SEO内部対策とは!?具体的なチェックポイント15を徹底解説

  • 公開日:2021.11.11
  • 更新日:2024.05.27
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SEOで必ず行うべき施策に「内部対策」があります。
「内部対策」とは運営するサイトそのものを改善して検索上位をねらう施策で、「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」に分類可能です。

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内部対策はSEOの主要なアプローチです。徹底して行うことで上位表示やアクセス数アップを期待できます。

本記事では内部対策の基本知識について解説し、行うべき具体的な施策をご紹介します。

1.SEOの内部対策って何?

SEOは大きく「内部対策」と「外部対策」に分けられます。
本記事では特に内部対策に焦点をあてSEO強化のポイントを解説します。

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内部対策・外部対策どちらも重要なSEOのテクニックです。どちらがより重要というわけではありませんが、後述するように内部対策の方がコントロールしやすいのでより積極的に行うようおすすめします。

1-1.内部対策とはサイト内で行う工夫のこと

1-1.内部対策とはサイト内で行う工夫のこと

内部対策(内部SEO)」とは、「自分が運営するサイト内部でいろいろと工夫を凝らしてGoogleに上位表示してもらうこと」です。

厳密にはGoogleだけでなくほかの検索エンジンも対象にすべきですが、現状Googleのシェアが圧倒的であるためGoogleにフォーカスして考えるとよいでしょう。
*Yahoo! JAPANはGoogleと同じ技術を使うため、Googleに含まれるものとします。

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SEOを以下のようにショッピングモールに例えてみましょう。
  • サイト運営者:モールの経営者
  • 内部対策:ショップの展開とインフラ整備

モールの経営者はモール内に魅力的なショップを展開するとともに、インフラ(照明・水道・空調・エレベーター・エスカレーター・通路など)整備を行います。
両方揃っていることで多くのお客さんを呼び込むことができるでしょう。

同じように、サイト運営者はサイト内に魅力的な記事コンテンツを公開するとともにサイト構造の整備(URLの正規化やパンくずリストの設置など)を行います。

読みやすくて情報豊かな記事が多くかつわかりやすくデザインされたサイトは、多くのユーザーに喜ばれます。

ユーザーに喜ばれるサイトは「ユーザーファースト」を掲げるGoogleに高く評価されるため、検索上位を達成しやすくなるでしょう。

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なお内部対策は「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」に分類されます。両者の特徴については後述します。

1-2.外部対策とは施策の範囲が異なる

1-2.外部対策とは施策の範囲が異なる

内部対策とは異なり、外部対策はサイト外の動きを考えた施策です。
外部対策で目指すのは「ほかのサイトやメディアからのよい評判をもらうこと」です。

サイト内で操作することではなくサイト外の第三者からの評価を重視するため、「外部」対策と呼ばれます。

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ショッピングモールの例でいえば、外部対策は「世間からの評判を高めること」に例えられます。モールの評判がよいと来てくれるお客さんが増えるため、モール経営者は評判を高める工夫をします。

外部対策についてより詳しくは以下の記事も参照してください。↓

関連記事:「SEO外部対策とは?5つのメリットと5つの対策ポイントを伝授

2.内部対策には大きく分けて2パターンある

先述のとおり、内部対策は「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」に分類されます。
*コンテンツSEOは内部対策と切り離して説明されることもありますが、本記事ではコンテンツSEOを「サイト内の一要素」として取り上げています。

どちらの対策もサイト内部で行う施策で両者には密接な関連が。
コンテンツSEOを無視した内部対策は無意味であり、テクニカルSEOを無視したコンテンツSEOのみの対策も不十分です。

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両者の特徴をそれぞれ解説します。

2-1.コンテンツSEOはユーザーへの優良情報を提供する施策

2-1.コンテンツSEOはユーザーへの優良情報を提供する施策

コンテンツSEO」とは、「記事をはじめとする良質なコンテンツを公開してGoogleでの上位表示を目指すこと」です。

コンテンツはGoogleとユーザーから閲覧されますが、コンテンツSEOは主にユーザーを意識して行われる施策です。

ユーザーが知りたい情報かつ内容の濃い情報を提供できるコンテンツを作成すると、アクセスしてきたユーザーはそのコンテンツが気に入ります。
提供される情報をじっくり閲覧したり、サイト内のほかのコンテンツを見たりするでしょう。

ユーザーが満足するコンテンツはGoogleからもよい評価をもらえます。
結果的にそのWebページは上位に表示されやすくなります。

一方コンテンツに欲しい情報がないとユーザーはさっさと離脱してほかのコンテンツを探すでしょう。
つまりコンテンツの質しだいでユーザーの満足度が大きく左右されるのです。

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さきほど内部対策を「魅力的なショップを展開すること」と「インフラ整備」に例えましたが、コンテンツSEOはこのうち「魅力的なショップを展開すること」に該当します。モール内に人気ショップを作ればお客さんが来てくれますよね?逆に微妙なショップばかりならお客さんは来ません。
九段さん
コンテンツSEOで良質なコンテンツを作るなら、ユーザーから人気になるんですね。
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ちなみにコンテンツは主にユーザーが読むためのものですが、Googleも内容をきちんと読み取ります。どのようなことが書かれているか把握した上で検索結果に表示するため、コンテンツSEOはGoogle向けの施策にもなります。

2-1-1.「UX」も重要視されている

2-1-1.「UX」も重要視されている

コンテンツも重要ですが「UX(ユーザーエクスペリエンス)」もユーザー満足度を高めるのに大切です。
UXとは「ユーザー体験」のことで、Webページにアクセスしてから離脱するまでにユーザーが感じることを指しています。

例えば以下のような点を表します。

  • 目次やナビゲーションメニューがあって構造がわかりやすかった
  • タイトルクリックからコンテンツの表示までが早かった
  • 見やすいデザインだった
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簡単にいえば、ユーザーがWebページ内で「見やすい」「このWebページにアクセスしてよかった」と感じるならUXが優れているといえます。厳密に言うとUXは「コンテンツSEO寄り」とも「テクニカルSEO寄り」とも断言できません。
ただし内部対策の一要素であるためここでご紹介します。

UXに関連したものを含めた内部対策作業の具体例は後述します。

2-2.テクニカルSEOは検索エンジン向けの施策

2-2.テクニカルSEOは検索エンジン向けの施策

テクニカルSEO」とは、「サイトやWebページの技術的な要素を改善して、Googleで上位表示を狙うこと」です。

これはコンテンツのようにユーザーの目に触れる部分で行われるものではないので、ユーザー向けというよりGoogleの検索システム向けの施策といえます。

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再びショッピングモールの例えに戻りましょう。テクニカルSEOはモールの「インフラ整備をすること」に例えられます。もしエレベーターやエスカレーター・通路・照明・水道設備・空調などがきちんと整備されていなければ、ショッピングモールは機能しません。お客さんは普段それらインフラをあまり気に留めませんが、快適なショッピングにインフラは欠かせません。
九段さん
コンテンツSEOの方が目立ちやすいですが、テクニカルSEOも大事なんですね。
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「縁の下の力持ち」とも言うべき非常に重要な内部対策です。ちなみにテクニカルSEOで行う作業には以下のようなものがあります。
  • URLの正規化
  • パンくずリストの設定
  • XMLサイトマップの送信
  • robots.txtの設定
  • 階層構造を明確にする
  • 構造化マークアップ
  • タイトルの最適化
  • ディスクリプションの設定
  • 見出しの最適化
  • 画像情報を適切に設定する
  • 重複コンテンツの対策
  • スマホ表示の最適化

パンくずリストやタイトル・見出しなどはUXに関連する要素でもあるためユーザー向けの施策の側面も持ちますが、同時に検索システムにも影響します。
また上記の作業全体を見るとやはりテクニカルSEOの多くは検索システム向けの対策です。

テクニカルSEOの詳細については後述します。

2-3.重要なのは「ユーザーファーストの精神」

2-3.重要なのは「ユーザーファーストの精神」

内部SEOと外部SEOについての基本知識を紹介しましたが、SEOにおいて最も重要なのは「ユーザーファーストの精神」です。

コンテンツであれUXであれテクニカルな要素であれユーザー側の満足につながる情報提供が、SEOの核です。
もちろんSEOの目的はGoogleで上位表示してもらうことですが、最終的に念頭に置くべきなのはユーザーといえます。

このことはGoogleの役割について考えれば明らかです。

実は、Googleは優れた検索サービスをユーザーに提供することで多くの企業から広告収入を得ています。
企業はふつう人が多く集まる場所に広告を出したがりますが、ユーザー数が多いGoogleはネット上の「広告用看板」としてうってつけです。

企業はGoogleに自社の広告をさまざまなタイミングで表示してもらい宣伝活動を行います。
一方Googleはより優れた検索サービスを提供することで、ユーザー数を維持・拡大します。

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では優れた検索サービスとはどういうものだと思いますか?
九段さん
ユーザーに役立つ良質なコンテンツですね。
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そのとおりです。このようなわけで「SEOではユーザーファーストの精神が必要」といえます。ユーザーの益を図ることがGoogle側に求められることです。実際Googleは以下のようにはっきり宣言しています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。

出典:“Google が掲げる 10 の事実”, Google

ユーザーファーストはGoogleの理念です。
SEO対策として常にユーザー目線で記事作成するようにしましょう。

3.コンテンツSEOでチェックすべき4ポイント

ここからは、内部対策の2つの軸である「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」の具体的な対策を解説します。

最初に「コンテンツSEO」ですが、以下の4ポイントを意識してください。

  • ユーザーニーズにコミットする
  • Google提唱のEATを意識する
  • オリジナリティも大切な要素
  • ユーザー満足度を高めるUXを意識する

それぞれのポイントを詳しく見てみましょう。

3-1.ユーザーニーズにコミットする

3-1.ユーザーニーズにコミットする

最初のポイントは「ユーザーニーズにコミットすること」です。

ユーザーファーストを達成するには、「ユーザーニーズ、つまりユーザーが欲しい情報」を提供しなければなりません。

ユーザーが欲しい情報を知る方法はシンプルです。
記事には何かしらのキーワードがありますが、そのキーワードを「検索クエリ(ユーザーが検索窓に入力するフレーズ)」に含めるユーザーが何を知ろうとして検索をかけているのかを考えます。

例えば「業務 効率化 ツール」というキーワードで記事を書く場合、ユーザーがそのキーワードを検索するときに何を知りたいと思っているかをシミュレーションします。
この場合のユーザーニーズは恐らく「業務効率化に役立つツールを紹介してほしい」でしょう。

このように記事のキーワードからユーザーの思考を正しく推測することが、ユーザーニーズにコミットする秘訣です。

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ユーザーニーズを知るのに記事のキーワードを実際に検索にかけるのも有効です。検索結果上位のサイトを見比べてどんな情報が書かれているかを調査すればユーザーニーズが見えてきます。Googleはユーザーにベストと思われるコンテンツを上位表示するからです。ユーザーニーズをある程度見極めたら書くべき情報を見出しで整理しましょう。
見出しにキーワードを自然な形で入れると「あなたの欲しい情報を扱っています」とアピールできます。
本文にも適度にキーワードを入れるよう意識してください。

3-2.Google提唱のEATを意識する

3-2.Google提唱のEATを意識する

Googleに「良質なコンテンツ」とみなしてもらうには「EATを意識する必要」もあります。

EAT」とは、3つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

日本語訳を見るとわかるように、EATを満たした記事はクオリティーが保証された記事です。
そのためユーザーファーストを達成している良質なコンテンツとみなされ上位表示を狙えます。

EATが優れている記事の具体例を挙げましょう。

  • 記事のキーワード:「乾燥肌 解決 方法」
  • 記事の内容:乾燥肌の理由や解決法について、科学的なデータや専門用語を交えて詳しく解説
  • サイト:医療機関が管理するサイト
  • ライター:皮膚科の医師
  • 被リンク:ほかの医療機関も含め多数
  • サイトの安全性:常時SSL化
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九段さんはこのコンテンツをどう思いますか?
九段さん
信用できるコンテンツだと思います。医療機関や皮膚科の医師が関わっていますし外部からの評価もよさそうです。EATが三拍子そろった感じですね。
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このようにEATが満たされると良質なコンテンツになります。もちろん医師や弁護士など権威性の高い職業のライターでなければ上位表示されないわけではありません。しかし情報の専門性や信頼性など可能な範囲でEATを意識して書くと、Googleから高評価を受ける可能性が高まります。

3-3.オリジナリティも大切な要素

3-3.オリジナリティも大切な要素

別の重要ポイントは「オリジナリティがあること」です。
オリジナリティがある記事とは、ほかの記事にはない独自の情報を含んだ記事や独自のアングルから情報を入れた記事です。

オリジナリティがなくほかの記事をただ真似して書いたような記事は重複コンテンツになり、Googleから評価されません。
一方独自性があればほかの記事との差別化を図ることができ情報に富むユーザーファーストの記事になるため、Googleから「付加価値がある」と判断されるでしょう。

実際Googleは以下のように明言しています。

オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

出典:“Googleウェブマスター向け公式ブログ”

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自分の体験談やプラスアルファの知識を記事に入れ込むとオリジナリティがアップします。例えば以下のようにできるかもしれません。

・ダイエットに関する記事
自身のダイエットの経験について書く

・英語学習に関する記事
やってみてよかった勉強法や使ったツールとその効果について書く

・北海道の観光地について書く記事
メジャーな観光地だけでなく、その近くの穴場スポットや地元の人に人気の情報を入れる

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毎回オリジナル要素を入れるのは簡単ではありませんが、可能な範囲で取り組んでください。「Yahoo!知恵袋」でキーワードを検索しオリジナリティが演出できそうな面白い要素がないか調べるのも手です。
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なおオリジナリティを追求しすぎて、上位表示されているWebページとは方向性がまるで違う記事を書くのはやめましょう。
上位のWebページはGoogleから「良質」と認められたものであり、それと比べてあまりに異質な記事だとGoogleから評価されない恐れがあるからです。ある程度重複する部分があっても恐れずに踏襲すべきです。
ただし文章が似通わないように、言い回しや使う例え・追加情報などを入れるなど工夫する必要があります。

3-4.ユーザー満足度を高めるUXを意識する

3-4.ユーザー満足度を高めるUXを意識する

先述のように「UXを高めること」もコンテンツの質向上につながります。

UXを改善するためにできることは以下のようにたくさんあります。

  • 装飾や行間設定でテキストを見やすくする
  • 画像を使ってデザイン性を高める
  • 適切な見出し設定をする
  • モバイル対応デザインにする
  • サイト内の導線を最適化する
  • Webページの動作を軽くする
  • Webページの読み込み速度を改善する

これらの施策を駆使して利便性のよいコンテンツを作るとユーザーファーストを達成しやすくなります。

ちなみに前半部分は「コンテンツに直接関連する部分」でコンテンツSEOの要素です。
一方後半部分は「コンテンツを提供する環境」に関係し、次の見出しで説明するテクニカルSEOの要素といえます。

すでに説明したとおり、UXにはコンテンツSEO的要素もあればテクニカルSEO的要素もあります。
便宜上コンテンツSEOの項目で取り上げていますが、UXの改善は内部対策全体に当てはまる要素だと考えましょう。

UXに関しては以下の記事も参考にしてください。↓

関連記事:「【2022年最新情報】SEOとアルゴリズムの詳細を徹底攻略!

4.テクニカルSEOでチェックすべき11ポイント

ここからは「テクニカルSEO」について詳細を解説します。

テクニカルSEOは「Googleの検索システム向けの施策」と説明しましたが、具体的に必要になるのは「クローラー」と「インデックス」を意識した作業です。

クローラー」とは、Googleが「Webページやサイトの情報を分析するのに使うプログラム」。
インデックス」とは、「クローラーが分析した情報をデータベースへ登録すること」です。

まずクローラーがWebページにどのようなコンテンツがあるかを分析し、その後その情報がデータベースにインデックスされます。
その際サイト運営者がしておくべき大切なことは、「クローラーがサイトをしっかり巡回できる環境を整えること」や「サイトやWebページの情報を正確に分析してもらうこと」です。

前者を「対クローラーの施策」、後者を「対インデックスの施策」としましょう。
ここからはそれぞれの施策を解説します。

4-1.対クローラーの6つの施策

4-1.対クローラーの6つの施策

最初に「対クローラーの施策」として以下の6つをご紹介します。

  • URLの正規化
  • パンくずリストの設定
  • XMLサイトマップの送信
  • robots.txtの設定
  • 階層構造を明確にする
  • 構造化マークアップ
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クローラーは一回サイトを巡回しただけですべての情報を完璧に把握してくれるわけではありません。そのためクローラーが頻繁に巡回するように工夫が必要です。

4-1-1.URLの正規化

4-1-1.URLの正規化

対クローラー対策のひとつは「URLの正規化」です。

WebページごとにURLは設定されていますが、時折同一のWebページに対し複数のURLでアクセスできてしまう場合があります。
「きちんとアクセスできればいいじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、サイト運営者にとっては問題です。

Googleのクローラーがサイト内をスムーズに巡回するには、サイト内の導線がスマートでなければなりません。
同一ページに複数のURLがあると導線がごちゃごちゃして、クローラーが不必要に巡回を繰り返すことになります。
つまりクローラーの働きを邪魔するためサイトにはマイナスです。

またGoogleからの評価が分散するリスクも無視できません。
GoogleはURL毎にWebページを評価します。
URLが1つだけの場合は評価の100%をそのWebページに反映できますが、複数のURLがあると同一ページなのに別のWebページが存在するかのように評価が分散します。

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そこで必要なのが「URLの正規化」です。正規化とはいわばURLの代表者を選ぶことです。代表URLを指定することで複数のURLがあってもクローラーが巡回しやすくなります。正規化を行うには以下の手段が有効です。
  • 301リダイレクト
  • canonicalタグの使用

4-1-2.パンくずリストの設定

パンくずリストを設置すること」も重要です。
パンくずリスト」とは以下の画像のように、「今いるWebページがサイト内のどの階層にあるかを一目でわかるように示すもの」です。

ぱんくずリストの例

画像の例だと、「SEOライティング」カテゴリーの中に該当Webページがあるとわかります。

パンくずリストはユーザーがサイト内で動きやすくする措置でもありますが、クローラーにとっても便利。
サイト全体の構造がわかりやすいので巡回がスムーズに進みます。

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ショッピングモールの各フロアにある案内板は今自分がどこにいるのか知るのに役立ちます。同じようにパンくずリストがあるとユーザーにとってもクローラーにとっても動きやすいサイトになるんです。

4-1-3.XMLサイトマップの送信

4-1-3.XMLサイトマップの送信

大規模なサイトを運営する場合「XMLサイトマップを送信すること」も大切です。

XMLサイトマップ」とは、「サイト内のWebページやコンテンツに関する情報をGoogleに伝えるファイル」です。
サイトの各Webページがちゃんとリンクなどで整理されていれば、クローラーはほとんどのページを検出できます。

しかし大規模なサイトや複雑なサイトの場合、サイトマップを用意すると巡回がスムーズです。
巡回スピードが短縮され通常では検出しづらいWebページもしっかり閲覧してくれます。

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XMLサイトマップはいわばショッピングモール入り口にあるフロア全体マップです。どのフロアにどんなショップがあるかを図解してくれるのでお客さんは目的地へスムーズに動けます。同じようにXMLサイトマップがあると、クローラーが巡回するときの助けになります。

↓XMLサイトマップの作成について詳しくは、以下のGoogleの公式解説が参考になります。
“サイトマップの作成と送信”, Google 検索セントラル

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XMLサイトマップはすべてのサイトに必要とは限りません。小さなスーパーにフロア全体マップは必要ないように、小規模なサイト(ページ数が500ページ以下の場合)にサイトマップは必要ありません。一方以下のケースでは絶対に必要です。
  • ページ数が500を超える
  • 新しいサイトで被リンクが少ない
  • サイトのWebページがうまく相互に参照されていない

4-1-4.robots.txtの設定

ロボットのイメージ画像

robots.txtの設定」もクローラーの巡回をサポートします。
robots.txt」とは、「指定したWebページを巡回しないようにコントロールするファイル」です。

必ずしもサイト内のすべてのWebページをクローラーに巡回してもらう必要はありません。
例えば以下のようなWebページは評価されなくても問題ありません。

  • 特定の会員向けのページ
  • 広告を出稿しているページ
  • 低品質なページ
  • ショッピングカート

評価不要なWebページの巡回をあらかじめ省くことでクローラーの動きがスムーズになります。
もっと重要なWebページを優先的に見てもらえるのでSEO改善効果も期待できます。

↓robots.txtの設定については、以下のGoogle公式説明で詳細を確認可能です。
“robots.txt ファイルを作成する”, Google 検索セントラル

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robots.txtは複雑な作業なので、サイト制作会社などプロに相談するようおすすめします。

4-1-5.階層構造を明確にする

4-1-5.階層構造を明確にする

サイトの階層構造を明確にすること」も忘れないようにしましょう。
さまざまなサイトを見ているとわかりますが、多くのWebページがあるサイトではWebページがいくつかの階層に分けられます。

例えば「美容.com」というサイトがあるとしましょう。
このサイトには以下のカテゴリーがあります。

  • 肌の悩み
  • 髪の悩み
  • ダイエット
  • 睡眠の悩み

このうち「肌の悩み」に含まれる下位のカテゴリーは以下のとおりです。

  • 乾燥肌
  • 脂性肌
  • アレルギー
  • 日焼け
  • かゆみ
  • 湿疹

この場合、美容.comのTOPページは第一階層、「肌の悩み」カテゴリーは第二階層、「乾燥肌」カテゴリーは第三階層に属します。

ここで重要なのは「リンク階層」です。
リンク階層」とは「何回クリックすると目的のページにたどり着けるかを示すもの」です。

例えば美容.comのTOPページから見ると、「乾燥肌」カテゴリーは物理的に第三階層に見えます。
しかしもしTOPページに「乾燥肌」カテゴリーへ直接飛べるリンクがある場合、リンク階層的には第二階層になります。

かなりの回数をクリックしないとたどり着けないWebページは、クローラーから重要とみなされません。

そのため階層構造を工夫して、評価してほしいページへの導線をスマートにする必要があります。
3回以内のクリックで到達できるような構造が望ましいです。

4-1-6.構造化マークアップ

4-1-6.構造化マークアップ

構造化マークアップ」も対クローラーの施策のひとつです。

構造化マークアップ」とは「サイトの情報を詳細に案内してクローラーの活動をサポートすること」です。
例えば以下のような情報を伝えます。

  • 会社名
  • サイトの名前
  • 記事の公開日時
  • 記事のライター
  • 商品の値段
  • レビュー
  • パンくずリスト

特定のテキストをタグでマークアップ(印付け)すると、クローラーは情報を収集しやすくなります。

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ショッピングモールでいえば、モール内のさまざまなところにある案内看板のようなものです。「正面出口」「〇階」「エレベーター乗り場」「食品売場」「ファッションフロア」「フードコート」など案内看板があると、そこが何の場所かわかりやすいですよね。同じように構造化マークアップをするとクローラーの活動をサポートができます。

↓構造化マークアップについてのGoogleの公式説明は、以下のリンクから参照できます。
“構造化データの仕組みについて”, Google 検索セントラル

なお構造化マークアップを行うと「リッチリザルト」の表示にも役立ちます。
リッチリザルト」とは「通常の検索結果と比べて視覚情報や操作情報が多い結果表示のこと」です。

画像やレビューなど多くの情報が表示されると目立つため、クリックされやすいサイトになります。

4-2.対インデックスの5つの施策

続いて「対インデックスの施策」として以下の5つをご紹介します。

  • タイトルを最適化する
  • ディスクリプションの設定
  • 見出しタグを明確に設定する
  • 画像情報を適切に設定する
  • 重複コンテンツの対策をする
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クローラーが集めた情報はGoogleのデータベースにインデックスされますが、正しくコンテンツを認知してもらうためにはいろいろ工夫しなければなりません。

4-2-1.タイトルを最適化する

4-2-1.タイトルを最適化する

対インデックス施策のひとつは「タイトルの最適化」です。

タイトルは記事のいわば「顔」で、ショッピングモールでいえばモールの名前です。
タイトルはコンテンツ内の内容を要約する重要な役割を持つほか、検索結果で最初にユーザーの目に留まります。

そのためタイトルを正確に付けるとGoogleからWebページの内容を正しく理解してもらえるだけでなく、ユーザーのクリックも促せます。

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タイトル最適化には以下のような作業を行ってください。
  • タイトルに記事のキーワードを含めて検索クエリとの関係性を示す
  • キーワードを構成するワード同士を近いところに入れる(ロングテールキーワードなど)
  • 文字数は28文字前後にして検索結果で全体を表示させる
  • Webページ毎に異なるタイトルを付ける

タイトルの付け方については以下の記事も参考になります。

4-2-2.ディスクリプションの設定

ディスクリプションの最適化も大切です。
「ディスクリプション」とは、タイトル下の「スニペット」と呼ばれる領域に表示される記事の要約文のこと。

以下の画像の赤枠内がスニペットです。

スニペット

スニペットに表示される情報はWebページの情報から自動的に生成されますが、Googleが「ディスクリプションの記述の方が正確だ」と判断した場合ディスクリプションが優先されることがあります。

上の画像の例ではディスクリプションの一部が表示されています。

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このようにディスクリプションを書くとGoogleにページの情報を伝えやすくなります。ディスクリプションはユーザーの目に必ずしも触れるものではありませんがSEO効果をあげるために記述しましょう。具体的には以下の点を意識してください。
  • 文字数に気をつける(スマホ用のページで75文字、パソコン用のページで110~120文字)
  • 記事のキーワードを盛り込む
  • ユーザーの共感を得る言葉を入れる
  • 何に関する記事かを簡潔に書く

4-2-3.見出しタグを明確に設定する

4-2-3.見出しタグを明確に設定する

見出しを明確に設定すること」もインデックスの秘訣です。

見出しタグは「h1/h2/h3/h4/h5/h6」の6種類あります。
hの次にくる数字(1~6)が若いほど大きな見出しです。

例えばh1はh2よりも大きな見出しで、h2はh3よりも大きな見出しです。

h1は記事の主題で通常は1つの記事に1回だけ使います(タイトルと同じであることが多い)。
h2は主題をいくつかの副見出しに分けたもので、h3はh2をさらに小さな見出しにしたものです。

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睡眠をテーマにした記事の見出し例を見てみましょう。

h1:睡眠の質を改善するのは簡単!意識すべきたった3つのコツ
h2:睡眠の質の改善は難しくない!
h2:快眠に導く3つのコツ
h3:コツ1
h3:コツ2
h3:コツ3
h2:睡眠力をアップする3つのメリット
h3:メリット1
h3:メリット2
h3:メリット3

九段さん
なるほど、見出しは階層構造になっているんですね。h1の下にh2がいくつかあって、h2の下にh3があるみたいな。
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そのとおりです。このように見出しの構造を明確にすることで、記事を読むユーザーはもちろんGoogleも内容を把握しやすくなります。なお「hタグ」自体はユーザーに見せるものではなく、Webページをネットに公開する際にコンピュータで記述するものです。ユーザー側には通常、下の画像のように「1」や「1-1」など数字を代わりに使います。

目次の例

画像は見出しをまとめた「目次」ですが、本文中でも随時見出しが表示されます。

見出しの付け方については以下の記事をご覧ください。

関連記事:「記事の見出しはSEOの大黒柱!上手につける6つのコツを紹介

4-2-4.画像情報を適切に設定する

4-2-4.画像情報を適切に設定する

画像情報の設定を適切に行うこと」も対インデックス施策に欠かせません。

本記事でも画像を多く使っていますが、画像があるとWebページのデザインがよくなりユーザーファーストになります。

しかし画像を挿入するだけでは不十分です。
画像の内容を「altタグ」を使ってクローラーに説明しなければなりません。

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ユーザーは人間なので画像を瞬時に把握できますが、クローラーは人間ほど理解できません。そのためaltタグを使って画像の説明をする必要があります。例えば以下の画像をごらんください。

たわむれる2匹の子猫

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この画像の場合「ベッドの上で遊ぶ2匹のネコ」などの説明がふさわしいでしょう。なおテキストはローマ字ではなく日本語で記述してください。クローラーが言語を正しく認識するためです。

4-2-5.重複コンテンツの対策をする

4-2-5.重複コンテンツの対策をする

対インデックス施策には「重複コンテンツの対応」も含まれます。

内容がまったく同じか似通ったコンテンツがあると、Googleは「重複コンテンツ」と捉えます。
その場合インデックスに支障が出かねません。

似たような内容のWebページを量産しないよう、記事作成前にキーワード選定をする時点で内容が被りそうなキーワードはまとめておきましょう。

5.内部対策に役立つチェックツールはこれ!

内部対策の基本と具体的な方法について解説しました。
最後に内部対策に役立つ以下のチェックツールをご紹介します。

  • Google Search Console
  • 高評価

どちらも無料で使えるツールです。

5-1.Google Search Console

5-1.Google Search Console
参照:「Google Search Console

Google Search Console」はGoogle公式のツールです。

このツールを使うと作成したサイトの情報をクローラーがどれほど把握してくれているかを確認できます。
SEOを駆使してGoogleに上位表示してもらうためには、クローラーにサイトの分析をしてもらわなければ始まりません。

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Google Search Consoleの機能を簡単にまとめました。
  • 検索結果のパフォーマンス確認(掲載順位・表示回数・クリック数とクリック率など)
  • インデックス登録のリクエスト
  • サイトのエラーの確認

これらの情報は運営しているサイトの改善点を把握するのに役立つので、 Google Search Consoleはコンサルタント的役割を果たします。
Google公式のツールであるため積極的に活用しましょう。

5-2.高評価

5-2.高評価
参照:「高評価

高評価」は指定したキーワードでのSEOの達成度をチェックできるツールです。

このツールを使うと以下の項目で次の点が調べられます。

・Webサイトの基本情報
タイトルやディスクリプションなどのメタテキストのマッチ率
viewportの設定の有無(モバイルフレンドリー対応のための設定)など

・記事内の上位10キーワードの表示
設定したキーワードと記事の内容との関連度合い

・見出しタグ一覧
記事が意図した内容が伝えられる構成になっているか

・画像のalt属性一覧
画像の説明が適切か

・発リンクの一覧
内部リンクが適切に設定されているか

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内部対策に役立つツールはほかにもあります。使いやすいツールを選んでスムーズに対策を進めましょう。

6.まとめ

内部対策はサイト内部で運営者が行うべきSEOの施策です。

内部対策ではコンテンツSEOが特に目立ちますが、テクニカルSEOも重要な要素です。

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どのような対策をするにしても必ず「ユーザーファースト」の精神を忘れないようにしましょう。Googleがこの点を重要視しているからです。Googleにとって大事な施策をすると上位表示の道がおのずと開かれます。

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