SEO監査 (SEO Audit)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
SEO監査(SEO Audit)とは、ウェブサイトが検索エンジンでより良く評価され、オーガニック検索からのトラフィックを最大化するために、サイトの現状を包括的に調査・分析し、SEO上の問題点や改善の機会を発見するプロセスのことです。「SEO診断」とも呼ばれます。家を建てる前の地盤調査や、健康診断のように、効果的なSEO戦略を立案・実行するための基礎となる重要なステップです。
SEO監査は通常、ウェブサイトが抱える潜在的な問題を明らかにし、優先的に取り組むべき改善点を特定することを目的として行われます。サイトリニューアル時、トラフィックが伸び悩んでいる時、アルゴリズム変動で順位が下落した時、あるいは定期的な健全性チェックとして実施されます。
SEO監査でチェックされる項目は多岐にわたりますが、主に以下の領域が含まれます。
テクニカルSEO監査
検索エンジンがサイトを効率的にクロールし、インデックスできるように、技術的な側面をチェックします。
- クローラビリティ(robots.txtの設定、サイト構造、内部リンク切れなど)
- インデクサビリティ(noindexタグ、canonicalタグ、重複コンテンツなど)
- XMLサイトマップの有無と設定
- サイトの表示速度(コアウェブバイタルを含む)
- モバイルフレンドリー対応
- HTTPS設定
- 構造化データの実装状況
- URL構造
- リダイレクト設定
オンページSEO監査
各ページのコンテンツやHTMLタグがSEO的に最適化されているかをチェックします。
- キーワードの適切な使用
- タイトルタグ、メタディスクリプションの最適化
- 見出しタグ(H1, H2など)の適切な使用
- コンテンツの質、独自性、網羅性、E-E-A-T
- 画像最適化(alt属性など)
- 内部リンク戦略
オフページSEO監査
サイト外からの評価(主に被リンク)に関する状況をチェックします。
その他
- Google アナリティクスやGoogle サーチコンソールの設定状況とデータの確認
- ユーザーエクスペリエンス(UX)に関する問題点
- ローカルSEO要因(GBP、NAP情報など、地域ビジネスの場合)
SEO監査を行うには、Google Search Console、Google Analytics、PageSpeed InsightsといったGoogle提供のツールに加え、様々なサードパーティ製のSEOツール(サイト監査ツール、被リンク分析ツールなど)を活用します。また、ツールによる自動チェックだけでなく、専門家による目視での確認や分析も重要です。
監査の結果は、通常、発見された問題点、その重要度(優先度)、そして具体的な改善提案をまとめたレポートとして提出されます。このレポートに基づいて改善計画を立て、実行していくことで、ウェブサイトのSEOパフォーマンス向上を目指します。専門的な知識が必要となるため、SEOコンサルティング会社やSEO業者に依頼することも一般的です。
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