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【コンテンツマーケティング】SEO対策と文字数の真の関連性とは?

【コンテンツマーケティング】SEO対策と文字数の真の関連性とは?

「ロングコンテンツの方が上位表示を狙える」

以前は、コンテンツマーケティングにおいて、文字数は有意に影響を与えるものと認識されていました。

しかし、アルゴリズムアップデートを経て、コンテンツの文字数よりも網羅性や専門性、ユーザビリティなどが重視される時代へと変わりつつあります。

九段さん
「検索上位の記事=ボリュームがある」というイメージだったので驚きです!それならば文字数はまったく関係ないのですか?
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記事Pro
スタッフ
よいコンテンツ作りのためには、適切な文字数を意識することが重要なため、関係ないとは言い切れません。本記事では、コンテンツマーケティングと文字数の関連性や、コンテンツSEOで重視すべきことについて解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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1.【結論】コンテンツマーケティングにおいて重要なのは「文字数」より「ユーザー目線」

1.【結論】コンテンツマーケティングにおいて重要なのは「文字数」より「ユーザー目線」

結論、コンテンツマーケティングにおいて重要な役割を担うSEO(検索エンジン最適化)に関していえば、文字数自体が検索順位に直接的な影響を与えることはありません。

日本の検索シェアの9割以上を占めるGoogleの評価基準に文字数の規定はなく、「ユーザーのニーズに合致する情報か」「有益な情報を提供できているか」など、ユーザーが検索エンジンに入力する検索クエリに対する十分な回答が得られるかが重要とされています。

九段さん
そういわれてみると、140の文字制限があるTwitterのツイートや、コトバンクなどの辞書系サイトが上位表示されているのを見たことがあるような······。
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記事Pro
スタッフ
情報の網羅性は重要ですが、情報量が多すぎると、欲しい答えにたどり着くまでに時間がかかり、記事途中で離脱されやすくなります。SEO対策においては、検索意図に沿ってコンテンツ内容の充実化をはかることや、利用しやすいようサイト全体を整えることなど、ユーザー目線に立ったコンテンツ作成が欠かせません。

コンテンツSEOについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
参照:「記事コンテンツの書き方大全!CVアップにつながる6つのポイント

2.2つのアルゴリズムアップデートで変化したコンテンツマーケティングにおける文字数の概念

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記事Pro
スタッフ
Googleは、検索結果の順位を決める評価基準を、より正確かつ時勢に即した新しいシステムに更新する「アルゴリズムアップデート」を年に数回行っています。アルゴリズムアップデートは、低品質のコンテンツを排除し、高品質の記事を上位にあげてユーザビリティを向上させるための施策です。検索順位が落ちた場合、残念ながら新たな基準において低評価の烙印を押されてしまったととらえられます。
九段さん
有名なブロガーが「アルゴリズムのアップデートで検索順位に大きな影響が出た」などと発信しているのを目にしたことがあります!かなりダメージを受けるサイトも多いとか。
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記事Pro
スタッフ
なかでもコンテンツマーケティングの文字数の概念に大きな変化を与えたのが「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」です。これによって、文字数への認識が大きく変わることとなりました。

2-1.大規模アップデート以前|ロングコンテンツが評価される

2-1.大規模アップデート以前|ロングコンテンツが評価される

パンダアップデートは2011年、ペンギンアップデートは2012年~2016年にかけて行われた大規模なアルゴリズムアップデートです。

2016年頃までのGoogle検索では、長文のコンテンツが評価され上位表示されやすい傾向にあったため、上位サイトがロングコンテンツで埋め尽くされていました。

1万文字を超えるものも珍しくなく、内容が薄いにもかかわらず、ドメインパワーやwebサイトの規模の大きさを理由に検索上位に上がるケースも非常に多く見受けられました。

2-2.大規模アップデート以降|高品質な記事が評価される

2011年以降繰り返し行われたアルゴリズムアップデートにより、長文であることを理由にコンテンツが評価される時代に終止符が打たれました。

2011年、低品質なコンテンツを検索上位から排除する目的で行われたパンダアップデートによって、ボリュームのみに頼った内容の薄いコンテンツが淘汰され始めます。

そして、2012年~2016年ペンギンアップデートにより、意図的な被リンク対策や過剰なSEO対策を施したwebサイトの評価が下げられ、高品質なコンテンツが検索エンジン上で正しく評価されるようになりました。

現在もアルゴリズムをかいくぐった悪質なコンテンツが上位表示されないよう、大小さまざまな規模のアップデートが繰り返されています。

3.【コンテンツマーケティング】文字数の多いサイトがSEOに強いとされる理由

九段さん
文字数は関係ないといっても、キーワードによっては今でもロングコンテンツが強い印象を受けるケースが······。
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記事Pro
スタッフ
これには「文字数の多さがコンテンツの質に与える影響」が関与しているといえます。文字数と検索順位の間接的な関係についてご説明しますね。

3-1.情報の網羅性

3-1.情報の網羅性

コンテンツ内に検索意図に合致する情報が多く盛り込まれているほど、ユーザーの悩みを解消できる可能性が高まるため、高品質であると評価され、検索上位に表示されやすくなります。

また、Googleの評価基準として明記されている項目の一つである「独自性がある専門的な記事」を作成するには、ユーザーにとって有益性が高く競合のコンテンツには含まれていない情報をプラスする必要があります。

以上のことから、有益な情報を盛り込むことによるロングコンテンツ化は必然的といえるでしょう。

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記事Pro
スタッフ
単に文字数が多いだけの網羅性のないコンテンツは、現在のアルゴリズムでは逆に低評価を受けやすくなります。
九段さん
同じような内容が繰り返されていたり、ボリュームはあるけれど検索意図から随分離れた内容まで盛り込まれていたりすると、読む気を失ってしまいますよね。

3-2.キーワードや共起語の量

文字数を増やせば、必然的に単語数が増加するため、キーワードや共起語を盛り込みやすくなります。

これによって、いくつかのキーワードを組み合わせた複合キーワードがコンテンツ内に増えることで、アクセス量は少なくてもコンバージョン(webサイトで得られる効果)につながりやすいロングテールアクセスが増える可能性が高まります。

3-3.文字情報の優位性

3-3.文字情報の優位性

Googleのアルゴリズムでは、コンテンツ内の画像の中の文字や人の表情を認識し、その情報を言語化して評価しています。
よって、トップ画像やキャプチャの変更で順位が変動するケースもあります。

ただ、画像の意味や動画内容の把握の精度は、文字情報に比べ劣るため、正確な評価を受けにくいのが事実です。

そのため、画像や動画を挿入してユーザビリティの向上をはかりつつ、検索意図に合ったキーワードを盛り込んだり、文字で適宜解説を加えたりする必要があります。

3-4.滞在時間の増加

ユーザーのニーズを満たしたロングコンテンツは、読み進めるのにある程度の時間を要するため、ページの滞在時間が長くなる傾向にあります。

九段さん
滞在時間もGoogleの評価基準に含まれるのですか?
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記事Pro
スタッフ
現在は含まれていませんが、ページ品質やアルゴリズム改良の参考にすることはあるそうです。SEOには関与しないものの、滞在時間が長ければ直帰率(閲覧をはじめたページからほかのページに移動することなくサイトを離脱する割合)が下がり、内部リンクの回遊率が高まるため、コンバージョン獲得のためには重要といえるでしょう。

4.文字数のみにとらわれない!コンテンツSEOで重視すべき7つのポイント

九段さん
文字数ではなく、あくまでユーザーの疑問や悩みを解決できるコンテンツに仕上げることが大切だということがよくわかりました!
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記事Pro
スタッフ
次はさらに一歩踏み込んで、上位表示されるコンテンツに求められるポイントについて見ていきましょう。

4-1.ニーズに合った文字数

4-1.ニーズに合った文字数

文字数は、検索ニーズに合った最適なボリュームに設定しましょう。

ビックキーワード(検索ボリュームが多いキーワード)であれば、情報の網羅性のある記事が有利になるため、必然的にロングコンテンツになります。
一方、ロングテールキーワード(複数のキーワードを組み合わせた検索ボリュームの少ないキーワード)はニーズが絞られるため、情報を絞り込んだ読みやすい記事が好まれます。

九段さん
「○文字以上でなければならない」という縛りはなく、ユーザーニーズに合わせて設定することが重要なのですね。タイトルや見出しの文字数に関してはどうでしょうか?
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記事Pro
スタッフ
そこまで気を配れるのは素晴らしいことです!それぞれ諸説ありますが、タイトルは検索結果で省略せずに表示される30文字〜32文字前後、ディスクリプションは80文字~100文字、見出しは13文字~15文字が適当とされています。文字数だけでなく、検索意図との整合性やキャッチーさも意識できるとよいでしょう。

4-2.競合サイトの把握

必要な文字数や情報量は、検索上位にある競合サイトを調査することで、ある程度把握できます。

競合サイトの文字数が5,000文字であった場合、検索上位に表示させるためには、そのサイトを上回る網羅性や専門性のある内容でコンテンツ作成する必要があるため、当然文字数も同等、またはそれを上回る必要があると判断できます。

4-3.網羅性

4-3.網羅性

九段さん
上位表示されているサイトを見ていると、重複する内容が多いと感じることが多々あります。
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記事Pro
スタッフ
上位表示されるサイトにはユーザーニーズの多い内容が含まれているため、重要度の高い情報は必然的に重複します。これらの記事内容を分析したうえで、情報を網羅しつつ内容をかみ砕いて解説したり図解を入れたりしてユーザビリティを高めましょう。

4-4.検索意図と合致した内容

記事を読んでいる途中で湧いた疑問が解決されなければ、ユーザーは途中で離脱してしまいます。

つまり、ユーザーが求めている内容に加え、想定される疑問に対する解決策を示し、「痒いところに手が届く」コンテンツを作ることが、SEO対策において重要となります。

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記事Pro
スタッフ
ユーザーの潜在ニーズ(ユーザー自身が気づいていない悩み)への共感性も必要となるでしょう。

4-5.ユーザビリティ

4-5.ユーザビリティ

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記事Pro
スタッフ
コンテンツを見て読みづらいと感じたことはありますか?
九段さん
あります!文章が長く続きすぎて理解しづらかったり、読み込み速度が遅く一向に進まなかったり···クリックした移動先のページが存在しないサイトも多いですよね。
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記事Pro
スタッフ
そのような「ユーザビリティ」への配慮が足りないコンテンツは、当然ながら良質なコンテンツとはいえず評価もされません。網羅性を意識しすぎて複数のテーマが混在するページも、ユーザー目線に欠けているといえるでしょう。

4-6.E-E-A-T

Googleの「検索品質評価ガイドライン」には、コンテンツとサイトの評価の基準として以下の項目が明記されています。

  • Experience(経験):実体験に基づく一次情報
  • Expertise(専門性):専門知識を含む内容
  • Authoritativeness(権威性):専門家が作成あるいは監修したコンテンツ
  • Trust(信頼性)信用できる公的機関の情報

もともと「E-A-T」として知られていましたが、2022年12月15日に新たにExperience(経験)が追加され「E-E-A-T」となりました。

SEO対策とともに「E-E-A-T」を満たしたコンテンツ作成を行うかどうかが、今後の検索順位を大きく左右するでしょう。
E-E-A-Tの詳しくはこちら

4-7.サイト構造

4-7.サイト構造

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記事Pro
スタッフ
検索上位に表示されるためには、検索エンジンによって良質なコンテンツであると評価されやすいサイト構造であるかも重要です。内部リンクがサイト構造やページごとの情報を適切に伝える設計になっていることで、検索エンジンがコンテンツの更新を素早く認識でき、内容もスムーズに把握できます。
九段さん
コンテンツSEOへの取り組みの成果を最大化するためには、一つひとつのコンテンツの内容だけでなく、サイト全体の構造の見直しも重要なのですね。

5.まとめ

コンテンツマーケティングにおいて、文字数は最重要項目ではありません。

ユーザーの悩みを解決に導くために必要な情報を網羅した結果、文字数がかさむことはあっても、文字数稼ぎの内容の薄いコンテンツは、検索エンジンによって淘汰されます。

今後コンテンツマーケティング、コンテンツSEOに取り組む際は、ご紹介した7つのポイントに注目し、ユーザー目線に立った良質なコンテンツ作成を心がけましょう。