【SEO対策】サイトマップの設置方法は?その効果は?

  • 公開日:2019.08.30
  • 更新日:2024.05.27
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SEO対策による検索結果上位表示を目指す場合に、必ず作成しておきたいのがサイトマップです。サイトマップは、検索エンジンと閲覧ユーザーに対してWebサイトのコンテンツの場所を一覧表示するもので、いわば書籍の目次や動物園・遊園地などの園内マップのようなものです。

サイトマップには、「XMLサイトマップ」「HTMLサイトマップ」の2種類があります。どちらもWebページにとって非常に重要なコンテンツなので、ぜひ概要を理解して効果的なSEO対策を施すために活用してください。

SEO対策にとって重要性の高いXMLサイトマップについては、記述方法や画像サイトマップ、動画サイトマップを含めて特に詳しく紹介しています。

1.XMLとHTML~2種類のサイトマップの概要

XMLとHTML~2種類のサイトマップの意味と効果

2種類のサイトマップ(XMLサイトマップ/HTMLサイトマップ)の概要について解説します。二種類のサイトマップの両方がSEOにおいて重要な役割を果たしていることが理解していただけると思います。

XMLサイトマップは検索エンジン向けのサイトマップ

XMLサイトマップは、Googleを始めとした検索エンジンに対して自社のWebサイトにどのようなコンテンツがあるのかを知らせるためのサイトマップです。

Googleは、不定期にWebサイトを巡回して、それぞれのページにどのようなコンテンツがあるのか、それぞれのコンテンツにはどのようなことが書かれているのかを読み取ります。この時、Googleの巡回ロボット(=クローラー)は、Webサイト内のリンクを辿って全てのページを訪問しようとしますが、必ず漏れなく全てのページを巡回してくれるというわけではありません。

時には巡回されなかったことによってページがGoogleから評価されないといった事態も起こりえます。巡回漏れによってGoogleから評価されない事態を防ぐための検索エンジンにとってのマップとなるのがXMLマップです。

XMLマップは、Webサイトを公開しても一般ユーザーから見られることのない「裏方」ですが、SEO対策においては非常に重要です。Googleの巡回によるインデックスとサイトマップの関係について「インデックスとは?SEO用語の解説と巡回を増やす手法」について解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

HTMLサイトマップは閲覧ユーザー向けのサイトマップ

HTMLサイトマップは、一般の閲覧ユーザーにとっておなじみのサイトマップです。特に、ページ数の多いWebサイトの場合、ユーザーはサイト全体の構造が把握しづらく、目的の情報に到達することが難しくなりがちですが、サイトマップがあれば目的の情報がどこにあるのかを一目瞭然です。

通常、サイトマップの見出しには内部リンクを張り、サイトマップから直接コンテンツにアクセスできるように設計します。ナビゲーションからではなくサイトマップから目的のコンテンツを探すユーザーもいるので、サイトマップの設置は非常に重要です。また、HTMLサイトマップを設計しやすくするためにも、分かりやすいカテゴリ分類をすることが大切です。

サイトマップを作成する際に注意したいのは、リンクの表記揺れやリンク切れです。表記揺れは重複コンテンツとしてみなされる要因になることもあり、どちらのケースもGoogleからの評価の面で望ましくありません。表記揺れによる重複コンテンツについては「重複コンテンツはSEO的に地雷!評価を下げない対策とは」にて詳細を解説しています。

分かりやすいカテゴリ分類は、Googleにサイトをインデックスしてもらうためにも重要です。その仕組みについては「SEOの仕組みを図解!検索システム攻略で上位表示を目指そう」に記載しているので良ければ参考にしてください。

HTMLサイトマップは、主にユーザー向けと書きましたが、ユーザーの利便性向上=Googleのユーザーファースト理念に合致することから、間接的とはいえSEO対策(検索結果上位表示)の効果も期待できます。

2.XMLサイトマップの詳細と記述方法

XMLサイトマップの詳細と記述方法

SEO対策に関して特に大きな影響意を持つXMLサイトマップについての概要を紹介します。また、具体的なXMLの記述方法や画像サイトマップ、動画サイトマップについても解説いたします。

XMLサイトマップが検索エンジンに伝えられる情報

XMLサイトマップが検索エンジンに伝えることのできる情報は以下の通りです。

  • Webサイトの最終更新日(アップロード日)
  • Webサイトの更新頻度
  • サイト内の他のURLとの相対的なURL優先度(ただし、検索エンジンに対しては意味がない)

これらの検索エンジンが自社Webサイトを評価するために必要な情報を効率よく伝えられるのがXMLサイトマップです。特に、サイトの更改から間もないサイトや被リンクの少ないサイト、ページ数の多いWebサイトは、巡回の漏れが生じやすいのでXMLサイトマップは不可欠です。

ただし、非正規ページやnoindexページなどのインデックスされる必要のないページについてXMLサイトマップに記載する必要はありません。

XMLサイトマップの記述方法

XMLサイトマップは一般的にはXMLというマークアップ言語を使用して記述をおこないます。マークアップ言語とは、テキストをタグで囲うことによってデータを記述することができるもので、Webサイトを表示するために使用するHTMLもマークアップ言語の一種です。

文字通りのままの説明になってしまいますが、XMLサイトマップとはXMLというマークアップ言語で記述された言語ということになります。

XMLサイトマップの例とそれぞれのタグの意味を紹介します。

XMLサイトマップの例
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url> <loc>http://www.xxx.com/(Webページのurl)</loc>
<lastmod>2019-08-01</lastmod>
<changefreq>monthly</changefreq>
<priority>0.8</priority>
</url>
</urlset>


<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>・・・XML宣言、encording宣言。
<lastmod>・・・最終更新日
<changefreq>・・・更新期間。他にweekly、dailyなど。あくまで目安です。
<priority>・・・優先度愛です。0.0から1.0までの間で設定可能ですが、検索エンジンは参照しないため記述する意味はありません。

<lastmod>や<changefreq>、<priority>は記載必須の項目ではないので、省略しても問題ありません。

XMLサイトマップの自動生成ツール「sitemap.xml Editor」

XMLサイトマップは、自動生成ツールを使って記述することもできます。例えば、有名なツールとしては「sitemap.xml Editor」があります。

ツールを使用すれば、XMLの知識がなくても入力フォームに情報を入力するだけでXMLサイトマップのコーディングを生成することができます。

XMLサイトマップの存在を検索エンジンに伝える

XMLサイトマップの存在を検索エンジンに伝えることで、Googleクローラーの巡回を促進することができます。

サイトマップの存在を伝えるには、Googleサーチコンソールから「インデックス」→「サイトマップ」→「新しいサイトマップの追加」を選択し、用意したXMLサイトマップのURLを送信という作業をおこないます。

XMLサイトマップの存在を伝えたからと言って、必ずすぐにクローラーが巡回に来てくれるわけではありませんが、せっかくサイトマップを作成するからにはクローラーの巡回促進作業までおこなっておきましょう。

画像ファイルと動画ファイルのインデックス

Googleの検索機能にはWebページ検索だけではなく画像検索や動画検索の機能があります。通常のページ検索だけではなく、画像検索や動画検索がされるケースは珍しくありません。つまり、Webサイトやに画像や動画を掲載した場合には、Googleからインデックスされれば、重要なアクセス経路になりうるということです。

そして画像検索や動画検索の際にファイルがインデックスされるための方法が画像サイトマップや動画サイトマップです。

例えば、画像サイトマップの場合には、画像が存在することに加えて、画像の意味や画像を掲載しているWebページの情報をクローラーに対して伝える必要があります。

なお、画像検索が利用されやすい情報には、以下のようなものがあります。

  • ファッション小物やコーディネートなどの写真
  • 調査結果のデータやグラフなどの画像
  • 最新商品の情報
  • 著名人

また、今回は詳しく紹介しませんが、ニュースコンテンツを紹介するニュースサイトマップも存在します。ニュースサイトマップを記述すると、Googleのニュース検索の際に検出されやすくなります(ニュース検索の際に必ず上位表示されるというわけではありません)。

画像ファイルの記述方法

画像ファイルを記述する際には、以下のXMLタグを使用します。

<img img>・・・画像に関するあらゆる情報
<img loc>・・・画像のurl

<image caption>・・・画像のキャプションを指定
<imge title>・・・画像のタイトルを指定

<image caption>や<imge title>は必須項目ではないので、省略可能です。

動画ファイルの記述方法

動画ファイルを記述する際には、以下のXMLタグを使用します。

<video video>・・・動画に関するあらゆる情報
<video:thumbnail_loc>・・・画像のサムネイル画像のurlを指定。

<video:title>・・・動画のタイトルを指定
<video:description>・・・動画の概要を紹介

<video:content_loc>・・・動画のメディアファイルの場所を指定
<video:player_loc>・・・動画プレイヤーのurlを指定(YouTubeの場合、video:content_locではなく<video:player_loc>を使用する

<video:duration>・・・動画の長さ、時間を秒単位で指定

3.まとめ~サイトマップを効果的に使用して検索順位のアップを!

サイトマップは、SEO対策を実施するうえでとても重要な役割を果たします。

一般ユーザーに良く知られているサイトマップは、「HTMLサイトマップ」といわれるもので、ユーザーがサイト内で迷子にならないようにどこにどのコンテンツがあるのかを一覧表示で示したものです。特に、コンテンツの豊富なWebサイトでは、サイトマップを設置すれば一目でサイトの全体像が可視化できるので、ユーザーの利便性が大きく向上します。

XMLサイトマップは、GoogleのクローラーにWebサイトのコンテンツを漏れなく伝えるために使用します。XMLはマークアップ言語なので、一定の記述ルールがありますが、パターンが決まっているためそれほど複雑ではありません。また、自動生成ツールを使用すれば、XMLの知識がなくてもXMLサイトマップを自動的につくることもできます。

HTMLサイトマップとXMLサイトマップを適切に使用して、SEO対策にも効果を発揮できるように努めましょう。

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