パンくずリスト (Breadcrumbs)

  • 公開日:2025.04.11
  • 更新日:2025.04.11
  • 用語集
  • X
  • Facebook
  • LINE

パンくずリスト(Breadcrumbs / ブレッドクラム)とは、ウェブサイト内でユーザーが現在閲覧しているページが、サイト全体の階層構造の中でどこに位置しているのかを、上位の階層へのリンクとしてリスト表示したナビゲーションのことです。通常、ページの上部(メインコンテンツの直上やヘッダーの下など)に表示されます。名前の由来は、童話『ヘンゼルとグレーテル』で、主人公が森で迷わないように帰り道を示すためにパンくずを置いていった逸話から来ています。

パンくずリストの表示形式は、一般的に以下のようになります。 トップページ > カテゴリ名 > サブカテゴリ名 > 現在のページ名

各階層名は、それぞれ上位階層のページへのリンクになっていることが多く、ユーザーはこれをクリックすることで簡単に上位のカテゴリページやトップページに戻ることができます。

パンくずリストは、ユーザビリティ(サイトの使いやすさ)とSEOの両面で多くのメリットをもたらします。

  1. ユーザーの現在地把握とナビゲーション: ユーザーはパンくずリストを見ることで、自分がサイト内のどの階層の、どのトピックに関するページを閲覧しているのかを直感的に理解できます。特に、検索エンジンなどからサイト内の下層ページに直接たどり着いたユーザーにとって、サイト全体の構造を把握し、関連情報がある上位階層へ簡単に移動できるため、非常に役立ちます。これにより、ユーザーのサイト内回遊が促進され、離脱率の低下や滞在時間の向上に繋がる可能性があります。
  2. 検索エンジンへのサイト構造伝達: パンくずリストは、検索エンジンクローラーに対しても、ウェブサイトの論理的な階層構造や、各ページ間の関連性を明確に伝える役割を果たします。これにより、検索エンジンはサイトの内容をより正確に理解し、インデックス作成や評価を行う上で有利になります。
  3. 内部リンクの強化: パンくずリストの各階層は上位ページへの内部リンクとして機能します。これにより、サイト全体にわたって内部リンクが自然に張り巡らされ、重要なカテゴリページなどへのページ評価(リンクジュース)の伝達を助けます。
  4. 検索結果ページでのリッチリザルト表示: 構造化データスキーママークアップ)を用いてパンくずリストをマークアップすると、Googleの検索結果ページ(SERP)で、通常のURL表示の代わりにパンくずリスト形式で表示されることがあります。これにより、検索結果上での視認性が高まり、ユーザーがページの内容を理解しやすくなるため、クリック率(CTR)の向上が期待できます。

パンくずリストは、特に階層構造を持つ多くのウェブサイト(ECサイト、大規模な情報サイト、ブログなど)にとって、実装することが強く推奨されるユーザビリティ向上およびSEO施策の一つです。WordPressなどのCMSでは、プラグインやテーマの機能で比較的簡単に実装できる場合が多いです。

  • X
  • Facebook
  • LINE
ご相談お待ちしております

お電話受付時間平日:10時~18時

0120-963-404