Webマーケティングの費用はどれくらい?相場を施策内容別にご紹介

  • 公開日:2023.02.16
  • 更新日:2024.05.27
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Webマーケティングを実施するときには、施策内容のみでなく費用を抑えておくことも大切です。

限られた予算を無駄なく使うには、施策実施にかかる費用相場を事前に知っておくとよいでしょう。

そこでこの記事では、Webマーケティングの費用に関して以下の点を解説します。

  • Webマーケティングの費用に関する基本知識
  • 施策内容&外注の有無ごとの費用相場
  • 費用を考えるときの重要ポイント

費用の概要を知って予算決めの参考にしたい方は、この記事をヒントにしてください。

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1.Webマーケティングの費用に関する基本知識

Webマーケティングの費用相場について見る前に、主要マーケティング手段であるインターネット広告の現状について、簡潔に振り返っておきましょう。
広告市場の動向がわかると、今後の戦略をイメージする助けになります。

またWebマーケティング費用のかかり方についても、基本ポイントを解説します。

1-1.インターネット広告にかける費用は上昇傾向にある

1-1.インターネット広告にかける費用は上昇傾向にある

Webマーケティングの中でも大きな要素を占めるのは、インターネット広告(Web広告)です。
インターネット広告にかける予算は上昇傾向にあります。

株式会社電通によると、2021年のインターネット広告費用は2兆7,052億円にものぼりました。
前年と比べると21.4%増となり、新聞・雑誌・ラジオ・テレビ広告費の合算を超えるほどの成長率です。

出典:“2021年 日本の広告費”, 株式会社電通

九段さん
どうしてインターネット広告費用が伸びているのですか?
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スタッフ
いろいろな理由が考えられます。たとえば日本社会全体でデジタル化が進んでいることは理由の一つでしょう。またコロナ禍でリモートワークや巣ごもり需要が増加したことも関係しそうです。インターネットの利用やネットショッピングに費やす時間ないしはお金が増え、それが広告費を底上げした可能性が高いです。

1-2.施策の実施方法により費用は変わる

Webマーケティングにかかる費用は、施策の実施方法により変動します。

ざっくりいえば、無料で始められる施策もあれば、数十万~数百万かかる場合もあります。

費用に影響する2つの代表的な要素をご紹介しましょう。

1-2-1.利用媒体により変わる

Webマーケティングの費用を左右する一つの要素は「利用媒体」です。

利用媒体には以下のような種類があります。

  • SEO
  • SNS
  • Web広告
  • コンサルティング
九段さん
これらの媒体のうち、どの施策なら無料あるいは低コストで実施できますか?
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スタッフ
詳しくは後述しますが、たとえばSEO対策やSNSアカウントの運用などは、自社で内製すれば無料で実施できます。それに対して、Web広告を配信したりSEOコンサルティングを依頼したりなどすると、費用はかさみます。

1-2-2.自社対応か外注かで変わる

Webマーケティングの費用を左右する別の要素は「誰が施策を実施するか」です。

自社対応する場合は、人件費などを除けば外注よりも費用は安くなるでしょう。
たとえばSNS運用する場合、外注だと作業費がかかりますが、自社社員対応なら無料で可能です。

一方、人手不足やノウハウ不足ゆえに外注する場合は、発注費用がかかります。
依頼する作業の種類や量・業者によって、費用相場は変わります。

九段さん
できるだけ自社対応する方が、コスト的にはベターですね。
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スタッフ
たしかにそうです。ただし、十分な運用体制やノウハウがない場合は、施策が功を奏さず、時間を無駄にしてしまう恐れもあります。自社のリソースやスキルが不足している部分については、適度に外注する方が、最終的な費用対効果が優れるケースも少なくないでしょう。

2.Webマーケティングの費用相場:SEO対策

ここからは、Webマーケティングの費用相場を、利用媒体ごとにご紹介します。

最初にSEO対策の費用相場からです。

なお、ここではおおまかな費用相場にとどめてご紹介しますので、より詳しく知りたい方は、以下の記事も参照ください。

参照:「SEO対策費用の平均相場を解説!具体的な対策内容もご紹介

2-1.SEOコンサルティング

2-1.SEOコンサルティング

SEOコンサルティングとは、SEO対策を実施するうえで、プロの業者が依頼企業をサポートするサービスです。

どのような施策を実施すべきか、戦略を練ったり具体的な施策内容を提案してくれたりします。

SEO対策をこれまで実施したことがない企業や、実施しているものの結果がまったく出ずに困っている企業などは、プロのコンサルタントからアドバイスを受けることで効果を上げやすくなります。

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スタッフ
SEOコンサルティングを依頼する場合の費用相場は以下のとおりです。サイトの規模により費用は変わってきます。

外注:

  • 10~50万円/月(中規模サイト)
  • 50~100万円/月(大規模サイト)
  • 成約率向上施策
  • リピート率向上施策

2-2.コンテンツSEO

2-2.コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、良質なコンテンツ(記事や動画など)を提供して、ユーザーアクセスを増加させる施策です。

たとえば、検索エンジンから高く評価される記事コンテンツを執筆・公開し、検索結果で上位表示を達成することなどが含まれます。

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スタッフ
コンテンツSEOの費用相場は以下のとおりです。

自社対応:無料
外注:一括払いの場合は数千円~10万円、月額支払いの場合は10~100万円/月

外注の場合、制作してもらうコンテンツの数やボリューム・専門性などにより、制作単価は変わります。

2-3.内部対策(テクニカルSEO)

内部対策(テクニカルSEO)とは、Webサイトの構造を最適化して、検索エンジンの評価を上げる施策です。

検索エンジンがWebサイトを認知・分析しやすいようにサイト構造を調整したり、表示速度やスマホでのサイト表示を最適化したりなど、テクニカルな策を施します。

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スタッフ
テクニカルSEOの費用相場は以下のとおりです。

自社対応:無料
外注:一括払いで10~100万円

提供するコンテンツも重要ですが、見やすさや操作性など、Webサイトの技術的な面も重要です。

2-4.外部対策

2-4.外部対策

外部対策とは、主に被リンクを増やしてWebサイトの評価を高める施策です。
※被リンクとは、ほかのサイトから自社サイトへ張られたリンク。

被リンクは選挙における票のように、Webサイトの評価を表すものとして、検索エンジンが考慮します。

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スタッフ
外部対策の費用相場は以下のとおりです。

自社対応:無料
外注:月額払い1~20万円/月、成果報酬払いは1~数十万円

注意点として、被リンクを売買するなど不正な手段でおこなう外部対策には決して関わらないようにしましょう。

3.Webマーケティングの費用相場:Web広告

ここからは、Web広告費の費用相場を見ていきましょう。

先ほどの「電通」の資料によると、2021年におけるWeb広告費2兆7,052億円のうち、制作費や物販系ECプラットフォーム広告費などを除く「媒体費」は、2兆1,571億円です。

このうち、とくに費用がかけられているのは、リスティング広告ディスプレイ広告です。
リスティング広告は7,991億円、ディスプレイ広告は6,856億円と、これら2種類の広告で全体の約7割を占めています。

そこで、リスティング広告とディスプレイ広告、およびWeb広告と併用されるLP(ランディングページ)の費用相場を見ていきましょう。

出典:”「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」”, dentsu

3-1.リスティング広告

3-1.リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーが検索するワード(クエリ)に関連して表示される広告です。

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費用相場は以下のとおりです(初期費用除く)。

自社対応:月あたり10~50万円
外注:上記費用+20%上乗せ

リスティング広告費は、オークション形式で決定されたクリック単価に、ユーザーのクリック回数を乗じて算出されます。
ライバルが多いほどクリック単価は高くなりがちです。

自社対応する場合は上記の費用を計算したものがコストとなりますが、外注する場合は、広告費の20%ほどが上乗せされます。
※広告代理店のなかには、広告費に手数料率を乗じた額ではなく、かかった広告費に応じてあらかじめ一定額が設定されているケースもある。

3-2.ディスプレイ広告

3-2.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Yahoo! JAPANのトップ画面など、目立つ場所に出てくる画像や動画スタイルの広告です。

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費用相場は以下のとおりです(初期費用除く)。

自社対応:
クリック課金は50~100円ほど
インプレッション課金は1,000回表示につき10~500円ほど
外注:上記費用の10~20%

クリック課金とは、広告をユーザーがクリックすると費用が発生するタイプです。
インプレッション課金は、1,000回表示されるごとに費用が発生します。

外注する場合は、広告費の1~2割が手数料としてかかります。

3-3.LP

3-3.LP

LPとは、商品やサービスなどに関する情報を凝縮したWebページで、ユーザーがなにかしらのアクション(購買や会員登録など)を起こすことを目的として公開されます。

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LPの費用相場は以下のとおりです。

自社対応:無料
外注:LP制作費用が5~100万円ほど

LPは、リスティング広告やディスプレイ広告などに結び付けられていて、ユーザーが広告のバナーをクリックしたときに表示されるパターンが多いです。

4.Webマーケティングの費用相場:SNS

ここからは、SNSを使ったWebマーケティングの費用相場をご紹介します。

SNSの使い方は多岐にわたりますが、代表的施策として、公式アカウント運用とSNS広告について解説します。

4-1.公式アカウント運用

4-1.公式アカウント運用

SNSの公式アカウントを運用する場合、費用相場は以下のとおりです。

自社対応:無料~
外注:投稿1本あたり1万円前後、月額の場合は10~30万円ほど

InstagramやLINE・Twitter・Facebookなどの主要なSNSでは、基本的に公式アカウントを無料で開設できます。

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アカウントは簡単に開設でき、投稿作業自体も複雑ではないため、こちらは自社対応しやすい施策です。もちろん戦略的に運用するには知見が求められますが、Webマーケティングのなかでは比較的始めやすいでしょう。

4-2.SNS広告

4-2.SNS広告

SNS広告は、SNS上で表示させるインターネット広告です。

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SNS広告の費用相場は以下のとおりです。

自社対応:20~50万円
外注:広告費用の20%

ほかのWeb広告同様、出稿する広告のボリュームにより料金は変動します。
上記の相場はおおまかな目安であり、実際には50万円を大きく超える場合もあるでしょう。

各SNSには異なる課金体系があります。
クリック課金やインプレッション課金のほか、アプリインストール課金や動画再生時間による課金などもあります。

5.Webマーケティングの費用相場:分析改善のコンサルティング

5.Webマーケティングの費用相場:分析改善のコンサルティング

Webサイトの分析や改善案の提案をしてもらうなど、Webマーケティングに関する包括的なコンサルティングをしてもらう場合、費用は以下のとおりです。

外注:
月額10万〜50万程度ほど

「Webマーケティングをどのように始めればいいのかアイデアに行き詰まっている」など、方向性を定めるサポートをしてほしいときに、プロのアドバイスは役立ちます。

6.Webマーケティング費用を考えるときのポイント

Webマーケティングにかかる費用を考慮する際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • Webマーケティングの目標を決める
  • 目標に沿った費用配分にする
  • 費用対効果を考えて外注も適度に使う

各ポイントについて解説します。

6-1.Webマーケティングの目標を決める

6-1.Webマーケティングの目標を決める

まず、Webマーケティングで何を達成したいのか、できるだけ明確な目標を設定しましょう。
たとえば以下のような目標を定められます。

  • 検索エンジンからオウンドメディアへの流入数を倍にしたい
  • 成約数を前年比40%増にしたい
  • SNSの公式アカウントのフォロワー数を1万人以上にしたい
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数値を交えた明確な目標があると、どのような施策に力を入れるべきか、方向性がはっきりします。また最終目標だけでなく、中間目標や初期目標なども設定すると、途中で目標と実際のズレに気づきやすくなります。

6-2.目標に沿った費用配分にする

目標が決まったら、それに応じて予算割りをします。

たとえば当面の目標が自然検索流入増であれば、ブログ記事の拡充やSEO内部対策に必要な費用を割り振るべきです。

予算配分について、Webマーケティング初期に実践したいポイントを2つご紹介しましょう。

6-2-1.Webマーケティングの初期は集客施策に注力するのがベター

Webマーケティングには以下のような施策カテゴリーがあります。

  • 集客:Webサイトへのアクセスを増やす
  • 成約:購入やサービス登録などコンバージョンを起こしてもらう
  • リピート:同じユーザーに再度、自社商品やサービスに興味を持ってもらう

施策カテゴリーにより実施する施策内容は変わります。

知名度が低い企業やサービス・商品に関して言えば、成約やリピートについて考える以前に、集客に力を入れた予算配分をするとよいです。
そもそもアクセスがなければ成約もリピートも発生しないためです。

6-2-2.予算決めが難しい場合はとりあえずスタートしてもOK

Webマーケティングを初めて実施する場合は、なかなか具体性のある予算を決めるのは難しいでしょう。

その場合は、おおまかな予算だけを決めてスタートしてみるのも手です。

たとえば、新聞やチラシなどに使っている費用の一部をSNSとSEO対策にシフトするなど、従来の予算をオーバーしないよう工夫しつつ、まずは低コストで始められるところからスタートしてみます。

施策を実行していくうちに、具体的な目標値は少しずつ定まってきます。

6-3.費用対効果を考えて外注も適度に使う

6-3.費用対効果を考えて外注も適度に使う

低予算でWebマーケティングを成功させようと考えるあまり、自社対応にこだわりすぎると、効果が現れない恐れがあります。
たとえば、無駄にWeb広告を連発して効果がなかったら本末転倒です。

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ノウハウやスキルがない状態で内製すれば、結果的に費用対効果が落ちる可能性があります。自社リソースや知見を洗い出して、不足している部分はプロに外注する方が、効果は大きく、しかも短期間に出やすいです。

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7.まとめ

Webマーケティングにかかる費用は、施策の内容や自社対応の有無などにより変わります。

ご紹介した相場はあくまで目安です。
外注する場合は、複数社に見積もりをとって比較しながら、最終的な相場を確認しましょう。

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コストを抑えるには、自社対応できる部分を見分けることが大事です。それと同時に、効果を不用意に落とさないため、外注してプロの知見を活かすことも、Webマーケティング成功の鍵です。

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