画像最適化 (Image Optimization)
- 公開日:2025.04.11
- 更新日:2025.04.11
- 用語集
画像最適化とは、ウェブサイトで使用する画像を、ページの表示速度向上、SEO(検索エンジン最適化)効果の向上、そしてユーザーエクスペリエンスの改善を目的として、技術的・内容的に最適な状態に調整することを指します。ウェブページにおいて画像は視覚的な魅力を高め、コンテンツの理解を助ける重要な要素ですが、適切に最適化されていない画像は、ページの読み込み速度を低下させたり、検索エンジンに内容が伝わらなかったりする原因となります。
画像最適化の主な目的と方法は以下の通りです。
ファイルサイズの圧縮(軽量化)
- 目的: 画像ファイルサイズが大きいと、ページの表示速度が遅くなる主な原因となります。ページの表示速度は、ユーザーの離脱率や満足度、さらにはGoogleの検索順位にも影響を与える重要な要素(コアウェブバイタルの一部)です。
- 方法: 画像圧縮ツール(オンラインツールやソフトウェア)を使用して、画質を極端に損なわずにファイルサイズを小さくします。JPEG、PNG、GIF、WebPといった画像フォーマットの中から、内容や用途に応じて最適なものを選択することも重要です(例: 写真ならJPEG、透過画像ならPNG、アニメーションならGIF、高圧縮・高品質ならWebP)。
alt属性(代替テキスト)の設定
- 目的: alt属性(altタグ)は、画像が表示されない場合(例: 通信環境が悪い、画像ファイルがリンク切れ)に代わりに表示されるテキストであり、また、スクリーンリーダー(音声読み上げソフト)を使用する視覚障碍者に対して画像の内容を伝える役割を果たします。さらに、検索エンジンが画像の内容を理解するための重要な手がかりとなります。
- 方法: 画像の内容を具体的かつ簡潔に説明するテキストをalt属性に設定します。関連するキーワードを自然に含めることもSEOに有効ですが、キーワードの詰め込みは避けます。
ファイル名の最適化
- 目的: 画像ファイル名も、検索エンジンが画像の内容を理解するヒントとなります。
- 方法: 「image1.jpg」のような無意味なファイル名ではなく、「shibuya-cafe-interior.jpg」のように、画像の内容を具体的に示す、英語またはローマ字で、単語間をハイフンで繋いだ分かりやすいファイル名をつけます。
適切な画像サイズの指定
- 目的: 実際に表示されるサイズよりもはるかに大きな元画像を表示しようとすると、ブラウザがリサイズ処理を行う必要があり、表示速度の低下やレイアウト崩れ(CLSの悪化)の原因となります。
- 方法: CSSやHTMLのwidth/height属性で、画像が表示されるコンテナのサイズに合わせて適切な表示サイズを指定します。レスポンシブデザインの場合は、複数の画像サイズを用意し、画面サイズに応じて最適なものを読み込むsrcset属性などの使用も有効です。
画像の遅延読み込み (Lazy Loading)
- 目的: ページを開いた瞬間にすべての画像を読み込むのではなく、ユーザーがスクロールして画像が表示領域に近づいたタイミングで初めて読み込むようにすることで、初期表示速度を高速化します。
- 方法: HTMLの loading=”lazy” 属性を使用するか、JavaScriptライブラリを利用して実装します。
これらの画像最適化を適切に行うことで、サイトのパフォーマンスとアクセシビリティが向上し、結果としてSEO評価にも良い影響を与えることが期待できます。
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