XMLサイトマップ (XML Sitemap)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
XMLサイトマップ(XML Sitemap)とは、ウェブサイト内に存在する各ページのURLや、それらのページの最終更新日時、更新頻度、ページ間の優先度といったメタデータ(付加情報)を、検索エンジンが理解しやすいXML(Extensible Markup Language)形式で記述したファイルのことです。通常、sitemap.xml というファイル名でウェブサイトのサーバー上に設置されます。
XMLサイトマップの主な目的は、検索エンジンのクローラーに対して、「このウェブサイトには、このようなURLのページが存在しますよ」という情報を網羅的に、かつ効率的に伝えることです。これにより、検索エンジンはウェブサイトの全体像を把握しやすくなり、特に以下のような場合にSEO上のメリットが期待できます。
- 新しいサイトやページの発見促進: 新しく作成したウェブサイトや、サイト内で内部リンクが少ない(他のページから発見されにくい)ページでも、XMLサイトマップにURLが記載されていれば、クローラーがその存在を認識しやすくなり、インデックスされるまでの時間を短縮できる可能性があります。
- 大規模サイトのクロール効率化: ページ数が非常に多い大規模なサイトでは、クローラーがすべてのページを効率的に発見・クロールするのが難しい場合があります。XMLサイトマップを提供することで、クローラーは優先的にクロールすべきページ(例: 更新頻度が高い、優先度が高いと指定されたページ)を把握しやすくなります。
- リッチメディアコンテンツの認識: 画像や動画などのメディアコンテンツに関する情報(タイトル、説明、再生時間、サムネイルURLなど)をXMLサイトマップに含めることで、検索エンジンがそれらのコンテンツをより深く理解し、画像検索や動画検索結果での表示を促進することができます。
- サイト更新情報の伝達: ページの最終更新日時(<lastmod>タグ)をXMLサイトマップに記述することで、検索エンジンにコンテンツの更新情報を伝え、再クロールを促すことができます。(ただし、必ずしも再クロールや順位上昇を保証するものではありません)
XMLサイトマップを作成・活用する際のポイントは以下の通りです。
- 主要なURLを含める: 検索エンジンにインデックスさせたい正規のURL(canonical URL)のみを含めます。重複ページや低品質なページ、noindex設定されたページなどは含めません。
- 最新の状態に保つ: 新しいページを追加したり、既存のページを更新・削除したりした場合は、速やかにXMLサイトマップも更新します。WordPressなどのCMSでは、プラグインによって自動生成・更新される機能がある場合が多いです。
- Google Search Consoleへの登録: 作成したXMLサイトマップのURLをGoogle Search Consoleに登録(送信)することで、Googleにサイトマップの存在を確実に通知し、クロールを促すことができます。
- robots.txtへの記述: robots.txtファイルに Sitemap: [XMLサイトマップのURL] と記述することでも、クローラーにサイトマップの場所を知らせることができます。
- サイズ制限の考慮: 1つのXMLサイトマップファイルには、通常、URLは50,000件まで、ファイルサイズは50MBまでという制限があります。これを超える場合は、サイトマップを分割し、サイトマップインデックスファイル(複数のサイトマップファイルをまとめるファイル)を使用します。
XMLサイトマップは、検索エンジンとのコミュニケーションを円滑にし、サイトのクローラビリティとインデクサビリティを向上させるための重要なテクニカルSEO施策の一つです。
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