アルゴリズム (Algorithm)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
アルゴリズム(Algorithm)とは、一般的には、特定の問題を解決したり、特定の目標を達成したりするための、明確に定義された一連の手順や計算方法、ルールのセットを指す言葉です。コンピュータサイエンスや数学の分野で広く使われます。
SEO(検索エンジン最適化)の文脈におけるアルゴリズムとは、特にGoogleなどの検索エンジンが、ユーザーが入力したキーワード(検索クエリ)に対して、インデックスしている膨大なウェブページの中から、どのページを、どのような順番(検索順位)で検索結果ページ(SERP)に表示するかを決定するための、複雑な計算式や評価ルールの組み合わせのことを指します。「検索アルゴリズム」や「ランキングアルゴリズム」とも呼ばれます。
検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーに最も関連性が高く、最も有益で信頼できる情報を提供することを目的に設計されています。そのために、数百もの様々な要因(シグナル)を考慮して、各ウェブページの評価とランキングを行っています。考慮される主な要因(シグナル)には、以下のようなものが含まれると考えられています。
- コンテンツの関連性と質: 検索クエリとページの内容の一致度、検索意図の充足度、情報の網羅性、独自性、専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)など。
- キーワードの使用: タイトル、見出し、本文中でのキーワードの適切な使用。
- 被リンクの質と量: どれだけ多くの、そして質の高い(関連性や権威性の高い)サイトからリンクされているか。
- ユーザーエクスペリエンス: ページの表示速度(コアウェブバイタル)、モバイルフレンドリー対応、サイトの使いやすさ、HTTPS化(セキュリティ)など。
- ユーザー行動シグナル(間接的): クリック率(CTR)、直帰率、滞在時間など(直接的なランキング要因ではないとされることが多いが、ユーザー満足度を示す指標として考慮される可能性)。
- その他: サイトのドメインエイジ、更新頻度、ローカル情報(位置情報)など。
Googleの検索アルゴリズムの正確な仕組みや、各要因の重み付けは公開されていません。また、アルゴリズムはユーザーにより良い検索体験を提供するために、日々細かな調整が行われており、時には「コアアップデート」と呼ばれる大規模な変更が実施されることもあります。
このアルゴリズムの変動により、ウェブサイトの検索順位は常に変動する可能性があります。そのため、SEO担当者は、アルゴリズムの変更に関する情報を常に収集し、その影響を分析し、必要に応じてSEO戦略を調整していく必要があります。ただし、アルゴリズムの細かな変動に一喜一憂するのではなく、Googleが目指す「ユーザーファースト」の理念に立ち返り、常にユーザーにとって価値のある、質の高いコンテンツと優れたユーザーエクスペリエンスを提供し続けることが、長期的に安定したSEO成果を得るための最も確実な方法と言えるでしょう。
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