Web記事の構成の役割とは?良い記事作りには良い構成が必須!
2020.9.14

「記事構成ってなに?」という人もいれば「構成を立てるのは難しいからやりたくない」と思う人もいるのではないでしょうか?
しかし、記事作成をするときに「構成を立てる」というのは最も重要なことです。
なぜなら、構成を作ってから書いた記事と構成なしで思いついた順に書いた記事では、読み手へ伝わる力や最後まで読んでもらえる率が大きく違ってくるからです!
しかも、良い記事の構成は「上位表示」の近道です!
では、どのように記事の構成を組み立てると上位表示される良い記事になるのか?
について具体的に解説していきましょう。
目次
1、記事の構成とは?
記事の構成とは、プロットや設計図と呼ばれるものです。記事だけでなく、漫画を描くときにもプロットという言葉を使います。
意味としては、どちらも同じものです。
漫画では、キャラクター設定や物語の流れを決めます。
一方、記事を書くときも、闇雲に書き始めるのではなくテーマやターゲット、記事を書く順番などを決めていくことが大切です。
このように、記事の骨組みを先に作ることで過不足がなく一貫した流れの文章が出来上がります。
2、記事の構成の役割
記事を書き始めるにあたって、構成の有無は大きな問題となります。
- タイトルや見出しと関連性がない記事内容になる
- 内容が読み手をターゲットにしたものではない
- 問題提起をしても解決策がなく、有益ではない
- 記事の内容があっちこっちに飛び、読み手にとって分かりにくい文章となる
- 記事全体の流れがおかしく、最初とまとめの部分が違うものになっている
- 読んだ人を導きたい方向へ促せない
記事構成なしで文章作成を始めてしまうと、上記のような問題が出てくるでしょう。
2-1. 読者にとって分かりやすい内容でまとめるために必要
読者にとってネットで検索して出てくる記事は「読みやすい」「分かりやすい」が最も重要になります。
なぜなら、書店で買ってきた小説などを読むように時間をかけてじっくり読む人が少ないからです。
Web記事の判断材料の順番は、次のようになります。
- タイトル:タイトルに興味がなければ、ページを開いてさえもらえない
- 導入文:導入文が魅力的ではなく知りたい方向の記事でないと判断されれば、ここで離脱される
- 目次や各見出し:目次や各見出しは、読まなくても記事の趣旨が一目で分かるものをつけることで興味のある部分を読んでもらえる
2-2. 読者に行動へ移してもらうために必要
Web記事の中には、最終的な目的がいろいろあります。
- 単に書いたものを発表する場があればよい、または少ない人でも読んでもらえればよいという自己満足な日記やエッセイ風なもの
- 記事を読んでもらうことで、悩みの解決の糸口になったり、解決に導いたりできるもの
- 資料請求を促したり、商品を購入してもらったりするのが目的のもの
1以外は、読んだ後に読み手になんらかの影響を与え、行動に移すことが多くなるものです。
例えば2の場合は、急にスマホが再起動を繰り返すようになって困っているときに、どうすればよいかを検索したとします。
当てはまる症状が書かれていて、自分の場合は修理するより機種変更をする方が安くつくのだと分かれば、気持ちが購入に傾くでしょう。
3の場合は、薄毛に悩んでいる人が効果のありそうな発毛剤や養毛剤を探していたとします。
そのときに、その商品がどんなによいもので自分が悩んでいる症状を改善してくれるさまを的確に訴えてくるものなら、購入しようと決意しませんか?
この購入するかどうかを「迷う」ではなく「購入」まで持っていける文章を書くのは難しいですが、大切なことです。
2の場合も3の場合も、意味もなく思ったことを書き連ねるのではなく、筋道を作って全体像を統一することで結論に導けます。
3、記事構成を組み立てるために必要な準備
記事の構成を立てるといわれても、どのようなことが必要なのか分かりづらいものです。
そこで、記事構成を組み立てる前に必要な準備を3つご紹介します。
3-1.キーワードを決める
記事を書く上でキーワードを選定することはとても大切なことです。
キーワードとは、検索エンジンに入力する言葉のことです。
もし冷蔵庫を購入しようとしていたとします。
そのときにどのような言葉を入力しますか?
多くの人が「冷蔵庫 おすすめ」や「冷蔵庫 人気」と打ち込むでしょう。
このように多くの人が使うであろう検索ワードを、あらかじめ想定して記事を書く必要があるのです。
しかし、自分で考えたキーワードが必ずしも大多数の人が利用するものとは限りません。
そこで利用されるのが「キーワード選定ツール」です。
ツールには、無料で使える代表的なものがいくつかあります。
- Googleキーワードプランナー
-
一番有名なキーワード選定ツールです。「新しいキーワードを見つける」を押し、確かめたい言葉を入力すると月間平均検索ボリュームや競合性が出てきます。使用には、Googleアカウントが必要です。
- Ubersuggest
-
検索すると、検索ボリュームが出てきます。ただし、検索を数回続けるとGoogleへのログインを促されます。続けたい場合は、Googleアカウントへのログインが必要です。
- goodkeyword
-
このツールは「Google」「Bing」のサジェスト結果が出てきます。
3-2.検索意図を分析する
検索者の意図を考える、分析して構成を立てるといいわれても、分からないという人もいるでしょう。
そのようなときに役立つ方法が2つあります。
そこでこちらでは、Yahoo知恵袋とGoogle検索結果の上位を分析して使う方法をご紹介しましょう。
3-2-1. Yahoo知恵袋
Yahoo知恵袋や教えてgooは、疑問を質問したり、悩みの糸口になることを聞いたりする場です。
そのため、ユーザーが知りたいことが詰まっている場所といえます。
もしかすると、記事を作成する上で自分が専門的なことをよく知っているため、初心者がどのようなことにつまずくのか分からないということがあるかもしれません。
そのときは是非、書きたいテーマで検索してみてはいかがでしょうか。
3-2-2. Google上位10位の構成内容を分析
検索結果において上位にきているということは、Googleがユーザーにとって有益な内容だと評価した証です。
そのため、上位の記事を見ていくとどのようなことを利用者が知りたがっているのかが見えてきます。
上位10位の記事に必ず、あるいは高い割合で書いてある内容は、需要が高いということです。
そのため、構成を立てる上で含めた方がよい内容となるでしょう。
しかし、それだけでは上位との差別化が図れず、新規の記事が上位にくることは難しくなります。
そこで必要なのは、割合が高い内容プラス独自の視点のものを考えることです。
3-3.ターゲットを絞る
記事構成におけるターゲットとは、作成しようとしているものの対象をどこにするかということです。
例えば、子どもの通信教材の記事を書くことにしたとします。
通信教材も未就園児~高校生まで幅広いものが提供されています。
このときに、未就園児と高校生のものを一緒に書いてしまうと、ユーザーの対象範囲が広くなり過ぎる恐れがあります。
その上、文章の分量の都合で扱う教材の数が減ったり、内容が薄くなったりするかもしれません。
そうなると、必要な情報がないと判断して離脱されたり、上位表示されなかったりすることもあるでしょう。
そこで、小学生なら小学生と的を絞り、多くの教材を扱うか、一つの教材をじっくり深く書くか方が利用者にとってはよい記事になります。
ほかにも、読んでくれる人の年齢や属性を絞るという方法あるでしょう。
化粧水を探している人という大きな括りではなく、20代後半で敏感肌の女性という風に限定すると、その肌質で悩んでいる20代後半の女性に合った商品が紹介できます。
ターゲットを決めたあとに20代後半だけではなく28歳の独身女性、名古屋在住など細かく決めていく方法をペルソナの設定といいます。
4、記事の基本的な構成スタイル
Web記事作成には、基本的な構成というものが存在します。
気になる構成の基本的な形は、以下の通りです。
- タイトル
- 導入文
- 目次
- 見出し
- 本文
- まとめ
こちらでは、構成パーツのそれぞれの役割についてご紹介します。
4-1.タイトル
タイトルとは、検索したときに利用者が最初に目にする部分です。
そのため、一目で内容が分かったり、数字や惹かれるワードが入っていたりすることが重要となるでしょう。
タイトルに不具合があると以下の問題が出てきます。
・タイトルと本文が合っていない
少し読んで離脱する人が多くなります。そのため、サイトの滞在時間が短くなり、Googleの評価に影響を及ぼすでしょう。
・タイトルに魅力がない、求めている内容ではない
タイトルを見ても何を書いてある記事なのか分からなかったり、求めている記事ではないと判断されたりするとクリックされることがなくなります。クリックをされないということは「見てもらえない」「読んでもらえない」に直結し、CTR(クリック率)が上がらない要因となるでしょう。
4-2.導入文
導入文とは、タイトルの下に書かれた記事内容の概要をまとめた文章です。
最初の見出しを読んでもらえるかどうかの最初の関門は、導入文の出来次第となります。
もし、導入文が次の見出しに導くような内容でなかったり、最後まで読んでみたいという期待を持たせられなかったりすると、導入文のところで離脱されてしまうのです。
そのため、導入文を書くときは次のことが大切になるでしょう。
- 読んだときに自分のことだと思ってもらえる
- 読んだだけで利点や解決策があると理解してもらえる
- 続きを読んでみたいと思わせられること
4-3.目次
目次も導入文と同じように、読みたいと思わせるために大切な要素です。
目次を見て「ここの部分を読んでみよう」「最後まで読んでみたい」と思うことが多いのではないでしょうか?
そのため、目次がある記事とない記事では目次がある方が読み手に優しいといえます。
もし、最初の見出しは自分に関係がなかったり、すでに知っていることだったりしてもそれ以降に惹かれるものがあれば、そこまで移動して記事を読んでくれる可能性が高くなるでしょう。
また、中には導入文を読み飛ばして目次を確認する人もいます。
目次は、一早く記事の全体像を知りたい人にも役に立つのです。
4-4.見出し
見出しは、記事の中身が分かることと同時に読みやすい見た目を作ることに役立ちます。
ダラダラと文字が羅列されるだけの文章では、自分が知りたいことがどこにあるのか分からなかったり、読んで探すのが面倒になったりするのではないでしょうか?
その点、見出しがあれば「この項目にはこのことが書いてあるんだ」「次の見出しの方が知りたいことを書いてありそう」などの判断ができます。
見出しは、タイトルと同じように本文と合っていなければなりません。
また、目次でも使いますから見出しで内容が分かるようにしておくことも重要です。
見出しのつけ方によっては「関係ない内容」と判断され読んでもらえないこともあるため、気をつけましょう。
4-5.本文
タイトルや見出しが魅力的でも、本文に有益な情報がなければ読み手も途中でページから離れてしまいます。
そのため、次のことが大切となるでしょう。
- 読み手目線で、本当だと思わせられるもの
- 大切なこと(結論)は最初に書く
- 一文を長くせず、簡潔な文章にする
- 難しい言葉は使わず、分かりやすいものにする
- ターゲットに合った内容にする
- 課題を解決する内容が入っている
- 見出しに対してテーマは一つに絞る
また、見た目も大切です。
同じ文章でも改行や空白のないものは読みにくい記事となります。
そのため「適度な改行」や「空白行」を入れて視覚からも読みやすいと思う状態を作るようにしましょう。
4-6.まとめ
まとめに書くのは「記事全体の結論」または「解決策」などです。
その上で、読み手に期待したいことや、その後にしてほしい行動を含めるような文章を書くようにします。
5、記事の構成に便利な3つの法則を紹介
記事を書く場合、このように書いた方がよいという法則がいくつか存在します。
そこでこちらでは、その中でもよく使われる基本的な法則を3つご紹介します。
5-1. PREP法(プレップ法)
PREP法とは、ぞれぞれの役割の頭文字を続けて作られた言葉です。
普通の記事を書くときに使われることが多いでしょう。
1. Point :要点(結論・主張)
最初に結論を持ってきます。
「まるごとのかぼちゃとカットされたかぼちゃなら、まるごとの方が長持ちします。」
2. Reason :理由(結論に至った理由・そう主張する理由)
次に、なぜそういう結論に至ったかの理由を書きます。
「カットかぼちゃの方が腐りやすいのは、水分の多いわたや種が空気に触れてカビが生えたり、腐ったりするからです。」
3. Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
数字が入ったものや具体的な例を書きます。
「保存できる期間は季節にもよりますが、丸ごとかぼちゃは高温でない風通しのよいところで1~2カ月ほど、カットかぼちゃは、わたと種を取って冷蔵庫に入れて4~5日ほどといわれています。」
4. Point :要点(結論・主張)
全体を通しての結論を書きます。
「まるごとかぼちゃを1回で使い切れる場合はよいですが、そうでないことも多いでしょう。そのようなときにカットかぼちゃは重宝します。カットされたものは使いやすいですが、保存期間は短めということを頭に置いて傷む前に調理するようにしましょう。」
この順序に沿って文章を書いていくと、離脱されやすいといわれるWeb記事を読みやすく仕上げることができます。
5-2. QUESTの法則(クエストの法則)
QUESTの法則とは、セールスコピーライティング・セールスレター・ランディングページ(LP)によく使われる手法です。
この法則を使うと、初心者でも流れに従って広告文章を作れるようになります。
1. Qualify:ターゲットの絞り込み
最初は、どのようを対象にして書くのかを決めます。
「40代になり、鏡を見るたびにほうれい線が深くなっていると気になっている人はいませんか?」
2. Understand:共感・理解
Qualifyで絞ったターゲットに対し、みんな同じように思っていると共感や理解を示します。
「自分ではまだ若いつもりなのに、ほうれい線のせいで年齢以上に老けてみるのではないかと気になりますよね。」
3. Educate:解決策・教育・啓発する
こちらでは、商品の紹介をします。
「そこでこちらでご紹介するのは、ほうれい線を徐々に薄くしていってくれる◯◯という商品です。この商品は××という天然成分を使っているため、刺激が少なく敏感肌の方にも使っていただけます。」
4. Stumulate:刺激・興奮させる・購入意欲を高める
紹介した商品がどのようなメリットがあるのか、今買うとお得だということを訴えて、購入意欲を高めます。
「◯月30日までにご購入いただいたあなたには、特別に50%OFFでご提供いたします。」
5. Transithion:行動を促す・変化させる
購入などの具体的な行動に促してもらうように誘います。
「こちらの商品は、ほうれい線に悩む40代の女性にぴったりです。今なら特別価格50%OFFの特典つき。この機会に商品を購入して、若返ってみませんか?申し込みは、下のボタンをクリックすることで簡単にできます。」
5-3. AIDMAの法則(アイドマの法則)
主に、セールスコピーに使われます。
1. Attention :注意、注目を集める
商品は、人々に知られることがなければ注目が集まることも購入者が増えることもありません。
そのため、まずは人々に広く認知してもらうことが必要となります。
認知する方法には、ネット広告・SNS・テレビやラジオのCM・新聞・チラシ・雑誌広告などが挙げられるでしょう。
2. Interest: 関心、興味を引き出す
商品を多くの人に知ってもらうことに成功したら、次の段階に進みます。
それは、興味を持ってもらうことです。
知ったものに興味を持つかどうかはそのときに決まりますから、AttentionとInterestはセットとなります。
3. Desire : 意欲・欲求を引き出す
次に商品が欲しい、買いたいと思ってもらえるようにします。
こちらでは、商品の価値や特徴、類似品との違いを表現しましょう。
ほかにも1つの価格で2つがついてくる、半額で購入できるなどのお得情報を盛り込みます。
4. Memory : 記憶(過去)から未来への期待値を上げる
ここでは、すぐに購入に至らなかった人に再アプローチする段階です。
メルマガやDMなどを送ることだけでなく、パフォーマンスが高いといわれる広告を使います。
それは「リターゲティング広告」です。
この方法は、サードパーティcookieを使い、サイト訪問をした人の後追いをします。
この広告方法を使うと、購入に至らなかった商品を別のサイト訪問時にも表示できるのです。
そのため、数日前に買うかどうか迷って商品を思い出し、購入まで至らせる効果があります。
ただし、次の注意点があります。
・ブラウザによってはすでにサードパーティcookieを廃止しているものがある
・Googleも2022年までに段階的にサードパーティcookieを廃止し、プライバシーサンドボックスを使う手法への変更を考えている。そのため、広告の打ち出し方が変わる。
5. Action :行動に移す
行動に移すというのはすなわち、購入や資料請求まで至らせるということです。
購入するためのボタンを目立たせるようにしたり、購入方法を簡単にしたり、決済を選べるようにしたりすると購入するハードルが少し下がります。
6、記事Proからのアドバイス
こちらでは、記事を書く際に意識するとよりよいものになるというポイントをご紹介します。
6-1.結論を先に持っている記事構成を意識する
記事本文を書く際に意識することは「初めに結論」を持ってくることです。
結論を最初に書くことの利点は、読み手が知りたいことをまず知らせることができるため「解決策や結果を早く知りたい」という読み手の欲求を満たせる点でしょう。
欲求が満たされれば、その理由や具体例を読んでみようという気持ちが湧き、離脱者も減らせるのではないでしょうか。
この本文の書き方と同様に、見出しの順番も重要なことや読み手が知りたがっていることを先に並べます。
そうすることで、記事を読み進める気持ちを持続させられるのです。
6-2.上位表示を目指すなら「記事作成代行Pro」へ
さまざまな書き方をご紹介してきましたが「商品の成約率が上がる書き方」や「読者が満足のいく記事」「CTRやCVRを上昇させる」「上位表示される記事」を書き上げるのは難しいと感じる人は多いでしょう。
記事を多く書いていけば慣れてきて、記事構成や文章が上手になってくるかもしれません。
しかし、忙しくてそのような時間をかけていられない、すぐに効果を出さなければならないという人もいるはずです。
そのような方たちは「記事作成代行Pro」に記事作成を頼んでみてはいかがでしょうか?
記事作成代行Proでは専属ディレクターがつき、低価格なのに安定した品質の記事を作成いたします。
記事作成に困ったときは、記事作成代行Proにご相談ください。
7、まとめ
記事を作成するには、構成が大切です。
流れを考えず、思いつくがままに文章を書いていると急に話が飛んだり、書かなければならなかったことが抜けたりということが起こります。
また、誰に向けての記事なのかはっきりしないため、誰にも共感をされないものになる可能性が高くなるのです。
そこで、記事を書く前には必ず構成から入ることをルーティンとして確立するようにしましょう。