CTR (Click Through Rate / クリック率)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
CTRとは、「Click Through Rate」の略称で、日本語では「クリック率」または「クリックスルー率」と訳されます。これは、ウェブ広告(リスティング広告、ディスプレイ広告など)や、検索エンジンの検索結果(オーガニック検索)、メールマガジンのリンクなどがユーザーに表示された回数(インプレッション数)のうち、実際にクリックされた回数の割合を示す指標です。
計算式は非常にシンプルです。 CTR (%) = (クリックされた回数 ÷ 表示された回数) × 100
例えば、あるキーワードでのオーガニック検索結果で、自サイトのリンクが1,000回表示され、そのうち50回クリックされた場合、CTRは (50 ÷ 1000) × 100 = 5% となります。
CTRは、広告や検索結果のリストが、ユーザーの関心を引きつけ、クリックする行動を促す上でどれだけ効果的であったかを測るための重要な指標です。CTRが高いということは、表示された内容(広告文、記事タイトル、説明文など)が、ターゲットユーザーのニーズや検索意図に合致しており、魅力的である可能性が高いことを示唆します。
SEOの観点から見ると、オーガニック検索におけるCTRは以下の点で重要です。
- トラフィックへの影響: 同じ検索順位であっても、CTRが高ければより多くのアクセスをサイトに呼び込むことができます。
- 間接的なランキング要因の可能性: GoogleはCTRを直接的なランキング要因として使用しているとは明言していませんが、高いCTRはユーザーがその検索結果を有用だと判断している証左であり、ユーザー行動に関するデータとしてアルゴリズムに(間接的に)影響を与える可能性は否定できません。
- コンテンツや表示内容の改善指標: CTRを分析することで、ユーザーに響くタイトルや説明文(メタディスクリプション、スニペット)の傾向を把握し、改善に繋げることができます。
オーガニック検索のCTRを高めるための施策としては、以下のようなものが考えられます。
- 魅力的なタイトル作成: キーワードを含めつつ、ユーザーの興味を引く、具体的で分かりやすいタイトルにする。数字を入れる、疑問形にするなどの工夫も有効です。
- 分かりやすいメタディスクリプション設定: ページの概要を正確に伝え、クリックを促すような説明文を作成する。
- 構造化データの実装: リッチリザルト(レビュー評価、価格、FAQなど)を検索結果に表示させることで、視認性を高め、クリックを促す。
- 検索意図との合致: ターゲットとするキーワードの検索意図を深く理解し、それに合致するコンテンツを提供し、タイトルやディスクリプションに反映させる。
Google Search Consoleを使えば、キーワード別、ページ別にオーガニック検索のCTRを確認できます。定期的にCTRをチェックし、低い場合は原因を探って改善策を施すことが、SEO効果を最大化するために重要です。
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