SSL化)を済ませること」です。
「HTTPS」とは簡単にいうと「安全にデータ通信ができるようにする仕組み」です。
HTTPSではSSL(暗号化通信)によりセキュリティレベルが高められているため、サイトにアクセスするユーザーは安心感を持ってサイト回遊ができます。
ドメイン変更を行ってサイトの運用体制を一新する場合は、ついでにHTTPS化も済ませておくと賢明です。


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“Google は過去数か月にわたり、暗号化された安全な接続をサイトで使用していることを検索のランキング アルゴリズムのシグナルとして考慮するテストを実施してきました。このテストで十分な結果が得られたため、Googleはランキングシグナルとして HTTPSを使用することにしました。”出典:“ランキング シグナルとしての HTTPS”,Google検索セントラル
HTTPS化をしたサイトというだけで、検索順位が著しく上がるわけではありません。
しかしSEOを強化する要素の1つとして、ドメイン変更のタイミングを活かしてHTTPS化を進めることをおすすめします。

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「このサイトに留まるとリスクがあるかもしれない」「このサイトにはアクセスしないでおこう」などと考えるため、結果的にアクセス数が減るほか、サイト内におけるユーザーのアクションも期待できないでしょう。
このようなわけでHTTPS化はSEO強化に不可欠です。
繰り返しますが、ドメイン変更のタイミングでHTTPS化を済ませておきましょう。
4-2.基本的に全ページのリダイレクト設定を行う
2つ目のコツは「基本的に全ページのリダイレクト設定を行うこと」です。
「リダイレクト」とは「あるWebページから別のページへ自動的に転送をする仕組み」です。
ドメイン変更をするとURLが変わりますが、サイト運営者が何もしないと、元のURLにアクセスしたユーザーは目当てのページを見つけられなくなってしまいます。
この場合ユーザーは新たに目的のコンテンツを探さなければならず、面倒な思いをするでしょう。
しかし適切なリダイレクト処理を行うと、元のURLにアクセスしたユーザーは新しいURLへと自動的にアクセスを「取り次いで」もらえます。
多少のタイムラグは生じますが、最終的に目的のコンテンツを閲覧できるため、先ほどと比べて操作が楽です。

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元のドメインに基づくURLと新しいドメインに基づくURLとが、リダイレクト処理によりきちんと「橋渡し」されていれば、外部リンクを含む旧ドメインへの評価は失われないようです。
Googleのゲイリー・イエーシュ氏は以下のようにコメントしています。
30x redirects don’t lose PageRank anymore.
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) July 26, 2016
日本語に翻訳すると以下のようになります。
“30×リダイレクト(301リダイレクトや302リダイレクトなど)では、ページランクは減らない”
※「ページランク」とは「各ページの評価を示す指標」
このコメントを見る限り、リダイレクト処理を正しく行えば、ドメイン変更による外部リンク評価の消失をさほど気にする必要はなさそうです。
このようなわけで、ドメイン変更の際は基本的に、全ページのリダイレクト処理を行いましょう。

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4-2-1.302リダイレクトより301リダイレクトがおすすめ
リダイレクトには主に以下の2種類があります。
・301リダイレクト(恒久的リダイレクト:元のURLには戻さず、旧URLから新しいURLへと完全移行する)
・302リダイレクト(一時的リダイレクト:URLを一時的に変更して後で元に戻すため、検索結果に旧URLが表示される)
※ほかにも303リダイレクトや307リダイレクトなどがありますが、一般的なのは301リダイレクトと302リダイレクトです。
このうちドメイン変更でおすすめなのは「301リダイレクト」です。
301リダイレクトの方が、元のコンテンツの評価をリダイレクト先に渡すのがスピーディーです。(301はインデックス登録対象変更に1週間ほどかかるが、302は1ヵ月かかることがある)
さらに、ドメイン変更である以上、長期間の措置になります。
先述のHTTPS化を行うことも踏まえると、一時的リダイレクト処理である302リダイレクトはマッチしません。
4-2-2.リダイレクトはすぐに外さない
301リダイレクトの設定をすると、旧URLにアクセスしてきたユーザーは新しいURLの場所へと遷移できます。
しかし新しいドメインでサイト運用を始めたからといって、すぐにリダイレクトを外してしまうと、旧URLにアクセスしてきたユーザーが新URLに転送されません。
先ほどの移転したラーメン屋の例えでいうと、元の店の場所に掲示しておいた新しい店の場所の地図をすぐに外すようなものです。
そうすると、そこにきたお客さんは新しい場所がわからず、一定の客数を失うことになりかねません。


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If they’re no longer needed after a while (usually I recommend keeping them at least a year), and you don’t see traffic to them, then removing them is fine since it makes long-term maintenance easier.
— John (@JohnMu) January 18, 2019
和訳すると以下のようになります。
“ある程度時間が経過してリダイレクトの必要がなくなったら(私は最低でも1年間を推奨するが)、そしてリダイレクトによる流入がなくなれば、リダイレクト設定を外しても大丈夫です。その方が長期的なメンテナンスも楽になるだろうから。”
このコメントからすると、1年間ほどリダイレクト設定を残しておくのが無難です。
しかしこれは「1年間経ったら外しても問題ない」という意味ではありません。
もし1年後になっても旧URLに大量のユーザーがアクセスしているのであれば、リダイレクト設定は重要な働きをするでしょう。
そのため1年間はあくまで大まかな目安として捉えましょう。
4-2-3.ペナルティ付きドメインからはリダイレクトしない
ペナルティーが付いているドメインのサイトからは、基本的には301リダイレクトをしないようにしましょう。
ペナルティーがついたサイトからリダイレクト設定すると、低い評価が受け渡されるリスクがあるからです。
そもそもペナルティーが理由でドメイン変更をしたのなら、元のドメインとはある意味「決別」したいはずです。


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- 旧ドメインのページに「別のURLに引越しした」と案内文を載せる
- 新しいURLのリンクを張る(「nofollowタグを付ける」)
nofollowタグを付けることで、旧ドメインの評価を受け継がずにすみます。
関連記事:「301リダイレクトはSEOに必須【サイト評価引継ぎ・ペナルティー回避】」
4-3.重複コンテンツの発生に注意
3つ目のコツは「重複コンテンツの発生に注意すること」です。
新しいドメインを使ったサイトを立ち上げる際、旧ドメインのコンテンツを公開し続けた状態だと、新規ドメインと古いドメインとの間に「URLだけが異なるものの内容が重複したコンテンツ」が同時に存在してしまいます。
その場合、いわば重複コンテンツが発生したような状態になり、最悪の場合ペナルティー対象になりかねません。
詳しくは後述しますが、新ドメインの運用を開始したら、旧ドメインのコンテンツは非公開にしたり、必要なければ変更後に削除したりしましょう。
4-4.SNSのシェアカウント数を引き継ぐ
4つ目のコツは「SNSのシェアカウント数を引き継ぐこと」です。
ドメイン変更によりURLが変わると、SNSシェアカウント数がリセットされます。
SNSサイドはURLを参照しているため、URL変更により対象コンテンツが変わってしまうからです。
そこでSNSシェアカウント数を旧ドメインから引き継ぐようにしましょう。
引き継ぎ方法の1つは「SNS Count Cache 」というWordPressプラグインを使う方法です。
このプラグインを使うと、キャッシュ情報を利用してシェアカウント数を新しいサイトへ渡せます。
詳しい操作方法については、以下のページを参照してください。
参照:“SNSのシェアカウント数を新しいサイトへ引き継ぐ作業まとめ ”
シェアカウント数の引継ぎをする方法について説明しています。
通常、ドメイン変更するとシェアカウント数はリセットされますが、引き続き使えます。
5.ドメイン変更の方法
ドメイン変更のコツをつかめたところで、今度はドメイン変更の方法を見ていきましょう。
大まかには以下のステップで作業を進めていきます。
- Google Search Consoleに新規ドメインを登録する
- リダイレクト設定をする
- サイト移転を行う
各ステップの内容を見ていきましょう。
5-1.Google Search Consoleに新規ドメインを登録する
最初のステップは「Google Search Consoleに新規ドメインを登録すること」です。
新規のドメインを取得した後に、Google Search Consoleで登録を行います。
新しいドメインのサイトはこの時点でインデックス登録させないように設定しましょう。
robots.txtを使ってGoogleにクロールされないようにすると、旧ドメインのコンテンツと新ドメインのコンテンツが同じであっても、重複コンテンツとはみなされません。
この状態で新ドメインにコンテンツを追加していきましょう。

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5-2.リダイレクト設定をする
2番目のステップは「リダイレクト設定をすること」です。
先述のとおり、301リダイレクトを使ってリダイレクト設定を行います。
サイトにあるURLをひと通りリストアップし、1つのページに対して1つのページを設定します。
※多くのURLがある場合は、WordPressなどにあるURLを一括取得できる機能を使うと便利。
リダイレクト元のURLとリダイレクト先のURLが合っているかどうかを確認し、結びつけられるページが同一ないしは関連性の高いものであるように気をつけつつ設定してください。

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5-3.サイト移転を行う
3番目のステップは「サイト移転を行うこと」です。
新ドメイン側の準備ができたら、robots.txtで制限していたGoogleのクロールを解除します。
クロールされるようになるとインデックス登録され、きちんとGoogleから評価される状態になります。
ここで重要なのが、旧ドメイン側のコンテンツを公開状態にしておかないことです。
先述のとおり、新ドメインと旧ドメイン両方で公開していると、重複コンテンツとしてみなされる恐れがあるからです。

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6.SEOではドメイン変更よりもコンテンツの拡充が大切
ドメイン変更は主に、企業名やサイト名・サービス名などが変わったときに行われます。
あるいは今のドメインにペナルティーがついていたり、検索順位が何をしても変わらなかったりする場合に行われるケースもあるでしょう。
いずれにしても、SEO力を高めるのに最も重要なのは、コンテンツの質やテーマの網羅性です。
ユーザーが欲しているのは「良質な情報」であり、興味を持っているテーマに関する「幅広い情報」です。
どんなドメインやURLを準備しても、内容が乏しいサイトであればユーザーの関心を得られません。
それはつまり、ユーザーファーストを掲げるGoogleからの評価も期待できないということです。

スタッフ
一朝一夕で検索順位上位を獲得できるコンテンツを作成するのは無茶でしょう。そのため自社にSEOライティングに長けた人材がいない場合は、新たに人材を登用・育成するか、アウトソーシングする必要があります。
この点、自社ですべてを内製化したい場合やSEOノウハウを長期的に蓄積したい場合は別として、コンテンツ作成におすすめなのはアウトソーシングです。
SEOのプロにアウトソーシングすれば、スピーディーにコンテンツを公開できるからです。
競合サイトの存在を考えると、時間をかけ過ぎずにコンスタントな記事公開をするのが望ましいでしょう。

スタッフ
「記事作成代行Pro」には以下のストロングポイントがあります。
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お客さまのご要望をヒアリングした上で、ベストなプランを提案いたします。
「まずは話だけでもしたい」という方も、お気軽にお問い合わせください。
弊社サービスの詳細につきましては、以下の公式ページを参照ください。
7.まとめ
ドメイン変更は、企業名やサイト名・サービス名などが変わる際に行われるケースが一般的です。
変更にはメリットとデメリットの両方があり、双方を比較考量した上で実施するか決定するとよいでしょう。
「ドメイン変更はデメリットの方が多い」とする声もありますが、ご紹介した事例のように、マイナスの結果は一時的にしか起こらないケースもあります。
ペナルティーがついていたり、検索順位が何をしても変わらなかったりする場合は特にですが、サイトを「一新する」ためにドメイン変更に踏み切るのも、SEOにおける1つの対策といえるでしょう。

スタッフ
ドメイン変更はSEOに大きなマイナス要素になるとも、プラス要素になるとも限りません。
そのため過度にリスクを恐れることなく、また過度にSEO効果を期待せずに実施しましょう。
大事なのはサイトで公開するコンテンツの質や網羅性です。
ハイクオリティーの情報を提供するコンテンツが充実していれば、ユーザーからもGoogleからも好まれるサイトになります。
コンテンツの質と量を確保するのは簡単ではありませんが、必要に応じて記事コンテンツの作成代行会社を活用しつつ、SEO力を強化してください。
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