滞在時間 (Time on Page / Session Duration)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
滞在時間とは、ユーザーがウェブサイトや特定のウェブページにどれくらいの時間留まっていたかを示す指標です。Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでは、主に「ページ滞在時間(Average Time on Page)」と「平均セッション時間(Average Session Duration)」という2つの指標で計測されます。これらは似ていますが、意味するものが異なります。
ページ滞在時間 (Average Time on Page)
- ユーザーが「特定のページ」に滞在していた時間の平均値です。
- 計算方法: あるページを開いた時刻から、次にサイト内の「別のページ」を開いた時刻までの時間の差を合計し、そのページの閲覧開始回数(≒ページビュー数から離脱数を除いたもの)で割って算出されます。
- 注意点: セッションの最後に閲覧されたページ(離脱ページ)や、1ページだけ見て離脱(直帰)したセッションでは、次に開いたページが存在しないため、そのページの滞在時間は「0秒」として計算される(または計算対象外となる)のが一般的です。そのため、実際のユーザーの閲覧時間よりも短く表示される傾向があります。
平均セッション時間 (Average Session Duration)
- 1回の訪問(セッション)あたり、ユーザーが「サイト全体」に滞在していた時間の平均値です。
- 計算方法: 全セッションの合計継続時間(最初のページを開いてから最後のページでの最後の操作までの時間)を、合計セッション数で割って算出されます。
- 注意点: こちらも、直帰したセッションの滞在時間は「0秒」として扱われるため、直帰率が高いサイトでは平均セッション時間が短く見えることがあります。
滞在時間は、ユーザーがコンテンツにどれだけ関心を持ち、エンゲージしているか(深く関わっているか)を示す指標の一つと考えられます。一般的に、滞在時間が長いほど、ユーザーはそのページやサイトの内容をじっくり読んだり、操作したりしていると推測されます。
滞在時間を評価する際のポイントは以下の通りです。
- コンテンツの種類との比較: 短いニュース記事と、詳細な解説記事では、期待される滞在時間は異なります。ページの目的やコンテンツのボリュームに応じて評価する必要があります。
- 直帰率や離脱率との関係: 滞在時間が短いにも関わらず直帰率や離脱率も高いページは、ユーザーがすぐに興味を失っている可能性があり、改善の優先度が高いかもしれません。
- コンバージョンとの相関: コンバージョンに至ったユーザーの滞在時間と、そうでないユーザーの滞在時間を比較することで、エンゲージメントと成果の関係性を分析できます。
滞在時間が短い場合に考えられる原因としては、コンテンツがユーザーの検索意図と合っていない、内容が分かりにくい・読みにくい、ページの表示速度が遅いなどが挙げられます。これらの指標を参考に、コンテンツの質を高めたり、サイトの構成を見直したりすることで、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指します。ただし、滞在時間はあくまで一つの指標であり、これだけでページの良し悪しを判断せず、他の指標と合わせて総合的に評価することが重要です。
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