SEO対策キーワード選定の完全ガイド:初心者でも効果を出す方法
- 公開日:2023.12.07
- 更新日:2025.02.26
- 記事のSEO

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田端 健一
株式会社BRIDGEA 代表
-
- 通信業界の営業に10年携わり、多くの商品で営業成績日本一を獲得
- 独立して「記事作成代行Pro」を運営
- 「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」「記事作成代行」を行なっています。
- 多くのお客様サイトを上位表示に成功。今ではリピート案件多数
「SEO対策に取り組みたいけど、キーワード選定ってどうすればよいの?」
企業のWeb担当者の皆様、このようなお悩みをお持ちではありませんか?
SEO対策の基本は、適切なキーワード選定から始まります。
しかし、キーワード選定には専門的な知識を要するため、初心者の方には難しく感じるかもしれません。
この記事では、SEOキーワード選定の重要性・具体的な手順などを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
1. キーワード選定とは?:SEOにおける重要性と基本を理解する

キーワード選定は、SEOにおける重要なステップの一つです。
適切なキーワードを選定することで、Webサイトへのトラフィックを増やし、コンバージョン率を向上させ、最終的にはビジネスの成長に貢献できます。
この章では、3つのポイントについて詳しく解説します。
1-1. キーワード選定の定義と、SEO対策全体における位置づけ
キーワード選定とは、ユーザーが検索エンジンで使用する語句にあわせて、Webコンテンツのテーマを設定するプロセスです。
具体的には、自社のコンテンツをどのようなキーワードで上位表示させたいかを選定する作業のことを指します。
SEO対策は、大きく分けてコンテンツSEO・テクニカルSEO・ローカルSEOの3つがあります。
キーワード選定は、これらすべてのSEO施策の基礎となるものです。
1-2. キーワード選定が重要な3つの理由
キーワード選定が重要な理由は、主に以下の3つです。
1-2-1. アクセス数増加
検索意図に合致したキーワードで上位表示されることで、関連性の高いユーザーからのアクセス増加が期待されます。
例えば、「SEOキーワード 選定ツール」というキーワードで上位表示された場合は、SEOキーワード選定ツールを探しているユーザーがWebサイトを訪問する可能性が高まります。
1-2-2. コンバージョン率向上
購買意欲の高いユーザーを集客できるキーワードを選定することで、コンバージョンにつながりやすくなります。
例えば、「SEO 記事作成代行 料金」というキーワードで上位表示されれば、記事作成代行サービスを探していて、問い合わせに直結しやすいSEOの記事作成代行の料金を知りたがっているユーザーがサイトを訪れる可能性が高まります。
1-2-3. 費用対効果の改善
効果的なキーワードに絞ってSEO対策を実施することで、費用対効果を高められます。
例えば、広告費をかけてキーワード広告を出稿する場合は、コンバージョンにつながりやすいキーワードや競合の少ないロングテールキーワードを狙うと効果的です。
1-3. キーワード選定を怠るとどうなるか?3つのリスク
キーワード選定を怠ると、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
リスク | 説明 | 具体例 |
機会損失 | ・適切なキーワードで上位表示されないため、本来得られるはずのトラフィックやコンバージョンを逃してしまう | 自社のサービスが「オンライン英会話」なのに、「英会話教室」というキーワードでしか対策していなければ、オンライン英会話を探しているユーザーを取りこぼしてしまう |
競合に負ける | ・競合サイトが適切なキーワード選定を行っている場合、ビジネスチャンスを失う可能性がある | 競合サイトが「オンライン英会話 初心者 おすすめ」というキーワードで上位表示されている場合、自社サイトが同じキーワードで上位表示されなければ、多くの潜在顧客を逃してしまう |
SEO対策の迷走 | ・コンテンツ作成やリンク構築などのSEO施策が効果を発揮しにくくなる ・どのようなコンテンツを作成すればよいのか、どのようなサイトからリンクを獲得すればよいのかがわからなくなる | SEO対策が場当たり的になってしまい、コンテンツを作成しても成果が現れにくくなる |
これらのリスクを避けるためにも、キーワード選定はしっかりと行う必要があります。
1-4. キーワードの種類と検索意図を理解する
キーワードは、検索ユーザーが情報検索する際の意図によって、以下の3つの種類に分類できます。
キーワードの種類 | 説明 | 例 |
情報収集型 | ・情報を探している時に使用されるキーワード ・「〇〇とは」「〇〇:やり方」といったキーワード | 「SEO対策とは」 「SEO対策:やり方」 「キーワード選定:方法」 |
取引型 | ・何らかの行動を起こしたい時に使用されるキーワード ・「〇〇:購入」「〇〇:通販」「〇〇:比較」といったキーワード | 「SEOツール:購入」 「SEOコンサルティング:比較」 「記事作成代行:料金」 |
案内型 | ・特定のWebサイトを訪問したい時に使用されるキーワード ・「〇〇:公式サイト」「〇〇:ログイン」といったキーワード | 「SEOツール:購入」 「SEOコンサルティング:比較」 「記事作成代行:料金」 |
これらの検索意図を理解し、自社のWebサイトやコンテンツに合ったキーワードを選定することが重要です。
SEO対策のキーワードについては、以下で詳しく解説しています。
詳細を知りたい方は、ぜひチェックしてください。
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2. 効果的なSEOキーワード選定のステップ:初心者でも実践できる手順

SEOキーワード選定は、以下の5つのステップで進めます。
- 目標設定:KPI、ターゲット、コンバージョンを明確にする
- 候補キーワードの洗い出し:多角的な視点からキーワードを探す
- キーワードの絞り込み:検索ボリューム、競合性、関連性を評価する
- キーワードのグループ化:テーマ、検索意図に基づいて分類する
- コンテンツへの適用:タイトル、見出し、本文にキーワードを配置する
これらのステップを順番に進めることで、初心者でも効果的なキーワード選定が可能です。
各ステップで、何を行い、なぜそれが必要なのかを明確にすることで、読者が自分自身でキーワード選定の手順を実行できるようになります。
2-1. ステップ1:目標設定:KPI、ターゲット、コンバージョンを明確にする
最初にSEO対策の目標を明確にしましょう。
項目 | 説明 | 具体例 | 補足 |
KPI | SEO対策の成果を測るための指標 | ・トラフィック数 ・検索順位 ・コンバージョン率 など | 目標に応じて適切なKPIを設定する |
ターゲット オーディエンス | どのような人にWebサイトを訪問してもらいたいか | ・年齢 ・性別 ・興味関心 ・職業 など | ペルソナ設定やカスタマージャーニーマップの作成 |
コンバージョンポイント | Webサイトで達成したい最終的な目標 | ・資料請求 ・問い合わせ ・商品購入など | Webサイトの目的によって異なる |
目標を具体的に設定することで、キーワードの方向性やコンテンツ作成の優先順位に影響します。
2-2. ステップ2:候補キーワードの洗い出し:多角的な視点からキーワードを探す
候補となるキーワードをできる限り多く洗い出します。
手法 | 説明 | 詳細・具体例 |
ブレーンストーミング | 自社のビジネス・商品・サービスに関連するキーワードを自由に書き出す | (やり方) 1.テーマを決める(例:自社商品・ターゲット顧客) 2.時間を決める 3.思いついたキーワードをどんどん書き出す(質より量を重視) 4.出たキーワードを分類・整理する |
関連キーワードツール活用 | Googleキーワードプランナー・ラッコキーワード・Ubersuggestなどのツールを活用する | (ツール例) ・Googleキーワードプランナー:検索ボリューム・関連キーワード・競合性 ・ラッコキーワード:関連キーワード・サジェストキーワード ・Ubersuggest:キーワード調査・競合サイト分析 |
競合サイト分析 | 競合サイトがどのようなキーワードで上位表示されているかを調べる | (方法) 1.ツールを使って競合サイトを特定する(Ahrefs,:SEMrushなど) 2.項目別に調査する |
サジェスト/関連キーワード確認 | Google検索窓や検索結果ページ下部に表示されるキーワードも参考にする | ・Google検索窓にキーワードを入力した際に表示される候補(サジェストキーワード) ・検索結果ページ下部に表示される「関連キーワード」 |
Q&Aサイト/フォーラム調査 | Yahoo!知恵袋、教えて!gooなどのQ&Aサイトで・ユーザーがどのような疑問を持っているかを調べる | ・検索窓に自社の商品やサービスに関連するキーワードを入力し、ユーザーの質問や回答を参考にする ・自社のアンケートフォームの回答を参照する |
SNS検索 | X(旧Twitter)・Instagram・FacebookなどのSNSで・ユーザーがどのようなキーワードで情報を検索しているかを調べる | 各SNSの検索窓にキーワードを入力し、関連する投稿やハッシュタグを参考にする |
一般的なSEO対策の手法では、関連キーワードツールの使用や競合サイト分析から始めます。
しかし、単にツールやインターネット上で調べた情報だけでなく、オフラインでの担当者の声や顧客の声などもキーワードの大きなヒントになります。
ツールを活用したキーワードの広げ方については、以下で詳しく解説しているので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
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2-3. ステップ3:キーワードの絞り込み:検索ボリューム、競合性、関連性を評価する
洗い出したキーワードを、以下の3つの観点から絞り込みます。
項目 | 説明 | 詳細・具体例 |
検索ボリューム | キーワードが月間にどれくらい検索されているかを確認する | ・確認方法:Googleキーワードプランナーなどのツールを使用 ・注意点:ツールで表示される検索ボリュームは予測値であり、あくまで目安 |
競合性 | キーワードで上位表示を狙う際の競合の強さを確認する | ・確認方法:検索結果の1ページ目に表示されるサイトの強さ(ドメインパワー・コンテンツの質など)を目視やツールで確認 ・キーワードの広告出稿状況(CPC・競合数)を確認・指標:ドメインオーソリティ(DA)、ページオーソリティ(PA)など(MozBar,Ahrefs,SEMrushなどのツールで確認) |
関連性 | 自社のビジネス、商品、サービスと関連性が高いキーワードを選ぶ | ・確認方法 1.キーワードの検索意図を考える(情報収集型・比較検討型・購入型など) 2.自社のWebサイトやコンテンツの内容とキーワードの検索意図が一致しているかを確認 3.必要に応じて、キーワードの変更や類義語も検討する |
集客や売り上げにつながるキーワードを効率よく探すために、上記の基本を押さえておきましょう。
2-4. ステップ4:キーワードのグループ化:テーマ、検索意図に基づいて分類する
ブログコンテンツは、1記事=1テーマが基本です。
キーワードはによってはテーマが重複していたり、同じ検索意図に対する回答だったりすることもあるため、効率よくグループ化することが重要です。
2-4-1. テーマごとのグループ化
同じテーマのキーワードは、一つにグルーピングしてまとめます。
例えば、「SEO対策」というテーマで、「SEO対策とは」「SEO対策 やり方」「SEO対策 ツール」などは、全て「SEO対策」を軸とするキーワードです。
キーワードは、大分類→中分類→小分類とツリー状にまとめていくと、後から確認した際に分かりやすいでしょう。
2-4-2. 検索意図ごとのグループ化
テーマ別に絞り込んだキーワードを検索意図に合わせてグルーピングします。
検索エンジンは、検索意図にあわせて検索順位を決定するため、同じ検索意図のキーワードに対して複数のコンテンツを作成するのは望ましいことではありません。
同じテーマに対して複数のコンテンツが存在すると、自社サイト同士でカニバリゼーションを起こしてしまい、検索エンジンからの評価が分散するリスクにつながるためです。
検索意図ごとにグループ化をしたら、ツールを使用したり、実際に検索エンジンで上位記事を比較したりして、カニバリゼーションが生じるか否かを確認します。
検索意図については、以下の記事で詳しく解説しているので、参照してください。
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2-5. ステップ5:コンテンツへの適用:タイトル・見出し・本文にキーワードを配置する
選定したキーワードを、Webサイトのタイトル・見出し・本文などに適切に配置します。
項目 | 説明 | 具体例・詳細 | 注意点 |
キーワードとコンテンツのマッピング方法 | どのキーワードをどのページに適用するかを決定する | 1.Webサイトの各ページの内容を確認する 2.各ページに最も関連性の高いキーワード(グループ)を割り当てる 3.必要に応じて新規ページを作成する | 1つのページに複数のキーワードを詰め込みすぎないように注意する1ページ1キーワード(グループ)が基本 |
タイトル見出し本文への自然なキーワードの入れ方 | キーワードをタイトル見出し本文に自然な形で配置する | ・タイトル:キーワードをできるだけ前方に入れる30文字程度に収める ・見出し:H1~H6タグを使用し階層構造を意識するキーワードを自然に含める ・本文:キーワードを自然な文脈で使用する共起語や類義語も活用する | キーワードの配置パターン(完全一致部分一致類義語など)を使い分ける読者にとって読みやすい文章を心がける |
キーワードの詰め込みすぎを避ける | Googleからペナルティを受ける可能性があるため避ける | キーワードを過剰に使用しない不自然な文章にならないように注意する | Googleの品質に関するガイドラインに違反しないように注意する |
キーワードの詰め込みによるペナルティについては、以下で詳しく解説しています。
マイナスの効果を生じないようにするために、ぜひ参考にしてください。
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3. SEOキーワード選定に役立つ無料ツール|おすすめと使い方を解説

SEOキーワード選定には、無料のツールを活用すると効率的です。
この章では、特におすすめの無料ツールとその使い方について解説します。
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
- その他の無料ツール
3-1. Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが提供する公式のキーワード調査ツールです。
項目 | 内容 |
できること | キーワードの検索ボリューム調査・関連キーワードの発見・競合性の確認、CPC(クリック単価)の確認 |
メリット | ・Googleの公式データに基づいているため信頼性が高い ・無料で利用できる |
デメリット | ・詳細なデータは広告出稿が必要 ・競合性の指標が曖昧 |
登録方法 | 1.Googleアカウントの作成 2.Google広告アカウントの作成 |
使い方 | 1.キーワードの検索 2.検索ボリュームの確認 3.競合性の確認 4.関連キーワードの確認 5.CPCの確認 |
活用Tips | 1.除外キーワードの設定(検索結果から除外したいキーワードを設定) 2.地域ターゲティングの活用(特定の地域の検索ボリュームを確認) 3.期間指定(過去の検索ボリュームの推移を確認) |
キーワードプランナーについては、以下を参考にしてください。
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3-2. ラッコキーワード

参照:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、日本語のキーワード調査に特化した無料ツールです。
項目 | 内容 |
できること | 関連キーワードの抽出・サジェストキーワードの取得・Q&Aサイトの質問抽出・共起語の抽出 |
メリット | 日本語のキーワード調査に強い、関連キーワードを網羅的に抽出できる、無料 |
デメリット | 検索ボリュームや競合性の詳細なデータは取得できない |
使い方 | 1.キーワードの入力 2.結果の見方(関連キーワード・サジェストワードなど) 3.各機能の使い方(Q&Aサイト抽出、共起語抽出など) |
活用Tips | 1.キーワードの深堀り(関連キーワードをさらに検索) 2.Q&Aサイトの質問からユーザーニーズを把握 |
3-3. Ubersuggest

参照:Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワード調査、競合サイト分析、被リンク分析、サイト監査など、SEO対策に必要な機能が揃った無料ツールです。
項目 | 内容 |
できること | キーワード調査・競合サイト分析・被リンク分析・サイト監査 |
メリット | 多機能・無料プランでも多くの機能が使える・キーワードの難易度(SD)がわかる |
デメリット | 日本語のキーワード調査は精度が低い場合がある・無料プランは利用制限がある |
使い方 | 1.キーワードの入力 2.結果の見方(検索ボリューム・SD・関連キーワードなど) 3.各機能の使い方(競合サイト分析・被リンク分析・サイト監査など) |
活用Tips | 1.競合サイトの分析(上位表示されているサイトのキーワード・コンテンツ・被リンクなどを調査) 2.被リンクの確認(自サイトへの被リンクの数・質・アンカーテキストなどを確認) 3.サイト監査による問題点の発見(SEO上の問題点・改善点などを発見) |
4. SEOキーワード選定でよくある間違いと注意点

SEOキーワード選定でよくある間違いと、その注意点について解説します。
これらの間違いを避けることで、より効果的なキーワード選定が可能になり、SEO対策の成功に近づきます。
ここでは、よくある間違いを5つご紹介し、それぞれに対する具体的な改善策も提示します。
4-1. 間違い1:検索ボリュームだけに注目してしまう
キーワード選定の際に検索ボリュームに注目してしまいがちですが、必ずしもボリュームの数値が高いほどよいとは断言できません。
検索ボリュームが多いキーワードは競合が激しく、上位表示の実現が難しいためです。
反対に、検索ボリュームが少なくてもコンバージョン率の高いキーワード(=ロングテールキーワード)を狙った方が成果につながりやすい場合があります。
また、検索ボリュームが多くても静的ページ(企業のトップページなど)でなければ上位表示化が難しいキーワードがあることも覚えておきましょう。
4-2. 間違い2:競合性を考慮しない
競合が強いキーワードばかりを狙うと、上位表示が難しく、時間とコストがかかってしまいます。
特に、コンバージョンに直結しそうなキーワードなどは、競合他社もコストをかけてコンテンツを作成している可能性が高いです。
競合性が高いと上位表示が難しく、対策を取り組んでも時間やコストがかかる傾向にあります。
ただし、競合性が弱いキーワードはコンバージョンにつながりにくいため、自社サイトの現状をふまえながら対策を考えましょう。
キーワード調査をうまくおこなえば、競合性が弱く、収益にもつながりやすいキーワードが見つかることもあります。
4-3. 間違い3:ターゲットの検索意図とずれたキーワードを選んでしまう
ターゲットの検索意図とずれたキーワードを選んでしまうと、結果的に集客やコンバージョンにはつながりません。
コンテンツを作成する際には、必ずターゲットの検索意図の重要性を正しく理解しましょう。
ターゲットの設定が難しい場合は、ペルソナ設定やカスタマージャーニーマップ作成をするのも効果的です。
ターゲット設定の際に間違いを犯さないためのペルソナ設定は、以下の記事で解説しています。
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4-3-1. ペルソナの設定方法
ペルソナは、以下の手順で具体的に作成しましょう。
- 情報収集:既存顧客へのアンケート・インタビュー・営業担当者へのヒアリング・アクセス解析データなどから、顧客に関する情報を収集する
- 情報整理:収集した情報を基に、共通する属性や特徴を抽出する
- ペルソナ作成:以下の項目を具体的に設定し、ペルソナを作成する
- 基本情報(年齢、性別、職業、居住地、家族構成など)
- 価値観・ライフスタイル・趣味・興味関心
- 抱えている課題・ニーズ・目標
- 製品・サービスの利用状況・情報収集方法
- ペルソナの共有:作成したペルソナを社内で共有し、関係者全員が共通認識を持つようにします。
また、ペルソナ設定は定期的に見直し、現状にマッチしているかを確認することも重要です。
4-3-2. カスタマージャーニーマップの作成方法
ペルソナを設定した後にカスタマージャーニーマップを作成することで、より精度の高いターゲティングが可能になります。
カスタマージャーニーマップ作成の具体的なステップ
- ペルソナ設定:まず、カスタマージャーニーマップの対象となるペルソナを設定する
- 目標設定:顧客にどのような行動をしてもらいたいか、最終的な目標を設定する(例:商品購入・資料請求・会員登録)
- フレームワーク作成:横軸に顧客の行動段階(認知・興味関心・比較検討・購入など)、縦軸に顧客の行動・思考・感情・課題などを設定する
- 情報記入:各段階における顧客の行動・思考・感情・課題などを具体的に記入する
- 分析・改善:カスタマージャーニーマップを分析し、課題や改善点を見つけ、キーワード選定やコンテンツ作成に反映する
カスタマージャーニーマップを作成する際には、企業側の目線ではなく顧客目線で考えることが重要です。
また、ペルソナと同様に定期的に見直しもしましょう。
4-4. 間違い4:ロングテールキーワードを無視してしまう
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、競合が少なく、コンバージョン率が高い傾向にあるキーワードのことです。
項目 | 説明 |
定義 | ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、特定のニーズや興味関心を持つユーザーが検索する、複数の単語で構成されたキーワードのこと |
メリット | 1.競合が少ない:ニッチなキーワードであるため、競合サイトが少なく、上位表示しやすい 2.コンバージョン率が高い:検索意図が明確なため、ニーズに合致したコンテンツを提供できれば、コンバージョンにつながりやすい 3.検索意図が明確:ユーザーが何を求めているのかが明確なため、コンテンツを作成しやすい |
見つけ方 | ・ラッコキーワード・Googleキーワードプランナー・Ubersuggestなどのトルツールを活用 ・ターゲットユーザーの具体的な悩みや疑問を想像する(「〇〇 〇〇 方法」「〇〇 〇〇 おすすめ」など、複合キーワードを考える/Q&AサイトやSNSでユーザーの質問や投稿を参考にする) |
注意点 | 1.コンテンツの質:ロングテールキーワードであっても、ユーザーの検索意図を満たす、質の高いコンテンツを作成する必要がある 2.内部リンク:関連するコンテンツ同士を内部リンクで繋ぎ、Webサイト全体の評価を高める |
中・長期的なWebアクセスに欠かせないロングテールキーワードについては、以下で解説しています。
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4-5. 間違い5:キーワードの詰め込みすぎ(キーワードスタッフィング)
キーワードを不自然に詰め込むと、Googleからペナルティを受ける可能性があります。
Googleのガイドラインにも、キーワードの詰め込みが望ましくないことが明記されています。
参考:Google検索セントラル「Google検索の基本事項」
キーワードは、あくまでも自然な文章の中に入れるようにしましょう。
5. SEOキーワード選定後のコンテンツ作成:効果的なキーワードの入れ方

選定したキーワードを、Webサイトのタイトル・見出し・本文などに効果的に配置することで、SEO効果を高めることができます。
この章では、キーワードを適切に配置するための具体的なテクニックと、SEO効果を高めるためのポイントをご紹介します。
5-1. タイトルタグへのキーワードの入れ方
タイトルタグは、検索結果に表示されるWebページのタイトルであり、SEO対策において最も重要な要素の一つです。
タイトルタグへのキーワード入力について押さえておきたい点は、以下のとおりです。
- 重要性:タイトルタグは、SEO対策への影響が最も大きい要素の一つ
- 文字数制限:タイトルの文字数制限(30文字程度)
- 配置:キーワードはタイトル前半に設定
タイトルは、クリック率にも影響するため、公開後に数値を確認して、改善を繰り返しましょう。
クリック率については、以下の記事で詳しく解説しています。
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5-2. メタディスクリプションへのキーワードの入れ方
メタディスクリプションは、検索結果に表示されるWebページの説明文であり、クリック率に影響を与える可能性があります。
- 重要性:メタディスクリプションはWebサイトのCTRの数値に影響する
- 文字数制限:メタディスクリプションの文字数制限(120文字程度)を把握する
- 方法:自然な日本語になるように、できるだけ前半にキーワードを含める
メタディスクリプションは、検索ワードの部分が太字で強調されるため、キーワードを確実に入れましょう。
メタディスクリプションの詳細は、以下の記事で解説しています。
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5-3. 見出し(Hタグ)へのキーワードの入れ方
見出し(Hタグ)は、Webページの構成要素であり、SEO効果と読者の理解度向上に影響を与えます。
SEO対策においては、タイトルタグの次に影響が大きい要素です。
- 重要性:見出しはタイトルタグの次に重要な要素(見出しレベルが高いほど影響大)
- ルール:H1タグはページに1つのみ。H2以下は自然な日本語でキーワードや共起語をうまく入力
見出しを設定する際には、見出しだけで記事の内容を意味を伝えられるように意識しましょう。
見出しの書き方の詳細は、以下を参考にしてください。
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5-4. 本文中へのキーワードの入れ方
本文中にキーワードを自然な文脈で使用することで、SEO効果を高めることができます。
本文中にキーワードを含める際には、キーワードの出現頻度(キーワード出現率)に注意しましょう。
明確に数値化してチェックする必要性はないものの、読者が不自然に感じるほど不自然に使用頻度が多い場合は、別の表現に置き換えるなどの対策も必要です。
5-5. alt属性へのキーワードの入れ方
alt属性に適切にキーワードを入れることで、SEO対策としても効果が得られます。
alt属性の主な役割は、検索エンジンのクローラーに画像の内容を理解させることです。
SEO対策としては、適切なキーワードを含めることで、関連キーワードでの検索順位向上に貢献する可能性があります。
アクセシビリティの面では、以下の点での効果が期待されます。
- スクリーンリーダーでの読み上げ機能で視聴ができないユーザーに効果が得られる
- 何らかの原因で画像が表示されない場合に、alt属性のテキストが代わりに表示される
al属性のSEO対策における効果や詳細については、以下を参考にしてください。
5-6. URLへのキーワードの入れ方
適切なURLを設定することは、SEO効果を高める上で重要です。
URLは、検索エンジンとユーザーの双方に、ページの内容を伝える役割を持っています。
URLには、ページの内容を表すキーワードを適切に含めるようにしましょう。
具体的には、以下の点に注意してURLを設定します。
- 短く簡潔にする
- キーワードを含める
- 日本語ではなく英数字を使用する
- ハイフンで単語を区切る
6. SEOキーワード選定は定期的な見直しが必要:効果測定と改善のサイクル

SEOキーワード選定は、一度行ったら終わりではありません。
検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しており、ユーザーの検索行動も変化するため、定期的な見直しが必要です。
この章では、キーワード選定の効果測定の方法と、改善のポイントを具体的に解説します。
6-1. 効果測定の方法:Google AnalyticsとSearch Consoleを活用する
SEOキーワード選定の効果測定には、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを活用します。
ツール | 説明 | 確認すべき指標 | 分析のポイント |
Google Analytics | Webサイトのトラフィック状況やユーザー行動を分析できる | トラフィック数・コンバージョン率・直帰率・滞在時間・ページ/セッション・ユーザー属性・デバイス・参照元など | ・各指標の定義を理解する ・指標の増減だけでなく、その背景にある要因を考察する ・セグメント(ユーザー属性・流入経路など)でデータを絞り込み・詳細な分析を行う ・目標を設定し・目標達成度を評価する ・問題点を発見し、改善策を立案・実行する |
Google Search Console | Webサイトの検索エンジンにおけるパフォーマンス(検索順位・クリック数など)を分析できる | 検索順位・クリック数・表示回数・CTR(クリック率)・検索クエリ・リンク状況(内部リンク・外部リンク)・クロールエラー・インデックス状況など | ・各指標の定義を理解する ・指標の推移を確認し・上昇・下降の原因を特定する ・検索クエリを確認し、Webサイトのコンテンツとユーザーの検索意図が一致しているかを確認する ・リンク状況を確認し・質の低いリンクがないかを確認する ・クロールエラーやインデックス状況を確認し、問題があれば修正する |
Google AnalyticsやGoogle Search Consleを使用したアクセス解析については、以下を参考にしてください。
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6-2. キーワードの順位変動をチェックする:専用ツールを活用する
キーワードの順位変動を定期的にチェックすることは、SEO対策の効果を把握し、問題点を早期に発見するために非常に重要です。日々の順位変動を追うことで、以下のようなメリットがあります。
- SEO施策の効果測定:コンテンツの改善やリンク構築など、行ったSEO施策が実際に効果を上げているかを確認できる
- 問題の早期発見:検索順位が大きく下落した場合、Googleのアルゴリズムアップデートの影響や、ペナルティを受けている可能性などを早期に察知できる
- 競合サイトの動向把握:競合サイトの順位変動を参考に、自社のSEO戦略を調整できる
順位変動チェックにおすすめのツール
- GRC:日本語対応のキーワード順位チェックツール。無料版でも基本的な機能は利用可能
- Rank Tracker:多機能なキーワード順位チェックツール。競合サイトの順位追跡も可能(有料)
- その他:Ahrefs・SEMrushなど、SEOツールにも順位チェック機能が搭載されているものがある
ツールの使い方(GRCの例)
- GRCをダウンロードし、インストールする
- GRCを起動し、[新規]ボタンをクリックする
- [サイトURL][検索キーワード][検索エンジン]を入力する
- [検索順位を取得]ボタンをクリックすると、順位が表示される
- [検索順位を履歴に保存]ボタンをクリックすると、過去の順位履歴を保存できる
チェックツールの詳細については、以下の記事を参考にしてください。
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6-3. トラフィックとコンバージョンの変化を確認する:目標達成度を測る
キーワード選定の効果を評価するためには、Webサイトのトラフィック数とコンバージョン数の変化を確認することが重要です。
これらの指標を分析することで、キーワード選定が適切であったか、改善の余地があるかを判断できます。
Google Analyticsを活用した分析
Google Analyticsでは、キーワードごとのトラフィック数、コンバージョン数、コンバージョン率などを確認できます。
- 確認すべき指標:
- トラフィック数:特定のキーワードからWebサイトへの訪問者数
- コンバージョン数:特定のキーワードからWebサイトへ訪問し、目標(商品購入、問い合わせなど)を達成したユーザー数
- コンバージョン率:特定のキーワードからWebサイトへ訪問したユーザーのうち、コンバージョンに至った割合
- 確認方法:
- Google Analyticsにログインします。
- [集客] > [キャンペーン] > [オーガニック検索キーワード] を選択する
- 分析したい期間を選択する
- キーワードごとのトラフィック数・コンバージョン数数・コンバージョン率などを確認する
7. まとめ
SEOキーワード選定は、SEO対策の第一歩であり、Webサイトの成功を左右する重要な要素です。
この記事の内容を参考に、ぜひ、あなたも効果的なSEOキーワード選定に挑戦してみてください。
そして、もしキーワード選定やコンテンツ作成にお困りでしたら、記事作成代行Proにお任せください。
記事作成代行Pro、SEOに強く、高品質なコンテンツを提供することで、お客様のビジネスの成長をサポートします。
SEO対策の専門家の観点でキーワード選定から記事作成をご提案するプランもあるので、Web集客を増やしたい方はぜひお気軽にご相談ください。
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