Webマーケティングの目的は?初心者でもわかる手法とはじめ方
- 公開日:2022.12.12
- 更新日:2024.05.27
- Webマーケティング
大半の企業がWebマーケティングに取り組んでいるものの、成果がはっきりと現れている企業とそうでない企業が存在します。
明暗を分けている要因の一つが、Webマーケティングを理解しているか否かです。
この記事では、Webマーケティングの初心者の方、新しくWeb担当になった方やふだんWebの実務に携わっていない方でもすぐに取り組めるよう、分かりやすくご紹介します。
自社のサイト運営に活かせるよう、Webマーケティングの目的や手法、はじめ方について知っておきましょう。
目次
1.Webマーケティングの目的
多くのユーザーが日常的にWebサイトやSNSを利用して消費活動を行っており、Webマーケティングの重要性が増しています。
自社サイトの集客数や売り上げを伸ばすためには、Webマーケティングの理解が欠かせません。
Webマーケティングを正しく理解するために、まずはその言葉の意味と目的から確認しましょう。
1-1.マーケティング・Webマーケティングとは?
マーケティングとは、商品やサービスをどのようにして販売するか、その販売のための仕組みづくりです。
一般的には宣伝戦略のことを「マーケティング」と呼ぶことが多いですが、実際にはもっと広い範囲の活動を指します。
たとえば商品開発から市場調査、販売戦略の立案、さらには流通や販売後のサポートなどです。
より多くの商品やサービスを売るための活動全般のことをいいます。
Webマーケティングは、これらの宣伝・販売活動をすべてWeb上でおこなうマーケティングのことです。
オンラインショップのようなWebサービスに消費者を呼び込み、サイト上に掲載された商品やサービスの購入につなげるための手法が、Webマーケティングなのです。Webマーケティングでは、商品を売るための「集客」「接客」「販売」をすべてオンライン上でおこなうため、通常のマーケティングとは違う手法が必要になります。
Webマーケティングの詳しくはこちら:「簡単に解説|Webマーケティングとは?戦略的にサイト運営しよう」
1-2.Webマーケティングの目的は?
もともとマーケティングの目的とは、自社商品やサービスの認知拡大と販売促進です。
これをWeb上で効果的におこない、より多くの商品・サービスの購入につなげることがWebマーケティングの最終目的となります。
より多くの商品・サービスを売るためには、つぎの4つが重要です。
- 買ってくれる客の集客
- 購入を助ける接客
- 再訪問してくれるリピーター獲得
- 現状分析と改善
この4つのサイクルがうまく回るようになると、売り上げが順調に伸びていきます。
2.Webマーケティングのメリット
2-1.結果がすべて数値化できるため戦略を立てやすい
Webマーケティングでは、Webサイトを訪問したユーザーの、サイト上でのアクションを追跡できます。
これは、Webサイトの現状を分析したり、改善したりするためにとても役立つデータです。
どのページを閲覧したか、ページに何分滞在したか、訪れた人のうち何人が購入したかなど、全てを数値で確認できることは、Webマーケティングの強みです。
アクセス解析で費用対効果を正確に把握できれば、効率よく改善を繰り返すことで、売り上げアップを実現できます。
2-2.Web上で完結できるのでコストを抑えられる
Webマーケティングでは、Web上での広告やSNSを活用したマーケティングが中心となります。
そのため、テレビCMなどに比べると大幅なコストダウンが可能です。
オンラインショップを簡単・低価格で開設できるサービスや、無料でアカウント作成できるSNSなどを活用すれば、初期費用を大幅に抑えられます。
だれでも手軽に利用できるサービスが充実しているので、予算が少ない企業や個人でもはじめられます。
2-3.ターゲットを絞ってアプローチできる
Webマーケティングでは、自社商品・サービスのターゲット層に絞ってアプローチできます。
たとえばWeb広告の場合、広告を表示するユーザーの年齢や性別、検索キーワードなどを指定して掲載できるのです。
ほかにも、好みや買いもの傾向、住んでいる地域など、さまざまな条件でターゲットを選定できます。
不特定多数に対してアプローチするのに比べて、効率的なマーケティングが可能です。
2-4.スピーディーに実行できる
どのようなWebマーケティングをおこなうか決定してから、実行までの時間が圧倒的に短いことは、Webマーケティングの強みです。
自社コンテンツやSNSの活用などで、情報の発信を素早くおこなうこともできます。
いまの目の前の状況を伝えられるほか、すでに発信した情報やコンテンツも、スピーディーに編集や修正が可能です。
顧客とのやり取りもタイムリーにできるため、信頼関係の構築にも役立つでしょう。
2-5.場所の制約なく世界に発信できる
オンラインショップであれば、店舗近くの人に買いに来てもらうだけではなく、インターネット上で世界中の人に向けて商品を販売できます。
立地やアクセスの良し悪しにとらわれることなく世界中に発信でき、商品やサービスを展開できることも、強みの一つです。
3.目的達成のためのWebマーケティング手法
Webマーケティングには、「集客」「接客」「リピーター獲得」「分析と改善」の段階があり、それぞれに多くの手法があります。
それぞれの段階ごとの代表的なWebマーケティング手法は、次の通りです。
集客目的 | ・SEO ・リスティング広告 ・アフィリエイト広告 ・SNS広告 ・リターゲティング広告 |
---|---|
接客目的 | ・ランディングページの最適化 ・入力フォームの最適化 ・チャットボットなどのツールを利用した接客 |
リピーター獲得目的 | ・メールマーケティング ・Web会員登録制度 |
分析と改善目的 | ・アクセス解析 ・A/Bテスト |
3-1.集客目的
まずは、ユーザーを自社のWebサイトに呼び込むための、集客手法です。
世界中にたくさんあるWebサイトの中から、自社サイトを選んで訪問してもらうためには、さまざまな施策が必要になります。
SEO | 検索エンジンで商品やサービスを検索したときに、自社のページを上位表示させて、サイト訪問者を増やすための手法 |
---|---|
リスティング広告 | 検索結果の画面に表示される有料の広告枠に、テキスト広告を掲載する手法 |
アフィリエイト広告 | 商品やサービスの広告をブログに掲載してもらい、自社サイトに誘導する手法 |
SNS広告 | ソーシャルメディアで自社の公式アカウントを作成し、情報発信や顧客とのコミュニケーションをとって集客する手法 |
リターゲティング広告 | 以前Webサイトを訪問したユーザーに向けて広告を表示できる手法 |
3-2.接客目的
次に、自社サイトへ集客したユーザーに、商品の購入やサービスの申し込みをしてもらうための接客手法です。
Webサイトを訪問したユーザーであっても、そこで成約してもらうことは簡単ではありません。
さまざまな取り組みで成約率を上げる必要があります。
ランディングページの最適化 | ランディングページとは、ユーザーが最初にたどり着く自社サイトのページのこと。このページを魅力的で分かりやすくなるよう改善を繰り返す手法 |
---|---|
入力フォームの最適化 | 購入時の個人情報入力フォームを改善し、入力のわずらわしさでユーザーが離脱することを防ぐ手法 |
チャットボットなどのツールを利用した接客 | サイト訪問中のユーザーに対し、チャットで質問に答えたり、すぐに使えるクーポンを発行したりする手法 |
3-3.リピーター獲得目的
これまでに自社サイトを訪問してくれたユーザーは、自社の商品やサービスに興味をもっている可能性が高いです。
そのユーザーの再来訪をうながす、リピーター獲得のための手法をご紹介します。
購入に至ったユーザーを育てて、その商品やサービスのファンになってもらえれば、継続的な購入を見込めるようになります。
メールマーケティング | 自社で保有している顧客リストに、ユーザーの購入履歴や行動履歴に応じた内容でメールを配信する手法 |
---|---|
Web会員登録制度 | 顧客との接点創出や属性情報の取得のため、商品購入やサービス申し込み時などに会員登録をうながす手法 |
3-4.分析と改善目的
最後にご紹介するのは、これまで取り組んだWebマーケティングの効果を分析し、さらに改善するための手法です。
新しい手法を取り入れたあとは、その効果をきちんと評価して、次のプランに活かすというサイクルを回すことが重要です。
アクセス解析 | ユーザーが何人訪問したかや、サイト内でどう行動したかなどを分析し、改善につなげる手法 |
---|---|
A/Bテスト | 2つのものを比較するテストで、「AとBどちらのパターンで成果が出たか」をデータで比較して検証し、成果が出ている方を採用するという手法 |
しかし、集客するだけでは売り上げは伸びていきません。ほかの手法も組みあわせて取り入れることが大切です。
4.Webマーケティングのはじめ方
Webマーケティングをやりたいが、何からはじめればよいか分からないという方もいるのではないでしょうか。
ここからは、実際のはじめ方をご紹介します。
Webマーケティングをはじめる際の手順は、次の通りです。
- 目的を設定
- ゴールを設定
- ターゲットを設定
- KPIを設定
- データ収集・分析
それでは、順番にご紹介していきます。
4-1.1.目的を設定
まずは、Webマーケティングをおこなう目的の設定です。
自社の商品やサービスの認知拡大・販売促進など、どのようなことを目的にしてWebマーケティングを実施するのかを決めます。
この方向性をあらかじめ決定しておくことで、今後の戦略が立てやすくなります。
4-2.2.ゴールを設定
目的が決まったら、最終的なゴールも設定しておきましょう。
具体的に達成したい目標を決めておくことで、成果を評価しやすくなります。
できれば、数値で表せるゴールがよいでしょう。
4-3.3.ターゲットを設定
次に、自社サイトの狙うターゲットを明確にしましょう。
販売したい商品やサービスに興味をもってくれそうな顧客層を明確にすることで、より効率のよいマーケティングができます。
年齢・性別・職業・居住地などから考えていきましょう。
4-4.4.KPIを設定
KPIとは、ゴールに向けて進める際の指標となる、具体的な数値目標のことです。
数値目標を設定することで、具体的なマーケティングの効果が判断しやすくなり、課題の把握も容易になります。
たとえば、自社のWebサイトへのクリック数やコンバージョン率、リピート購入率などがKPIの候補となります。
4-5.5.データ収集・分析
Webマーケティングの手法を選択・検討するために、データを収集して分析しましょう。
KPIで設定したような数値的データと、顧客の声やアンケート結果のような数値化できないデータがあります。
これらの情報を収集して分析し、現状の課題と改善点を検討して、次の戦略に活かします。
これを繰り返すことで、さらに効果的な施策を打ち出せるようになるでしょう。
5.Webマーケティングに基づいたコンテンツ制作なら「記事作成代行Pro」がおすすめ
自社でサイト内の記事を作成するためには、時間をかけてSEO対策のスキルを学ぶ必要があるため、記事の品質を維持することがむずかしいかもしれません。
専属ライターがいない企業であれば、社員がキーワード選定からおこないつつ、ユーザーニーズに沿った記事を継続的に作成することは、非効率的でしょう。
そこで多くの企業で取り入れられているのが、プロのライターに記事作成を外注する方法です。
もし記事作成の外注を検討するなら、「記事作成代行Pro」がおすすめですよ!
「記事作成代行Pro」では、SEOに強い記事作成を、他社サービスよりも低価格で提供しています。
専属ディレクターが記事品質のチェックを徹底しており、これまでにも数々のキーワードで上位表示を獲得している実績があります。
参照:記事作成代行Pro「制作実績 一覧」
SEOのノウハウを熟知したライターに記事作成代行を外注し、社員は自社の強みに特化した業務に集中することで、より業績アップにつなげましょう。
6.まとめ
今回は、Webマーケティングの目的についてと、さまざまな手法ややり方をご紹介しました。
Webマーケティングというと集客に関する手法が多い印象ですが、それだけではありません。
まず集客が重要にはなりますが、人を集めるだけで商品が売れなければWebマーケティングが成功したとはいえません。
Webマーケティングの目的は、商品・サービスの認知度を向上させて新規顧客を獲得すること、そして売上アップとリピート率アップを達成することです。
集客だけではなく接客やリピーター獲得のマーケティング手法も積極的に活用し、現状を分析して改善を繰り返しながら、Webマーケティングを成功させましょう!
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