コンテンツマーケティングとSEOの違いは?関係性をシンプル解説
- 公開日:2023.02.21
- 更新日:2024.05.27
- コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとSEOは同じではありません。
SEOはコンテンツマーケティングでおこなわれる施策の一つであり、目的や手段は限定的なものです。
とはいえSEOに注力することは、コンテンツマーケティングで成功するうえでの大事な要素であるのはたしかです。
そこでこの記事では、以下の点をまとめました。
- コンテンツマーケティングとSEOの違い
- コンテンツマーケティングでSEOに力を入れるべき理由
- コンテンツマーケティングの効果を上げるSEOのポイント
コンテンツマーケティングにおけるSEOの役割を知りたい方は、ぜひこの記事から基本知識を学んでください。
目次
1.コンテンツマーケティングとSEOは「別物」
コンテンツマーケティングとSEO(とくにコンテンツSEO)は、しばしば混同されることがあります。
※SEOの種類については後述。
しかし、両者にはさまざまな違いがあります。
まずは相違点をいくつか解説し、コンテンツマーケティングにおけるSEOの立ち位置を把握しましょう。
1-1.コンテンツマーケティングとSEOの具体的な違い
コンテンツマーケティングとSEOとには、以下の違いがあります。
- ゴール(目的)が異なる
- ターゲット(訴求対象)が異なる
- 利用媒体が異なる
それぞれの違いについて解説します。
1-1-1.ゴール(目的)が異なる
1つ目の違いは、ゴール(目的)です。
コンテンツマーケティングとSEOのゴールは、それぞれ以下のとおりです。
コンテンツマーケティング:サイト流入+見込み顧客の育成+コンバージョン
SEO:サイトへの流入増加
コンテンツマーケティングでは、オウンドメディアへの流入だけでなく、見込み顧客の育成を経て、最終的にコンバージョンへつなげることを目的としています。
サイトへの流入はあくまで途中経過であり、最終的なゴールはコンバージョン獲得です。
それに対してSEOは、オウンドメディアへの流入を増やすことがメインの目的です。
自然検索結果でコンテンツの上位表示を達成させ、集客効果を上げられれば、目的を達成しています。
1-1-2.ターゲット(訴求対象)が異なる
2つ目の違いは、ターゲット(訴求対象)です。
だれに対してコンテンツを展開するかですが、両者はそれぞれ以下のユーザーが対象となります。
コンテンツマーケティング:コンバージョンを起こす可能性があるユーザーすべて
SEO:検索エンジンのユーザー
1-1-3.利用媒体が異なる
3つ目の違いは、利用媒体です。
コンテンツを展開するチャネルは、それぞれ以下のように異なります。
コンテンツマーケティング:検索エンジン・SNS・メールマガジン・広告
SEO:検索エンジン(主にGoogle)
コンテンツマーケティングは、検索エンジンだけでなく、多角的な媒体をとおしてユーザーに訴求します。
広くいえばパンフレットや雑誌・セミナーなどのアナログコンテンツも、利用媒体としてカウントできます。
1-2.SEOはコンテンツマーケティングの施策の一つ
上記の点をまとめると、SEOとはコンテンツマーケティングにおける施策の一つといえます。
両者の関係を簡単に図解しましょう。
SEOはおおきく、内部対策と外部対策に分けられ、内部対策はコンテンツSEOとテクニカルSEOとに分けられます。
このうちコンテンツSEOは、良質なコンテンツを作成して検索エンジンでの集客効果を向上させる取り組みです。
コンテンツSEOという名前がコンテンツマーケティングと似ているため混同されがちですが、前述のとおり、あくまでコンテンツSEOは検索エンジンを対象にしています。
一方コンテンツマーケティングでは検索エンジンを対象にしたコンテンツも利用するため、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部です。
2.コンテンツマーケティングとSEOを同一視してはいけない理由
コンテンツマーケティングとSEOを同一視すると、以下のような問題が発生しやすくなります。
- 集客チャネルが検索エンジンだけになってしまう
- コンバージョンに結び付けにくい策
それぞれの点について解説します。
2-1.集客チャネルが検索エンジンだけになってしまう
コンテンツマーケティング=SEOだと思ってしまうと、検索エンジンでの集客をメインにした施策に終始してしまいかねません。
検索エンジンは集客チャネルとしてはもちろん重要度が高いですが、より多くの見込み顧客を獲得するには、ほかの媒体も利用する必要があります。
たとえば利用者数の多いSNSや、配信のタイミング・内容を設定しやすいメールマガジンなどは、コンテンツマーケティングにおいて欠かせない媒体です。
最近では、多くの情報をわかりやすく伝えられる動画コンテンツも外せない存在となっています。
SEOのみでは、どうしても自然検索の利用者に限定された集客になるため、マーケティング力に欠けてしまいます。
2-2.コンバージョンに結び付けにくい
コンテンツマーケティングとSEOを混同すると、コンバージョンに結び付けにくくなる恐れがあります。
※コンバージョンとは、商品購入や会員登録・資料請求など、利益につながるユーザーのアクション。
先述のとおり、SEOの目的は検索エンジンからの流入増加であり、集客がメインです。
集客は大事ですが、集客だけではコンバージョンに結び付くとは限りません。
無料会員登録やアプリダウンロードなど、ハードルが低いコンバージョンであれば達成できるかもしれません。
しかし、金額の高い商品の購入やサービスの登録など、ハードルが高めのコンバージョンは簡単には発生しないものです。
3. コンテンツマーケティングでSEOに力を入れるべき理由
コンテンツマーケティングとSEOを同一視すると十分な効果が得られない恐れがありますが、これは別にSEOの重要度が低いという意味ではありません。
むしろSEOなしのコンテンツマーケティングは考えられないといってもよいくらいSEOは重要で、コンテンツマーケティングに効果的です。
ここからは、コンテンツマーケティングでSEOに注力すべき理由として、以下の点を解説します。
- 検索エンジンからの集客効果は高い
- 幅広い年齢層にアプローチできる
- SEOに強い記事コンテンツは中長期的に集客効果がある
- ブランディングにつながる
3-1.検索エンジンからの集客効果は高い
SEOが重要といえる理由の一つは、検索エンジンからの集客効果が高いことです。
Googleをはじめとする検索エンジンを使うユーザーは、非常に多くいます。
ナイル株式会社がおこなった調査によると、インターネット検索でもっとも利用頻度が高いのは、男女ともに、1位がGoogleで2位がYahoo!でした。
またSNSではなく検索エンジンを使う目的として、「趣味に関すること」と回答したのは48.4%、「仕事、勉強の情報収集」と回答した人は36.2%、「悩み、困っていること」と回答した人は35.7%いました。
3-2.幅広い年齢層にアプローチできる
SEOに注力すべき別の理由は、幅広い年齢層にアプローチできることです。
検索エンジンは、ほとんどすべての年齢層において利用されているといっても過言ではありません。
LINEリサーチが13~79歳を対象におこなった調査はその裏付けです。
この調査によると、「スマホで調べものをするときに使っているサービスは?」という質問に対して、男女ともにすべての年代で「Google」が1位でした。
2位については、10~30代においてYouTubeやInstagramなどSNSが食い込んできますが、40代以上ではすべてYahoo! JAPANでした。
3-3.SEOに強い記事コンテンツは中長期的に集客効果がある
SEOに強い記事コンテンツが中長期的な集客に有利であることも、SEOに力を入れるべき理由です。
SEOでは通常、検索エンジンから高い評価を得られるように対策された記事コンテンツなどを、オウンドメディアで公開します。
公開したコンテンツは、長い期間にわたって検索結果に表示されます。
一時的な運用にとどまるWeb広告とは異なり、半永久的な集客効果を発揮するのが、SEOの特徴です。
検索順位が低すぎると大きな集客効果は見込めませんが、上位表示を達成できた場合は、検索結果1ページ目に表示され、さらに多くのユーザーを呼び込めます。
3-4.ブランディングにつながる
SEOを重視すると、ブランディングにつながります。
SEOでは、オウンドメディアで良質なコンテンツを発信し続けるのが基本です。
ユーザーファーストのコンテンツを発信し続けると、読み手は運営元の企業に対して好印象を持ちます。
「この企業のサイトは実生活に役立つ」「情報豊かなコンテンツを発信してくれるから信頼できる」など、コンテンツをとおしてよいイメージがうまれると、ユーザーはその企業の商品やサービスを利用したいと思いやすくなります。
4.コンテンツマーケティングの効果を上げるSEOポイント
SEOに取り組むにあたって重要なポイントは多くあります。
代表的なポイントとしては、以下の点を挙げられるでしょう。
- 適切なキーワードと構成案を設定する
- コンテンツクオリティを確保する
- サイト構造を最適化する
各ポイントについて解説します。
4-1.適切なキーワードと構成案を設定する
1つ目のポイントは、「適切なキーワードと構成案を設定すること」です。
オウンドメディアで公開する記事コンテンツを執筆するとき、各記事にはキーワードを設定する必要があります。
キーワードにもとづいて記事を書くなら、内容が一貫したものになり、検索エンジンに記事の情報を伝えやすくなるからです。
キーワードを決めたら構成案を作成します。
このとき重要なのは、ユーザーの検索意図を見極めることです。
ユーザーが何を知りたくてクエリを検索したのかを読み取り、それにもとづいた情報をコンテンツにするなら、コンテンツにアクセスしてきたユーザーを満足させられます。
4-2.コンテンツクオリティを確保する
2つ目のポイントは、「コンテンツクオリティを確保すること」です。
コンテンツの方向性が決まったら、良質な情報をユーザーに親切な形で提供できるよう努めます。
具体的には、以下のような点を意識しましょう。
- 網羅性:キーワードに関する重要で有益な情報にもれなく触れる
- E-E-A-T:テーマに関する一次情報(経験や体験など)や専門的な情報を盛り込むほか、被リンクや運営元・メディアが信用できることを示す
- 独自性:ほかのコンテンツにはない切り口やデータの情報を盛り込む
- 読みやすい文体
4-3.サイト構造を最適化する
3つ目のポイントは、「サイト構造を最適化すること」です。
ユーザーが見聞きするコンテンツも重要ですが、サイトのテクニカルな面での最適化も重要です。
具体的には、以下のような点が挙げられます。
- URLの正規化
- ユーザーに親切な導線作り(内部リンクやパンくずリストなど)
- サイトマップ作成
- サイト表示速度の改善
- モバイル対応 など
5.SEO特化型の記事作成は「記事作成代行Pro」まで!
SEO強化の一環として、高品質な記事コンテンツをオウンドメディアで公開したい方は、ぜひ「記事作成代行Pro」へご相談ください。
「記事作成代行Pro」は、SEO特化型の記事作成に強みをもつ代行サービスで、これまで多くのキーワードで検索順位1位を達成してまいりました。
弊社サービスには、以下のストロングポイントがございます。
- ユーザー検索意図を反映した構成案作成
- 専属ライターによる統一感のある記事
- ディレクター&ライター&校閲校正者による精度の高いチーム作業
- 相場より安い文字単価(4.5~9.5円/文字。相場は7~10円)
- 複数の割引サービス
6.まとめ
SEOは、コンテンツマーケティングにおける施策の一つであり、検索エンジンによる集客を目的としておこなわれます。
両者を同一視すると部分的なマーケティング成果しか得られないため注意が必要です。
とはいえ、SEOに注力することはコンテンツマーケティングで重要度の高い施策であることに変わりはありません。
ご紹介した基本のSEOポイントを押さえ、集客力の向上を目指しましょう。
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