301リダイレクトとは?SEOへの影響や各設定方法を解説
- 公開日:2024.01.24
- 更新日:2024.05.27
- 内部SEO対策
「301リダイレクトとはなに?」
「SEOにどんな影響がある?」
Webサイトのリニューアルなどを実施するうえで、上記のようなお悩みはないでしょうか?
リダイレクトは、WebページのURLが変わった際に、古いページに流入したユーザーを新しいページへ転送させる処理です。
正しいリダイレクト処理ができれば、SEOの評価を引き継ぐことができます。
しかし、やみくもに設定をするとSEOに悪影響を及ぼしかねません。
そこで本記事では、リダイレクトの正しい設定方法について詳しく解説しています。
- 【記事監修者】
株式会社BRIDGEA 代表 田端 健一 -
・通信業界の営業に10年携わり、多くの商品で営業成績日本一を獲得
・独立して「記事作成代行Pro」を運営
・「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」「記事作成代行」を行なっています。
・多くのお客様サイトを上位表示に成功。今ではリピート案件多数
目次
1.リダイレクトとは
リダイレクトは、ユーザーを別のURLに自動転送するプログラムです。
Googleによると、リダイレクトをする目的・状況に以下のようなものを挙げています。
- サイトが新しいドメインに移転済みの場合
- ユーザーが1つのサイトにアクセスするときに、複数の異なるURLを使って接続する場合
- 2つのwebサイトを1つに統合した場合(URLの正規化)
- 古いページを削除して新しいページに誘導する場合
リダイレクトがあれば、ユーザーが古いもしくは誘導先ではないページへアクセスしても、誘導したいページへ自動で転送できます。
2.リダイレクトの種類
リダイレクトには下記のような種類があり、用途や仕様が少し異なります。
301リダイレクト(恒久的) | 302リダイレクト(一時的) | |
---|---|---|
インデックスの書き換え | あり | なし |
SEO評価の引き継ぎ | あり | なし(ただし、元URLの評価は維持) |
使い方 | ドメイン変更 サイトリニューアル URL正規化など |
サイトの更新やメンテナンスに伴う一時的な閉鎖 元のURLを将来的に復活させる予定がある時 商品の在庫切れや期間限定の表示変更など |
検索エンジンによる扱い | リダイレクト先のURLをチェック | 元のURLに戻ってチェック |
以下で種類と特徴をさらに詳しく解説します。
2-1.301リダイレクト
301リダイレクトとは、サイトのURLを完全に変更する際に使用するリダイレクトです。
たとえば、サイトの完全なリニューアルやSSL化など、今後ずっと新しいURLを使用する場合に必要となります。
301リダイレクトには、永久に移動するという意味合いがあります。
そのため、検索結果に表示されるURLも新しいものに変わるのが特徴です。
301リダイレクトを使用すれば、URLが完全に変わっても、GoogleからのSEO評価を新しいURLにほとんど引き継ぐことができます。
301リダイレクトは、ドメイン変更やURL正規化の場合にも必須です。
2-2.302リダイレクト
302ダイレクトとは、元のページを今後も使用する際に使うリダイレクトです。
サイトのリニューアルや更新時でも、元のURLに戻せるというメリットがあります。
302リダイレクトはあくまで一時的な扱いとみなされ、検索結果に表示されるURLは変更前と同じです。
302リダイレクトを使用する際は、旧URLの評価は削除されませんが、リダイレクト先のURLには評価が引き継がれない点に注意しましょう。
3.SEOへの影響は?リダイレクトの重要性
以前、リダイレクトはSEO評価にとって良くないと言われることがありました。
これには以下のような理由が考えられます。
- ユーザー誘導のためにアクセス数の高いページをリダイレクトし、他の無関係なサイトへ流入させていた管理者が多かった
- その対策として、Googleがリダイレクトされたページの順位を削除していた
- そのため、「リダイレクトがあると検索上位に表示されない」との認識が広がった
しかし、今では検索エンジンの精度が向上して不適切なリダイレクトを見分けているため、リダイレクトがあるというだけでGoogleの評価が下がることはありません。
そこで、リダイレクトの重要性を改めてご紹介します。
3-1.SEO評価の引き継ぎのために欠かせない
リダイレクトは、旧サイトのSEO評価を引き継ぐために必要です。
ページのリニューアルやSSL化などの更新をする際、古いページをただ削除して新しいものを作ると、Googleからの評価は1から出直しとなります。
しかし、リダイレクトで古いURLと新しいURLを関連づけると、Googleからの評価をほとんど引き継げます。
そのため、リダイレクトは表示ランキングを維持するために非常に重要な設定です。
Googleは「サーバー側のリダイレクトは Google によって正しく解釈される可能性が最も高くなります」と表現しています。
Googleは、評価の完全な引き継ぎを保証していませんが、リダイレクトが重要であることは明記しています。
サイトリニューアルなどに伴うSEO評価にリスクを与えないためにも、リダイレクトで評価を引き継ぐのがベストです。
3-2.ユーザーやクローラーにとってフレンドリー
リダイレクトを使用すると、ユーザーやクローラー(Googleのサイト巡回ロボット)が、古いもしくは誘導しないサイトを無駄に閲覧するのを避けられます。
ユーザーがブックマークや被リンクからアクセスする場合には、リダイレクトが必須となります。
リダイレクトがなければ、ユーザーは旧サイトなど意図しないページを開いてしまうため、不便に感じさせたり信頼を失ったりしかねないためです。
また、クローラーもリダイレクトによって新旧URLを同一視します。
リダイレクトしていない場合、クローラーは別々のページと認識してしまいます。
その結果、評価の分散や重複コンテンツとの認識によって、SEO評価が下がる可能性あるでしょう。
しかし、リダイレクトがあれば新URLのインデックス(検索エンジンによるサイト情報のデータベース登録)が早まり、SEO対策として結果が出やすくなります。
SEO対策の効果を早く反映させる方法については、以下の記事もご覧ください。
関連記事:SEO効果が出るまでの時間はどれくらい?早く反映させる方法7選
4.301リダイレクトの設定方法
では、ここからは301リダイレクトの具体的な設定方法をご紹介します。
301リダイレクトの設定には、以下の種類別にそれぞれ設定方法があります。
- ドメイン単位(.htaccess)
- ページ単位
- ディレクトリ単位
- SSL(https)に変更
- WordPress
4-1.ドメイン単位
ドメイン単位での設定方法とは、古いドメインから新しいドメインへ完全に変更する方法です。
サイトのリニューアルなどに使われます。
ドメイン単位での設定方法には、
と呼ばれるWebサーバーを制御するためのファイルを使用して設定します。
ここでは、
にリダイレクトする例で解説します。
設定方法は以下のとおりです。
設定後は、元のURLからリダイレクト先に転送されていることを必ず確認しましょう。
4-2.ページ単位
ページ単位での設定とは、ページごとにリダイレクトを設定する方法です。
重複を避けるためにページを統合する際などに使用します。
ここでは、
にリダイレクトする方法をご紹介します。
設定方法は以下のとおりです。
4-3.ディレクトリ単位
ディレクトリ単位での設定とは、ドメインより小さな単位であるディレクトリでリダイレクトする方法です。
ディレクトリ以下のページ全体にリダイレクトを設定します。
例えば、以下の例でabcというディレクトリをdefに変更したい場合、
となります。
リダイレクトをここに設定することで、ディレクトリ単位で同じページへのアクセスが可能です。
方法は以下のとおりです。
ディレクトリについて詳しくは、以下の記事もご覧ください。
関連記事:SEO対策ではサイト階層の最適化が重要!ポイントは階層の深さ
4-4.SSLに変更
SSLへの変更とは、httpをhttpsに変更するリダイレクトです。
SSL化によってセキュリティを向上させられます。
ここでは、
に変更する例で見てみましょう。
設定方法は以下のとおりです。
4-5.Wordpress
WordPressなら、プラグインを使用してサイトをリダイレクトできます。
.htaccessファイルで設定することなくリダイレクトできるため、ぜひ活用したい方法です。
ここでは、
にリダイレクトする例で解説します。
WordPressでリダイレクトする方法は以下のとおりです。
5.301リダイレクトの確認方法
301リダイレクトを設定したら、忘れずに確認作業を行いましょう。
リダイレクトの動作確認にはいくつか方法がありますが、今回は最も簡単な「リダイレクトチェックツール」を使った方法をご紹介します。
- リダイレクトチェックツールサイト「ohotuku.jp」にアクセス
- URL入力欄に、リダイレクトを設定した新URLを入力し、「チェックする」をクリック
これだけで、リダイレクトの動作状態を確認できます。
6.301リダイレクトをすべきケース
では、具体的にリダイレクトを設定すべきケースとは何でしょうか?
主に以下の2つの状況でリダイレクトの設定が必要です。
6-1.新規ドメイン取得時
Webサイト運営において新規ドメインを取得した際、301リダイレクトの実施は重要です。
その理由は、古いドメインから新しいドメインへスムーズに転送することにあります。
たとえば、ブランド名変更やより適切なドメイン名への移行が挙げられます。
この過程では、古いドメインの訪問者や検索エンジンの評価を新しいドメインに引き継ぐことが可能です。
具体的には、ブランド再構築時に旧ドメインの信頼性やアクセス数を新ドメインへ移行させることで、SEO効果を維持できます。
また、ユーザーが古いアドレスをブックマークしていても、自動的に新しいサイトへ誘導されます。
結論、新規ドメイン取得時の301リダイレクト実施は、既存の価値を保ちつつ、ブランドの移行を円滑に行うために不可欠な手段といえるでしょう。
6-2.URLを1つにまとめたい時
Webサイトの整理に際し、URLを1つにまとめることは、301リダイレクトを適切に使用する絶好の機会です。
主な理由は、複数のURLが同じ内容を持つ場合、検索エンジンの評価を分散させることを避けるためです。
たとえば、プロモーションや製品のバリエーションで異なるURLが生成された場合、これらを単一の代表URLに統合することで、SEOの効率を高められます。
ユーザーが異なるルートからアクセスしても、主要なページに集約されるため、ユーザー体験も向上します。
結局のところ、301リダイレクトによるURLの統合は、ウェブサイトの見通しを良くし、SEOの最適化に貢献する重要なステップといえるでしょう。
7.301リダイレクトの注意点
SEO評価の改善に不可欠なリダイレクトですが、設定には注意点があります。
SEO評価にとって逆効果にならないためにも、以下のような設定を避けましょう。
- すべてのリダイレクトをトップページに紐づける
- 回数の多いリダイレクト
- 関係のないページへのリダイレクト
7-1.すべてのリダイレクトをトップページに紐づける
301リダイレクトを使用する際、すべてのリダイレクトをトップページに紐づけることは避けるべきです。
なぜなら、特定のコンテンツや製品ページからのリダイレクトがトップページにのみ向けられると、ユーザー体験が著しく低下するためです。
たとえば、特定の商品に関連する情報を探しているユーザーが、予期せずトップページに飛ばされると、求めている情報が見つからずストレスを感じる可能性があります。
同様に、検索エンジンも関連性の低いリダイレクトを評価しない傾向があり、SEOに悪影響を与えることもあります。
7-2.回数の多いリダイレクト
301リダイレクトの多用は、避けるべきです。
その主な理由は、リダイレクトの連鎖がユーザーのブラウジング体験を損なう可能性があるためです。
たとえば、ユーザーが一つのページにアクセスしようとした際、複数のリダイレクトを経由する必要がある場合、ページの読み込み時間が長くなり、結果としてユーザーの不満が増大します。
また、検索エンジンはリダイレクトの連鎖を追跡するのに時間を要し、Webサイトの検索ランキングに影響を与える可能性があります。
したがって、301リダイレクトは必要最小限に留め、ユーザーが迅速に目的のページにたどり着けるようにすることが重要です。
これにより、WebサイトのユーザビリティとSEOの両方に利益をもたらすことができるでしょう。
7-3.関係のないページへのリダイレクト
301リダイレクトを行う際、関連性のないページへの誘導は避けるべきです。
なぜなら、ユーザーが特定の情報を求めているときに無関係なページに導かれると、ユーザー体験が損なわれるためです。
具体的な例を挙げると、製品の詳細情報を探しているユーザーが、全く異なるカテゴリーのページにリダイレクトされるケースです。
これは、ユーザーが望む情報に迅速にアクセスできないことにより、不満や混乱を招きます。
さらに、検索エンジンはこのようなリダイレクトを不自然と判断し、検索ランキングを下げる可能性があります。
結論、301リダイレクトは関連性の高いページ間でのみ適切に使用し、ユーザーが求める情報へ効率的にアクセスできるようにすることが重要です。
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9.まとめ
リダイレクトとは、あるURLから別のURLに自動的に転送する機能です。
リダイレクトは「新規ドメイン取得時」や「URLを1つにまとめたい時」によく使用されます。
リダイレクトにはいくつかの種類があり、最も一般的なのは301リダイレクト(永続的なリダイレクト)と302リダイレクト(一時的なリダイレクト)です。
リダイレクトは、ユーザー体験を向上させるだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)においても重要な役割を果たすので積極的に設定しましょう。
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