Webマーケティング担当者必見！Webサイトのデータ分析方法

Webマーケティングの流れで重要な位置を占める「データ分析」。
データ分析は、施策成否のカギを握るといっても過言ではありません。

しかし、以下のような質問が生じます。

「データ分析にはどういった手法がある？」
「どの分析ツールを使えばよい？」
「データ分析のタイミングや目的は？」

本記事では、Webサイトの分析に関して上記の疑問にお答えします。
データ分析後の課題解決に役立つサービスもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

1.Webマーケティングで行うデータ分析とは

1-1.【基礎情報】マーケティングの分析手法をご紹介

いわゆるマーケティングには、さまざまなデータ分析手法があります。
数ある手法のなかからいくつかを挙げると、以下のとおりです。

・STP分析
Segmentation（セグメンテーション）で市場を細分化し、Targeting（ターゲティング）で狙うべき市場を決定し、Positioning（ポジショニング）で自社の立ち位置を明確化する分析手法

・4P分析
Product（製品）・Price（価格）・Place（流通）・Promotion（販売）の4要素から自社製品を分析する手法

・クロス集計分析
主にアンケート調査をもとに、各項目の相関関係や比較を行う分析方法

・セグメンテーション分析
市場や顧客を属性・ニーズ・行動履歴などさまざまな項目に細分化して、自社が優位性を獲得できるエリアなどを把握する分析手法

・RFM分析
Recency（最終購入日）・Frequency（購入頻度）・Monetary（購入金額）の3指標で顧客をグループ分けする分析手法

上記以外にも、アソシエーション分析・クラスター分析・ABC分析などさまざまなデータ分析手法があります。

1-2.Webマーケティングで行うデータ分析

マーケティングのなかでも、インターネット上で行う施策をWebマーケティングと呼びます。
Webマーケティングのメイン施策は、Webサイトの作成です。

Webマーケティングについての詳細は「簡単に解説｜Webマーケティングとは？戦略的にサイト運営しよう」で分かりやすく説明しています。

2.【HOW TO】Webサイトのデータ分析

ここでは、Webサイトのデータ分析を以下の流れでまとめます。

• Webサイトで分析するデータ
• Webサイトの分析手法
• Webサイトの分析ツール

2-1.Webサイトで分析するデータとは

Webサイトで分析するデータ指標には、以下のようなものがあります。

・PV（ページビュー）数
ユーザーがWebページを閲覧した回数です。
一人が10ページを閲覧するとPV数は「10」、100ページを閲覧すると「100」になります。
PV数の多いページは、ユーザーが何度も閲覧した人気のページであるといえます。

・セッション数
ユーザーがWebサイトに訪問した回数のことです。
アクセスしてから離れるまで、途中で何ページを閲覧したとしてもセッション数は「1」です。
ただし、一定時間が経過したりセッション中に０時を過ぎたりすると、セッション数が「２」以上にカウントされるケースもあります。

・UU（ユニークユーザー）数
Webサイトにアクセスしたユーザー数のことです。
一定期間中であれば、同一ユーザーが何度Webサイトを訪問してもUU数は「１」です。
スマートフォンとパソコンなど、異なるデバイスでアクセスした場合はUU数を「２」でカウントします。

・コンバージョン数（CV）
ユーザーがサイト運営者の設定した成果を達成した数のことです。
成果には「商品・サービス購入」「問い合わせ」「資料請求」「求人応募」「ホワイトペーパーダウンロード」などが該当します。

・コンバージョン率（CVR）
アクセス数やセッション数など特定の母数に対して、コンバージョンに達した割合のことです。
「コンバージョン率（％）=コンバージョン数÷アクセス数（クリック数）×100」で計算します。

・ユーザー属性
ユーザーの年代・性別・国籍などを確認します。
アクセスに使ったデバイスを区別したり、初めて訪問したユーザーと2回目以降のユーザーを分けたり、会員制のWebサイトでは会員とビジターを分けることも可能です。

2-2.Webサイトの分析手法

Webサイトの代表的な分析手法は、以下の3つです。

• アクセス解析
• 競合サイト分析
• ヒートマップ分析

ここでは、それぞれの分析手法を解説します。

2-2-1.アクセス解析

アクセス解析は、Webサイトにアクセスしたユーザーやその数を分析する手法です。

アクセスログに蓄積されているデータをもとに、Webサイトにアクセスするユーザー像を可視化し、どのように行動しているかを把握します。
たとえばユーザーに関しては、性別・年齢・地域・言語など属性データが分かります。

また「どのページで多くのユーザーが離脱しているか」「問い合わせにつながるユーザーの来訪経路はどれが多いか」など、アクセス解析で把握したデータをもとに、改善の施策を検討することが可能です。

2-2-2.競合サイト分析

競合サイト分析は、ライバルとなる競合Webサイトのデータや情報収集をして分析を行う手法です。

競合サイトを分析することは、自社サイトの改善点を探したり、不足している部分を探したりするのに効果的です。
たとえば「検索エンジンの上位表示コンテンツにどのようなものがあるか」「より多くのユーザーを獲得しているキーワードや経路は何か」なども調べられます。

競合サイトから自社サイトの改善につながるヒントや、他社と差別化するアイディアが得られます。
また新規でWebサイトを立ち上げる場合はとくに、競合サイトを手本にすることで効率的にプロジェクトを進められるでしょう。

2-2-3.ヒートマップ分析

ヒートマップ分析は、Webページ内におけるユーザーの行動データを色で視覚化する手法です。

Webページ上でユーザーがクリックした場所やマウスの動きなど、ユーザーの行動を把握するのに役立ちます。
数値ではなく色で直感的に理解できるため、UX（ユーザーエクスペリエンス）やUI（ユーザーインターフェイス）の課題を見つけやすいのもメリットです。

たとえば、ヒートマップ分析をとおしてユーザーが離脱した場所を知れます。
離脱した要因を分析することで、離脱率の低下やボタン最適化など適切な施策を行うことにつながります。

2-3.Webサイトのデータ分析ツール

ここでは、Webサイトのデータ分析ツールを無料・有料に分けてご紹介します。

【無料】

・Google アナリティクス
Googleが提供する公式ツールで、平均ページ滞在時間・直帰率・PV数などを確認できます。
無料版では1,000万PVまで利用可能です。

・Google Search Console
Google公式ツールで、検索キーワード・キーワードの表示回数・検索結果で表示された順位などを確認できます。
ユーザーがWebサイトへたどり着く前の情報を取得することで、対策キーワードの選出や検索順位が上がらない場合の対策が可能です。

・User Heat
株式会社ユーザーローカルが提供する無料のヒートマップ解析ツールです。
マウスムーブ・クリックエリア・熟読エリア・終了エリア・離脱エリアの5つのメニューが選べます。

・Googleキーワードプランナー
記事コンテンツのキーワード候補を探すのに役立つGoogle公式ツールです。
Google広告を出すための入札単価や月間平均検索ボリュームなどを調べられます。

【有料】

・Rank Tracker
キーワードの順位チェックをはじめとして、キーワード調査や競合分析ができるツールです。
自社Webサイトの検索順位変動を把握することで、パフォーマンスを上げるための迅速な改善につなげられます。

・Ahrefs（エイチレフス）
検索エンジンの上位表示コンテンツや、想定流出キーワードを把握できるSEO分析ツールです。
参考にできる競合サイトを素早く見つけたり、各サイトの順位変動を振り返ったりするのに役立ちます。

・Keywordmap
株式会社CINCが提供するキーワード分析ツールで、短時間で競合分析ができます。
SEOキーワードの発見・コンテンツ制作・広告最適化など、Webマーケティングをサポートする機能が揃っています。

・MIERUCA
株式会社Faber Companyが提供するSEO対策分析サービスです。
ユーザー意図や競合が獲得しているキーワードをAIが自動分析し、集客やコンバージョンにつながるWebサイト作りをサポートします。

Webマーケティングのデータ分析ツールは、上記以外にも目的に応じてさまざまなものがあります。
「結果に差が出る！Webマーケティングツールのおすすめ18選」で種類別にまとめていますので、ぜひご覧ください。

3.Webマーケティングでデータ分析を行うタイミングと目的

Webマーケティングでデータ分析を行うタイミングは、大きく以下の2つに分けられます。

• 施策前に行う現状把握のデータ分析
• 課題改善の施策後に行うデータ分析

ここでは、それぞれの目的を具体的に解説します。

3-1.施策前に行う現状把握のデータ分析

Webマーケティングの施策を行う前に、Webサイトの現状を把握するデータ分析が必要です。

Web担当者のなかには、PV数やコンバージョン率に注意を向けていても、ユーザーの属性や流入経路までは把握していないケースが少なくありません。
まずはWebサイトの現状を知るために、さまざまな角度からデータ収集をして分析します。

ここで気をつけたいのは、いきなりデータを見て「何をしたらよいか」と考えてしまうことです。
データごとに解決策を考えてしまうと、先に進めなくなります。
まずは現状把握のためにデータを集計することに集中しましょう。

一通りデータ収集ができたら、分析して現状の課題を洗い出します。
Webサイトの目的に応じて優先順位を付け、各課題に適したWebマーケティングの施策を検討します。
現状を把握したうえで施策を行うなら、効率的かつ効果的な課題改善につながると期待できるでしょう。

3-2.課題改善の施策後に行うデータ分析

課題改善の施策を行った後に、効果測定をするデータ分析を行います。

ここで役立つのが、施策前に行った現状把握のデータです。
施策前と施策後のデータを比較することで、改善できたポイントとできていないポイントが浮き彫りになります。

施策の成否を見極めるだけでなく、Webサイト運用の費用対効果や見直しを必要とするポイントなどを確認して、次の施策へ移ることも可能です。
データ分析をレポートにまとめて、経営層にも共有するなら、企業全体でWebマーケティングを成果につなげられるでしょう。

4.データ分析後に記事コンテンツの見直しをするなら「記事作成代行Pro」

Webサイトのデータ分析により、コンテンツ内容の見直しが課題になるケースは多くあります。
記事コンテンツの場合、古い情報をアップデートしてリライトしたり、まったく新しい情報に書き換えたりしなければならないこともあるでしょう。

記事コンテンツをプロのライターに外注することで、SEOやユーザーファーストを意識した質の高い記事を継続的に作成できます。
社員にとっては、記事作成の負担が減り、コア業務に集中できるのがメリットです。

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5.まとめ

Webサイトのデータ分析は、Webマーケティングの成否を左右する重要なステップです。

アクセス解析・競合サイト分析・ヒートマップ分析など、目的に合わせてさまざまな分析手法を駆使しましょう。
また無料・有料の分析ツールがあり、Webサイトの現状把握や施策後の効果測定に活用できます。

Webサイトのデータ分析では、コンテンツの見直しが課題になるケースも。
記事コンテンツのリライトや新規作成は手間がかかるだけでなく、SEOのノウハウも必要です。
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