発リンク元 / 参照元ドメイン (Referring Domain)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
発リンク元(はつりんくもと)または参照元ドメイン(さんしょうもとドメイン、Referring Domain)とは、自社のウェブサイトに対して被リンク(バックリンク)を送っている(つまり、自サイトへのリンクが設置されている)外部のウェブサイトのドメインのことを指します。
例えば、サイトA(https://www.google.com/search?q=example-a.com)とサイトB(example-b.net)という2つの異なるドメインのサイトがあるとします。
- サイトAのあるページから、あなたのサイト(your-site.com)へ10本のリンクが貼られている。
- サイトBのあるページから、あなたのサイト(your-site.com)へ5本のリンクが貼られている。
この場合、あなたのサイト(your-site.com)にとって、
- 被リンクの総数は 10 + 5 = 15本 です。
- 発リンク元ドメイン(参照元ドメイン)の数は、https://www.google.com/search?q=example-a.com と example-b.net の 2つ です。
発リンク元ドメインの数は、SEOにおいて、被リンクの総数と同様に重要な指標と考えられています。なぜなら、検索エンジンはリンクの「量」だけでなく、「多様性」も評価の対象としているからです。
一般的に、少数のドメインから大量の被リンクを受けている状態よりも、より多くの多様なドメインからバランス良く被リンクを受けている状態の方が、サイトの信頼性や人気度が自然で、高い評価を得やすい傾向があります。これは、現実世界で考えても、特定の一人から何度も推薦されるよりも、様々な立場の人から幅広く推薦される方が、より信頼性が高いとみなされるのと似ています。
発リンク元ドメインの質も非常に重要です。
- 関連性の高いドメイン: 自サイトのテーマや業界と関連性の高いドメインからのリンクは価値が高いです。
- 権威性・信頼性の高いドメイン: 公的機関、教育機関、大手メディア、業界で評価の高いドメインなど、信頼できるドメインからのリンクは、自サイトの評価を大きく引き上げる可能性があります。
- 低品質・スパムドメイン: 逆に、低品質なコンテンツばかりのサイトや、ペナルティを受けているようなスパム的なドメインからのリンクは、自サイトの評価に悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、リンクビルディング戦略においては、単に被リンクの総数を増やすだけでなく、質の高い多様な参照元ドメインからリンクを獲得することを目指すことが重要です。Google Search Consoleや様々なサードパーティ製のSEOツール(バックリンクチェックツール)を使用することで、自サイトがどのようなドメインから、どれくらいの数の被リンクを受けているかを確認することができます。これらのデータを分析し、質の低いドメインからのリンクが多い場合は、リンク否認(Disavow)を検討するなど、被リンクプロファイルの健全性を維持することもSEO担当者の重要な役割となります。
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