ページスピード / 表示速度 (Page Speed / Site Speed)

  • 公開日:2025.04.10
  • 更新日:2025.04.10
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ページスピード(Page Speed)またはサイトスピード(Site Speed)とは、ウェブページ(またはウェブサイト全体)のコンテンツが、ユーザーのブラウザにどれだけ速く表示(読み込み完了)されるか、その速度のことを指します。ユーザーがURLをクリックしたり、リンクをタップしたりしてから、ページの内容が完全に表示されて操作可能になるまでの時間、と考えると分かりやすいでしょう。

ページの表示速度は、ユーザーエクスペリエンス(UX: 利用者の体験)とSEO(検索エンジン最適化)の両面において、極めて重要な要素となっています。

ユーザーエクスペリエンス(UX)への影響:

  • 離脱率: ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーは待つのを嫌って、ページが表示される前に離脱してしまう可能性が高まります。特にモバイルユーザーはその傾向が強いと言われています。
  • 満足度・エンゲージメント: 表示が速いウェブサイトは、ユーザーにストレスを与えず、快適なブラウジング体験を提供します。これにより、サイトへの満足度が高まり、滞在時間が延びたり、回遊率が向上したり、コンバージョンに至る可能性も高まります。
  • ブランドイメージ: 表示速度が遅いサイトは、ユーザーに「古い」「管理されていない」といったネガティブな印象を与え、ブランドイメージを損なう可能性があります。

SEOへの影響:

  • ランキング要因: Googleは、ページの表示速度を検索順位の決定要因の一つとして使用していることを公式に認めています。特に、モバイル検索においてはその重要性が増しています。表示速度が遅いサイトは、検索順位で不利になる可能性があります。
  • クローラビリティ: ページの読み込みが速いサイトは、検索エンジンのクローラーが短時間でより多くのページを効率的にクロールできるため、サイトの情報がインデックスされやすくなる可能性があります。
  • ユーザー行動指標: 上記のUXへの影響(離脱率、滞在時間など)は、Googleがページの質を評価する上で間接的なシグナルとして考慮している可能性も指摘されています。

ページの表示速度を測定・評価するための指標やツールはいくつかあります。Googleが近年重視しているのがコアウェブバイタル(Core Web Vitals)と呼ばれる指標群(LCP, FID, CLS)です。これは、実際のユーザー体験に近い形でページの読み込み速度、応答性、視覚的な安定性を測定します。Googleの提供する「PageSpeed Insights」や「Google Search Console」のレポートで、自サイトのスコアや改善点を確認できます。

ページの表示速度を改善するための主な施策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 画像最適化: 画像ファイルの圧縮、適切なフォーマット選択(WebPなど)、遅延読み込み(Lazy Loading)。
  • サーバー応答時間の短縮: 高速なホスティングサーバーの利用、サーバー設定の最適化、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)の活用。
  • ブラウザキャッシュの活用: 一度訪れたユーザーが再訪問した際に、画像やCSS、JavaScriptファイルを再度ダウンロードせずに済むようにキャッシュ設定を行う。
  • CSS、JavaScriptの最適化: 不要なコードの削除、ファイルの圧縮(Minify)、読み込み順序の最適化(レンダリングブロックの回避)。
  • リソースの圧縮: GzipなどでHTML、CSS、JavaScriptファイルを圧縮して転送量を削減する。
  • リダイレクトの削減: 不要なリダイレクトは処理時間を増加させるため最小限にする。

ページの表示速度改善は、ユーザーと検索エンジンの双方から高い評価を得るために不可欠な、継続的に取り組むべきテクニカルSEOの重要な課題です。

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