hreflangタグ

  • 公開日:2025.04.10
  • 更新日:2025.04.10
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hreflangタグ(エイチレフランクタグ)とは、同じコンテンツを複数の言語や、特定の言語だけど異なる地域向け(例: 英語でもアメリカ向けとイギリス向け)に提供しているウェブサイトにおいて、それぞれのページの言語とターゲット地域を検索エンジンに伝えるために使用されるHTMLの属性(またはHTTPヘッダー、XMLサイトマップで指定)のことです。

例えば、ある企業が同じ製品紹介ページを日本語版、英語版(アメリカ向け)、フランス語版でそれぞれ別のURLで公開しているとします。この場合、ユーザーがGoogleで検索した際に、そのユーザーの言語設定や地域に最も適したバージョンのページが検索結果に表示されるように、Googleに伝える必要があります。hreflangタグは、この「このページには、他の言語/地域向けのバージョンがありますよ」という関係性を示すために使われます。

hreflangタグを使用する主な目的とメリットは以下の通りです。

  • 適切な言語・地域バージョンの表示: ユーザーの言語設定や現在地に合ったページを検索結果に表示させることで、ユーザーが自分の理解できる言語で情報にアクセスできるようにし、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。例えば、日本のユーザーが検索した際には日本語ページが、アメリカのユーザーが検索した際には英語(アメリカ向け)ページが表示されやすくなります。
  • 重複コンテンツ問題の回避: 同じような内容を異なる言語や地域向けに提供している場合、検索エンジンはそれらを重複コンテンツと誤解してしまう可能性があります。hreflangタグで各ページの言語・地域ターゲットを明確にすることで、これらは意図的な別バージョンであり、重複ではないことを検索エンジンに伝え、ペナルティのリスクを避けることができます。
  • SEO評価の集約(可能性): 各言語・地域バージョン間の関連性を示すことで、それぞれのページが獲得したSEO評価被リンクなど)が、他のバージョンにも(完全ではないにせよ)良い影響を与える可能性が示唆されています。

hreflangタグの実装方法は、主に以下の3つがあります。

  1. HTMLの<head>セクションに<link>タグで記述

<link rel=”alternate” hreflang=”言語コード-地域コード” href=”対応するページのURL” /> 例: <link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”https://example.com/en-us/page.html” /> (英語・アメリカ向け) <link rel=”alternate” hreflang=”ja-JP” href=”https://example.com/ja-jp/page.html” /> (日本語・日本向け) 各ページの<head>内には、自身のURLを含むすべての言語・地域バージョンの情報を記述する必要があります。また、言語のみを指定する場合は hreflang=”en”、デフォルト(どの言語・地域にも当てはまらない場合)を指定する場合は hreflang=”x-default” を用います。

  1. HTTPヘッダーでの指定

HTML以外のファイル(PDFなど)に対して指定する場合に使われます。

  1. XMLサイトマップでの指定

ページ数が多い大規模サイトの場合、管理が容易なためXMLサイトマップ内で指定する方法が推奨されます。

hreflangタグの実装は技術的に間違いやすく、設定ミスがあると正しく機能しないため、慎重に行う必要があります。特に、言語コード(ISO 639-1形式)と地域コード(ISO 3166-1 Alpha 2形式)を正しく指定すること、リンク関係が相互的であること(例: 日本語ページから英語ページへhreflangを指定したら、英語ページからも日本語ページへ指定する必要がある)などが重要です。多言語・多地域向けにウェブサイトを展開する「インターナショナルSEO」において、hreflangタグはユーザーと検索エンジンの両方にとって適切な情報を提供するための重要な技術要素です。

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