TOP

検索順位が上がらない!?6つの原因とSEO対策を解説!

検索順位が上がらない!?6つの原因とSEO対策を解説!

2022.4.19

「なかなかWebページの順位が上がらない…」

サイト運営者であれば、自サイトを少しでも検索結果の上位に喰い込ませたいところ。
しかしWeb上には多くの競合がいるため、SEOで成功するのは簡単ではありません。

本記事ではSEOと検索順位に関して、以下の情報をお伝えます。

  • 検索順位の調べ方
  • 検索順位が上がらない理由と対策
  • 検索順位以外に意識すべきポイント

1.SEOで大事な「検索順位」とは

検索順位」とは、検索エンジンによる検索結果で表示されるWebページのランキングです。
ユーザーが調べたい語句(クエリ)を検索にかけると、検索エンジンは「アルゴリズム」をベースにランキングを決めます。

九段さん
アルゴリズムとは何ですか?

no-img2
記事Pro
スタッフ
ざっくり言えば「計算方法」です。検索エンジンは数あるWebページの中でどのページが優れているかをアルゴリズムで「計算」し、最終的なランキングを決めています。クエリに関連する情報を持つWebページはたくさんありますから、検索エンジンはユーザーの利便性を高めるためにランキング形式でページを表示するんです。

Googleはユーザーにとって使いやすい検索システムを作ろうと努力しています。
ユーザーはクエリとの関連性が高い情報を閲覧したいと思っていますから、ランキングの最初の方に良質なページがくると、いち早く目的の情報を見つけられて満足するでしょう。

なお検索エンジンの種類はいくつかありますが、日本においてはGoogleがシェアの9割を占めています。(*)
そのため本記事では「検索エンジン=Google」として話を進めます。
*Yahoo! JAPANはGoogleの検索システムを借用

1-1.検索順位上位を目指すのはなぜ?

1-1.検索順位上位を目指すのはなぜ?

SEOで検索上位を目指す理由はシンプルです。
アクセス数が増えるから」です。

1ページ目の一番上の方に自サイトのWebページが表示されれば目立ちます。
ユーザーは最初の方に出てくるWebページから閲覧する傾向があるため、上位表示されると有利です。

この点を裏付ける根拠として、以下の画像をご覧ください。
「SISTRIX」という会社のデータですが、検索ランキングとCTR(クリック率)との相関関係を示しています。

「SISTRIX」という会社のデータ
出典:“Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid”, SISTRIX

この図を見ると、検索上位のWebページほどCTRが高いのがわかります。
つまりユーザーからアクセスされやすいということです。

no-img2
記事Pro
スタッフ
アクセス数が増えればサイト内の情報をユーザーに見てもらえます。もし特定の商品やサービスをPRしているなら、ユーザーがその情報に接してくれる機会が増えます。それに伴い、商品購入やサービス登録などの「コンバージョン」が発生するチャンスも多くなるでしょう。

検索上位を目指すのは、視聴率が高いテレビ番組にCMを入れるようなものです。
より多くの視聴者の目に留まれば、CMの宣伝効果は高くなります。

1-2.検索順位は変動する

1-2.検索順位は変動する

検索順位に関して覚えておくべきことがあります。
検索順位は流動的で、上位にもなれば下位にもなる」ことです。

現時点で1位を取っていても、次の瞬間順位が落ちる可能性もあります。
順位が変わる要因はさまざまですが、例えば以下の点が挙げられます。

  • アルゴリズムのアップデート
  • 競合サイトの台頭

Googleは頻繁にアルゴリズムのアップデートを行いますが、その内容により既存のWebページの評価に影響が出ることがあります。
例えば、スマホ用サイトの品質を重要視する「モバイルフレンドリーアップデート」が2015年4月に初めて実施されましたが、それに伴って「多少なりとも順位が下がった」サイトは珍しくありません。

競合サイトが優れたコンテンツを公開したために、順位が落ちる可能性も否定できません。
SEOの世界には常に熾烈な競争があり、今上位にいたとしても、ゆったりあぐらをかいていられる余裕はないのです。

no-img2
記事Pro
スタッフ
このように検索順位は一定ではないため、上位表示のチャンスもあれば、下位に落ちることもあります。SEOのノウハウに精通して常に実践することが大事です。

2.SEOに必須!検索順位の調べ方

自サイトのWebページの検索順位が何位かを知る方法はいくつかあります。

1つの方法は、「シークレットウィンドウで検索をかける」ことです。
これはGoogleブラウザの機能で、自サイトの正確な順位を検索するのに使えます。
シークレットウィンドウは「Ctrl+Shift+N」を押すと起動します。
*通常の検索では、「パーソナライズド検索機能」により、ユーザーとしての自分の行動が検索結果に反映されてしまう

別の方法は、「URLの末尾に【&pws=0】を入力する」ことです。
このやり方でもシークレットウィンドウと同じ結果を得られます。

これらの方法は便利ですが、問題点があります。
それは「ローカライズ検索」の存在です。

「ローカライズ検索」とは、現在地をベースに検索結果を出す仕組みです。
例えば博多にいるユーザーが「フレンチ」と検索すると、博多にあるフレンチレストランが上位表示されるでしょう。

地域性に関係がないキーワードなら問題ありませんが、関係ある場合はローカライズ検索の影響を受けかねません。
運営しているサイトが地域性に依存する部分が大きいのであれば、自サイトのページの検索順位チェックをする際、要注意です。

上記の問題をクリアする、検索順位チェックに役立つツールがあります。

2-1.おすすめSEO順位チェックツール3選

2-1.おすすめSEO順位チェックツール3選

検索順位を知るのに役立つ、おすすめのチェックツールを3つご紹介します。

  • Google Search Console
  • SEOpitshu(SEOピッシュ)
  • Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)

各ツールの特徴を見てみましょう。

2-1-1.Google Search Console

Google Search ConsoleのTOP画像
参照:「Google Search Console

「Google Search Console」はGoogleが提供するツールで、検索順位をはじめさまざまなデータを提供してくれます。
順位以外にもチェックできる項目が多くありますので、サイト運営者なら必ず登録しておくべきツールです。

検索順位の調べ方はシンプル。
以下の手順で簡単に各ページの順位をチェックできます。

  1. ログイン
  2. 「検索パフォーマンス」をクリック
  3. 「平均掲載順位」をクリック
  4. 下部の「ページ」をクリック
  5. 各ページの項目右にある「掲載順位」を確認

2-1-2.SEOpitshu(SEOピッシュ)

SEOpitshuのTOP画像
参照:「SEOpitshu

SEOpitshu(SEOピッシュ)」は、サイト全体を対象に、キーワードを10種類まとめて一括チェックできるツールです。
パソコン版とモバイル版の検索順位を同時にチェックできるため、モバイル対策に力を入れる際にも役立ちます。

調べ方は簡単で、以下のステップで行います。

  1. SEOpitshuにアクセス
  2. 「調査サイト」にサイトのトップページのURLを入力
  3. 調べたいキーワードを「調査SEOワード」に入力

2-1-3.Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)

ジャイロンSEОのTOP画像
参照:「Gyro-n SEO

Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)」は、月額税込550円~利用できます。

プランは4つあり、それぞれ利用できる機能は異なりますが、どのプランでも競合サイトの順位変動を計測することはできます。
競合と比較することで自サイトの相対的な動きがわかり、順位が下降した場合に適切な対策をすることが可能です。

さらにローカル検索におけるランキングもチェック可能。
地域の影響を受けるキーワードを設定する場合に大変便利です。

no-img2
記事Pro
スタッフ
有料ですが高機能なのでおすすめのツールです。登録から3ヵ月間は無料利用できるサービスがあり、体験してから継続して使うかどうか決められます。

関連記事:「プロも使うSEOチェックツール20選!無料ツールもご紹介

3.検索順位が上がらない理由と必要なSEO対策6選

「検索順位がなかなか上がらない…」

このような悩みを持つサイト運営者の方は多くいらっしゃるでしょう。
検索順位が低い理由として考えられることはさまざまですが、今回は以下の6つの問題をピックアップしてみました。

  • コンテンツがユーザーニーズを満たしていない
  • 競合が強すぎる(多すぎる)キーワードで戦っている
  • ペナルティ行為をしている
  • ページ表示速度が遅い
  • コンテンツ群の構造が適切でない
  • モバイルフレンドリーではない

各問題点の詳細と、解決策について解説いたします。

3-1.コンテンツがユーザーニーズを満たしていない

3-1.コンテンツがユーザーニーズを満たしていない

検索順位が伸びない理由の一つは、「コンテンツがユーザーの求める情報を提供していないこと」です。

Googleは検索サービスを運営していくために、利用者であるネットユーザーを満足させようとします。
テレビ局が視聴者の喜ぶ番組を放映しようと必死になるのと同じです。

Googleは、ユーザーにとって良質な検索順位を作って表示することで、ユーザー満足度を高めています。
ユーザーが求めている情報を持つと思われるWebページを高い順位に、そうではないページを低い順位に表示します。

従ってあるコンテンツがユーザーの求める情報を提供していないなら、Googleに評価されず、検索順位は上がりません。
Googleは以下のようなコメントを出しています。

“読者が求めているものを把握して提供する
ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えてみましょう。”

出典:“検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド”, Google 検索セントラル

コンテンツを作るときは必ずテーマを示すキーワードを設定しますが、そのキーワードや類似語を検索にかけるユーザーが、「どんな情報をほしがっているのか」をしっかり考えなければなりません。
ポイントは、「自分が書きたいことを書くのではなく、ユーザーが必要とする情報にフォーカスすること」です。

no-img2
記事Pro
スタッフ
コンテンツが原因で検索順位が上がらない場合、ライティングスキルに磨きをかけるか、プロのライティング会社にコンテンツの作成を代行してもらうとよいでしょう。プロのライティング会社に外注すると、素人が書く記事よりはるかに良質なものができあがります。

記事のおすすめ外注先について詳しくは、以下の記事もご覧ください。

参照:「【プロ厳選】記事外注のおすすめ13選!選ぶ際のポイントを徹底解説

なお、単純にページ内の情報が古いために評価されなくなった可能性もあります。
情報の鮮度に変動がないテーマであれば問題ないかもしれませんが、頻繁に情報の更新があるテーマの場合、自サイトの情報も更新しないとランクダウンを起こしかねません。

3-2.競合が強すぎる(多すぎる)キーワードで戦っている

3-2.競合が強すぎる(多すぎる)キーワードで戦っている

競合が強すぎる(多すぎる)キーワードを選ぶ」ことも、順位が伸び悩む原因です。

キーワードには検索ボリュームが多いものと、それほど多くないものとがあります。

ボリュームが多いキーワードは需要が大きいですが、その分競合も多いです。
例えばラーメンは国民食といえるほど人気ですが、その分出店者も多く生き残るのは大変です。
同じように、よく検索されるキーワードでは関連Webページが乱立されやすいため、競争に勝ち残って上位表示を達成するのは簡単ではありません。

no-img2
記事Pro
スタッフ
SEOに投資できる人材や予算が限られている場合は、競合がひしめくキーワードではなく、検索ボリュームが多くないキーワードを狙う方がよいでしょう。例えば「ロングテールキーワード(3つか4つのワードを組み合わせた長めのキーワード)」を設定すると勝機をつかみやすくなります。

3-3.ペナルティ行為をしている

3-3.ペナルティ行為をしている

ペナルティ行為」があると検索順位が下がる可能性大です。

Googleの品質ガイドラインを守らないサイトには、ペナルティが課せられます。
サッカーのイエローカードやレッドカードのように、ペナルティが出ると順位に悪影響が出かねません。

ペナルティには自動で課される「自動ペナルティ」と、Googleのスタッフが課す「手動ペナルティ」とがありますが、いずれにせよ放置するとSEOにマイナスになるため、即座に対策しなければなりません。

例えば「リンクプログラム」を使うサイトはGoogleから嫌われます。
*「リンクプログラム」:リンクを金銭でやり取りしたり、相互リンク集などで不自然なリンクを集めたりする行為

意図的であるなしに関わりなく、ペナルティの放置はNGです。

no-img2
記事Pro
スタッフ
対策として、Google Search Consoleを確認し、ペナルティに関する通知が来ていないかチェックしましょう。もし何かしらのペナルティがある場合は即座に問題点を修正し、「再審査リクエスト」をGoogleに送ります。似たようなペナルティを招かないよう、細心の注意を払って新規コンテンツの作成やサイト設計を行うことも大事です。

関連記事:「SEOのペナルティーとは?概要・確認方法・対処法

3-4.ページ表示速度が遅い

3-4.ページ表示速度が遅い

ページ表示速度が遅いこと」もNG要素です。

タイトルリンクをクリックしてからコンテンツが表示されるまでに時間がかかると、ユーザーはイライラします。
レストランで、注文してから料理が出てくるまでが長いとストレスを感じるようなものです。

ユーザーの利便性を損なうこのような状態は、Googleから評価されません。
以下のコメントをご覧ください。

“検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する答えを見つけたいと考えています。研究によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけています。読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。

これを「Speed Update」と呼びますが、対象となるのは、ユーザーがかなり遅いと感じるようなページのみで、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。”

出典:“ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します”, Google 検索セントラル

コメント内で言及されている「Speed Update(スピードアップデート)」と呼ばれるアルゴリズムの更新では、表示速度がランキングのシグナルの一つとなることが強調されました。
あくまで「かなり遅い」と感じるページのみに影響が出るとのことですが、ユーザーファーストを踏まえると、速いに越したことはありません。

no-img2
記事Pro
スタッフ
対策として、まずはGoogle公式ツール「PageSpeed Insights」から速度チェックをしましょう。赤(0-49点)や黄色(50-89点)の評価が出るようなら改善に取り組みます。具体的には以下のような施策を試してみましょう。

  • 画像サイズを最適化する
  • 使用しないCSSの削除
  • サーバーの変更
  • テキストの圧縮
  • オフスクリーン画像の遅延読み込み

3-5.コンテンツ群の構造が適切でない

3-5.コンテンツ群の構造が適切でない

コンテンツ群の構造が適切でないこと」も、検索順位が上がらない要因になりえます。

サイトには通常多くのコンテンツが存在します。
コンテンツは整然とカテゴリー分けされていなければなりません。

コンテンツがばらばらに配置されている状態では、Googleがスムーズに構造を理解することはできないでしょう。

例えばクレジットカードに関する情報を扱うサイトがあるとします。
関連するキーワードやそれに基づくコンテンツは多岐にわたりますが、以下のようにカテゴリー分けできるでしょう。

  • 年会費無料のカード
  • コスパがよいゴールドカード
  • 旅行好きの方におすすめのカード など

また各カテゴリーをさらに細分化することもできます。
例えば、上記の「旅行好きの方におすすめのカード」カテゴリーの場合は以下のとおりです。

  • フライトが多い方向けのカード
  • レンタカーを借りる方が多い方向け
  • 宿泊施設を利用する方が多い方向け など
no-img2
記事Pro
スタッフ
理路整然とした構造になるよう、各カテゴリーの関連性や上下関係を考えて階層を作りましょう。また階層を把握するのに役立つ「パンくずリスト」を採用したり、関連性が高いコンテンツ同士で内部リンクを貼ったりするのも有効です。

3-6.モバイルフレンドリーではない

3-6.モバイルフレンドリーではない

モバイルフレンドリーではないコンテンツ」もGoogleに喜ばれません。

近年はパソコン検索よりもスマホ検索が主流です。
そのためユーザーファーストを掲げるGoogleは、スマホに最適な形で表示されるコンテンツを好みます。

すでにGoogleはモバイルフレンドリーをランキングシグナルとするアルゴリズムを採用していますし、パソコン用サイトではなくスマホ用サイトをインデックス対象とする「MFI」も導入しています。
Googleがスマホユーザーの利便性を重視していることは明らかです。

no-img2
記事Pro
スタッフ
対策として、まずはGoogleの公式ツール「モバイルフレンドリーテスト」で自サイトの現状をチェックしましょう。問題があると以下のようなエラーが検出されるので、必要な処置を施します。

  • 互換性のないプラグインの使用(Flashなど)
  • ビューポートが未設定
  • コンテンツの幅が不適切
  • テキストが小さすぎる
  • タップできる要素の配置が近すぎる

4.SEOで検索順位は大事だがすべてではない

検索順位が高いに越したことはありません。
しかし、上位にいればサイトとして大成功かというと、必ずしもそうは言い切れません。
実は上位に位置しているサイトでも問題を抱えていることがあります。

「検索上位=SEOのすべて」と考えるのではなく、関連する課題も意識しなければなりません。
課題となる以下の3つの点をご紹介します。

  • 1位でもアクセス数が「爆上げ」しない可能性がある
  • 1位でもCTR(クリック率)が低いのは△
  • 1位でもCVR(コンバージョン)が高いとは限らない

4-1.1位でもアクセス数が「爆上げ」しない可能性がある

4-1.1位でもアクセス数が「爆上げ」しない可能性がある

仮に検索1位を達成しても、必ずしもアクセス数が飛躍的に伸びるとは限りません。

九段さん
なぜアクセス数が爆上げしないケースがあるんですか?ランキング上位に入れば一気に訪問者数が増えそうですが…。

no-img2
記事Pro
スタッフ
たしかに上位にいるページは目立つので、その下地はあります。でも検索ボリュームが少ないサイトは、そもそも期待できるアクセス数が限られるでしょう。例えば検索ボリュームが10万のキーワードと10のキーワードでは、需要が違います。10のキーワードで上位に入っても、アクセス数はそこまで多く期待できません。

検索上位に位置するのに越したことはありませんが、検索ボリュームが非常に少ないキーワードのみで戦っても、流入数が爆発的に増えることはありません。

4-2.1位でもCTR(クリック率)が低いのは△

4-2.1位でもCTR(クリック率)が低いのは△

検索1位になっても、CTR(クリック率)が下位ページより低くなる可能性はあります。
一番上に位置しているのに、3位や4位のページの方がクリックされるのは珍しいことではありません。

九段さん
1位になったら断トツでクリックされると思っていました。

no-img2
記事Pro
スタッフ
平均的には1位の方が2位よりもCTRが高いですし、2位は3位よりも、4位は5位よりも高いです。しかしユーザーがクリックするかどうかがいつも順位に左右されるとは限りません。

例えば8位の方が3位のページよりも魅力的に見えて、ユーザーに選ばれる可能性があります。九段さんご自身は検索するとき、いつも1位のページをクリックしますか?

九段さん
いや、確かに2位とか3位、あるいはもっと下の順位のページをクリックすることがありますね。タイトルやスニペットを見て、なんとなく「こっちのページの方がいいかも」と思う場合があるんですよね。

no-img2
記事Pro
スタッフ
そうですよね。タイトルやスニペットの文言がより自分の検索ニーズに合っていると思うと、検索順位を「無視」することがあります。1位の方が10位よりもコンテンツが良質な可能性は高いですが(少なくともGoogleにとって)、検索結果に表示される限られた情報だけで判断すると、10位の方が魅力的に思えることもあります。

九段さん
なるほど。ではタイトルやディスクリプションに力を入れないといけませんね。

CTRは「リッチリザルト」に影響されることもあります。

「リッチリザルト」とは、タイトルやスニペット以外の視覚的機能や操作機能も検索結果に表示する仕組みです。
対象として選ばれるページは、Q&Aの一部やレシピ・商品レビュー・パンくずリストなど、プラスアルファの情報を出してもらえるため、よりユーザーの目を引きます。

具体例として以下の画像をご覧ください。

検索結果例

赤枠の部分にはコンテンツ内の一部の抜粋が表示されています。
つまり検索結果ページの段階で、リッチリザルト対象のページは対象外のページよりもユーザーの目を引くのです。

検索順位1位でもリッチリザルトの対象でない場合、対象になっている下位のページにユーザーをさらわれる可能性があります。
このような場合も、順位とCTRが比例しないかもしれません。

no-img2
記事Pro
スタッフ
例えてみましょう。2件のそば屋が並んでいるとして、片方には店名の入った「のれん」だけが、もう片方には値段や商品名も書かれた食品サンプルが店先に置かれているとします。この場合、前者の料理の方が断然おいしいとしても、お客さんの目をひくのは後者の方かもしれません。同じようにリッチリザルトもCTRを左右することがあります。

検索順位1位を目指すのはよいですが、CTRを上げるための工夫も大切です。

4-3.1位でもCVR(コンバージョン)が高いとは限らない

4-3.1位でもCVR(コンバージョン)が高いとは限らない

検索順位1位になっても、CVR(コンバージョン)が高いとは限りません。

仮に上位表示に成功しアクセス数が増えても、訪問者全員がコンバージョンにあたるアクションを起こすとは限りません。
資料請求や無料会員登録など比較的ハードルが低いコンバージョンならまだしも、商品購入や有料サービス登録など難易度が高いコンバージョンはそうそう起こらないでしょう。

平均的なCVRは1~2%といわれています。
つまり100のアクセス中、たった1つか2つのコンバージョンしか起こりません。

SEOは検索エンジンで上位表示を達成するための施策ですが、上位表示がサイト運営の本質ではありません。
アクセスしたユーザーがサイト運営者の期待するアクションをするよう、サイト全体の設計を工夫する必要があります。

no-img2
記事Pro
スタッフ
コンバージョンにつなげるにはさまざまな施策が必要です。サイト内のコンテンツ数を充実させたり、SNS共有ボタンを設置したり、メルマガ登録や会員登録にお得感を出したりと、できることはたくさんあります。

4-4.スクロール機能で検索順位の意味が変わる?

4-4.スクロール機能で検索順位の意味が変わる?

「検索の上位表示がすべてではない」といえる別の根拠として、スクロール機能の存在が挙げられるでしょう。

通常、1つの検索結果ページには約10のWebページのタイトルリンクが表示されます。
次の検索ページに行きたいときは、下の画像のようなページ下部のメニューから移動します。
*パソコン検索の場合。スマホ検索の場合は「もっと見る」のボタンをタップ

検索結果1

ユーザーの中には、次のページを表示するためのクリックやタップが面倒だと感じる方もいます。
その場合、最初に表示されたWebページの中から選んでクリックする可能性が高いでしょう。

しかしブラウザのアドオンの中には、複数のページをシームレスに表示させる機能を持つものも。
例えば「AutoPagerize」というアドオンでは、以下の画像のようにページ移動メニューが現れず、クリック不要で次のページが表示されます。

検索結果2

ページ下部に行くと自動的に次のページが表示されるため、ユーザーはスムーズに次のページにあるタイトルも確認できます。
この場合、1ページ目に表示されることの優位性が薄れるでしょう。
上位表示される方が有利とはいえ、「2ページ目以降にあるから圧倒的に不利」とはいえない状況が生まれるのです。

これはアドオンを追加した場合の例であり、追加しないでパソコン検索をする方はまだまだ多くいらっしゃるでしょう。
そうであれば1ページ目の優位性は保たれます。

しかし、現在主流のスマホ検索では、手軽に「もっと見る」のボタンをタップでき、ユーザーはマウスによるクリックよりも負担を感じないようです。
そのため上位ページの優位性は、もはやそこまで高くないのかもしれません。

no-img2
記事Pro
スタッフ
もう一点、気になるニュースがあります。2021年10月14日、Googleはスマホ検索において「4ページまで連続スクロールする機能を実装した」と発表しました。この機能のおかげで、下位ページにも閲覧チャンスが多く巡ってくるはずです。日本ではまだ未導入ですが、近い将来導入される可能性は高いでしょう。

参照:”モバイル検索結果への最新の変更についての詳細”, Google 広告ヘルプ

九段さん
このような点を踏まえると、たしかに「検索上位=絶対」とは言い切れないですね。

4-5.総合的な対策ができれば上位表示は有利

4-5.総合的な対策ができれば上位表示は有利

検索上位がすべてではないものの、総合的な対策を講じる限り、上位表示が有利なことに変わりはありません。

前項までに説明した点は事実ですが、1ページ目の上の方にあるタイトルをクリック・タップするユーザーは今後も多いことでしょう。
すぐにクエリに対する答えや関連情報を知りたいと思っているユーザーは、最初の方に出てくるコンテンツを選ぶことが想定されるからです。

そのため大事なのは、SEOで検索上位を目指しつつ、この見出しで指摘したポイントを踏まえた対策を行うことです。
例えば以下のような対策です。

  • 競合性も意識しつつ、アクセス数をある程度確保できるキーワードを選ぶ
  • 「クリックしたい」と思わせるタイトルやディスクリプションを作る
  • リッチリザルトの対象ページになるよう工夫する(構造化マークアップなど)
  • コンバージョンにつながるサイト設計にする

5.SEO特化型記事とSEOコンサルなら「記事作成代行Pro」

記事作成代行proのトップ画像

検索順位を上げるには、良質なコンテンツが絶対に必要です。
ユーザーのニーズに準じた情報を提供すれば、ユーザーを何よりも大事にするGoogleから、上位表示の対象に選ばれやすくなります。

しかし、ユーザーニーズの見極めや、それに基づいた構成の作成・SEOライティングの実践は一筋縄ではいきません。
適当に書いて良質なコンテンツが生まれることは、まずないでしょう。

no-img2
記事Pro
スタッフ
「SEOに強い記事コンテンツを作成するのが難しい」と感じる方は、ぜひ一度弊社の「記事作成代行Pro」をご検討ください。弊社はSEO特化型の記事コンテンツ作成を得意としており、これまで数多くのキーワードで検索順位を押し上げてきた実績があります。弊社が検索順位を伸ばせるのには、以下の理由があります。

・ユーザーニーズの徹底的な洗い出し
心理学を応用した検索意図の見極めにより、「心に響く」記事に仕上げます。

・3名ONEチーム
ライター・校閲者・ディレクターによるチーム体制で、記事が精錬されます。

・専属ライターをアサイン
原則的に専属ライターが執筆するため、記事の統一性が保たれます。

no-img2
記事Pro
スタッフ
執筆だけでなくSEOのコンサルティングもサポート可能です。SEOを強化したい方はぜひ一度弊社の公式サイトをご覧ください。

6.まとめ

検索順位はGoogleのアルゴリズムにより決定されます。
順位は一定ではなく、下がることもあれば上がることも。
正しいSEOを心がけることにより、検索上位表示を達成することは可能です。

とはいえ検索上位達成がすべてではありません。
自サイトの利益につながるCTRやコンバージョンを増やすには、総合的な対策が求められます。

SEOに注力しつつ、同時に目標を明確にしてサイトの改善を図りましょう。