【Webマーケティング基礎】担当者も知っておきたい基本的な知識
- 公開日:2022.12.16
- 更新日:2024.05.27
- Webマーケティング
興味のあるサービスや購入したい商品に関する情報は、パソコンやスマートフォンで検索するのが当たり前となった現代。
店舗に行くことなく最短当日に商品を受け取れるネットショッピングの普及も手伝い、Webサイトやアプリの顧客獲得競争は年々激化しています。
そんな中、改めて注目されているのが、他社のサイトと差をつけるためのWebマーケティングの重要性です。
「そもそもWebマーケティングとは?」
「ユーザーに商品を買ってもらうためには、どのような順序でコンテンツを作成するべき?」
本記事では、このような疑問をお持ちのWebマーケティング担当者様に向けて、Webマーケティングの基礎知識をわかりやすく解説します。
目次
1.【Webマーケティング】初心者が押さえておきたい基礎知識
Webマーケティングとは、Webを中心に行うマーケティング活動、プロモーション活動のことを指します。
自社のWebサイトにより多くの消費者を集客し、商品・サービスの購入を促すためには、認知を広げる工夫や商品の魅力が伝わるコンテンツの構築など、Web上でできるさまざまな施策を戦略立てて行っていく必要があります。
ここでは、Webマーケティングの定義や、Webマーケティングが重要視されるようになった背景について解説します。
1-1.Webマーケティングとは
より多くの商品・サービスを売るための活動をWeb上で行うのが、Webマーケティングです。
最終目標である「コンバージョン(商品・サービスの購入やお問い合わせ)獲得効率アップ」を目指し、Webサイトの認知向上や集客率向上、成約率やリピート率向上を図るための改善を行います。
店舗販売などの従来のオフラインのマーケティングでは、どれだけの人が自社商品の広告を見たか、そのうち何名が実際に購入に至ったかなどの消費者の動線を把握するのは困難でした。
しかしWebマーケティングでは、どのような経緯でユーザーがサイトにたどり着いたか、どのコンテンツをどのくらいの時間をかけて閲覧し何名が購入に至ったか、などのデータをすべて解析できます。
打ち出した施策が商品・サービスの購入という企業側が求める成果に結びついているかなどを把握し、Webサイトの改善やコンテンツの充実に活かせる点は、Webマーケティングの大きなメリットといえるでしょう。
1-2.Webマーケティングとデジタルマーケティング
引用:「Webマーケティングとは?初心者でもわかる施策や事例をまとめました!」
Webマーケティングと混同されやすい言葉として、デジタルマーケティングが挙げられます。
Webマーケティングは、Webサイトを軸に考えるマーケティング手法です。
一方デジタルマーケティングは、Webサイトに限らず、アプリやメールマガジンなどのデジタルコンテンツやSNSなどのデジタルメディアから得られるデータやタッチポイント(顧客と企業の接点)を利用するマーケティング手法を指します。
Webマーケティングはデジタルマーケティングの包括範囲の一部であり、Webサイト上の商売を繁盛させることに特化した活動といえます。
1-3.Webマーケティングが重要視される背景
高齢化、非婚化、晩婚化が進み、高齢世帯や一人世帯が増えて続けている現代。
店舗に足を運ぶことなく手軽に自宅で買い物を済ませられるインターネット通販の需要が急増し、web上における商品・サービスの販売市場は急速な成長を遂げています。
商品の購入やサービスへの申し込みの手段としてWebサイトを利用する方が増えている今、企業間の顧客獲得競争も熾烈を極めており、比例してWebマーケティングに対する注目度も上昇しています。
またスマートフォンの普及や、昨今の感染症によるおうち時間の増加によってWebサービスの利用者が増加したことも、大きく影響しているといえるでしょう。
これらの背景から、ターゲット層の顧客に自社のサイトへの訪問や商品・サービスの購入を促すためのWebマーケティングが見直されており、今後企業戦略の一部としてさらに重要性が増していくと予想されます。
Webマーケティングとはどのようなものかをさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
参照:「簡単に解説|Webマーケティングとは?戦略的にサイト運営しよう」
2.Webマーケティング施策の種類
Webマーケティングの施策は、大きく分けて4種類存在します。
- 認知施策
- 集客施策
- 成約率向上施策
- リピート率向上施策
各施策において有効なWebマーケティングの手段をご紹介します。
各施策についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
参照:「【Webマーケティング】4つの施策と14種類の有効手段を徹底解説」
2-1.認知施策
商品やサービスのターゲット層である顧客に対して、その存在を認知させるために行うのが認知施策です。
認知施策の手段として、Web広告やSNSを利用した以下の方法が考えられます。
- 純広告:Webサイトなどの広告枠を買い取り掲載する広告
- インフルエンサーマーケティング:インフルエンサーに商品・サービスの紹介を依頼し、SNSなどをとおして認知を広げる
- SNS運用:企業自身がSNSアカウントを立ち上げ、商品・サービスに関する情報発信を行う
認知施策では、ターゲット層の顧客の興味を引きつけるインパクトのある情報を、タイミングよく発信することが重要です。
2-2.集客施策
集客施策は、売上・利益に直結する重要な施策です。
有効手段として、自社サイトのコンテンツの質をあげたり、効率的に広告を打ち出したりする以下の方法が挙げられます。
- SEO(検索エンジン最適化):Googleなどの検索エンジンによって上位表示されることを狙ってコンテンツを最適化する
- リスティング広告:ユーザーが検索したキーワードや閲覧しているWebページの内容に連動した広告が自動的に表示される検索連動型広告
- リターゲティング広告: 過去にそのWebサイトを訪れたことのあるユーザーに対象を絞って広告を出す追尾型広告
- アドネットワーク広告:複数の広告媒体を集めた広告配信ネットワークにより、複数のWebサイトで同時に配信する広告
- アフィリエイト広告:ASP(インターネットを利用してサービスを提供する事業者)を通じてアフィリエイターに代理販売を依頼する
- SNS広告:LINEやTwitter、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に出稿する広告
- ウェビナー:自社の商品やサービスに関するウェビナー(オンラインセミナー)を開催し集客につなげる
ターゲット層の顧客を集客するためには、ユーザーにとって有益なコンテンツの配信や、商品・サービスのメリットが一目でわかる広告を打ち出す必要があります。
2-3.成約率向上施策
Webサイトへのアクセス数が増え集客率が上がったところで行うのが、成約率を向上させる働きかけによって長期的な売り上げを獲得していくための成約率向上施策です。
- LPO(ランディングページ最適化):訪れたページにユーザーの興味をひきつけ、離脱させないようにページを改善する
- EFO(入力フォーム最適化):ユーザーがストレスなく最後まで入力項目を入力し、スムーズにフォーム送信を行えるようにする
過不足のないニーズに合致した内容をわかりやすく提示して商品・サービスの魅力を伝え、購入に至るまでの動線をスマートに整えるため、アクセス解析ツールなどを駆使して改良を加えます。
2-4.リピート率向上施策
リピート率向上施策は、サイトの直帰率(最初に訪問したページのみ閲覧しそのままサイトから出る割合)や離脱率(そのページでサイトの閲覧を終了した人の割合)を改善し、サイトへの再訪問者やリピーターを増やすためのWebマーケティング施策です。
- メールマーケティング:メルマガなどを利用して購入者や会員登録者との接点を維持する
- LINEマーケティング:LINE公式アカウントの運用などで商品・サービスの認知を広げる
リピーター獲得のためには、商品・サービスの情報を常に更新し続け、魅力的な文章や画像を駆使して発信し続けることが大切です。
3.Webマーケティングの基礎|PDCAを回すための6つのステップ
PDCAとは、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の4つのプロセスを円滑に回し、マネジメントの質を高めようという概念を指します。
Webマーケティングにおいては、コンバージョン獲得のための入念な計画、的確な手段を使った計画の実行、実行により得られた結果の分析、分析結果に基づくサイトやコンテンツの改善が重要です。
Webマーケティングは、以下の6つのステップに分けて考えられます。
- 目的とゴールの設定
- ターゲット設定
- カスタマージャーニー(顧客の購入プロセス図)の設定
- 戦略立て
- データの収集・分析
- 課題の抽出・改善
PDCAを円滑に進めるための各プロセスについて、さらに細かくみていきましょう。
3-1.目的とゴールの設定(KGI/KPI)
まずWebマーケティングを通して達成したい目的を明確にし、ゴールを設定します。
自社商品・サービスの認知拡大や販売促進などの目的をふまえ、具体的な数値目標であるKGI(重要目標達成指標)を現実的な範囲で定めましょう。
さらに、KGIに至るまでの途中経過としてKPI(重要業績評価指標)を設けることで、KGI達成までに必要なアクションを整理しやすくなります。
簡単に言えば、KGIがWebマーケティングのゴール、KPIが中間目標となります。
KGIとKPIの具体例は、以下をご参照ください。
KGIの具体例 | KPIの具体例 |
---|---|
・売上10%アップ ・月間売上1.2倍 ・ブランド認知30%アップ など |
・検索エンジンからの流入5%アップ ・会員登録数10%アップ ・コンバージョン率0.1%アップ など |
達成可能な目標を掲げ、達成するごとに方向性を見直し修正していくことで、KGIの数値を段階的に上げながらさらに高みを目指せます。
3-2.ターゲット設定
Webマーケティングでは、商品・サービスを購入してほしい顧客層を絞り込み、効率的に販売促進を行うことが、目標達成への近道となります。
したがって、ターゲット設定(ターゲティング)を行い、ターゲット層の顧客のニーズに合った良質なコンテンツを提供することが重要です。
ターゲティングは、年齢・性別・職業・居住地などのユーザーの属性情報をもとに行います。
どのようなユーザーが自社の商品・サービスに興味を示しているかを具体的に洗い出すことで、獲得したい顧客層へのアプローチをより的確に行えるようになります。
3-3.カスタマージャーニー(顧客の購入プロセス図)の設定
カスタマージャーニーは、ターゲットとなる顧客が商品・サービスに興味を持った段階から購入や利用に至るまでのプロセスを可視化するために行うフレームワークのひとつです。
顧客の感情・思考・行動を時系列に沿ってマップに起こすことで、マーケティング施策の効果の測定や、顧客に期待するアクションの整理などに役立ちます。
カスタマージャーニーを設定する主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 顧客心理・購買行動の理解
- 顧客目線での商品・サービスの提供
- 企業内での顧客心理に関する理解の統一
カスタマージャーニーを設定する際は、社内の各部署にある顧客情報を集めたり、ユーザーへのインタビューや市場調査で情報収集を行ったりする必要があります。
3-4.戦略立て
目的とゴールを設定し、ターゲット層の顧客の購入に至るまでの動きを把握したあとに行うのが、コンバージョン獲得のための戦略立てです。
自社の商品・サービスの比較対象となる競合を確認し、自社の強みやアピールポイントを把握します。
そして「誰に、何を、どのような方法で販売するのか」を明確にし、認知施策・集客施策・成約率向上施策・リピート率向上施策の各フェーズにおいて、どのような手段を選択するかを決定します。
3-5.データ収集・分析
Webマーケティング施策の立案や施策の改善において、データの収集・分析は欠かせません。
データ分析は、数値化できるデータ(定量データ)を利用する定量分析と、数値化できないデータ(定性データ)を利用する定性分析の2つの方法に分けられます。
- 定量分析:Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを利用し、webサイトのリアルタイムの利用状況やユーザーの基本属性、ユーザーの動線、サイト内でのユーザーの動き、アクセス数、webサイトの成果などを分析する
- 定性分析:レビューや口コミなど消費者の声を集め、webサイトや現在のマーケティング施策における改善点を見出す
3-6.課題の抽出・改善
分析したデータをもとに現状のWebサイトの問題点や課題を抽出し、コンテンツの改善を図ります。
最初に設定したKGIやKPIと、今現在の成果との差異を埋めていく段階ともいえるでしょう。
- サイトへの訪問者が少ない→SNS運用を強化し認知の拡大を図る
- 集客率が低い→運用する広告の種類を見直す・SEO対策を強化する など
Webマーケティングでは、短期的な施策であり成果の出やすい広告運用と、長期的な施策で成果が出るまでに期間を要するSEOなどの施策をさせるなど、長期的な戦略が必要です。
そもそもターゲットが絞られていないサイトやユーザーのニーズを無視したコンテンツに集客は見込めないため、ご紹介した6つのステップを念頭に、良質なコンテンツの基礎を整えることからスタートさせましょう。
4.Webマーケティング担当者の仕事内容と課題
ここでは、Webマーケティング担当者の仕事内容と課題について掘り下げます。
4-1.自社で施策を実施する場合
自社で施策を実施する場合は、Webマーケティング担当者が以下のような方法でWebマーケティングに関する知識を身につけ、具体的な施策を行っていく必要があります。
- 書籍・研修会・セミナーなどをとおしてWebマーケティングを学ぶ
- 専門家によるマーケティングコンサルを受ける
Webマーケティングは、SEO対策や広告運用などの専門的な知識を要します。
時間や手間がかかる作業も多いため、担当者がWebマーケティングについて学習するための時間を設け、Webマーケティングに注力できる環境を整えることが企業側に求められます。
また、施策ごとに複数の手段が考えられることからもわかるように、Webマーケティングの範囲は膨大であるため、マーケティングの全体像を見通したうえで、複数名でチームを組むなどの対策が必要です。
4-2.施策を外注する場合
Webマーケティングを専門に請け負う企業やマーケターに外注する際にも、担当者には以下のような作業が求められます。
- 自社の課題と目標の明確化
- 取るべき施策とその優先順位の見極め
- 信頼して依頼できる業者の選定
依頼先によって得意とするマーケティング分野が異なる場合があるため、自社の課題と業者の守備範囲が合致するかを見極める必要があります。
また、KGIを達成するためには任せきりにするのではなく、課題や目標をはっきりと業者に伝え方向性を共有することも大切です。
これらのことから、施策を外注する場合も、Webマーケティング担当者が基礎知識を身につけることは必須といえるでしょう。
4-3.コンテンツマーケティングのご依頼は「記事作成代行Pro」へ
コンバージョン獲得のために行うWebマーケティングの核となるのが、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し、商品・サービスの購入や問い合わせにつなげるためのコンテンツマーケティングです。
Webサイトの質を上げ、コンテンツを充実させるために特に重要な技術として、Webライティングスキルが挙げられます。
WebライティングにはSEO対策などの専門知識が必要であり、一つひとつの記事作成、コンテンツの改善には多くの時間と労力が必要となります。
自社でWebマーケティング施策を行う場合、マーケティング担当者やチームを専門家レベルにまで教育し専念させたとしても、コンテンツマーケティングを効果的に行うためのWebライティング技術まで習得させるのは非常に困難です。
Webマーケティングの中でも特にコンテンツマーケティングに力を入れたい企業様には、コンテンツマーケティングの核となるWebライティングを専門分野とする「記事作成代行Pro」がおすすめです。
「記事作成代行Pro」は、徹底的な調査とライティングスキル、SEO解析をかけあわせた独自システムを駆使し、コンテンツ改善につながる質の高い記事の執筆を行っています。
5.まとめ
顧客のニーズに合った良質なコンテンツ作りのためには、達成したい目的やゴールの設定を明確にし、それを叶えるプロセスを丁寧に組み立て実践していくWebマーケティングが重要です。
「記事作成代行Pro」では、企業様のWebサイトをより多くのユーザーから選ばれる優良サイトにすべく、専属ライターによる記事執筆を承っています。
自社のWebサイトやコンテンツの構築・改善でお悩みの企業様は、ぜひお気軽にホームページよりお問い合わせください。
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