リンク切れはSEOにどう影響する?検索順位を落とさない対処法3選
- 公開日:2024.02.14
- 更新日:2024.05.27
- 内部SEO対策
「Webページに設置してあるURLをクリックしても目的の情報を入手できずエラー表示がされる」
「設置したURLがリンク切れを起こしていて検索順位が低下しないか心配」
このような経験や悩みをお持ちではないでしょうか。
本記事では、Webページのリンク切れに関する基礎知識と対処法についてご紹介します。
リンク切れはSEOに影響するマイナス要因です。
本記事を参考に、早めの対処を行ってください。
- 【記事監修者】
株式会社BRIDGEA 代表 田端 健一 -
・通信業界の営業に10年携わり、多くの商品で営業成績日本一を獲得
・独立して「記事作成代行Pro」を運営
・「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」「記事作成代行」を行なっています。
・多くのお客様サイトを上位表示に成功。今ではリピート案件多数
目次
1.SEOへの影響が懸念されるリンク切れとは?
リンク切れとは、Webサイト内に設定されているURLをクリックしてもアクセス先のページが正しく表示されない現象のことです。
別名「デッドリンク」や「ブロークンリンク」とも呼ばれます。
リンク切れになっているWebページにアクセスすると「404 not Found」と表示されるのが一般的です。
404レスポンスコードは、「存在しない無効なWebページにアクセスしていますよ」というインターネットが閲覧者に送るメッセージです。
突然のエラー表記に使用端末が危険に晒されていると誤解されることがありますが、インターネットが示す正常な動作ですのでセキュリティ上の問題はありません。
2.リンク切れによるSEO・Webサイトへの影響
ここでは、リンク切れがもたらすSEOとWebサイトへの影響についてご紹介します。
2-1.リンク切れによるSEOへの直接的な影響はある?
リンク切れが生じているWebページの存在は、SEOに直接的な悪影響はありません。
エラー表記(404 not Found)は、インターネットが閲覧者に示す正常な動作であるためです。
検索結果のランキングには影響しないことを、Google側が公開しています。
サイトの一部の URL が存在しなくなったり、404 を返したりしても、検索結果におけるサイトの他の URL(200 (Success) ステータス コードを返すもの)のランキングには影響しません。
ただ、リンク切れはサイト閲覧者にとって迷惑な現象であり、早期離脱の原因になります。
また、これまで検索エンジンから受けられていた評価がなくなることも、Webサイトにとってマイナスです。
上記2つは後々SEOにも悪い影響を与えるため、早めにリンク切れを修正しましょう。
次項より、リンク切れが与えるWebサイトへの悪影響について詳しくご紹介します。
2-2.Webサイト閲覧者にストレスを与え早期離脱につながる
サイト閲覧者は、興味・関心のある情報を求めてWebページにアクセスします。
しかし、アクセスしたWebページが存在せず、欲しい情報が手に入らないと閲覧者は強いストレスを感じるでしょう。
欲しい情報がすぐに入手できないと、「もう、いいや」と感じて閲覧者はすぐに離脱してしまいます。
アクセスしたWebサイトを回遊するよりも、再検索して別のページから情報を探す方が早いためです。
早期離脱者が増えると、Googleから高評価を受けられず、Webサイトそのものの信用が失墜するでしょう。
検索エンジンが高評価を与えるのは、閲覧者に有益な情報を提供する利便性の高いWebページです。
Webサイトの信用がなくなり、閲覧者にとって有益な情報が提供できなくなると、間接的にSEOの評価を下げることになります。
2-3.被リンクによって受けられる効果が消滅する
外部サイトからの被リンクが無効になっている場合、これまで獲得できていたSEO評価(リンクジュース)が消失するリスクがあります。
特に、権威性のあるサイトからのリンク切れは要注意です。
被リンクを受けている外部サイトの質も、Webページの信頼性を左右する要素になります。
リンク切れを放置するとWebサイトの信頼性が弱まり、検索順位を落とす結果になるでしょう。
以下の記事では、被リンク効果に関する基礎知識を詳しくご紹介しています。
本記事と併せて、ぜひご参照ください。
2-4.クローラーの巡回効率が低下する
クローラーとは、サイト内のリンクを辿ってWebページを巡回し、コンテンツ内容を読み取るシステムのことです。
Webページ内にリンク切れがあると、クローラーが回遊できなくなり、巡回効率を下げてしまいます。
クローラーが巡回する回数と検索順位は深く関係しており、Webページ内を滞りなく回遊できないと結果的にSEO効果が低下することになるのです。
そのため、定期的なコンテンツの更新やWebサイトのメンテナンスを行い、クローラーの巡回効率を高めてSEO評価をあげる作業を続けていきましょう。
3.リンク切れはなぜ起こる?考えられる3つの原因
- リンク先のURLが間違っているため
- リンク先のサイトURLが変更されたため
- リンク先のWebページが削除されたため
ここでは、リンク切れの原因について詳しくご紹介します。
3-1.リンク先のURLが間違っているため
リンク切れが生じる原因の一つに、URLの設定ミスがあります。
設定したURLに誤字・脱字があると、目的のWebページへ正常にアクセスできません。
特に多く見られるのが記号の脱字です。
例えば「.」が一つ抜けているだけでもリンク切れが生じることがあるため、注意しましょう。
3-2.リンク先のサイトURLが変更されたため
設定済みのURLが変更され、適切なリダイレクト(※1)設定がされていない場合もリンク切れが生じることがあります。
アクセス先のURLが変更になった場合は、それに合わせて設置済みのリンクを編集するか、301リダイレクトの設定が必要です。
301リダイレクトについては、本記事「リンク切れが生じたときの対処法」の「301リダイレクトを行う」をご参照ください。
(※1)旧URLを新URLへ自動転送する設定のこと
3-3.リンク先のWebページが削除されたため
設置したURLのWebページが削除され、リンク切れが生じるケースもあります。
特に、外部サイトの場合、突如Webページが削除されることがあるため、定期的にリンク切れがないか確認しましょう。
リンク切れは、特定のツールを使用することで簡単に確認できます。
本記事の「リンク切れを一括でチェックできる無料ツール」をご参照ください。
4.リンク切れのサイトを見る方法
- キャッシュを確認する
- WAYBACK MACHINEを活用する
ここでは、上記2つの活用手順について詳しくご紹介します。
4-1.キャッシュを確認する
Webページのリンク切れが疑われる場合は、まずブラウザのキャッシュを確認してみましょう。
キャッシュとは、ブラウザが以前にアクセスしたページのデータを一時的に保存している場所のことです。
キャッシュを確認するには、以下の手順をご参照ください。
- リンク切れのページのURLまたはタイトルでGoogle検索を行う
- 検索結果に表示されたリンクの隣にある「▼」をクリックして「キャッシュ」を選択する
- 表示されたページで無効になっているWebページを確認する
4-2.WAYBACK MACHINEを活用する
WAYBACK MACHINEとは、過去のWebサイトを確認できる無料ツールです。
当ツールを活用することで、過去に閲覧したWebサイトのなかから公開終了となっているものを見つけられます。
WAYBACK MACHINEの活用手順は、以下をご参照ください。
- Wayback Machineにアクセスする
- リンク切れを確認したいWebサイトのURLを検索窓に入力する
- 検索結果のカレンダーから、背景が水色になっている日付を選択して吹き出しの日付をクリックする
- 選択した日付のスナップショットから過去に閲覧したWebページでリンク切れが生じていないか確認する
5.リンク切れを一括チェックできる5つの無料ツール
できれば、コストがかからないツールを使用したいです。
いずれも機能性が高いうえ、無料で使用できるのが魅力です。
- Ahrefs|リンク切れチェッカー
- Google Search Console
- Check My Links
- WordPressプラグイン「Broken Link Checker」
- Website Explorer
ここでは、上記5つのツールについて詳しくご紹介します。
5-1.Ahrefs|リンク切れチェッカー
引用:Ahrefs
Ahrefsのリンク切れチェッカーは、自社のWebサイトで無効になっているサイトURLがないか瞬時に確認できる無料ツールです。
当ツールを使用することで、チェックしたWebサイト上にあるすべてのリンク切れを見つけられます。
このほか、リストを並べ替えてフィルタリングを行い、修正の優先順位をつけることも可能です。
リンク切れチェッカーを使用する際は、以下の手順をご参照ください。
- Ahrefsのリンク切れチェッカーにアクセスする
- 入力窓に確認したいWebサイトのURLを入れて「リンク切れを確認」のボタンをクリックする
- 数秒待機して結果が表示されたら無効になっているリンクを確認する
5-2.Google Search Console
Google Search Consoleとは、Googleが提供する分析ツールです。
Google検索キーワードの表示回数や順位の動き、Webサイト上の問題を確認・改善するために使用します。
Google Search Consoleでは、リンク切れの確認も可能です。
Webサイト内のリンク切れを確認する際は、以下の手順をご参照ください。
- Google Search Consoleにログインする
- メニューの「クロール」から「クロールエラー」をクリックする
- 「エラーページのあるページ」でレスポンスコード404のURLを確認する
なお、以下の関連記事では、Google Search Consoleの特徴について詳しくご紹介しています。
本記事と併せて、ぜひご参照ください。
関連記事:アクセス解析でSEO対策のPDCAを回して最強のサイトへ改善!
5-3.Check My Links
Check My Linksは、Webページ単体のリンク切れを確認できるGoogle Chromeの機能拡張ツールです。
Chromeに導入した後、シンプルな操作で無効になっているリンク先をすぐに確認できます。
初心者にも使いやすい仕様になっているため、Webサイトの管理に不慣れな方にも安心です。
Check My Linksの導入と使用方法については、以下の手順をご参照ください。
- Chromeウェブストアにアクセスする
- 検索窓に「Check My Links」と入力して探す
- 「Chromeに追加」をクリックしてインストールする
- インストールが完了したらブラウザのツールバーにアイコンが追加されたことを確認する
- リンク切れを確認したいWebページをCheck My Linksが導入されたGoogle Chromeで開く
- ツールバーにあるCheck My Linksのアイコンをクリックする
- 結果が表示されたら赤く表示されたリンクを探す
5-4.WordPressプラグイン「Broken Link Checker」
Broken Link Checkerとは、WordPressで作成したWebサイトのリンク切れを確認できるプラグインです。
使用する際は、以下の手順に従って事前にWordPressへプラグインをインストールする必要があります。
- WordPressにログインする
- ダッシュボード(管理画面)の「プラグイン」から「新規追加」を選択する
- 検索窓に「Broken Link Checker」と入力して該当するプラグインを見つける
- Broken Link Checkerを検索できたら「今すぐインストール」ボタンをクリックする
- インストールが完了したら「有効化」ボタンをクリックして完了
インストールしてプラグインを有効にすると「設定」に「リンクチェッカー」が表示され、リンク設定に問題のある個所を見つけられます。
5-5.Website Explorer
引用:窓の杜
Website Explorerとは、Webサイトの階層構造を確認できるWindows専用ソフトです。
URLを指定することで、取得したデータをもとにWebページの更新状況・リンク一覧・リンク切れなどを一括で調査できます。
Website Explorerを使用する際は、以下の手順をご参照ください。
- 「Vector」または「窓の杜」から「Website Explorer」をダウンロードする
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍してフォルダ内の「WEBEX.exe」をダブルクリックする
- ダイアログが表示されたら「実行」をクリックする
- 「Windows によって PC が保護されました」のダイアログが表示された場合は「詳細情報」→「実行」をクリックする
- Website Explorerが起動したら右上の入力欄にWebサイトのURLを入れて「表示」をクリックする
Website Exploreの対応環境は、Windows7・8・10・11です。
作業手順はお使いのパソコン環境によって異なります。
あらかじめご了承ください。
6.リンク切れが生じたときの対処法3選
それでは、リンク切れを修正するには具体的にどうすればよいのでしょうか?
- 別サイトのリンクに変更または削除する
- カスタム404ページを作っておく
- 301リダイレクトを行う
ここでは、リンク切れが生じたときの対処法についてご紹介します。
6-1.別サイトのリンクに変更または削除する
設置している外部サイトがリンク切れを起こしている場合は、URLを変更しましょう。
アクセス先が変更になっている場合は、新しいWebページのURLに書き換えます。
また、元のWebページが完全に消滅している場合は、代わりのコンテンツサイトを見つけるか自社サイトに設置しているリンクを削除しましょう。
6-2.カスタム404ページを作っておく
外部から自社サイトへアクセスした際のリンク切れ対策も行なっておきましょう。
おすすめの対策として「カスタム404ページ」があげられます。
カスタム404ページとは、リンク切れになっている該当ページへアクセスした閲覧者に対し、エラー通知と併せてサイト内の有益な情報を提供する仕組みのことです。
例えば、検索ボックスやコンテンツカテゴリを表示させ、閲覧者が離脱するのを防ぎます。
カスタム404ページを設定することで、閲覧者がサイト内を長期滞在してくれる確率が高まるのです。
インターネットが表記するエラーメッセージは「Not Found」と簡素なもので、閲覧者は高確率でサイトを離れてしまいます。
少しでも閲覧者にサイト内を回遊してもらえるよう、求めていた情報の代わりとなるコンテンツを用意しておきましょう。
6-3.301リダイレクトを行う
301リダイレクトとは、ドメインの変更などでURLが変更になった際、旧URLから新しいページへ転送するための設定です。
301リダイレクトにより、無効となった旧URLにアクセスしたユーザーを離脱させることなく自動で新しいページへ誘導できます。
また、旧URLが受けていた検索エンジンの評価を、新しいページへそのまま引き継ぎ可能です。
301リダイレクトの詳細・設定方法については、以下の関連記事でご覧いただけます。
関連記事:301リダイレクトはSEOに必須【サイト評価引継ぎ・ペナルティー回避】
7.リンク切れの修正だけではSEO対策が不十分!良質なコンテンツ作成は記事Proへ
Webサイトのリンク切れを修正するだけでは、SEO対策が不十分です。
自社サイトの検索順位をあげるには、良質なコンテンツ(記事)を定期的に更新し続ける必要があります。
「記事作成代行Pro」では、低コストでSEO対策に効果的な記事を量産できます。
記事作成に長けた専属ライターとディレクターによる共同制作で、記事の品質を担保。
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8.まとめ
Webページのリンク切れは、SEOに直接的な影響はありませんが、放置することはおすすめできません。
なぜなら、リンク切れはサイト閲覧者の利便性を低下させ、早期離脱の可能性が高まるためです。
早期離脱者が増えすぎるとGoogleから高評価を受けられなくなり、結果的に検索順位の低下を招くことになるでしょう。
Googleは、サイト閲覧者の利便性と快適さを意識したWebサイトを高く評価しています。
リンク切れを見つけたら、できるだけ早めにURLの差し替えやリダイレクト設定など適切な措置を行いましょう。
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