リダイレクト (Redirect – 301, 302)

  • 公開日:2025.04.10
  • 更新日:2025.04.10
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リダイレクト(Redirect)とは、ユーザーや検索エンジンクローラーがあるURLにアクセスしようとした際に、自動的に別のURLへ転送(ジャンプ)させる処理のことです。ウェブサイトの移転、ページのURL変更、サイト構造の変更、重複コンテンツの整理など、様々な場面で利用されます。

リダイレクトにはいくつかの種類がありますが、SEOにおいて特に重要なのが、HTTPステータスコードの3xx番台で示される以下の2種類のリダイレクトです。

301リダイレクト (Moved Permanently):

意味: アクセスしようとしたURLのリソース(ページなど)が、「恒久的(完全に、永久に)」別のURLへ移動したことを示します。

SEO上の影響: 検索エンジンは301リダイレクトを認識すると、元のURLが持っていた検索エンジンの評価(PageRankやリンクジュースなど)やインデックス情報を、新しいURLへほぼ完全に引き継ぐとされています。

主な用途:

  • ウェブサイトのドメイン移転(例: old-domain.com から https://www.google.com/search?q=new-domain.com へ)
  • 常時SSL化(httpからhttpsへの移行)
  • URLの正規化(例: wwwあり/なし、index.htmlあり/なし の統一)
  • ページのURLを恒久的に変更した場合
  • サイト構造の変更に伴うURL変更

設定方法: サーバー設定ファイル(.htaccessなど)や、サーバーサイドのプログラム(PHPなど)、CMSの機能やプラグインなどで設定します。

302リダイレクト (Found / Moved Temporarily):

意味: アクセスしようとしたURLのリソースが、「一時的に」別のURLへ移動していることを示します。元のURLは将来的に再び有効になる可能性があることを意味します。

SEO上の影響: 検索エンジンは302リダイレクトを認識すると、転送は一時的なものと判断し、元のURLの評価は基本的に新しいURLへ引き継がれません。インデックスも元のURLが維持されることが多いです。

主な用途:

  • サイトのメンテナンス中に、一時的にメンテナンス告知ページへ転送する場合
  • A/Bテストなどで、一時的に異なるバージョンのページを表示させる場合
  • デバイスに応じてPCサイトとモバイルサイトを振り分ける場合(ただし、レスポンシブデザインが推奨される)
  • 一時的なキャンペーンページへ誘導する場合
  • 設定方法: 301リダイレクトと同様の方法で設定できますが、ステータスコードを302として指定します。

SEO対策においては、恒久的なURLの変更やサイト移転の場合は、必ず301リダイレクトを使用することが鉄則です。誤って302リダイレクトを使用すると、元のページのSEO評価が新しいページに引き継がれず、検索順位の大幅な低下やトラフィックの損失に繋がる可能性があります。リダイレクト設定後は、意図した通りに転送されるか、ステータスコードが正しいか(301か302か)をブラウザの開発者ツールや専用のチェックツールで確認することが重要です。また、リダイレクトチェーン(リダイレクトが複数回繰り返される)やリダイレクトループ(転送が循環してしまう)が発生しないように注意が必要です。これらはユーザー体験を損ない、クローラーの処理にも負荷をかけるため避けるべきです。

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