直帰率 (Bounce Rate)

  • 公開日:2025.04.10
  • 更新日:2025.04.10
  • 用語集
  • X
  • Facebook
  • LINE

直帰率(Bounce Rate)とは、ウェブサイトに訪れたユーザーの全セッション(訪問)のうち、最初の1ページだけを閲覧し、サイト内の他のページへ移動したり、何らかのインタラクション(クリックやフォーム送信など)を起こしたりすることなく、そのままサイトを離れてしまったセッションの割合を示す指標です。「直帰(Bounce)」とは、まさに「すぐに帰ってしまう」ことを意味します。

計算式は以下の通りです。

直帰率 (%) = (1ページだけ閲覧して離脱したセッション数 ÷ 全セッション数) × 100

例えば、ウェブサイトに1000回のセッションがあり、そのうち400回のセッションが最初のページだけを見て離脱した場合、直帰率は40%となります。

直帰率は、ユーザーが最初に訪れたページ(ランディングページ)に対する評価やエンゲージメント(関与度)を測るための一つの指標として用いられます。一般的に、直帰率が高いページは、ユーザーにとって以下のような問題がある可能性を示唆します。

  • 期待との不一致: 検索結果や広告のリンクから訪れたユーザーが、ページの内容が期待していたものと違うと感じてすぐに離脱した。
  • コンテンツの質が低い: ページの内容が薄い、分かりにくい、魅力的でないため、ユーザーが続きを読む気にならなかった。
  • ユーザビリティの問題: ページの読み込み速度が遅い、デザインが見にくい、ナビゲーションが分かりにくいなど、サイトの使い勝手が悪い。
  • 次のアクションへの導線がない: ユーザーが次に何をすれば良いか分からず、そのまま離脱してしまった。

ただし、直帰率が高いことが必ずしも悪いとは限りません。例えば、以下のようなケースでは直帰率が高くなるのは自然です。

  • ブログ記事やニュース記事: ユーザーが特定の情報を得ることが目的であり、その記事を読めば満足して他のページを見ずに離脱する場合。
  • 問い合わせ先の電話番号や住所だけを確認するページ: ユーザーが必要な情報だけを素早く見つけて目的を達成し、離脱する場合。
  • 完結型のランディングページ(LP): 1ページ内で情報提供からコンバージョン(申し込みなど)までが完結するように設計されている場合(ただし、LP内の目標達成は直帰にならないよう設定が必要な場合がある)。

したがって、直帰率を評価する際には、そのページの目的やコンテンツの種類を考慮することが非常に重要です。アクセス解析ツール(Google Analyticsなど)でサイト全体の直帰率だけでなく、ページ別、流入経路別、デバイス別などに分析し、他の指標(滞在時間コンバージョン率など)と合わせて総合的に判断し、改善が必要かどうかを見極める必要があります。例えば、コンバージョンを目的とする重要なページで直帰率が高い場合は、優先的に原因を調査し対策を講じるべきでしょう。

  • X
  • Facebook
  • LINE
ご相談お待ちしております

お電話受付時間平日:10時~18時

0120-963-404