E-E-A-T

  • 公開日:2025.04.10
  • 更新日:2025.04.10
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E-E-A-T(イーイーエーティーまたはダブルイーエーティー)とは、Googleがウェブページの品質を評価する際に用いる重要な概念であり、特に「検索品質評価ガイドライン(Search Quality Rater Guidelines – QRG)」の中で強調されています。これは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)という4つの英単語の頭文字をとったものです。以前は「E-A-T」(専門性・権威性・信頼性)として知られていましたが、2022年12月に「Experience(経験)」が加えられ、E-E-A-Tとなりました。

Googleは、ユーザーに正確で信頼できる情報を提供することを目指しており、E-E-A-Tはそのページやコンテンツの作成者が、そのトピックについてどれだけ経験を持ち、専門知識があり、その分野で権威ある存在として認識され、そして情報全体が信頼できるものであるかを評価するための基準となります。

各要素の意味は以下の通りです。

  • Experience(経験): コンテンツの作成者が、そのトピックについて実際に製品を使用したり、サービスを体験したり、あるいはその場所を訪れたりといった、実体験に基づいているかどうかを示します。例えば、製品レビューであれば実際に使った感想、旅行記であれば実際に訪れた場所の様子などがこれにあたります。特に、実体験が重要なトピック(例: 商品レビュー、旅行情報、特定の趣味に関する情報など)において重視されます。
  • Expertise(専門性): コンテンツの作成者が、そのトピックに関する深い知識やスキル、専門的な資格などを持っているかどうかを示します。特定の分野における専門家としての知識が求められるトピック(例: 医療、法律、金融不動産など)で特に重要視されます。
  • Authoritativeness(権威性): コンテンツの作成者、コンテンツ自体、そしてウェブサイト全体が、その分野における情報源として、他の専門家やウェブサイトからどれだけ権威ある存在として認識され、参照されているかを示します。例えば、その分野の第一人者として広く認知されている、公的機関や有名な学術機関である、多くの信頼できるサイトから被リンクを受けている、などが権威性の指標となり得ます。
  • Trustworthiness(信頼性): ウェブサイト全体、コンテンツ、そして運営者が、正直で、正確で、安全であると信頼できるかどうかを示します。サイト運営者情報(会社概要、連絡先など)が明記されているか、サイトがHTTPS化されているか、個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)が適切か、コンテンツの内容が正確で最新か、引用元が明記されているか、などが信頼性の評価に関わります。これはすべてのウェブサイトにとって基本的な要素です。

E-E-A-Tは、Googleの検索アルゴリズムに直接組み込まれている単一のランキング要因というよりは、Googleが目指す「質の高いコンテンツ」を定義するための重要な概念であり、検索品質評価者がサイトを評価する際の指針となっています。そして、その評価結果は間接的にアルゴリズムの改善に役立てられています。SEOにおいては、特にYMYL(後述)と呼ばれる領域のコンテンツを作成する場合、このE-E-A-Tを意識し、高めていくことが非常に重要です。記事の監修者を立てたり、著者情報を明記したり、参考文献を提示したり、サイトの透明性を高めたりといった取り組みが、E-E-A-Tの向上に繋がります。最終的には、ユーザーにとって真に価値があり信頼できる情報を提供することが、Googleからの評価を高める上で最も重要と言えるでしょう。

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