見出しタグ (Heading Tag – H1, H2, H3…)
- 公開日:2025.04.11
- 更新日:2025.04.11
- 用語集
見出しタグ(Heading Tag)とは、HTMLにおいて、文章の構造や階層を示すために使用されるタグのことです。<h1>から<h6>までの6段階があり、数字が小さいほど重要度の高い大見出しを示します。<h1>が最も重要度が高く、通常はページの主題を示す大見出しとして使用され、<h2>はセクション(章)の見出し、<h3>はサブセクション(節)の見出し、というように、数字が大きくなるにつれてより細かい項目の見出しとして使われます。
見出しタグは、以下の2つの側面からSEOにおいて重要な役割を果たします。
- 検索エンジンへの内容伝達: 見出しタグで囲まれたテキストは、通常の本文テキストよりも重要度が高いと検索エンジンに認識されます。特に<h1>タグは、そのページの最も重要なテーマ(主題)を示すものとして解釈されるため、ターゲットとする主要なキーワードを自然な形で含めることが推奨されます。<h2>以下の見出しタグも、各セクションの内容を検索エンジンに伝える上で役立ち、ページ全体のコンテンツ構造の理解を助けます。これにより、検索エンジンはページの内容をより正確に把握し、関連する検索クエリに対して適切に評価しやすくなります。
- ユーザーの可読性向上: 見出しタグは、ウェブページを訪れたユーザーにとっても重要です。適切に見出しが設定されている文章は、階層構造が明確になり、どこにどのような情報が書かれているかが一目で分かりやすくなります。ユーザーはまず見出しを拾い読みして、自分が必要とする情報が書かれているセクションを探すことが多いため、見出しはユーザーがコンテンツを効率的に理解し、読み進めるのを助けます。可読性の高いページは、ユーザーの滞在時間を延ばし、直帰率を下げる効果も期待でき、間接的にSEO評価にも良い影響を与える可能性があります。
見出しタグを効果的に使用するためのポイントは以下の通りです。
- 階層構造の遵守: <h1>の次に<h3>を使うなど、階層を飛ばさずに<h1>→<h2>→<h3>のように正しい順序で使用します。
- <h1>タグは1ページに1つが基本: ページの主題を示す<h1>タグは、原則として1ページにつき1つだけ使用します。(HTML5では複数使用も許容されていますが、SEOの観点からは1つが推奨されることが多いです)
- キーワードの自然な含有: 各見出しには、そのセクションの内容を表すキーワードを自然に含めますが、詰め込みすぎは避けます。
- 具体的で分かりやすい表現: ユーザーが一読してそのセクションの内容を理解できるような、具体的で分かりやすい言葉を選びます。
- デザイン目的での乱用を避ける: 見出しタグはあくまで文章構造を示すためのものであり、単に文字を大きくしたり太字にしたりするデザイン目的で使用するべきではありません。デザインの調整はCSSで行います。
適切な見出しタグの使用は、検索エンジンとユーザー双方にとってページの内容を整理し、理解を助けるための基本的ながら重要なSEOテクニックの一つです。
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