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【記事や画像の引用ルール5か条】著作権侵害で訴えられる前に要チェック!

【記事や画像の引用ルール5か条】著作権侵害で訴えられる前に要チェック!

2020年7月13日更新

SNSやWebに記事や画像を引用するためには、ルールがあることを知っていますか?
Web上で勝手に他者の記事や画像を使用しトラブルになるケースが増えています。

あなたにとっては悪意がなく使用したつもりの記事や画像が、著作権を侵害している可能性があるのです。
周囲からの信用をなくすだけではなく、著作権侵害で訴えられてしまうケースもあります。

トラブルを避けるためにも、引用のルールは理解しておきましょう。
ここでは記事や画像・動画の引用の方法と具体例もあわせて解説します。

1.著作権とは?

著作権とは?

WebやSNSで、他者の創作した画像や記事を使用する場合、関係してくる権利が著作権です。
著作権は、知的財産権のひとつである『著作権法』で守られています。

著作権法第1条では以下のように説明しています。

この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展に寄与することを目的とする。

つまり著作権法とは、文化の発展に寄与するために著作者や著作物を守り、なおかつ公正に利用できるようにするための法律なのです。

ちなみに日本国内において著作権は、著作物が創作された時点で自動的に発生するもので、手続きの必要はありません。
  
では著作物とは何でしょうか?
著作物とは、著作権法2条1項1号で

思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの

と定義されています。 
つまりWebやSNS上でも、著作権は有効と考えられます。

著作権を無視してWebの運営やSNSの投稿をする行為は、著作権法に触れる可能性のあるとても危険なことなのです。  

2.引用のルール~5つの条件~

引用のルール~5つの条件~

webやSNSに他者の画像や記事を載せることはすべて著作権法に触れる行為なのでしょうか?                                    
著作権法32条1項では

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致する
ものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

とされています。
『引用』という方法であれば、画像や記事を使ってもよいということです。

そして引用には5つのルールがあります。

  1. 引用が必要であること
  2. 引用の部分を「」(カギカッコ)や、斜体で表すこと
  3. 量・質ともに自分のオリジナルの文章が「主」となり、引用部分は「従」であること
  4. 出所をはっきりさせること
  5. 引用した部分を自分勝手に変更したり着色しない

この5つのルールを守ることで、WebやSNSの閲覧者に対して、「引用であること」を明確にする必要があるのです。

ではこれから5つのルールについて詳しく説明していきます。

①引用する必要があること

まず第一に、自分の書く文章やSNS内にその記事や画像を引用する必要があることが条件です。

たとえば自分の書く内容とはまったく関係のないキャラクターの画像を、かわいいからというだけの理由で引用すると、違法になってしまいます。 

つまり他人の著作物を引用しなければ、自分のオリジナルの内容が説明できない状況でなければならないのです。

②引用の部分を「」(カギカッコ)や、斜体で表すこと

自分のオリジナルの記事と区別するために、引用部分は「」(カギカッコ)で囲ったり、斜体で表すといった工夫が必要です。

引用部分を改行して1マスあける、バックや文字の色を変えるといった方法でもよいでしょう。

明らかに誰の目から見ても、オリジナルの文章ではないとわかるように記載します。

③量・質ともに自分のオリジナルの文章が「主」となり、引用部分は「従」であること

記事を執筆するにあたり、オリジナルの文章が「主」となっていることが必要です。
引用部分が、「従」ではなく「主」となってしまっては、引用とは言えず、法律違反となります。

「主」と「従」の割合がどの程度かという明確な決まりはありません。
そのため自分では引用のつもりでも、他者からみると引用ではないと判断される可能性もあります。  

「従」であるからには、引用部分はあくまでも捕足程度に抑えたほうが無難です。

④出所をはっきりさせること

引用する部分を、どこから引用してきたのかをはっきりと明記する必要があります。

Web上の記事や画像であれば、URLと記事のタイトルを記載し、誰が見ても引用元のサイトを確認できるようにしましょう。          

書籍の場合は、出版社・題名・著者名・出版の年を記載すれば問題ありません。

出所を明示する場所としては、引用箇所の直後が望ましいとされています。
直後では文章がつながらなくなってしまうような場合は、可能な限り近い部分に明示するようにします。

⑤引用した部分を自分勝手に変更したり着色しない

引用部分はあくまでも、引用したままで記載しなければなりません。

引用した画像に手を加えたり、記事内容を着色する行為は禁止です。
もちろん句読点を削除したり、ひらがなを漢字に変更したりといった行為も引用の範囲を超えています。

またそもそも著作権の侵害をしている記事や画像を引用しては問題があります。
引用する際にはその記事や画像自体が、オリジナルのものであることを必ず見極めてから引用するようにしましょう。

3.引用の方法~画像・動画・記事~

引用の方法~画像・動画・記事~

実際に引用する場合、画像や動画・記事など引用する内容によって少しずつやり方が違います。
ここからは5つのルールをふまえて、実際に引用する方法を確認していきます。

①画像の引用方法

現在の法律上、画像を引用する際は、直リンクをすれば問題ないとされています。

直リンクとは、引用する画像の上にカーソルを合わせ、右クリックを押し「画像のアドレスをコピー」を選択、そのアドレスを自分のサイトに挿入する方法です。

その場合引用箇所はオリジナルのサイトではなく、引用元のサイトを閲覧していることになるため法律違反ではないという考え方です。

しかし中には直リンクを禁止しているサイトもあります。
外部からの閲覧数が増えすぎると、引用元のサーバに負荷がかかりすぎてしまう可能性があるためです。

このようにあくまでも法律上は問題ないとしても倫理的な観点から、引用する際には十分注意して行ってください。

引用した場合は、引用元や出典としてサイト名を引用箇所の直近に明記するのを忘れないようにしましょう。

②youtube動画の引用方法

YouTube動画の場合、以下の順序で引用します。

  1. 動画画面下の「共有」をクリック。
  2. 「埋め込む」を選択。
  3. 動画の埋め込み画面でコピーをクリックし、埋め込みコードをコピー。
  4. コピーしたものを自分のサイトに貼る。

ただしその動画がはっきりと違法にアップロードされたとわかる場合は、著作権侵害のほう助となってしまいます。
必ずオリジナルの動画であることを確認してから引用しましょう。

③記事の引用方法

記事を引用する場合、記事部分がわかるように「」で囲う、太字にするなどしてオリジナルの文章と区別できるようにします。

さらに誰が見ても引用元がわかるように記載をしましょう。
Webサイトからの引用であれば、サイト名・記事名・URLを明記してください。

4.引用のルールに関するQ&A

引用のルールに関するQ&A

ここからは他の人のブログやSNSで見かける画像や記事の疑問にお答えしていきます。

自分で撮った芸能人の画像や動画をSNSに載せてもいいですか?

Web上では、有名人の画像があふれているため、現状では黙認されていることの方が多いようです。
しかし実際には肖像権や、パブリシティ権の侵害にあたる可能性があります。

肖像権とは、他者に勝手に自己を撮影され、それを無断で公表されたり利用されない権利をいいます。

パブリシティ権とはその人の肖像や名前がもつ顧客吸引力を保護する権利です。
肖像権と似ていますが、主に著名人や芸能人などに当てはまる権利です。

法律では定められていないものの、判例上では認められているため注意しましょう。

どうしても掲載したい場合は、芸能人本人のSNSへの投稿を埋め込む方法があります。
Twitterや、Instagramには、YouTubeと同じように埋め込みコードを取得できるようになっています。

このコードを使えば、「引用」と判断される可能性が高くなります。

しかしこの方法をとったとしても、著作権の問題はクリアしますが、肖像権やパブリシティ権の問題は解決していません。
すべての問題が解決する方法は、ただひとつ。本人に了承を得ることです。

ブログに好きな歌手の歌の歌詞を掲載してもいいですか?

歌詞にも著作権があります。
そのため引用という範囲を超えて記載してしまうと著作権侵害となります。 

引用のルールを順守せずに、歌詞をすべてコピペして記載した場合は引用ではなく「転載」となる可能性があるため注意しましょう。

歌詞のすべてを使用する場合は、一般社団法人音楽著作権協会(JASRAC)のような著作権の管理団体に許可を得て、使用料を支払う必要があります。

ただし例外の場合があります。
アメーバブログ、楽天ブログなどはJASRACと利用許諾契約を締結しているため、JASRAC管理楽曲に関しては、掲載が可能です。

JASRACと利用許諾契約を締結しているサイトは下記リンクで閲覧が可能です。

(利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧)

自分で作ったキャラ弁の画像をSNSに載せてもいいですか?

キャラ弁は自分で作ったものなので、引用という概念からは外れます。

しかし著作権の中には「公衆送信権」という著作物を放送したり、インターネット上で配信したりすることを著作者が占有できる権利があります。

なかでも「自動公衆送信権」は、インターネットを使用する際に重要な権利です。

キャラ弁を作って個人で食べるだけであれば問題ありませんが、その画像をSNSにあげる行為は、自動公衆送信権を侵害しており違法ととられる可能性があります。

芸能人の画像を無断で使用するのと同様に、商用でない場合は黙認されているというのが現状です。
ただしみんながやっているから大丈夫というわけではありません。

SNSが知人にだけ閲覧可能に限定したものだとしても、違法の可能性はあります。

5.引用と転載の違い

引用と転載の違い

前述のとおり引用とは、自分の記事を捕足する観点で、他者の著作物の一部を使用するものです。

一方で転載とは、他社の著作物の大部分をコピーして、利用する行為のことをいいます。
また引用のルールである「主」「従」の関係ができていないものも、転載扱いになります。

転載は、著作者の許可がない限りは禁止です。

自分では引用のつもりであっても、転載と判断されてしまうこともあります。
十分注意して引用を行ってください。

6.最後に

引用は、WebやSNS上では人によってとらえ方も異なり、明確な規定があるわけではありません。

しかし引用ルールの5箇条を守って上手に使えば、かなり便利な方法だとおわかりいただけたと思います。

他人の作ったものは勝手に使用しないことや、引用元の不利益になるような引用はしないといった常識的なことも念頭に、上手に活用しましょう。