HTMLサイトマップ (HTML Sitemap)

  • 公開日:2025.04.10
  • 更新日:2025.04.15
  • 用語集
  • X
  • Facebook
  • LINE

HTMLサイトマップ(HTML Sitemap)とは、ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、サイト全体の構造や主要なコンテンツがどこにあるかを分かりやすく案内するために、HTML形式で作成されたページのことです。通常、サイトのフッター(ページ下部)などからリンクされており、「サイトマップ」という名前のページとして存在します。

XMLサイトマップが主に検索エンジン向けにサイトのURLリストを提供する技術的なファイルであるのに対し、HTMLサイトマップは**人間(サイト訪問者)**向けに、サイトの内容を一覧表示し、ナビゲーションを補助することを目的としています。本の「目次」に似た役割を果たします。

HTMLサイトマップには通常、サイトの主要なカテゴリやページへのリンクが、サイトの階層構造に合わせてリスト形式などで整理されて表示されます。例えば、以下のような構成が考えられます。

主要ナビゲーション: トップページ、会社概要、サービス一覧、お問い合わせ など

カテゴリ別:

カテゴリA

  • サブカテゴリA1
  • サブカテゴリA2
  • 重要なページX

カテゴリB

  • サブカテゴリB1
  • 重要なページY

その他: ブログ、お知らせ、プライバシーポリシー など

HTMLサイトマップを設置することには、主に以下のメリットがあります。

  1. ユーザビリティの向上: ユーザーはHTMLサイトマップを見ることで、サイト全体の構造を俯瞰的に把握し、目的のページを素早く見つけることができます。特に、通常のナビゲーションメニュー(ヘッダーメニューなど)だけでは探しにくいページや、サイトの深い階層にあるページへのアクセスを助けます。これにより、ユーザーのサイト内回遊が促進され、満足度向上に繋がります。
  2. クローラビリティの向上(間接的効果): HTMLサイトマップは、サイト内の様々なページへの内部リンクが集まったページとなります。検索エンジンクローラーはこのページ上のリンクも辿るため、サイトマップにリストされているページがクロールされやすくなる可能性があります。特に、他のページからの内部リンクが少ないページにとっては、発見される機会が増えるという点でSEO的に有益です。
  3. 内部リンクによる評価の伝達: HTMLサイトマップからのリンクも内部リンクであるため、サイトマップページ自体の評価や、サイトマップへリンクしているページ(通常は全ページからフッターリンクなど)の評価が、リンク先の各ページへ伝達される(リンクジュースの分配)効果も期待できます。

HTMLサイトマップを作成・設置する際のポイントは以下の通りです。

  • ユーザーにとって分かりやすい構成: サイトの構造に合わせて、論理的で分かりやすく情報を整理し、リスト形式などで表示します。
  • 主要なページを網羅: ユーザーがアクセスする可能性のある重要なページやカテゴリをできるだけ含めますが、あまりに大量のリンクを詰め込みすぎると逆に見にくくなるため、バランスが重要です。
  • 定期的な更新: サイト構成の変更や新しいページの追加があった場合は、HTMLサイトマップも忘れずに更新します。
  • アクセスしやすい場所からのリンク: 通常はサイトのフッターに「サイトマップ」へのリンクを設置し、どのページからでもアクセスできるようにします。

XMLサイトマップ検索エンジン向けの技術的な要件であるのに対し、HTMLサイトマップはユーザーの利便性向上を主目的とした施策ですが、間接的にSEOにも良い影響を与えるため、特にページ数が多いサイトや構造が複雑なサイトにおいては設置が推奨されます。

  • X
  • Facebook
  • LINE
ご相談お待ちしております

お電話受付時間平日:10時~18時

0120-963-404