TOP

記事の作り方の基本手順解説!失敗しない4つのステップとは?

2021.8.24

記事のSEO

記事の作り方の基本手順解説!失敗しない4つのステップとは?

インターネット上には数えきれないほど多くのサイトがあふれています。
しかしネットに公開すれば自動的にアクセスしてもらえるわけではありません。

多くの読者に読まれる記事を書くには、良質な記事の作り方をマスターする必要があります。

九段さん
私は文章を書くときはもっぱらフィーリングで書いているんですが、なにかコツがあるんですか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
はい、必ず押さえるべきコツがいくつかあります。少なくとも執筆前に行うべきステップが2つありますね。

九段さん
執筆前にですか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
はい。読まれる記事を書くには、ある意味執筆自体よりも執筆前の準備の方が重要なんです。

この記事では心に響く記事の作り方を、全部で4つのステップに分けて解説します。

1.基本的な記事の作り方

1.基本的な記事の作り方

no-img2
記事Pro
スタッフ
最初に記事の作り方の概要を説明しましょう。詳細は後述しますが、基本的な流れは以下のとおりです。なお記事のキーワードはすでに選定されていることを前提にしています。

  1. 読者のニーズ分析
  2. 構成案の作成
  3. 本文の執筆
  4. 最終チェック
no-img2
記事Pro
スタッフ
1・2番目は記事を執筆する前に行うステップです。3番目は執筆段階で、4番目は執筆後のステップです。

九段さん
いきなり執筆に入るわけではないんですね。

no-img2
記事Pro
スタッフ
ライターにより異なりますが、執筆そのものよりも執筆前の準備にかけるエネルギーの方が多いというケースもあります。

読者のニーズ分析や構成案の作成は、執筆する内容の大筋を決めるステップです。
この2つのステップをどれだけ充実させるかにより、執筆内容の質は大きく左右されます。

no-img2
記事Pro
スタッフ
心に響く記事になるかは2番目のステップまでに7割ほど決まるといっても過言ではありません。それでは各ステップの詳細を見ていきましょう。

関連記事:「記事構成案の作り方9ステップ&【必見】6つのコツを解説!

2.記事の作り方①:読者のニーズを分析

記事執筆前の準備段階で行うべき最初のステップは「読者のニーズを分析すること」です。

読者はGoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを入力して情報を探します。

しかし通常は、それほど多くの文字を書きません。
端的な言葉をいくつかピックアップして入力します。

例えば「雑誌読み放題サービスを利用したいけど、どのサービスが良いのかわからない」という悩みを持っている場合は「雑誌 読み放題 おすすめ」などと打ち込むでしょう。

キーワード数が多いほど読者の欲している情報を分析しやすいです。
上の例の場合では「おすすめ」という言葉が入っていることで、読者はこれから読み放題サービスに登録するつもりで、どのサービスの評価が高いか知りたがっていることが分かります。

しかし「雑誌 読み放題」という言葉で検索する場合、以下のように色々な意図が読み取れます。

  • 雑誌の読み放題サービスが存在するか知りたい
  • 料金が知りたい
  • 安全なサービスか知りたい
  • 雑誌以外のコンテンツがあるかも知りたい
  • 登録方法を知りたい
no-img2
記事Pro
スタッフ
読者のニーズを正確に分析すると、訴求力の高い記事になります。分析に役立つ4つのポイントをご紹介します。

2-1.上位サイトで情報収集する

2-1.上位サイトで情報収集する

読者ニーズを分析するのに役立つ1つの方法は「上位サイトで情報収集すること」です。

Googleは特定のキーワードについて、読者にとって情報豊かで役立つ記事を上位に表示します。
そのため上位にあるサイトの見出しや内容を分析すると、読者が何を求めてそのキーワードを検索したかヒントを得られます。

上位サイトの分析に役立つツールとして「ラッコツールズ」の「見出し(hタグ)抽出」はおすすめです。
このツールを使うと上位10サイトのタイトルや見出し・文字数などをCSVで抽出できます。

no-img2
記事Pro
スタッフ
多くの場合、複数のサイトを比べると内容が重複している箇所がいくつもあります。重複している内容は読者のニーズに沿っている可能性が高く、記事の作り方の参考になります。

関連記事:「【SEOの基礎】キーワード選びは記事作成の第一歩!踏むべき5ステップ紹介

2-2.共起語ツールで関連ワードを洗い出す

2-2.共起語ツールで関連ワードを洗い出す

共起語ツールで関連ワードを洗い出すこと」も分析に便利です。

九段さん
共起語」とは何ですか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
特定のキーワードに関連して記事の中で一緒に出てきやすいキーワードのことです。例えばキーワードが「ダイエット 糖質」なら以下のワードが共起語です。

  • カロリー
  • ポストセブン
  • レシピ
  • 楽しく
  • 美味しい

共起語を調べることで、どのような内容がキーワードに関連して頻出するかをイメージできます。

no-img2
記事Pro
スタッフ
Googleサジェスト」という機能も便利です。これは検索窓に特定のキーワードを打ち込むと一緒に検索されやすい言葉をリストアップしてくれる機能です。「ダイエット 糖質」と入力すると以下の画像のようなキーワードが出てきます。

2-2.共起語ツールで関連ワードを洗い出す

このリストを見ると、キーワードに関連して検索されやすい要素をつかめます。
画像の例なら「糖質と脂質どちらのダイエットが良いか知りたい」「1日どれくらい糖質を制限すべきか知りたい」などのイメージがわきます。

2-3.ペルソナ(顧客像)を設定してイメージを膨らませる

2-3.ペルソナ(顧客像)を設定してイメージを膨らませる

ペルソナ(顧客像)の設定」も重要です。

検索意図をイメージできたら、その情報を欲しているであろうペルソナ(読者像)を設定します。
具体的な読者像を設定すると、漠然とした読者に向けて書くよりも、どのような情報を書くべきかわかりやすいからです。

例えば「動画 見放題」というキーワードで、以下のようなペルソナをイメージするとします。

  • 40代男性
  • 既婚者
  • 5歳と10歳の子供あり
  • 会社員
  • モバイルデータ通信の契約なし(Wi-Fi利用のみ)

この情報を見ると、このペルソナにとって興味がありそうなのは「家族みんなで見られるコンテンツが多い見放題サービス」や「ダウンロードしてオフライン上で見られる機能」「複数のデバイスで同時視聴できるサービス」などでしょう。

no-img2
記事Pro
スタッフ
このようにペルソナをイメージすることで、どのような内容を入れていくと記事内容が充実するか把握しやすくなります。書く情報が多過ぎる場合は、必要に応じて別のキーワードを用意するのも手です。

注意点としてあまりに具体的な人物像にこだわると、内容が限定的でほかの読者には興味がわかないものになる恐れがあります。

ここで言うペルソナ設定とは、読者の立場にたってニーズをいろいろと思いめぐらすためのシミュレーション的なプロセスです。
必要に応じて、複数のペルソナを設定するのも良いでしょう。

2-4.関連情報も先回りして考える

2-4.関連情報も先回りして考える

読者が途中で知りたくなりそうな関連情報を考えること」も良い方法です。

直接的な検索意図でないにしても、記事を見ているうちに気になる情報が出てくるかもしれません。

例えば、ある地域の観光スポットを紹介する記事を書いたとします。
読者はそのスポットの魅力について情報を読んでいるうちに、割引キャンペーンがないかと考えるかもしれません。

それを先読みして情報を入れておくと「ちょうどその情報が欲しかったんだ!」と、読者満足度はさらに増します。

no-img2
記事Pro
スタッフ
「自分ならどんな情報があると助かるだろう」と先回りして考えるのがポイントです。

3.記事の作り方②:構成案で記事の設計図を書く

検索意図がある程度見えてきたら、それをベースに構成案を作ります。

構成案作りに関係する4つの作業について解説します。

3-1.キャッチーなタイトルを付ける

3-1.キャッチーなタイトルを付ける

まず大事なのは「キャッチーなタイトルをつけること」です。

タイトルは検索エンジンの検索結果に表示される、いわば「記事の顔」です。
そのためユーザーの興味をひくような言葉遣いを心がけるべきです。

no-img2
記事Pro
スタッフ
具体的には以下のような工夫をすると良いです。キーワードは「糖質 ダイエット」とします。

・数字を入れて具体性を出す
(例:糖質制限ダイエットはやり方しだいで効果が倍!意識すべき3つのコツとは)

・記事のキーワード(検索されるワード)を入れて、そのサイトが情報源になることをアピールする
(例:糖質ダイエットって本当に痩せるの?データをもとに解説!)

・思わず読みたくなる表現を使ったりと、工夫をすることが大事と説明
(例:糖質ダイエットが数倍楽になる!モチベアップに役立つ3つの工夫とは)

no-img2
記事Pro
スタッフ
タイトルは、分析した検索意図を反映したものであるべきです。検索意図をしっかりつかめていれば、読者はタイトルを見てクリックしたくなるはずです。

ただし以下のように、あまりおおげさなタイトルをつけると敬遠される恐れがあるため、ほどほどにしなければなりません。

1日10秒の運動だけで1週間内に5kg減!驚きのダイエット法とは?
だれでもすぐに100万円稼げるようになる!目から鱗のアフィリエイト対策
九段さん
たしかに誇張しすぎて安っぽく見えますね。

no-img2
記事Pro
スタッフ
現実的ながらも好奇心をかきたてる言葉遣いを探してみましょう。

3-2.わかりやすい見出しを決める

3-2.わかりやすい見出しを決める

わかりやすい見出しをつけること」も大事です。

見出しを考えずに本文を書くと方向性が定まりませんが、見出しがあると各箇所におさめるべき情報がわかります。

見出しは、料理のメニューを「前菜」「肉料理」「魚料理」「デザート」のようにカテゴリー分けするのに似ています。

スープは前菜のカテゴリー、フルーツタルトはデザートのカテゴリーに入ります。
同じように見出しは、本文の内容を分類分けする役割を果たします。

no-img2
記事Pro
スタッフ
例えば「動画 サブスク」というキーワードなら、以下のような見出しを作れます。

1.動画のサブスクってどんなサービス?
2.おすすめの動画サブスクサービス〇選
1-1.○○
1-2.○○
1-3.○○
3.動画サブスクに登録する注意点

九段さん
たしかに見出しがはっきりしていると、各項目で書くべきことが整理されますね。

no-img2
記事Pro
スタッフ
見出しはタイトルと同じく、検索意図にそったものにしましょう。検索意図とタイトルと見出しに一貫性があると、読者は読む気になります。そのためにも、見出しには可能な限り記事のキーワードを入れるようにしてください。ただし不自然になってしまう場合は、強引に入れなくても大丈夫です。

関連記事:「記事の見出しはSEOの大黒柱!上手につける6つのコツを紹介

3-3.ディスクリプションを考える

3-3.ディスクリプションを考える

タイトルと見出しにより記事の全体像が決まったら「ディスクリプション」を考えます。

ディスクリプションは下の画像のように、検索結果表示でタイトル下に出る概要文です。

ディスクリプションの例

読者はタイトルだけでなくディスクリプションも見てクリックしようか判断する場合があります。
アクセス数を左右する一つの要素になるため、わかりやすく簡潔な文章にするよう心がけましょう。

no-img2
記事Pro
スタッフ
表示される文字数には限界があります。スマホ用サイトなら75文字ほど、パソコン用サイトなら110~115文字ほどにおさまるような文章にしましょう。

ディスクリプションはある意味、記事のまとめ的な存在です。
そのため、執筆前に書くことでこれから書く内容を客観的に整理する助けにもなります。

no-img2
記事Pro
スタッフ
当然のことですが、ディスクリプションの内容も検索意図を反映したものであるべきです。

3-4.読者を惹きつける導入文

3-4.読者を惹きつける導入文

考え抜かれた導入文」は読者をページ内に引き留めるのに役立ちます。

導入文は、読者がページにアクセスした後に最初に読む箇所です。
読者が導入文を読んで好印象をもたなければ、本文を読まずにそのまま離脱してしまう恐れがあります。

しかし導入文が検索意図を反映した興味深い内容だと、読み続ける気になってくれます。

九段さん
導入文にはどんな工夫をすればいいですか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
導入文の段階で、読者の悩みや疑問にある程度答えを出すのは良いことです。すぐに答えが見つかったことで読者はその記事に好感を持ち、続きを読むモチベーションを得られるからです。その記事でどんな情報やメリットを得られるのか説明するのもおすすめですね。

導入文は新作映画の告知映像のように、読者の期待を高めるものであるべきです。
詳細すべてには触れませんが「この記事を読んだら楽しそう」「ためになる情報が得られそう」という気にさせることが大事です。

4.記事の作り方③:見出しにそって本文を書く

検索意図の分析と構成案の作成がすんだら、いよいよ記事の執筆です。

no-img2
記事Pro
スタッフ
この段階まで来れば、ほとんど書くべき内容は決まっています。あとは執筆のコツを意識して丁寧な記事を書けばOKです。コツはいろいろありますが、3つだけご紹介します。

4-1.見出しから逸脱しないよう注意する

4-1.見出しから逸脱しないよう注意する

まず大切なのは「執筆する内容が見出しに沿ったものであること」です。

当たり前のことに思えるかもしれませんが、脱線はよくあることです。
書いているうちに徐々に余計なことを書いてしまい、見出しとは直接関係のない説明をしてしまうかもしれません。

書いている側は面白くても、読者としては枝葉が多過ぎる文章に飽きてしまいます。

no-img2
記事Pro
スタッフ
脱線を避けるためにも、執筆中に見出しを時折確認するようおすすめします。特に文字数が多い見出しの場合は、何について書くべきか思い起こすことが肝心です。

4-2.「結論は最初」を意識する

4-2.「結論は最初」を意識する

文章全体において「結論は最初」を意識するのも大事です。

先述のとおり、導入文で簡単な結論(読者が気にしている情報や疑問の答え)を書くと、読者はひきつけられます。
一方、説明ばかりしてなかなか結論を言わない記事だと、読者はイライラしてしまいます。

各見出しの本文を書くときにも「結論は最初」を意識しましょう。
その見出しの大事なポイントを最初に言うことで、読者はすっきりした状態で続きを読めます。

no-img2
記事Pro
スタッフ
例えば先ほどの「動画のサブスクってどんなサービス?」という見出しなら、以下のような始まり方がベターです。

“動画のサブスクとは「定額料金を払うことで対象動画が見放題になるサービス」です。”

九段さん
すぐに見出しに対して答えを出しているのでわかりやすいですね。

no-img2
記事Pro
スタッフ
見出しにより、すぐに結論を書き始めることができない場合もあります。例えば「おすすめの動画サブスクサービス〇選」のような見出しの場合、説明は徐々に行われます。このような場合は別として、適切な見出しであれば、可能な限り結論や重要なポイントを最初の方に書くようにしましょう。

4-3.「まとめ」で読者に知識を定着する

4-3.「まとめ」で読者に知識を定着する

記事の最後まで来たら「記事全体を振り返るまとめの見出しを用意し、読者の知識定着をサポート」しましょう。

文章がある程度長くなると、読者は多くの情報に触れることになります。
その場ではしっかり理解したとしても、最後の方で重要なポイントを忘れてしまう恐れがあります。

読者にしっかり大事なことを覚えてもらうためには、情報を繰り返すことが必要です。
繰り返しは記憶の母」といわれるように、まとめ部分で特に重要な点を振り返ってあげると、読んだ内容を思い起こしやすくなります。

no-img2
記事Pro
スタッフ
なにかしらのコンバージョンを達成する目的で記事を書くのであれば、訴求ポイントもしっかりまとめ内に入れましょう。最後に聞いたり見たりしたことは記憶に残りやすいからです。

関連記事:「記事のまとめ方!記事の要約と結論をうまくまとめる方法4選!

5.記事の作り方④:記事の最終チェック

5.記事の作り方④:記事の最終チェック

記事の作り方の最終段階は「執筆した文の最終チェック」です。

no-img2
記事Pro
スタッフ
記事の見直しは文章の完成度を上げるための重要な段階です。新聞社や出版業界でも校閲や校正の仕事を担当する人材がいますが、公開する以上内容や言葉遣いが正確であることが重要です。

九段さん
具体的には何をするんですか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
誤字や脱字がないかチェックするのは基本です。校正ツールで表現がおかしな場所を見つけることもできますが、やはり自身で読み返すようおすすめします。

九段さん
ほかにもやることはありますか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
何度も同じようなことを言っていないか、あるいは説明に矛盾がないか、読みにくい箇所がないかなど確認すると良いです。スマートに読めない文章だと読者は読みづらさを感じてしまうからです。

no-img2
記事Pro
スタッフ
コピペチェックも重要です。意図的にほかのサイトの説明をまねているわけでなくても、偶然表現が一緒になってしまう可能性は多々あります。まったく異なる表現を徹底するのは難しいですが、似すぎないようにツールを使用して一致率や類似率を調べると良いです。

コピペチェックツールとしては「CCD」が有名です。
CCDでは「類似度」「一致率」「テキスト判定」の3つの方法でチェックをかけられます。

6.まとめ

キーワードが決まっている場合、記事の作り方は大きく以下の4つのステップに分けられます。

  • 1.読者のニーズ分析
  • 2.構成案の作成
  • 3.本文の執筆
  • 4.最終チェック
no-img2
記事Pro
スタッフ
最も重要なのは1・2番目のステップです。読者が欲しい情報をしっかり見極め、それにもとづいて記事の骨組みを作れれば、あとはそれに沿って執筆すればOKです。

九段さん
ライターが書きたい文章ではなく、読者が読みたい文章を意識することが大切ということですね。

no-img2
記事Pro
スタッフ
その通りです。「読者ファースト」を意識できれば、その記事は自然と良質なものになります。もちろん執筆そのものや最終チェックも重要です。しかし「心に響く記事になるかどうかは準備段階で決まる」といっても過言ではないのです。