CVR (Conversion Rate / コンバージョン率 / 成果率)
- 公開日:2025.04.10
- 更新日:2025.04.10
- 用語集
CVRとは、「Conversion Rate」の略称で、日本語では「コンバージョン率」「転換率」「成果率」などと訳されます。これは、ウェブサイトへの特定のアクセス(通常はセッション数やユニークユーザー数)のうち、どれだけの割合がコンバージョン(CV)、つまりサイト運営者が設定した最終的な成果目標に至ったかを示す指標です。ウェブサイトやマーケティング施策の「効率性」や「効果」を測る上で非常に重要なKPI(重要業績評価指標)の一つです。
CVRの計算式は、何を分母にするかによって多少異なりますが、一般的には以下の式がよく用いられます。 CVR (%) = (コンバージョン数 ÷ セッション数) × 100
※ セッション数の代わりにユニークユーザー数を用いることもあります。
例えば、あるECサイトに1ヶ月間で10,000セッションのアクセスがあり、その期間中に200件の商品購入(コンバージョン)があった場合、CVRは (200 ÷ 10000) × 100 = 2% となります。
CVRが高いということは、そのウェブサイトや特定のページ、あるいは特定のマーケティングキャンペーンが、訪れたユーザーを効率的に成果へと導いていることを意味します。逆にCVRが低い場合は、アクセスは集まっているものの、それがなかなか最終的な成果に結びついていない、つまりウェブサイトの設計やコンテンツ、集客方法などに何らかの課題がある可能性を示唆します。
CVRは様々な要因によって変動します。
- 業界や商材: 一般的に、高額な商品や検討期間が長いサービスはCVRが低くなる傾向があります。
- 流入チャネル: 検索意図が明確なオーガニック検索経由のユーザーは、単に情報収集をしているSNS経由のユーザーよりもCVRが高くなることがあります。
- デバイス: スマートフォンとPCではユーザーの行動パターンが異なるため、CVRも変わることがあります(モバイル対応の重要性)。
- ページの質: ランディングページ(最初にアクセスしたページ)の内容がユーザーの期待と合っているか、情報は分かりやすいか、次の行動への導線は明確か。
- フォームの使いやすさ: 入力項目が多すぎたり、分かりにくかったりすると、ユーザーは途中で離脱してしまいます(EFO: 入力フォーム最適化)。
ウェブサイトの成果を最大化するためには、単にトラフィックを増やすだけでなく、このCVRを改善していくこと(CRO: Conversion Rate Optimization)が極めて重要です。アクセス解析ツールでCVRを定期的に計測し、流入経路別、デバイス別、ページ別などに分析することで、改善すべきボトルネックを発見し、より効果的なウェブマーケティング戦略を展開することができます。
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