ワードプレスを活用してSEOに最適のWebサイトを構築する方法!

  • 公開日:2019.08.30
  • 更新日:2024.05.27
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コンテンツSEOの管理・運用やWebページの運用にWordPress(ワードプレス)を利用されている企業や、これから利用を検討されている企業は少なくないと思います。現に2019年のWordPress市場規模は、全Webページの34%を占めています。

ワードプレスがこれほどまでに広く利用されている理由は手軽に運用できることに加えて、インターネットの知識がそれほどなくても手軽にSEO対策を実施できるという点が挙げられます。

今回の記事では、ワードプレスとは何かについて概要を紹介した後に、WordPress(ワードプレス)で検索結果上位表示を実現するための施策について解説します。

1.WordPress(ワードプレス)とは?

WordPress(ワードプレス)とは?

WordPress(ワードプレス)の概要について紹介したうえで、ワードプレスとSEOとの関係について解説します。

WordPress(ワードプレス)=トップシェアのCMS

ワードプレスとは、htmlなどのホームページ記述言語の知識がない人でもWebサイトの運用ができるシステムのことです。

ワードプレスのような専門知識がなくてもWebサイトを運用できるシステムのことをCMS(Contents Management System)といいますが、ワードプレスは数百種類以上もあるといわれるCMSの中で圧倒的トップシェアを誇っています(CMSにおけるワードプレスのシェアは約60%)。

WordPressのメリット

上述の通りCMSには数百種類ものサービスがあるので、それぞれのCMSごとにメリットや強みは異なります。例えば、月額利用料が数百万円もかかる代わりにアクセス解析やマーケティングオートメーションに関する機能がフル装備されている巨大企業向けのCMSも存在します。

そうしたCMS市場の中でワードプレスが圧倒的トップシェアを誇っているのは、以下の利点があるためです。

  • 無料~利用できること
  • プラグインという拡張機能を活用して、SEO対策やWebデザイン、パーツの追加などが手軽に行えること。また、プラグインの種類が豊富にあること
  • 利用者が多いので、運用方法に関してインターネット上のノウハウやテキストが豊富にあること
  • 大半のレンタルサーバーはワードプレスに対応しているので、環境を問わず利用できること
  • 大半のWeb制作会社はワードプレスの初期設定に対応していること
  • 無料ブログなどと異なり、オウンドメディアとして運用できること(無料ブログの場合には、どんなにSEO対策効果を高めて集客を増やしてもアクセスアップの効果しか得られませんが、ワードプレスにSEO対策を施した場合には検索順位のアップにつながるSEO効果が期待できる)

以上のようなメリットを生かして、SEOに強いコンテンツを手軽に運用できる可能性が高い点がワードプレスの強みです。

ワードプレスの注意点

WordPressも万能ではないので、以下の注意点に気を付ける必要があります。

  • ブログコンテンツの更新などは専門知識なしでもOKですが、ワードプレスの初期設定やデザイン、SEO対策には一定の知識が必要
  • ワードプレス自体は無料でも、設定を業者に依頼したり、サーバーをレンタルしたりするために別途費用は必要
  • ワードプレス本体やプラグインに更新作業が必要。また更新の結果エラーが生じるケースも
  • 初期設定ではSEO対策やセキュリティ対応などがそれほど強くない

以上のようなデメリットから総合すると、個人ブログを運用する場合はともかく企業が自社のメディアの運用にワードプレスを使用する場合には、適切な知識に基づいた管理が必要になります。少なくとも、ワードプレスに関する知識を持たない企業が、「無料でブログを運用できる」と思って導入しても効果的に活用するのは難しいでしょう。

WordPressとSEO対策

次の章以降で詳しく解説しますがワードプレスの大きな特徴の一つとして、SEO対策が施しやすい点があります。

その理由は、大きく分けると以下の2点です。

  • WordPressは、SEOに適した内部構造のWebサイトを構築するのに適していること
  • SEO対策に適したプラグインが公開されていること

従って、これらの特徴をうまく活用できるサイトを構築できれば、SEOに強いWebサイトを構築することができます。

WordPressの活用方法

WordPressの運用は非常に自由度が高いので、自社のスタッフの知識や業務の状況などに応じてさまざまな活用方法があります。

例えば用途について、オウンドメディアと自社サイトを連携させてコンテンツSEOを運用する、ECサイトやオウンドメディアの管理・運用をおこなう、ワードプレスでサテライトサイトを運用するなどさまざまです。

また、運用方法についても、全てを自社スタッフでおこなう方法、設計やデザイン、SEO対策を業者に依頼する方法、コンテンツの作成なども含めて業者に依頼し、最終的なチェックのみ自社でおこなう方法などさまざまな方法を取ることができます。

2.WordPress(ワードプレス)がSEOに強い3つの理由

WordPress(ワードプレス)がSEOに強い3つの理由

かつてGoogleのスタッフが、「WordPressは、htmlの記述で書かれたWebサイトよりもSEOに強い」という趣旨の発言をされたことがありました。

Googleが認めるほどWordPressがSEOに強いのはなぜなのでしょうか?ここでは3つの主な理由を紹介します。

WordPressがSEOに強い理由①コンテンツSEOを量産しやすい

一般のhtmlの記述によるWebページ運用の場合には、コンテンツを追加する際にはhtmlの知識が不可欠です。そのため、コンテンツの運用や管理は、限られたスタッフしかおこなうことができません。ブログなどのコンテンツ記事を一つ追加する際にも、コンテンツの担当者とWebの担当者が協力しておこなうか、Web担当者がコンテンツの作成までおこなうかのどちらかしか方法がありません。

一方、ワードプレスの場合には無料ブログを更新する感覚でブログ記事のコンテンツを公開できます。

見出しや文字の装飾、段落など最低限のタグの知識は必要ですが、それでもタグに関する初歩の知識さえ身に着ければ十分に対応可能です。タグについては「SEOに効果的なタグとは?ポイントと注意点を解説」で解説しているのでよろしければ参考にしてください。

そして、コンテンツSEOのポイントは、ユーザーにとって有益な情報を漏れなく網羅することです。つまり、コンテンツの質×量が重要ということです。

コンテンツの質×量が必要な方は、経験と実績豊富でSEO特化型で業界最安値の「記事作成代行Pro」へお気軽にお問い合わせください。

また、複数人でコンテンツSEOを運用する際に注意したいのが不適切な発言などによる炎上や機密情報・個人情報漏洩の問題です。ワードプレスの場合は、ユーザー権限付与により、投稿者と管理者の権限レベルを分けることができます。

投稿者が次々にコンテンツを投稿(下書き保存)し、管理者がチェックして公開するという仕組みを取ることで、リスクを大きく抑えてコンテンツを管理することができます。

WordPressがSEOに強い理由②ワードプレスが最適な内部構造を自動化

WordPressは自動的にGoogleのガイドラインに沿ったサイト構築を実行してくれるため、不注意や設計ミスによってGoogleからペナルティーを受けるリスクを軽減することができます。

例えば近年SEOで強く重要性が叫ばれているモバイル対応(動的なレスポンシブデザイン=ユーザーのデバイスにあわせて自動的に画面サイズを自動調整する機能)や、クロールしやすい構造を持つ点などが挙げられます。

こうしたワードプレスの構造の利点により、誤ったサイト構造を設計することによる減点を受けにくいというメリットがあります。

モバイル対応について詳しく知りたい方は、「モバイルファーストインデックスとは?基本と対策を徹底解説!」、Googleに評価される最新のSEO対策について知りたい方は「【2022年最新情報】SEOとアルゴリズムの詳細を徹底攻略!」にて詳しく解説しているのでよろしければ参考にしてください。

WordPressがSEOに強い理由③SEOに強いプラグインが豊富

WordPressにはSEO対策効果を高めるためのプラグインが豊富に存在します。プラグインとは、ソフトウェアの機能を拡張するためのプログラムのことで、一言でいえば後付けオプションのようなものです。

世界規模で利用者の多いワードプレスは、有料のものやサードパーティー製のものも含めてプラグインの種類が非常に豊富です。そして、それらの中には、SEO対策に効果を発揮するものも非常に多くあります。

SEOの知識とプラグインに関する情報を身に着けることで、SEOに強いWebサイトを構築できるということです。

3.WordPress(ワードプレス)を使ってSEO対策を実施する際のポイント

WordPressを使ってSEO対策を実施する際のポイント

WordPressでWebサイトを運用する際のSEO対策の実施方法について解説します。個々の対策一つひとつはワードプレスならではというよりはSEOの基本であるGoogleのガイドラインに沿ったものです。ワードプレスやプラグインを使用した際に、それらの作業が効率的におこなえることがポイントでありメリットでもあります。

ポイント①パーマリンクの設定

パーマリンクとは、urlの末尾部分のことです。

WordPressでは、パーマリンクをそれぞれ個別に設定して書き換えることが可能です。パーマリンクそのものは直接的にSEO対策の効果はありませんが、ユーザーに対してコンテンツの内容を伝えやすくなるため、リンクの際のクリック率に影響する可能性があります。

また、WordPressの設計上パーマリンクが重複することはありませんが、Googleには「1url=1コンテンツ」の原則があるため、明確な個別のurlを設定することは重要です。

ポイント②タイトルとディスクリプション

タイトルは、Googleにとっても検索ユーザーにとっても、Webページの内容を判断するために最も重要な情報の一つです。そして、ディスクリプションはタイトルでは紹介しきれない売コンテンツの内容を説明する情報です。ディスクリプションは直接的にSEO対策への効果はありませんが、検索結果の際のクリック率を左右します。

htmlを使ってタイトルやディスクリプションを設定する際にはタグを設定して記述を行いますが、「All in One SEO Pack」というプラグインを導入すれば、コンテンツの管理画面にタイトルやディスクリプションの記入欄を設けることができます。コンテンツ更新者はただテキスト情報を入力するだけで、タイトルとディスクリプションを記述できるということです。

ポイント③パンくずリストの設定

パンくずリストとは、Webサイト内での現在ページの位置を示す情報です。一般的には画面上部に表示されるケースが多いです。

パンくずリストは閲覧ユーザーにとってWebサイトの位置や構造が分かりやすくなることに加えて、Googleのクローラー(検索順位決定のための情報収集をおこなっているGoogleのロボット)がWebサイトを正しく読み取りやすくなるというメリットがあります。特にページの構造が3階層以上あるWebサイトでは、パンくずリストの設定が効果的です。

ワードプレスでは、「Breadcrumb NavXT」というプラグインを設定すれば簡単にパンくずリストを設定することができます。

ポイント④内部リンクの設定

内部リンクとは、自社のWebページ同士をリンクでつなげる手法です。関連性のあるページ同士をリンクさせることにより、ユーザーのサイト滞在時間を長化できること、Googleから専門性の高いページとして評価されやすくなることなどの利点があり、SEO対策をおこなううえで非常に効果的な手法です。

ワードプレスでは、プラグインを使用しない状態でも内部リンクを設定するメニューが設けられていますが「TinyMCE Advanced」という内部リンクを効率化するプラグインもあります。TinyMCE Advancedを使用すると、右クリックだけで内部リンクが設定できるようになります。

ポイント⑤XMLサイトマップ

自社サイトをGoogleに正しく読み取ってもらうために、サイト内に設置したいのがXMLサイトマップです。

XMLサイトマップは、XMLというページ記述減をご記載して、Webサイト上に公開します(検索ユーザーからは閲覧できません)。それによって、Googleのクローラビリティが上がり、Webサイトが評価されやすくなるということです。

ワードプレスの場合には、「Google XML Sitemaps」というプラグインを設置すれば、簡単にサイトマップを作ることができます。

ポイント⑥表示速度アップ対策

GoogleはWebサイトの評価をする際に、ページの表示速度を重視しています。読み込みの速度が遅いと検索ユーザーにとってストレス要因となり、Googleの「ユーザーファースト理念」に反するためです。

ページ読み込みの高速化については、ワードプレスのキャッシュ系のプラグインを使って改善することができます。キャッシュとは一度表示したWebページの情報をPCに一時的に保存しておくことにより次回表示した際の読み込み速度を速くする技術です。キャッシュ系のプラグインは複数ありますが、使い勝手が良いとされているのは「WP Super Cache」です。

ポイント⑦シェアボタン

読者の興味を惹きつけるブログ記事を投稿すると、TwitterやFacebookを使って一般ユーザーが拡散してくれることがあります。そして、拡散を促すための施策の一つがSNSのシェアボタンの設置です。

SNSによるリンクは直接的に検索順位の上昇にはつながりませんが、拡散した場合には一気にアクセス数が伸びる可能性があります。

「AddToAny Share Buttons」というプラグインを活用することで、簡単にシェアボタンを設置できます。

ポイント⑧no indexの設定

内容が重複していまいやすいコンテンツについては、「no index」を設定することによりGoogleからのペナルティーを回避できます。

「no index」のタグを設置すると、設置したWebページはGoogleから全くインデックスされません(=評価されません)。

「All in One SEO Pack」を設定することにより、簡単にno indexを設定することができます。

4.まとめ~WordPressを活用すればSEOに強いサイトが構築できる!

CMSのトップシェアを誇るWordPress(ワードプレス)は、操作性に優れているだけではなくSEO対策を実施するうえでもメリットがあります。

なぜなら、ワードプレスは元々SEOに適した構造になっており、さらにワードプレスに備わっている機能やプラグインを活用することでSEO対策に適した構造のサイトを構築できるためです。ワードプレスは、今回紹介した以外にもhtmlの記述によってできることは大半の処理をおこなうことができる点も魅力です。

自社スタッフの状況やWebサイトに関する知識、技術などを踏まえて、運用方法やコンテンツの追加方法について検討していただくと、効率的にSEOに強いWebサイトを構築できるのではないかと思います。

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