【Webマーケティング】4つの施策と14種類の対策方法を徹底解説

Webマーケティングにおいて、ターゲットとなる顧客に対して自社の商品・サービスを的確にアピールし、購入や成約につなげるためには、4つの施策を講じる必要があります。

• 商品・サービスを知ってもらう
• 商品・サービスの良さをアピールし購入や成約にユーザーを誘導する
• ユーザーの動線を整え購入しやすいサイト作りを行う
• リピーター獲得のため情報発信を続ける

本記事では、Webマーケティングの4つの施策と、各施策を講じるための有効手段全14種類をご紹介します。

1.Webマーケティングの種類は大きく分けて4つ

Webマーケティングでは、自社の商品・サービスをターゲット層に確実にアピールし、コンバージョン（Webサイト運営でのゴールとなる最終的な成果）につなげることが重要です。

Webマーケティングは、大きく以下の4つの施策に分けられます。

• 認知施策：自社の商品・サービスの認知拡大を図る
• 集客施策：商品・サービスの魅力を発信し自社のWebサイトにユーザーを呼び込む
• 成約率向上施策：コンバージョン率向上のため、アクセス解析ツールなどで得られる情報をもとにサイト改善を行う
• リピート率向上施策：安定した売上に貢献してくれるリピーターの獲得を図る

Webマーケティングでは、各施策の中でコンバージョンにつながる最適な方法を選定しながら対策を講じていく必要があります。

Webマーケティングの基礎知識について改めて確認したい方は、こちらもあわせてご覧ください。

参照:「【Webマーケティング基礎】担当者も知っておきたい基本的な知識」

2.認知施策

Webマーケティングにおいて、コンバージョン率を上げる以前にまず行うべきことは、商品やサービスの認知拡大です。

2-1.施策の概要

企業が設定する商品・サービスのターゲット層は、以下の2タイプに分けられます。

• 潜在層：ニーズはあるが商品・サービスを知らない
• 顕在層：商品・サービスをすでに知っており、関連情報に興味を持っている

潜在層への認知を広げることと、顕在層によりアプローチをかけコンバージョン獲得につなげることが、認知施策の目的です。
集客施策と並行して行うことも可能ですが、前段階として認知施策を打っておくことで、次の集客施策がよりスムーズに行えるでしょう。

2-2.認知施策に効果的なWebマーケティング3選

商品やサービスを知ってもらう入口となる認知施策は、以下の3種類です。

• 純広告
• インフルエンサーマーケティング
• SNS運用

2-2-1.純広告

純広告は予約型広告とも呼ばれ、web広告の中でも古くから使われている手法のひとつです。
特定のWebサイトやアプリの広告枠を買い取り、バナー広告・記事広告・動画広告・テキスト広告などの形で広告を掲載します。

ユーザー属性がターゲット層に近い媒体を選んで広告を表示させることで、多くの潜在層にアピールできます。

メリット	デメリット
・希望する位置に広告を表示してもらえる ・依頼者側で掲載する媒体・枠を選べる ・ターゲット層に限らず幅広く認知を広げられる ・キャンペーンの告知などにも向いている	・コストがかかる ・媒体の選定を誤るとコストをかけても成果が得られない可能性が高い

2-2-2.インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、SNSなどで活躍するインフルエンサーに商品やサービスの紹介を依頼し認知を広げるマーケティング手法です。
依頼先のインフルエンサーとして、InstagramerやYouTuber、TikToker、ブロガーなどが挙げられます。

フォロワー数の多いインフルエンサーには多くのファンが付いており、その影響力は絶大です。
商品の使用感などの情報を発信することによりフォロワーへの認知が拡大し、憧れの気持ちから購入や申し込みに至るケースが多いのがインフルエンサーマーケティングの特徴といえます。

メリット	デメリット
・ターゲット層にアプローチしやすい ・消費者目線の情報発信により共感を呼びやすい ・広告感が少ない ・拡散力が期待できる	・コストがかかる ・ステルスマーケティング（宣伝であることを明記せず消費者に隠して行う広告活動）を疑われやすい ・過剰な演出により炎上（批判・非難が殺到し収拾がつかなくなる）を起こす可能性がある

2-2-3.SNS運用

SNS運用とは、企業のSNSアカウントを作成し、そこで情報発信を行うことでファンを獲得し商品を広める手法を指します。
TwitterやFacebook、Instagram、TikTok、YouTubeなどのSNSアカウントで継続的な情報発信を行うことで、企業やブランドの認知向上を図ります。

社内のWebマーケティング担当者によって運用を行うほか、代行会社に依頼することも可能です。

メリット	デメリット
・無料でアカウントを立ち上げ、自社商品・サービスを宣伝できる ・SNSユーザーとのやり取りから、商品に対する意見を直接吸い上げられる ・企業・ブランドのファンを獲得でき、自社のほかの商品への興味関心にもつなげられる	・炎上のリスクがある ・発信する情報が魅力的でなければフォロワーを獲得できない ・ひとつの商品・サービスで継続的な顧客獲得を見込むのは難しい ・フォロワー獲得のための中長期的な運用が必要

3.集客施策

集客施策は、Web上に限らず、マーケティングにおいて売上・利益に直結する重要な施策です。

3-1.施策の概要

集客施策は、商品やサービスの紹介から購入のプロセスまでを整えていく作業でもあります。
自社の商品・サービスや関連情報に興味を持つ顕在層に加え、すでに商品・サービスの購入の検討段階にある購買層に対し、スムーズに購入プロセスを踏んでもらえるよう働きかけます。

集客施策では、ユーザーにとって有益なコンテンツの配信や、商品・サービスのメリットが一目でわかる広告の打ち出しなどが必要です。
また、サイト内の記事における直帰率（サイト内で最初に開いたページのみ閲覧し離脱する割合）や離脱率（該当ページでサイトの閲覧を終了した人の割合）を減らし、コンバージョン率を上げるのも重要な課題となります。

3-2.集客施策に効果的なWebマーケティング7選

コンバージョン率向上につながる集客施策は、以下の7種類です。

• SEO
• リスティング広告
• アドネットワーク広告
• ディスプレイ広告
• SNS広告
• リターゲティング広告
• ウェビナー

3-2-1.SEO（検索エンジン最適化）

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳されます。
検索上位に表示されることにより、狙ったキーワードでのアクセス数が増え、コンバージョン率向上につながります。

SEO対策はWebマーケティングの定番手法であり、もっとも安定した集客が望めます。
ただし、上位表示させコンバージョン獲得につなげるためには、Webサイト内の記事にキーワードを盛り込み検索に引っかかりやすくするだけでなく、ユーザーの満足度を向上させられる質の良いコンテンツを作成するための知識やスキルが必要です。

メリット	デメリット
・社内にSEO対策にリソースを割ける余裕があれば無料でできる ・広告よりクリック率が高い ・アクセス数の安定化を図れる	・効果が出るまでに時間・手間・工数がかかる ・SEOに関する専門的な知識を要する ・上位が大手企業やドメインパワー（Googleから見たサイトの信頼性）をもったサイトであると、対策を行っても検索順位を上げにくい

SEO対策についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

参照:「SEO対策は3種類！上位表示・集客アップのために押さえたい基本」

3-2-2.リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードや閲覧しているWebページの内容に連動した広告が自動的に表示される仕組みのことです。
検索連動型広告とも呼ばれ、検索結果画面の上部や右側に表示されます。

リスティング広告はユーザーの興味関心や悩み、ニーズに合わせて表示されるため、自社の商品・サービスの情報が設定したターゲット層の目にとまりやすいのが特徴です。

メリット	デメリット
・即効性がある ・SEOで成果が得られるまでの短期的な措置として有効 ・コストをかければ確実に掲載できる ・検索キーワードと連動するため、ターゲット層をピンポイントで狙える	・コストがかかる ・広告であることがわかりやすいためクリックされにくい

3-2-3.リターゲティング広告

リターゲティング広告は、過去にそのWebサイトを訪れたことのあるユーザーに対象を絞って広告を出す追尾型広告です。
リマーケティング広告とも呼ばれます。

商品・サービスに興味関心を持つ潜在層に絞って広告を表示し、繰り返しアプローチすることが可能です。

メリット	デメリット
・即効性がある ・費用対効果が高い ・コストをかければ確実に掲載できる	・クッキー（Webサイトに訪れた人の情報をブラウザに一時的に保存するための仕組み）を持っているユーザーにのみ配信される ・ユーザーが追いかけられているような不快感を抱く恐れがある

3-2-4.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、掲載先や広告内容、広告を掲載する期間や予算を自由に設定できる運用型広告です。
主な掲載先として、以下の2つが挙げられます。

• Googleディスプレイネットワーク（GDN）：アメーバブログ／クックパッド／YouTube など
• Yahoo!広告 ディスプレイ広告（運用型）：Yahoo!ニュース／Yahoo!知恵袋／スポーツナビ　など

メリット	デメリット
・ターゲット層にアプローチしやすい ・安いクリック単価でアクセスを集められる ・動画広告の掲載が可能	・コンバージョン率が低くなる傾向にある ・配信調整を行う時間・労力がかかる ・テキスト・バナーなどのさまざまな広告形態で掲載できる分、どの形態でもっとも成果が出ているかなどの効果測定が難しい

3-2-5.アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、成功報酬型の広告宣伝プログラムのことです。

ASP（インターネットを通じてサービスを提供する事業者）を通してアフィリエイターに代理販売を依頼し、ブログやSNSに貼られたリンク経由で購入に至った場合に、利益の一部を報酬としてアフィリエイターに支払う仕組みとなっています。

メリット	デメリット
・成果報酬型でコストを抑えられる ・ネットワークを有効活用できる	・ASP利用料が毎月発生する ・アフィリエイターに選ばれなければ宣伝も売上も見込めない ・利益率が低い ・アフィリエイターが自身で商品の購入を繰り返したり不正表示をはたらいたりしていないかなど、常にチェックしておく必要がある

3-2-6. SNS広告

SNS広告は、その名の通りInstagramやTwitter、Facebook、YouTubeなどのSNSに広告を出稿するWebマーケティング施策です。
ユーザーの登録情報をもとにターゲットを絞り込み、インパクトのあるクリエイティブ性の高い広告を打ち出すことで、ユーザー同士の情報の共有や拡散も期待できます。

SNSを頻繁に利用する若い世代向けの施策といわれていますが、SNSを使用する年齢層はこれから上がっていくことが予想されるため、今後より幅広い年代への広告効果が見込めるようになるでしょう。

メリット	デメリット
・広告費がほかの広告施策と比べ低く抑えられる ・拡散効果が見込める	・現段階において、中高年向け商品・サービスへの集客は見込みにくい ・SNSごとに若干ユーザーの世代にばらつきがあるため、差異を把握しつつ戦略を立てる必要がある

3-2-7.ウェビナー

ウェビナーとはWebとセミナーをかけあわせた造語であり、Web上で行われるオンラインセミナーを指します。
現在、さまざまな企業が自社の商品やサービスに関するウェビナーを定期的に開催し、集客につなげています。

ウェビナーには通常、自社の商品・サービスの存在を把握しており、なおかつ検討度合いの高い顧客が集まるため、購買層のターゲットに対してコンバージョンにつなげるための細やかなアプローチを行うのに最適です。

メリット	デメリット
・購買意欲のある顧客を集客しやすい ・オンライン上で完結するため、会場費などのコストがかからない ・資料や動画などを駆使して商品の魅力を伝えられる	・参加者の反応がつかみにくい ・一方的な発信になりやすく、参加者側の集中力が途切れやすい

4.成約率向上施策

集客施策が功を奏しWebサイトへのアクセスが増え集客率が上がったところで、次は成約率の向上を目指しましょう。

4-1.施策の概要

集客したターゲット層の顧客に、商品・サービスの購入や問い合わせを促すためには、時代の流れによって変わるユーザーのニーズや購買に至るまでの動向の変化を把握しながら、Webサイトやコンテンツを改善し続けることが重要です。

集客施策の段階でSEO対策などを徹底し、質の良い記事が埋め込まれた有益性の高いWebサイトが構築されていれば、マーケティングツールによる分析結果を利用したコンバージョン率向上のための施策、つまり成約率向上施策を講じやすくなります。

4-2.成約率向上につながるWebマーケティング2選

Webサイト・Webコンテンツの改善対策ともいえる成約率向上施策は、以下の2種類です。

• LPO（ランディングページ最適化）
• EFO（入力フォーム最適化）

4-2-1.LPO（ランディングページ最適化）

ランディングページ（LP）とは、検索結果や広告などを経由してサイトに訪れたユーザーが最初にアクセスするページのことです。
訪れたページにユーザーの興味を引きつけ、離脱させないようランディングページを最適化することを、LPO（Landing Page Optimization）といいます。

LPOでは、ユーザーの直帰率を下げるため、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを用いてページの改善を行います。
分析結果をもとに、キャッチコピーの見直しや共感を呼ぶメッセージの追加、商品・サービスの強みやメリットの訴求、ユーザーの声やデータの提示など、ユーザーの満足度向上につながる改善を行うことが大切です。

メリット	デメリット
・直帰率の減少が見込める ・顧客満足度の向上につながる	・コンテンツの少ないサイトや特定のキーワードでの流入のみの集客が見込めないサイトの場合、LPOを施してもそもそも見てもらえない

4-2-2.EFO（入力フォーム最適化）

EFO（Entry Form Optimization）は、ユーザーがストレスなく最後まで入力項目を入力しフォーム送信しやすくなるよう、入力フォームを最適化する施策です。
入力フォームまでたどり着いた購入や問い合わせの意志が強い購買層の顧客が、入力の手間によってストレスを受けWebサイトから離脱する可能性を回避します。

入力項目を減らしたり、プルダウンやチェックボックスによる選択形式に変更したりして、顧客の入力の手間をできる限り省くことが大切です。
詳細なデータが欲しいという企業側のメリットを優先させず、あくまでユーザーの視点に立って考えましょう。

メリット	デメリット
・ユーザーの離脱防止・コンバージョン率向上・リピート率向上・顧客満足度向上を図れる	・施策前後で顧客データの形式が変わることで手間が生じる ・デザインや機能などを変更するスキルが必要

5.リピート率向上施策

認知・集客・成約率向上の各施策を通して獲得したコンバージョンの維持・さらなる向上を目指し、顧客離れを防いで収益の安定化を図るのがリピート率向上施策です。

5-1.施策の概要

商品を購入したサイトからのメルマガ（メールマガジン）や、サービスに興味を持ち登録した公式LINEから送られてくるメッセージを日々受け取っている方も多いのではないでしょうか。

リピート率向上のためには、ユーザーの心理的負担にならない程度の頻度で、興味関心を引きつける魅力的な文章や画像を駆使して情報を提供し続けることが重要です。

5-2.リピート率向上につながるwebマーケティング2選

リピーター獲得のための施策として、以下の2種類の方法が挙げられます。

• メールマーケティング
• アプリマーケティング

5-2-1.メールマーケティング

メールマーケティングは、メルマガやステップメールなどを用いたWebマーケティング手法です。
購買層の顧客との接点を持ち続けることで、リピート率向上につながります。

ユーザーにどのような内容のメールを送り、どのような行動を促せばよいかをコンバージョンから逆算して深く掘り下げ、そこに訴求する内容のメールを適切なタイミングで送ることが重要です。

現在、公式LINEを利用したLINEマーケティングとメールマーケティングを併用して、リピート率の強化を図る企業も増えています。

メリット	デメリット
・低コストで始められる ・商品・サービスのファンを増やせる ・配信直後から効果を期待できる	・顧客リストの作成や管理に手間とコストがかかる ・顧客のメールアドレスを獲得できなければアプローチできない ・長期的な運用が必要 ・受け取る側の興味関心を引きつけるライティングスキルが必要

5-2-2.アプリマーケティング

アプリマーケティングは、スマートフォンのアプリを使ったマーケティング手法です。
顧客に対してアプリのダウンロードを促すことでリピーター獲得を図るものであり、店舗での事業に向いています。

メリット	デメリット
・自社の情報のみを顧客に提供できる ・ユーザーの行動履歴や消費傾向の分析に役立つ	・SNSやゲームアプリと比べ利用頻度が低い ・クーポンの配布やキャンペーン情報の発信に偏りがち

6.【Webマーケティングの核】安定した集客のためのSEO対策は「記事作成代行Pro」にお任せ！

4つの施策それぞれの段階で、何をどのような順序で選んでいけばコンバージョン率アップにつながるかを判断するには、広告運用やサイト分析などのマーケティング経験が必要です。

中でも、Webサイトを検索上位にあげるためのSEO対策は、Webライティングの専門知識やスキルを要します。

「記事作成代行Pro」では、細やかな市場調査とライティングスキル、SEO分析をかけあわせた独自システムにより、コンテンツの質向上を徹底サポートさせていただきます。

7.まとめ

Webマーケティング施策は主に認知・集客・成約率向上・リピート率向上の4つに分類されます。
それぞれの施策において複数のマーケティング手法が存在しますが、自社サイトの力を高めコンバージョン率を確実に上げていくためには、サイト内のコンテンツを改善し、ユーザーの悩みを解決できる良質な内容に仕上げることが重要です。

特に、Googleなどから質の良いコンテンツであると認められ上位表示されるためのSEOは、Webマーケティングにおいて必須の対策といえます。

自社でSEO対策を一から行う場合、マーケティング担当者の教育やSEO知識の習得から始めなければならず、施策の実行までに多くの時間を要します。

「記事作成代行Pro」では、検索上位獲得、アクセス・お問い合わせ率アップなどの実績を持つ専属ライターによる質の高い記事作成を行っております。
Webサイトへの集客向上やコンテンツの改善を図りたい企業様やマーケティング担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。