コンテンツSEOに必須のキーワード選定の方法を解説!【全7つの工程】
- 公開日:2023.08.23
- 更新日:2024.05.27
- コンテンツSEO


スタッフ
キーワードを選定するときは、自社のサービスや商品を触れさせるきっかけになる言葉を選ぶ必要があります。
キーワード選定に失敗すると、ホームページに訪れてもらえないことがある他、ターゲット像ではない顧客の流入により、ホームページの滞在時間が短くなってSEO的に逆効果になってしまうことも。
今回は、コンテンツSEOの重要なポイントであるキーワードの選び方や使い方を徹底解説します。
- 【記事監修者】
株式会社BRIDGEA 代表 田端 健一 -
・通信業界の営業に10年携わり、多くの商品で営業成績日本一を獲得
・独立して「記事作成代行Pro」を運営
・「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」「記事作成代行」を行なっています。
・多くのお客様サイトを上位表示に成功。今ではリピート案件多数
目次
1. コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを発信して検索エンジンでの上位表示を目指し、集客につなげるWeb施策の一つです。
コンテンツSEOは集客だけでなく、興味を抱いたユーザーを集めることができるため、商品の販売やサービスのお問合せなどのリード獲得にも効果があります。
コンテンツSEOではユーザーニーズを考慮した「対策キーワード」を選定して、記事などのコンテンツを作成します。
2. コンテンツSEOではキーワード選定が成功のポイント!
コンテンツSEOではキーワードの選定が重要です。
コンテンツSEOにおいてキーワードは検索エンジンからのユーザーを促すツールとなります。
ユーザーの求める情報と、自社が売りたいもの・伝えたいことに合ったキーワードを選定することが重要です。
もしキーワードの選定が誤っていた場合、上位表示はされたもののクリックされない、流入は増えたが購入につながらないなど、コンテンツSEOに失敗してしまいます。
しっかり時間をかけて、顧客になりうるユーザーに合ったキーワードを選定しましょう。
3. コンテンツSEOにおけるキーワード選定|7つの作業工程


スタッフ
コンテンツSEOにおけるキーワード選定には7つの作業工程があります。
ここからは、キーワード選定の作業工程を解説します。
3-1.①商品やサービスのターゲット像を明確にする
まず、自社の商品やサービスを「知ってもらいたい」「買ってもらいたい」ユーザーを思い浮かべます。
個人なのか法人なのか、女性なのか男性なのかだけでなく、どんな悩みや疑問がある人に情報を届けたいのかまで明確にすると具体的なキーワードが浮かびやすくなるのでおすすめです。
ペルソナを作ってみるのも効果的です。
ペルソナとは、想定顧客のある一人を詳細かつ具体的に設定することです。
職業や年齢だけでなく、生活パターンや特技、価値観、さらにどんな悩みを抱えているかなどを設定します。
ペルソナを作ることで、ユーザーが抱える悩みをより深掘りできるので、キーワード・共起語・周辺語を出しやすくなります。
3-2.②ターゲットの検索意図(クエリ)を考える
次にターゲットとなるユーザーの検索意図を考えます。
ユーザーが検索という行動を起こす際には、主に3つの意図があります。
- 特定のWEBサイトに行きたい
- 情報を知りたい、課題を解決したい
- 実際に買いたい、見たい、行きたい
それぞれに合った検索キーワードのことを
- サイトに行きたい:GOクエリ
- 知りたい・解決したい:KNOWクエリ
- 買いたい・見たい・行きたい:DOクエリ
といいます。
例えば、旅行しようと考えている人は、
- 旅行会社のサイトや観光情報のあるサイトが見たい
- パックツアーの情報や観光地の情報が知りたい
- 実際にツアーやホテルを予約したい
という流れで検索をします。
自社の商品やサービスについても、それぞれの検索のフェーズに合ったキーワードを網羅しておくことが大事です。
3-3.③関連キーワードを洗い出す
ターゲットユーザーのペルソナと検索意図(クエリ)をもとに、関連キーワードを洗い出します。
例えば靴の通販サイトであれば「靴」のほかに「スニーカー」「パンプス」「サンダル」など靴の種類や、足と靴に関する悩みである「外反母趾」「幅広」「痛くない」なども関連キーワードに該当します。
また「通勤」「冠婚葬祭」「ジム」「デート」など、使用シーンに関する言葉も関連キーワードになります。
できるだけ多くの関連キーワードを洗い出しましょう。
関連キーワードを洗い出すには、以下の方法があります。
- ブレインストーミング(自分で考えたり、自社内でアイディアを出す)
- 競合サイトのキーワードを参考にする
- 自社商品のカタログやパンフレットから拾ってくる
- Googleのサジェストキーワードを抽出する
- ヤフー知恵袋でターゲットユーザーに近い人の悩みを検索する
- 周辺語から複合キーワードを見つける
- 自社・他社のアクセス解析データを使う
関連キーワードの量が多ければ多いほど良質なキーワード選定につなげられるので、しっかりと洗い出すことがポイントです。
3-4.④検索ボリュームを洗い出す
洗いだしたキーワードについて、ツールを使って検索ボリュームを調べましょう。
検索ボリュームとは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)でそのキーワードが検索された回数です。
検索ボリュームが大きいキーワードほど、ユーザーのサイトへの流入が見込めますが、その分競合が多いため、コンテンツを検索上位に表示させる難易度も上がります。
逆に検索ボリュームが少なすぎる場合、上位表示させるのは簡単ですが、ユーザーからのニーズが低いために検索されていない可能性もあります。
しかし、これからサイトを作っていく場合やサイト自体が新しい場合、検索ボリュームの少ない「スモールキーワード」でコンテンツを増やすのも1つの戦略です。
スモールキーワードとは月間検索回数が数百回程度のキーワードのことです。
例えば、「化粧水」はビッグキーワードですが、そこにユーザーの悩み(乾燥肌用の安いものを探している)を追加した検索キーワードを作成すると「化粧水 乾燥肌 プチプラ」となり、月間検索回数の少ないスモールキーワードになります。
スモールキーワードは、よりユーザーのニーズが反映されているため、検索回数は少ないもののクリック率やコンバージョン率(購入やお問合せにつながる確率)が高くなります。
こうしたスモールキーワードのコンテンツを増やし、コツコツと上位表示させてクリックされる記事を増やすことで、Googleからの評価も上がっていきます。
検索ボリュームを調べるには「ラッコキーワードツール」がおすすめです。
ラッコキーワードツールは、月額440円から検索ボリュームが調べられるほか、関連キーワードの抽出、CSV出力もできます。
使いやすく値段も手ごろなので、SEO初心者の方でも使いやすいでしょう。
3-5.⑤関連キーワードごとに現サイトの検索順位を洗い出す
各関連キーワードで、現在のサイトの順位が何位なのかをチェックしましょう。
キーワードごとの検索順位を把握することで、記事を「新規追加」すればいいのか「リライト」した方が良いのかという判断材料となります。
既に記事はあるものの検索順位が低いものはリライトし、現在記事のないキーワードは新規で記事を作成しましょう。
ただ、既存記事と関連キーワードの照合作業はかなり時間と労力がかかるため、ツールを使うのをおすすめします。

スタッフ
SEOツールラボ「Google/Yahoo/Bing 検索順位チェックツールGRC」
3-6.⑥キーワードをグループ化する
選定したキーワードを全てそのままコンテンツ作成するのではなく、一旦検索意図が近いもの同士でグループに分けます。
キーワードが違っても、ユーザーの検索意図が同じだと予想される場合、検索エンジンでは同一ページに表示されることがあります。
また、1つのコンテンツでいくつもの検索キーワードに対応できれば、コンテンツ作成の手間も減らすことができます。
例えば、「敏感肌化粧水 おすすめ」「敏感肌化粧水 ランキング」なら、「敏感肌化粧水の人気でいいものが知りたい」というニーズは同じなので、「敏感肌化粧水おすすめランキング」の1つのコンテンツの作成で済みます。
Googleでは同一サイト内では基本的に2ページまでしか検索結果に表示されません。
重複コンテンツを防ぐためにも、たくさんのキーワードを選定した際は、グルーピング作業は丁寧に行いましょう。
3-7.⑦キーワードを取捨選択し、優先順位をつける
次に、実際に執筆すべきキーワードの取捨選択と優先順位付けを行います。
まず、検索ボリュームが少なすぎるものは削ります。
検索ボリュームが1万以上の「ビッグキーワード」とよばれるものに関しては、競合の上位表示サイトを見て、競り合うことができそうなら記事を作成することとします。
運営元が大企業であったり、コンテンツ数が自社サイトよりも多かったり、サイトの運営期間が長いという場合は、ビッグキーワードだけで執筆するのは避けたほうがいいでしょう。
ビッグキーワードを執筆する場合は、他の言葉を掛け合わせた「ロングテールキーワード」にするのがおすすめです。
「化粧水」だけではビッグキーワードですが、「化粧水 おすすめ」⇒「化粧水 メンズ おすすめ」⇒「化粧水 メンズ おすすめ プチプラ」となると、検索ボリュームは減りますが、ユーザーニーズは濃くなっていきます。
4. コンテンツSEOに効果を発揮するキーワードの使い方


スタッフ
キーワードを上手に入れ込むことで、SEOに強いコンテンツになります。
ここでは、SEOに効果のあるキーワードの使い方を解説します。
4-1. タイトルには必ずキーワードを入れる
各記事のなかで、もっともキーワードを入れる重要な部分がこの「タイトル」です。
タイトルは対策キーワードと、その内容を表したコンテンツを端的に表したものです。
したがって、ユーザーが検索エンジンを使った時に「答えになりそう」と思わせるタイトルをつけるのがベストです。
また、Googleのページ巡回ロボット「クローラー」はタイトルの情報を読み取るため、キーワードをしっかり入れることでSEO対策につながります。
なお、タイトルにキーワードを入れる際は、以下のことを意識しましょう。
- 30文字以内
- 同じキーワードを複数回入れない
- キーワードをなるべく左寄せで入れる
- 具体的な数字を入れる
- 他の上位記事よりも目立つタイトルにする
- コンテンツの内容と対応させる
検索した際、表示される文字数は約30文字で、以下は[…]と省略されますので、30文字以内に収めるようにします。
クリックされるタイトルのつけ方をまとめた「【SEO対策】ページタイトルのクリック率を格段に上げる11のポイント!」もあわせてご覧ください。
4-2. 導入文(リード文)の前半にキーワードを入れる
タイトル下に表示される導入文(リード文)に対策キーワードを入れ込むことは、SEO対策に効果的だと言われています。
ユーザーも導入文の対策キーワードを見ることで、検索意図が反映されていることを理解できるでしょう。
導入文は、ユーザーの検索意図・悩みを理解した上で、今読んでいる記事が悩みを解決できる文章にし、対策キーワードは不自然にならないように入れ込みます。
また、対策キーワードは文章の始めのほうに入れるようにしましょう。
ユーザーが導入文を全部読まない可能性もあるためです。
4-3. 大見出しにキーワードを入れる
Googleは「クローラー」とよばれるサイト巡回ロボットによって、Webページの情報をGoogleのデータベースに登録しています。
クローラーは見出しを通していち早く内容を理解しようとするため、クローラーにキーワードを入れ込むことが重要です。
また、見出しは記事内で目立つため、ユーザーも自身の検索したキーワードが入れ込んであると、検索意図にあった内容が書かれていることをすぐに理解できます。
ただし、対策キーワードを入れるために不自然で読みにくい見出しにならないよう、気をつけましょう。
詳しい見出しのつけ方は「記事の見出しはSEOの大黒柱!上手につける6つのコツを紹介」で紹介しています。
4-4. 本文にも自然にキーワードを入れる
本文にもキーワードは自然な感じで含めましょう。
以前はSEOには本文へのキーワード出現率が大切だと言われていましたが、現在はキーワード出現率と検索順位に相関関係がないことがわかっています。
本文を執筆する際は、キーワードを詰め込むのではなく「ユーザーの悩みを解決する文章」をめざしましょう。
4-5. ディスクリプションの前半にもキーワードを入れる
ディスクリプションは検索結果のタイトル下に表示される「コンテンツの要約文」です。
「メタディスクリプションタグ」によって設定します。
ディスクリプションそのものには、SEOの検索順位を変える効果はありません。
しかし、ディスクリプションは、ユーザーがタイトルとともにぱっと読んで、コンテンツを読むかどうかを決める判断材料になります。
また、ディスクリプションではキーワードが太字で表示されるため、クリック率の上昇が期待できます。
5. キーワード選定に便利な無料ツール


スタッフ
キーワード選定はツールを使わないで行うことはできません。
ここでは、プロも使用している無料ツールを紹介します。
5-1. 【無料】Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、キーワードの月間検索ボリュームや、関連キーワードを調べることができます。
対策キーワードの検索ボリュームを調べることはもちろん、URLを指定することもできるため、競合サイトの対策キーワードについても調べることが可能です。
無料でも利用できますが、Google広告に出稿することで、より詳細なデータが取得可能になります。
Googleキーワードプランナーの使い方の詳細は「SEO対策にキーワードプランナー!3つの使い方と便利な活用法」もご覧ください。
5-2. 【無料】ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストキーワードや周辺語・共起語の取得ができます。
CSVファイルでダウンロードできるので、キーワード管理にも便利です。
サジェストキーワードや周辺語・共起語は、キーワードに対するユーザーニーズが深掘りできます。
サジェストワードなどを見出しや本文に入れ込むことで、さらにユーザーに寄り添ったコンテンツを作ることが可能になります。
また、競合の上位記事の見出し調査もできるので、コンテンツの見出しを作る際に参考になるでしょう。
有料版なら、検索ボリュームまで調べることができます。
5-3. 【無料】GetKeyword
GetKeywordでは、無料でサジェストワード・検索ボリューム・再検索ワードの抽出ができます。
AIによる解析で、上位表示記事が獲得しているほかの上位キーワードも検索可能です。
なお、1日の利用回数に制限があるため、頻回に利用する方は注意が必要です。
6. コンテンツSEOのキーワード選定は「経験・知識・要領」が求められる


スタッフ
記事作成代行Proではこれまで多くのコンテンツ制作に関わっています。
その経験から、キーワード分析調査には「経験」と「知識」と「要領」が必要だと認識しています。
キーワードを選定するための知識とリソースがないという場合は、弊社のようなプロに相談してみるのもおすすめです。
コンテンツSEOは、専属スタッフが必要な施策です。
専属スタッフの人件費を月30万円とすると、記事作成代行業者への依頼のほうが安くつくことがあります。
記事作成代行Proでは、キーワード選定から行うコンテンツ作成は文字単価5.5円でお受けしています。
3,000文字程度の記事なら30万円で18記事ほどの作成が可能です。
他にも予算に合わせた複数のプランがあるので、お気軽にお問合せください。
7. コンテンツSEOのメリットデメリット


スタッフ
7-1. コンテンツSEОのメリット
コンテンツSEOの最大のメリットは、コンテンツそのものが自社の資産になることです。
自社コンテンツが検索エンジンで上位表示されることで、自動的に検索流入数が増えるので、広告宣伝費の節約にもつながります。
多くのユーザーの目に留まるようになれば、おのずとブランディングにもなるでしょう。
また、キーワードを選定していく中で自社商品・サービスの強みや弱みも発見でき、商品の見直しやブランディングにも役立ちます。
また、コンテンツSEOは、商品名やサービス名を出して広告するものではないので、潜在顧客層へのアプローチが可能です。
ユーザーの悩みを解決するコンテンツから、その悩みを解決する自社商品やサービスを案内するため、コンバージョン率もおのずと高くなるでしょう。
7-2. コンテンツSEОのデメリット
コンテンツSEOのデメリットは、効果が出るまでに手間と時間がかかることです。
コンテンツSEOでは、キーワード選定からコンテンツ作成までにかかる作業が多いだけでなく、特にキーワード選定で失敗すると、時間をかけて制作したコンテンツがまったく読まれない可能性も。
また、Googleのアルゴリズムに対応したアップデートにも気を配りながら、古い情報も常に書き換えていく必要があります。
自社内でSEOの知見のある人がいない場合は特に、コンテンツ制作の負担が大きくなるのもコンテンツSEOのデメリットといえます。
8. まとめ
コンテンツSEOでは、キーワード選定が重要なポイントとなります。なぜなら、ターゲットユーザーはキーワードを検索エンジンに入植してサイトにたどり着くからです。
キーワード選定には、ユーザーの検索意図を考えたり、自社パンフレットや競合から関連キーワードを洗い出したりする方法があります。
さらに洗い出したキーワードのグループ化を行い、取捨選択・優先順位付けを行ってからコンテンツ作成がスタートします。
コンテンツには、タイトル・導入文・見出し・ディスクリプションそれぞれにキーワードを適切に挿入することで、Googleのクローラーに正しく認知され、SEO施策の効果が出やすくなります。
キーワード選定は工数がかかり、大変な作業ですが、キーワード選定をしっかり行うことで、検索上位表示ができるコンテンツを作りやすくなります。
キーワード選定でお困りごとがありましたら、ぜひ記事作成代行Proにお声がけください。
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